小片リサ、有楽町でソロライブを敢行 かつての薄幸の美少女は涼やかな熱量を持った歌い手へ

夜公演 the Quite Home

一転して夜公演は『the Quite Home』と題して、生の楽器もピアノだけ、小片さんもステージの上で着席して歌唱と、すっかり落ち着いた、静かな雰囲気でお送りされます。

つばきファクトリー時代から小片さん推しを自認していた報告者が、小片さんのことを “ああ、もう小片さんはアイドルではないんだな” と思いながらも、それでも、どうしても “可愛い” と思ってしまったのも、この、本来なら静かな大人の雰囲気でお送りされるはずの、この夜公演でのこと。

いや、実際、落ち着いた静かな大人の雰囲気でお送りされ、小片さんの声の透徹な印象も昼公演に倍して涼やかで、情感たっぷりに歌う小片さんの表情も切なげで、いかにも上品なテイストで繰り広げられたんですけどね、この夜公演。

それでも小片さんが “可愛い” と感じられたのは、昼公演とは打って変わって、お下げにした二つ結びで登場しただけではありません。この夜公演では、小片さんが、これまでも YouTube のチャンネルで披露したものを含め、小片さんが歌いたかった(他のアーティストによる)楽曲をカバーしてくれます。小片さんが可愛かったポイントは、その楽曲にあるということで…

… というわけで、記憶の限りで(既述のとおりメモできなかったので)この夜公演で披露してくれた楽曲は、こんなところ(↓)ですが、不完全なリストであるだけでなく、ぶっちゃけ何曲か抜けてます。非常に申し訳ない。いろいろ調べることは可能ではあれど、報告者としても、ライブの臨場感を損ないたくないので、ここは記憶だけで、ごめんなさい。

… さて、そんな楽曲のあれこれについて小片さんは…

VOYAGER エヴァンゲリオン挿入歌
Cocco『Raining』
坂本真綾『プラチナ』 カードチャプターさくら
スピッツ『さらさら』
赤い公園『KOIKI』
中山美穂『ただ泣きたくなるの』
新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド 主題歌
ビリー・アイリッシュ『What Was I Made』
平井堅
初音ミク ボーカロイド

やはり愛らしい 語りたがりの小片さん

かつて、ハロショ千夜一夜で妄想癖を爆発(下記参照)させたように、長年のファンにとって、小片リサさんが脳内でいろんな妄想をグルグルさせていることは周知されております。どころか、2015年のクリスマスイベント以来、いろいろと周囲を気にしてキョロキョロしては、その気にする方向性もまた、小片さん独特の脳内妄想に大きく影響されているようなところすら、ファンに周知されちゃったりしています。

この日の夜公演で、小片さんが大好きだというアニメのあれこれを、その曲がどうして好きなのかについての自分の気持ちを、その楽曲を歌っている歌い手さんを自分がいつ知って、どう感じて、そして、どうしてこのセトリに含めたのかを… 小片さん、もの凄い勢いで語ろうとします。

ええ、“語った” わけじゃなくて、”語ろうとした” んですよ。
小片さん、楽曲や、その楽曲を歌っているアーティストや、それらとの自分との関わりについて、口を開いて語ろうとします。で、語ろうとしたことを脳内でシミュレートして自分なりに突っ込んだものかどうか、語ろうとして(いや、一部を語って)「そんなこと言われても、わからないですよね」と、客席の反応を先回りして受け取って、”言ってもしょうがないよね” といった感じで、饒舌であったろう自らの語りを抑制します。ほんとはもっと語りたいけど、語ってもしょうがないから、我慢します… って雰囲気がモロに伝わるような感じで。

「説明しても分からないですよね」と、自ら言葉を引っ込めながら、それでも語りたい衝動は抑えきれず、また次の曲で語ろうとする小片さん。時折、「知ってますか?」という問いかけに客席から反応があって「知ってる人がいた!すっごい嬉しい!」とか言ってます。その無防備な反応に、客席の空気もふっと緩み、大人のアーティストとしての佇まいと、どこか幼さを残す感情の動きが同居して、どうしても報告者は思ってしまった次第です。

もうアイドルではない、しっかりとした大人の、落ち着いたアーティストとして、私たちに歌を届けてくれる小片リサさんは… ごめんなさい、やっぱり可愛いですよね。

カバー曲もすべて小片リサのテイストに染めて

そんなカバー曲は、上の不完全なリストにもあるように、アニメの主題歌や挿入歌から、いろんなテイストのものが取り揃えられています。軽快で弾むような曲調のものから、静かに落ち着いた曲調のものまで、言うまでもなく多種多様なんですけど… しかし、小片さんが歌うと、これが “小片さん色” と言って良いのか、実に涼やかな雰囲気に取りまとめられます。

本来なら “バラエティに富んだ” と言うべきカバー曲の数々は、しかし、決してバラバラには響きません。小片さんの声を通過した瞬間、すべてが静かで、透明で、そして少しだけ切ない質感へと整えられていきます。確実に、この日の I’M A SHOW で奏でられたのは、明らかに “小片リサの歌” だったかと。

*****

昼と夜、まったく異なるテイストで構成された二つの公演でした。しかし、敢えて述べさせてもらえれば、やはり “小片リサが歌う” ということが通底していたのかな、と。

小片リサさんは、言ってみれば過剰に自分を主張することなく、ただただ歌と向き合い続けているように、歌が歌として伝わるように、自分を器として徹していたように思います。その姿は、かつてのアイドルという枠組みとは異なるものであり、独立したアーティストとしての風格を滲ませながら… ごめんなさい、言わせてください。なお、どこか変わらぬ愛らしさを宿しています

どれだけ表現が成熟しようとも、どれだけ透徹な歌声を響かせようとも、きっと小片リサさんという人の根底にあるものは変わらないのだろうと。そして再度あえて言うならば、そんな変わらないところが、ある程度はファンにも周知されるほど、長く続けて来てくれたんだなあと思って、小片リサという一人の魅力的な女性のこれからを祝福したい気持ちで一杯です。

… と、こんなことを書いてみても、その向こうで小片さんは「べ~~~っ」と舌を出してるかも知れませんけどね。

(文=kogonil)

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