はじめに 浅倉樹々が呼び込んだマサユメ
アンコールに突入してからの2曲目が『今夜だけ浮かれたかった』だったから、これがラストの楽曲かと思ってましたよね。しかも、ご挨拶も済ませてましたから。
その『今夜だけ浮かれたかった』は、ラストの楽曲に相応しく、新しい つばきファクトリー12人による渾身のパフォーマンスでもあって、一瞬も見逃すまいとスタンド席からセンターステージを凝視してました。小野瑞歩さんから小野田紗栞さんへかけての斉唱が、かつてこの曲に接しては感激していたとき以上の大迫力であったことも関係してか、”素晴らしいな” って言葉が脳内に浮かんでくる前に、そのパフォーマンスを観覧できたことを脳で認識する前に身体が実感していたようなそんなタイミング。もうこれでライブは終了だとか勝手に思っていた、そのタイミングで、浅倉樹々ちゃんが叫びます。
曰く 「ラスト!マサユメ!」 って。
もう、この樹々ちゃんの楽曲紹介パフォーマンスが、実に鮮烈でした。
その『今夜だけ~』に続く楽曲の力強い旋律が、まさしく正夢となった武道館公演に実に相応しい、天空に拳を突き上げるような(言葉のセレクトが正しいが微妙だけど →)”雄々しい” 楽曲であったこと、夢に見ていた武道館公演であることを、なんというのか(再度、言葉のセレクトが正しいが微妙だけど →)”事後的に強烈に物語化する” かのような文脈を構築していたこと… ラストのラストに、この楽曲が歌われたことについては、それこそ百万言もの称賛の言葉が(多くのファンによって)紡がれていますし、私自身も大賛成なんですが。
しかして、なによりも、この楽曲を武道館センターステージに呼び込んだ樹々ちゃんの宣言にこそ、感激してしまって思わず眼鏡が曇った次第。
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たとえば樹々ちゃんについては、上のようなレポも投稿しました。ほんとに強くなった、樹々ちゃん。いや、強くなったというよりも、いよいよ(ずっとそうしたいと本人も述べていたように)殻を破って、本物の浅倉樹々が前面に出てきたと言うべきか。
樹々ちゃんは、ずっとグループの中でも “妹” 的なポジションで、何なら、ちょっと入り組んだ難しいクイズなんかだと、他のメンバーからも “樹々ちゃんを助けてあげなきゃ” 的な扱いをされることすらあったほど、可愛らしいところばかりが注目された愛されっ子でした。初期のころから、時に “荒ぶる” 場面がないではなかったけれど、基本的には、自分からはあんまり前に出ないで、周囲から可愛がられるスタンスで、本人としてもどうして良いかわからずモジモジしてると誰かが助けてくれるような、そんな立ち位置でした。そして、小っちゃくて可愛いもんだから、ファンも、そんな樹々ちゃんを、いってみれば “愛玩” する(← 重ね重ね、言葉のセレクトが正しいが微妙だけど)ようなところがありました。
それが、いつの頃からでしょうか、ブログなどでも “殻を破りたい” という発言が目立つようになったのは。髪も染めました。ロックが好きなことを衒いなく語るようになりました。そして、自分がどうなりたいのか(迷っていることも込みで)語るようになりました。
そんな風に、内面の変化・成長・葛藤も含めて、すべてを見せてくれていた魅力的なアイドルは、九段下の日本武道館のセンターステージで、公演の最後を飾る渾身の一曲を、呼び込みます。
… ええ、いつも思うんですよ。
ハロプロのライブを見ていて、私たちは、いったい何を見せられているんだろうなって。
いろいろ述べちゃいましたけど、背景のアレコレがあろうがなかろうが、繰り返し、楽曲を武道館センターステージに呼び込んだ樹々ちゃんのコールこそが素晴らしかった。
最初っからエモーショナルだったけどね
というわけで、オーラスの楽曲を宣言する樹々ちゃんの叫びに、うっかり泣いてしまいました… ってお話だったんですけど、ぶっちゃけこの武道館公演は、そのスタートから、もう涙が出そうで困ってました。物販を終えて入場を待つ間、九段下から飯田橋方面へ流れて食事したりしてる間も、開場時刻が迫って来て、再び田安門をくぐって武道館近辺で待機してる間も、ず~~~っと泣きそうだったりしませんでしたか、ご同輩。
公演当日は、東海道新幹線で不幸な事故があって、中京・関西方面から武道館に向かっていた多くのファンが、ライブに参加できないことになりました。なんとか滑り込めた方も、オープニングからライブを見ることは叶わなかったようですし、結局途中で諦めざるを得なかった方、あるいは公演が終了する頃にようやく武道館に辿り着いた方もいたようです(どことなく当日は、ライブ途中で遅れて入場してくる方に、いつも以上に寛容な空気だった印象)。
入場前の待機段階で、ネット上に上述の遅延の話題が拡散されており、時間通りに武道館へ到着することを諦めた多くのファンが(自分が参加できないのに)それでも つばきファクトリーの初単独武道館公演の成功を祈っていて、もうそれだけで、気持ちが揺れていました。
そう、SNS上のファンのつぶやきを見てるだけで泣きそうになるくらい、最初っから気持ちが揺れていたのは、苦節6年半をもってたどり着いた “初めての単独武道館公演” だったから。
つばきファクトリー コンサート2021 「CAMELLIA~日本武道館スッペシャル~」
はい、というわけで、2021年10月18日の月曜日「開場17:00/開演18:00」というスケジュールで、九段下は日本武道館にて、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ、つばきファクトリーが、メンバーの変動を経て新メンバーを迎え、新しい体制となって、初めての単独ライブを開催しました。
コロナ禍対策として着席のうえ客席からの声援やコールは禁止だけど、手拍子でアンコールのリズムを刻んだりと(アンコールを要請する拍手のリズムは、スタート直後こそ若干乱れたけれど、ものの数秒で武道館全体でリズムが揃った点でも)それこそよく使われるフレーズですが、客席も一体となって、およそ2時間弱の素晴らしいライブとなりました。
と、この辺りで一旦ページ 区切りを挟んで、続いては次のページにて。
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