ひなフェス2026 モーニング娘。プレミアム 継承の中で光る逆境の真価

Juice=Juice ブロック

20・『Va-Va-Voom』  
21・『盛れ!ミ・アモーレ』  

あんなに美しく、大事なところで斉唱風の歌割を任せられている工藤由愛ちゃん、やっぱりメンダコ風の、ちょこんと角が飛び出たようなヘアスタイルを頑なに変えませんね。さすが。

圧巻の段原瑠々さんに率いられたお姉さま方は(ほんまに林仁愛ちゃんまで色っぽいんだから、グループのテイストって恐ろしいね)実に妖艶です。『Va-Va-Voom』なんかもうノリノリでメンバーみんな嬉しそうなんですけど、しかし、普通の衣装でいながら、ほんとに眼のやり場に困る妖艶なステージで、いろいろ困ります。Juice=Juice 盤石ですね。松永里愛さんの斉唱から井上玲音さんの自らを楽器とするかのような音量は、実に見事です。

そして『盛れ!ミ・アモーレ』は、こりゃもう、Juice=Juice を超えてハロプロ全体を通覧しても必殺の鉄板曲ってことで、全ハロプロファンが合意するところではないかと。この楽曲が始まったときに、メンバーが整列して、そしてニヤリというでなく、ニッコニコってわけでなく、なんだか “さあ、行きますよ♪” とでも言わんばかりの自信に満ちた笑顔は、もう、それだけで本当に良いものを見せてもらったなと感謝するほど。はっきり、Juice=Juice 盤石ですね。

アンジュルム ブロック

22・『Celebrate! Celebrate!』  
23・『BaBaBa Burning Love!

アンジュルムも新曲で『Celebrate! Celebrate!』と『BaBaBa Burning Love!』を披露します。
静かに明るく徐々にテンポを速める『Celebrate!』と、やや異色な雰囲気が強めな『BaBaBa』と、雰囲気がまったく異なる2曲を披露してアンジュルムであることが揺るがないのはさすがですね。

川名ケロ凜ちゃんが、改めて、こんなに可愛かったっけ?と驚くほどなんですけれども、やっぱりデコ出しの平山遊季さんに注目です。ものすごく率直に、この ひなフェスのステージでは、歌唱的に微妙に不安定だったりするところもあったんですけど、そうであってなお、ものすごい勢いでこっちの眼を惹いていく平山さんです。

いや、ぶっちゃけ、ダンサブルな伊勢さんも、大人になりつつある松本わかなちゃんも、声が可愛い長野桃羽さんも、あらゆる要素で飛び抜けつつある後藤花さんも、そりゃもう、みんな躍動しまくって凄く魅力的なわけですけども、その意味で、他のメンバーのパフォーマンスよりも、個々の要素で優れているというわけではないのに、なんか全体として、ほんまに眼を惹き付けて離さないのが平山さんです。ちょっと末恐ろしいかも。

*****

岡村ほまれさんと櫻井梨央さんのMCで、会場を煽ったりしながら、しかし、櫻井さん、ほんとに、その表情の動きを見てるだけでニコニコしてきますよね。

モーニング娘。’26 & ハロプロ研修生 楽曲カバー

24・『Happy birthday to Me!』 (モーニング娘) by OCHA NORMA
25・『やっちゃえ!GO!GO!』 (研修生) by アンジュルム
26・『女の園』 (研修生) by つばきファクトリー
27・『純情エビデンス』 (モーニング娘) by ロージークロニクル
28・『浪漫~MY DEAR BOY~』 (モーニング娘) by Juice=Juice
29・『ENDLESS SKY』 (モーニング娘) by BEYOOOOONDS

OCHA NORMA がモーニングのナンバーから『Happy birthday to Me!』をカバー。
痩せて壮絶な美しさの中山さんを見ながらドキドキしつつ、西﨑さんの魅力に負けたら危険だと思って、さらにドキドキしつつ、今の OCHA NORMA、なんだか非常にバランスが良いですね(こう言うことで一部のファンに叱られることは覚悟で)。

アンジュルムは、研修生曲から『やっちゃえ!GO!GO!』をカバー。
なんか、この研修生曲の弾むような “未来しか見えてない” 感じの、少し能天気な、世の中を信頼し切ったような楽曲、これほどアンジュルムに相応しいとは!びっくりですね。
しかし長野さん、声が可愛いな!

