小片リサ、少しはにかみつつ嬉しそうに “歌” を伝えるLIVE 2024 “End roll #2”

はじめに ファンを揺るがす揺るがぬ小片リサ

ハロプロのライブといえば、往年の “ヲタ芸” こそ少なくなりましたけれど、さまざまに様式化されたコールやフリコピなどが目立つことでも知られます。そうした客席側の “芸” に参加しないで、ただ一心にステージ上のパフォーマンスを魂に刻もうとする者は “地蔵” などと揶揄されたりする場合も。そう述べる報告者も、どちらかと言えば地蔵側ではありつつ、バスツアーのスッペシャルライブであったり、何かと客席の一体感が濃い目の現場に何度か足を踏み入れるうち、地蔵ならざる客席側の振る舞いに徐々に馴染んでいった経緯もあったりして、まあ、ぶっちゃけ客席側のファンの在り方に特段の正解はなくて、どんな風であれ、他の人の迷惑にならない範囲で自由に楽しめば良いだけのことではあります。と、そんな、ファン側の大枠での理解を大きく揺さぶったのが、2024年の夏に開催された小片リサさんのソロライブでした。

いえ、名古屋、大阪で開催された7月末の日程で、一部のファンのコールが界隈を騒めかせていたことではありません。そういうことではなく、あくまでステージ上の小片さんが、いかにも切々と歌と声を、アップテンポな明るい曲調であってすら、繰り返し、切々と絞り出すかのように、懸命に届けようとしているからです。届いているのかどうか不安がっているかのように、どうか届いて欲しいと心から願っているかのように。思わず、ペンライトを振るどころか、瞬きや呼吸すら忘れて、ステージ上の小片さんを真っすぐ見つめてしまうほど。

まあ、そのすぐ後に、あんまり小片さんが美しいので、恥ずかしくて、なんか真っすぐ見ていられなくなるんですけどね。

これまでゲストを迎えたソロの公演は、有楽町のコットンクラブ(他にもあるけど、たとえば、こちら)でも、両国の第一ホテル(他にもあるけど、たとえば、こちら)でも、実施してきましたけれども、小片リサさんの初の東名阪ソロツアーは、一切のゲストなしのガチのソロであること、そして何より、自身がその製作に大きく関わったソロアルバムを引っ提げてのツアーであることで、小片さんにとってもファンにとっても特別なものとなりました。その “初単独ソロツアー” は、タイトルも『End roll #2』として開催され、8月4日には東京での日程が巡ってきたという次第。

そのタイトルから、もしかして小片さん… といった不穏な予感を抱くファンがないではなかった次第ですが、どうやら、ソロアルバムの企画・製作からリリイベから個別販促イベントなどを経て、その集大成として(『映画の趣味が合うだけ』って楽曲も踏まえつつ)大団円としてのソロツアーということで『End roll』というタイトルだったのかな、と。そうでなくとも、少なくともステージ上で小片さんが語ってくれるところからは、まだまだ歌うこと、ステージに立つことは続けてくれるようだし、みなさんの前に立ち続けるためには、どうするのか良いんだろうって考え続けてくれているようです。

ええ、そんな東京公演のお昼の公演、新宿ReNY での小片さんのライブに行って来ました。

このソロツアーは、8月の後半にさしかかった日程での横浜での追加公演もあるので、ネタバレ禁止って意味でセトリは記事末の関連リンクの後ろに入れますね。ネタバレ上等な方はご覧になられつつ、ネタバレが嫌な方は記事末の署名のところで止まっていただければ。

そんなわけで、あんまり楽曲については細かく言及できず、あくまで、新宿のライブで私が受けた印象を中心に。

小片さんが綺麗だった

小片さん、とても綺麗でした。
もともと、すっきり整った顔立ちをされている上に、ソロになってから活動のあれこれに迷いがなくなったからか、表情も明るくて、ますます美しいです。いえ、ほんまに、ちょっとぶっちゃけると、美しくて可愛いメンバーばかりの中で、昨今のハロプロやOG界隈でも、ぶっちぎりじゃないかと。言い古されたフレーズで恐縮ですが、真面目に、写真や動画で見る100倍は美しいですよ、リアル現場の小片さん。特にレポ記事として投稿しておりませんが、個別系販促イベントでの小片リサさんは、それこそ腰が抜けそうなくらいに美しいんですが、しかしながら、ソロツアーのライブステージ上の小片さんは、そこにさらに上乗せして、異常なレベルで美しいです。

それは、歌を真摯に伝えようと、小片さんが一生懸命だから。
小片さんが歌う楽曲には、自分が過去の恋愛で相手を傷つけてしまったことを歌う歌詞があったりします。あるいは、恋愛そのもの以上に、人生の終局を予感させるような歌詞があったりします。歌われる歌詞の中の女性が、ほんとに昔の小片さんであったかのように、歌詞の中の登場人物が憑依したかのように、小片さんは真摯に歌を届けてくれます。だから、歌ってくれている小片リサさんが、あまりにも美しくて、恥ずかしくて真っすぐ見ていられないと言いつつ、その美しさから眼をそらすことができなくて。

小片さんが可愛かった

小片さん、とても可愛かった。
もちろん、もともと “まるちゃん” と言われるくらい、頭蓋骨から丸くて、ほんとに可愛らしい魅力的な方ではありましたけども。
それなりに周囲が見えていて、いろいろと周りに突っ込んで、だから “頼れるサブリーダー” なんて言われてもいたけれど、おそらく本来は、けっこうコケティシュに愛らしく、むしろ周囲から可愛がられるのがお似合いの、愛らしい性格だったのだと思います。

