小片リサ、歌手としての今後について涙と一緒にファンに伝えたもの

元つばきファクトリーで現在は M-line club のソロアーティストとして活躍する小片リサ、6月の中旬にオリジナルのファーストアルバム『montage』をリリースして、その販促イベントに邁進していた。個別系のイベントなどは、まだ複数、日程が残っているが、全国のCDショップを行脚してインストアのミニライブを繰り広げる販促イベントは、6月23日のタワーレコード錦糸町店でのイベントで一旦終息する。

この販促イベントでの小片の様子に、むしろ、グループ時代からずっと小片を追っていたファンこそが、若干の戸惑いを見せている。

もちろん情感たっぷりに歌い上げるオリジナル曲のすばらしさ、歌手としての小片リサのポテンシャルに驚くという側面も大きいが、それは、元からすっきりと整ったルックスに可愛らしい表情や振る舞いが魅力的だった小片リサが、一層、可愛く、萌え袖率も高めで、グループ時代以上に楽し気に弾むような様子を見せていることに由来するようだ。

いくつかのファンの声を拾ってみよう。

トレイニー時代と、そして M-line に所属してからを見てると、小片リサさんは、年上のお姉さんたちに囲まれて可愛がられるのが向いていたのかも知れませんね。つばきファクトリー時代に、年上ってことで “頼れるサブリーダー” なんて言われて、なんとなく、突っ込み役、仕切り役になっていたのは、本来の自分にとって違和感があったのかも知れませんね。
だから、このファーストアルバムの制作にあたって、多くのアーティストたちと一緒に作業できたことは、小片さんが一層魅力的になる大きな契機になったのかも。

グループで活動していた時には、リリイベの現場で明らかに機嫌が悪かったり、DVDマガジンで、若干、周囲から浮いているような雰囲気があることも、ないわけじゃなかったので、ソロになってからの楽しそうで快活な様子は、きっと、今の活動の仕方が合っているんだろうなと思います。

さらには、6月23日の錦糸町でのイベントでは、第三部となる最後の公演で、トーク中に涙を見せる場面もあったことが、ファンの話題を呼んでいる。

涙を見せた際に小片リサが語っていたことは、ソロとなってからの、そして、これからのアーティストとしての在り方であったという。

  • これからも歌い手として皆さんの前に立つなら、同じことをしていては駄目だと思う
  • どうしたら、みなさんに楽しんでもらえるか、すごく考えている
  • 歌手としての私を見て欲しいし、それは、アイドルとしての私を見ていた方にとっては、思ったのと違うってこともあるかもしれません
  • たくさんの方と協力してアルバムをつくったし、自分の意見もたくさん取り入れてもらった
  • その過程で勉強になることがたくさんあった
  • グループで活動していた頃にはわからなかったことも、たくさん、あった
  • 以前に録音していた楽曲でも、歌っているうちに、歌詞の内容について理解が変わってくる

概略、上のような内容を語りながら、危うく涙をこぼしそうになりながら、水分補給に紛らせて、改めて明るく微笑んで、小片リサはミニライブに戻ったという。

ソロとなってからの小片リサが、かつて以上に魅力的に活き活きと活動していることを見て取るファンは多いが、今般のオリジナルアルバムの販促イベントにあっては(アルバム制作時の作業が影響したのか)こうした率直な吐露をファンに漏らしてくれることも多くなっており、そのこともまた、ファンの驚きの一因となっている。

ここで、改めて、小片リサとは別のOGについてとなるが、また別のファンの声を取り上げてみよう。

熊井友理奈さんは、Berryz工房が活動停止してからも、定期的にディナーショーなどを開催してくれていますが、そのトークコーナーで、通常は快活で愛らしい “くまくま” トークを展開してくれるんですが、モデルの方のお仕事で難しいことがあったのか、あるいはプライベートで辛い出来事があったのか、もちろん詳細こそわかりませんが、時折、涙を見せて「私はどこにも行かないよ」、「みなさん、わたしを見ていてくださいね」、「緑のペンライトが光るここが、わたしのホームだから」といった言葉を伝えてくれました。
もちろん、何があったのかは、わからないですし、これからもわかることはないでしょうけれど、少なくとも、グループ時代からずっと追っているファンが、ある部分では、熊井友理奈さんの力になっているってことも、それなりにあるのかなあ、とは思います。

総じて小片リサが語ってくれたことからは、この先も、何年も、歌手として活動を続けていこうとする自覚と気負いが読み取れることから、まだまだ、これからも応援できると喜んでいるファンも多い。

同時に、改めて、ソロの歌手として、アーティストとして、多くを学んだからこそ、この先のさらなる活動に意欲があり手応えもあるからこそ、センシティブにもナーバスにもなっている部分もあるのだろう。そして、ファンは、そんな揺れる内心をファンに吐露してくれること自体を、嬉しいことだと感じているようだ。

小片リサのソロ活動は、ファンとの良好な関係という意味でも、今後もますます順調なようだ。

(文=椿道茂高)

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