引き続き研修生曲『女の園』を つばきファクトリーがカバーします。
谷本の安美ちゃん、ビビるくらい美しいですね。いや、初々しく透明な幼い子たちって印象が強かった つばきが、いつの間にか、戸惑うほどの美しい女性ばかりになっていて… なるほど、『女の園』というわけです。
しかし、瑠乃ちゃん、ほんまに異次元

最年少のロージークロニクルは、モーニング楽曲から『純情エビデンス』を。
最年少だって、ってか最年少中の最年少の相馬優芽さん、こないだまで中学生だったとか、信じられないくらい。上にも述べましたが、こういうのを繰り返し見せられるにつけ、ほんまにハロプロ最高と思うところ。

Juice=Juice は、オープニング他の印象的なところを有澤一華さんが担当して、モーニングから『浪漫~MY DEAR BOY~』がカバーします。
上に林仁愛さんまで色っぽいと驚いたことをお伝えしましたが、井上さんとか石山咲良さんといったメンバーについて色っぽいと思ったとしても、それは人として当たり前の感覚なので問題ないわけですけども、遠藤彩加里ンゴさんまでもが妖艶な風に育ってきているとなると、もうアップフロントは、グループごとに何か違う魔法を使っているのではないかと規制当局に訴え出たいほど。

かの鞘師里保さんが2015年の年末に歌った感動的すぎる楽曲である『ENDLESS SKY』は、BEYOOOOONDS がカバーします。ってか、だから、BEYOOOOONDS が、こんな曲をカバーするなんて、BEYOOOOONDS の先行きにファンがいらぬ推測をしちゃうでしょ、っての!
良い曲ですよね。素晴らしい曲です。
そして、そんな良い曲を、しっかりカバーし切る BEYOOOOONDS というグループも、素晴らしいですね。

モーニング娘。’26 ブロック

30・『Wake-up Call~目覚めるとき~
31・『てか HAPPYのHAPPY!
32・『What is LOVE?
33・『ラミンタッチオーネ(Lamentazione)
34・『君の代わりは居やしない
35・『泡沫サタデーナイト!
36・『気になるその気の歌

ブロックの幕開けの『Wake-up Call~目覚めるとき~』、リーダー野中美希さんが(制限されたパフォーマンスながら)参加して、オープニングのコールを担当するんですけど(野中さんだけ正面ステージ)、そこまでのわずかな時間、センターステージで数歩だけ足踏みするメンバーたちが、記事の冒頭でも述べたように、こんな少人数なのに、カッコ良いのね!

細かい歌割でも、その都度、あまりにも声が通るのは山﨑愛生ちゃん。ふとした動きだけでも、顔のあらゆるパーツが個別に別方向に自由に動いてる櫻井梨央さん。そして、次世代の歌姫であろうとは、何度か触れて来た17期の井上春華さん、もう、自信たっぷりで、ちょっと首を斜めにして客席に視線を配するところなど、チラッと見ただけだと10期の石田先輩に見える程。文字通り、少数精鋭って。

野中さんの声の響きって耳に残りますよね。
と言いつつ、続く『てか HAPPYのHAPPY!』、もしかしたら野中さんが、パフォーマンス制限で、他のメンバーとは別のところに陣取っているってのが、かえって立体的なステージ構成になっているのかも。意外にも非常に見応えがあります。

ここで野中リーダー主導でご挨拶から新メンバーの紹介がありまして(野中さん「突然なんですけども、みなさんお時間いいですか」)。ここは公式の配信番組からいろんな動画まで、今でも、何度も繰り返し鑑賞可能になってますが、ニッコニコして出て来た杉原さんが、会場からの圧倒的なコールに驚いて泣いてしまう場面は、もう何度も繰り返し述べてきたところですけれど、こういうところを何度も見せてもらえると、ほんまにハロプロ最高って思います。

意外とあっさりとした新メンバーご紹介を終えて、続く楽曲は『What is LOVE?』です。この楽曲こそ、よくぞこの人数でパフォーマンスしたと感嘆するところ。こんな少人数で、この楽曲のダンスを披露して、少しも小さく見えないのは、どんな魔法でしょうか。