それでなくとも、歩く時のトテトテした感じだったり、ちょっとしたトークの合間で手をピロピロしていたり、意外な “幼さ” が際立つ場面が多かったりします。トークや歌唱の切れ目で、どうして良いかわからない、すこしの隙間ができちゃったりした時も、自分の手を持て余すのか、ずっと衣装のお腹を触っていたりします。意識的に振舞っている “小片リサとしての押し出し” の背景で、無意識な表情や仕草が可愛くて、だから、大脳皮質というより、小脳や脳幹部分が可愛く、そこからの大脳へ伸びている軸索の接続具合が可愛いってところです、小片さん。しかしながら、ソロツアーのライブステージ上の小片さんは、そこにさらに上乗せして、異常なレベルで可愛いです。

それは、歌を真摯に伝えようと、小片さんが一生懸命だから。
小片さんが歌う楽曲には、明るく明日を夢見る弾むような歌詞があります。あるいは、こじゃれた子猫のようなイタズラな性格を現したような歌詞があります。相合傘をする狭い空間を、そんな狭い空間なのに、精一杯、慈しんでいるような歌詞があります。散歩していて見上げた空を描写するような歌詞も。そんな歌詞に歌われる情景を、それぞれに、真正面から伝えてくれようとして、その都度、コロコロと表情を変える小片さんが、あんまりにも可愛くて

小片さんが恥ずかしそうだった

小片さんは昔から、ステージに立って人前でパフォーマンスする立場なのに、どこか、そこはかとなく “恥ずかしそう” にしています。だもんだから、こっちも、たとえばアイドルのファンとして客席からガン観する… みたいな態度を取れなかったりして。

歌を歌ってパフォーマンスするのは好きだし、キラキラしたステージに立ちたいとも思うけど、それをファンの人に見られるのが、すこし恥ずかしい… っていう、複雑で錯綜した乙女心が、小片さんの些細な恥ずかしそうな仕草に表れているようで、それはファンにとっての小片さんの魅力を構成する大きな要素ともなっていたりしました。しかしながら、ソロツアーのライブステージ上の小片さんが少し恥ずかしそうにしているのは、さらに一層魅力的です。

というのは、小片さんがトーク部分で語ってくれることや、アルバムの発売までに、いろんな経路で語ってくれたことが、ファンに共有されているから。

どこかの大人が企画したことを “やらされている” のではなく、誰かの作詞作曲した楽曲を、これまた別の誰かの差配で適宜割り振られて歌うことになるのではなく、自分で歌の世界を作った楽曲を、自分で考えて配置したアルバムを、自分がどう歌いたいかということを自分で主張して作り上げた楽曲を、自分の意志で歌っているから。だから、客席に伝えようとする楽曲には、これまで以上に “自分が反映” されているような気がするのではないでしょうか。

どの曲かは明記しませんが、アルバムの初っ端の曲なんか、小片さん、ピアノで演奏しながら歌ってくれます。その前後、特にコーナーってわけじゃなく、あくまでステージ上でピアノの位置まで移動する際の隙間で、なにやらブツブツ言ってる様子も、そこはかとなく恥ずかしそうで。

… ってのは、報告者の勝手な思い込みですけど。
でも、うっかり、そう思ってしまうくらいには、なんだか少し恥ずかしそうにしてる小片さんが、とても魅力的だったのでした。

いや、でも、客席の下手上手満遍なく愛想を振りまこうと、ステージ上を左右に移動するときの、なんだかトテトテとした歩き方、ほんとに幼いというか可愛いというか、恥ずかしそうというか、なんとも形容できませんよね。

小片さんが嬉しそうだった

そう、そんな風にステージでファンの前に立つことが、なんとなく少し恥ずかしそうにしてる一方で、ステージに立ってスポットライトを浴びて楽曲を披露する小片さんは、同時に、嬉しそうです。

思えば、トレイニー時代から、ずっと、いろんな場所で歌ってきたんでした。ハロプロの研修生となってからも、きっと、いろんなことを思ったでしょう。それでなくとも周りがちゃんと見える子です。2015年に つばきファクトリーに選ばれた際にも、”自分は年上だから、けっこう年齢がいってるから、もうユニットには選ばれないと思ってた” と述べてもいましたね。

だから、小片さんはステージに立つとき、少し嬉しそうな感じだったりするのです。

そして上に述べてきたように、今般、ついに純然たるソロツアーのステージです。そこで披露する楽曲は、自分なりに思い入れて製作にも大きく参加してきたものです。そうであればこそ、歌い終えて一拍するときの、ちょっとした笑顔も、その笑顔に張り付いている特徴的なアヒル口っぽい、独特な口角の小片さんマウスも、どこか嬉しそうで、そして誇らしげでもあります。

そんな小片さんは、一層輝かしく、一層美しく、とても可愛かったと、そういうことをお伝えしたい次第。

*****

そう、新宿ReNY で歌を届けてくれた小片リサさんは、これまでずっと追ってきた報告者も改めて驚くほど、美しかったし、可愛かったし、恥ずかしそうだったし、誇らしげで嬉しそうでした。

そして、それらの印象(美しくて、可愛くて、恥ずかしそうで、誇らしげな印象)以上に、小片さんが客席に届けてくれた歌と声こそが素晴らしかった。… という以降のお話は、一旦ページを切り替えて。

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