小田さくらさんの歌唱とパフォーマンス、モーニングのステージを支える円熟の技術については、今更、ここで述べるまでもなく、次世代の歌姫である井上はるさんについても、その自信に満ちた雰囲気はすでに述べたところです。しかるに岡村ほまれさん、いろんなもんが覚醒しすぎです。もとから小顔で背が高かった分、カッコいいお姉さんに脱皮していて腰が抜けます。山﨑愛生ちゃん、何をどうしていようとも身体全体でニッコニコ笑顔です。これまで、愛生ちゃんは、見てると怖いくらい折れそうなほど細かったのに、良い感じにお肉が付いてきて、その意味でも、しっかりお姉さんになってきましたね。櫻井梨央さん、驚くところでも左右の眉毛が個々に別の方向に動くほど表情豊か過ぎです。櫻井さんを見ていられるだけで幸せなほど。そして、弓桁朱琴さん、同期の井上はるさんが次世代の歌姫なら、弓桁さんは、モーニングのビジュアル的なパフォーマンスを次世代につなぐ核となるかと。いや、人数少なくても、真面目に少数精鋭じゃないですか!

ラミンタッチオーネ(Lamentazione)』のオープニングのフォーメーション、愛生ちゃんがセンターです。上に述べてきたところは、”少人数でも少しも小さく見えない” と客席からの印象だったわけですが、パフォーマンスしているメンバーたちも、全然笑顔で、少ないメンバーでパフォーマンスしていることに気後れしているような印象は微塵もありません。井上さんを起点に直線に並んでから左右に大きく広がるところ、ほまれちゃんの移動距離が他のメンバーより長くて不公平だよね。

君の代わりは居やしない』、ほまれちゃんと弓桁さんのペア、背が高いから見応えありますね。こうして見ると、次世代のモーニング娘。へ繋ぐために15期以下のメンバーの一層の覚醒を促すという点で、この少人数となってしまった ひなフェスは、”モーニング中興のステージ” として教科書に載るかもしれません。

イントロだけで、”うおっ!” とか思いますよね、『泡沫サタデーナイト!』。
センターダンスは櫻井さんからの、ボヤきは、ラストひなフェスってことで小田ちゃんです。しかし、繰り返し少人数となってしまっても、いっこも盛り上がりが欠けるところがないのは、ほんまに凄いね。この曲は元々盛り上がるとはいえ。

気になるその気の歌』なんですけど、「♪きみならできる」以下数フレーズの旋律、素晴らしくありませんか。正面ステージとセンターステージをつなぐ花道に整列しても、半分の長さも埋められないくらいの人数だってのに、みんなニッコニコで元気にジャンプして… ここへきて良い曲です。ああ、やっぱりモーニングって感じ。

*****

野中さんが全メンバーを呼び込んで、いよいよ最後の楽曲です。

Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜 全メンバー

ラスとで “どっかん” と盛り上がりますよね。
こんな曲がいくつも、しかも、ずっと、奏でられるのがハロプロです。この『Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜』のリリースは2004年です。今こうして幕張のステージを彩ってくれて、この楽曲を具現化してくれているメンバーは、場合によっては産まれてすらいないわけです。

ええ、こういうのを繰り返し見せてくれて、もうハロプロ最高って言葉以外に浮かんでくるものはありませんね。

モーニング娘。 プレミアムとしてのプライド

…と、ここまで長々と書き連ねてきましたが(いつも済みません)、結局のところ、この日の幕張で目の当たりにしたものは、プレミアムとしてのプライドだったかと思います。ハロプロが、単なるエンターテインメントを超えて、それは、世代を超えて脈々と受け継がれていく文化そのものである、そんな中で、その継承の流れの中で、ときに巡ってくる逆境の中でこそ真価が明らかになるといった、そんなところが、今回、モーニング娘。によって具現化されたのかな、と。

人数が少ないからこそ際立った一人ひとりの存在感、万全ではない状況だからこそ客席にも確認できた覚悟… そして、その背中を追い、あるいは追い越そうとする、ずっと下の後輩たちの、あるいは別グループのメンバ―たちのきらめき… それらすべてが混ざり合って、やはり ひなフェスのステージは、単なるお祭りを超えた、ちょっとした物語を見せてくれました。

繰り返し、こんなもんを繰り返し見せられたなら、そりゃ “ハロプロ最高” っていう他ないよね、ってところで。

(文=kogonil)

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

コメント

名前*必須