はじめに: 須藤茉麻が守ってくれる素晴らしい空間
2015年3月3日の日本武道館ライブ。その、ほんとうの最後の最後のご挨拶の MC で、須藤茉麻さんは「アイドルに興味が無くて、辻ちゃんと加護ちゃんの見分けがつかなかった」との衝撃的な告白の後、「こんな素晴らしい空間を守れなくて、ごめんなさい」と涙していましたね。今でも、まざまざと思い出します。
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そんな須藤茉麻さんの26歳の誕生日を祝うファンクラブイベントが、”七夕” ということで Berryz工房にも縁の深い7月7日の土曜日、赤羽橋はパシフィックヘブンで開催されました。
大人になってから、そりゃもちろん心楽しく過ごす時間がないわけじゃないけど、かなりな “おっさん” になってから、こんなにも大声出して大笑いする機会があるなんて、かなり自分でも吃驚している投稿者です。
Berryz工房(活動停止中)メンバーのファンクラブイベントって、ほんとに楽しくて、その楽しさは本気で筆舌に尽し難く、大人になって日常に追われている日々にあって「ああ、【楽しい】って、こういうことだったんだ」と思わせてくれるほど。
ご参考までに、ほんの直近のベリメンイベントのレポを2つほどリンク。
- 熊井友理奈、どこまでも自由すぎるのにマジレッサー 熊井友理奈ファンクラブイベント~熊子の部屋part2~
- 夏焼雅、ひたすらゴージャスなうえに魔法を重ねかけする PINK CRES. PETIT Party!
そして茉麻も、3年前に武道館を埋め尽くしたファンのみなさんにご挨拶した通り、ちゃんと「この素晴らしい空間を」今でも守ってくれています。
イベントでもメンバーでもなく “空間” であること
それはたとえば、2回目公演のミニライブ、そのラストの曲(『本気ボンバー!』)での顛末から。
先に言っちゃえば、この顛末について須藤の茉麻さんは「マネージャーさんにばれたら後で叱られるから、みんな、いろいろお知らせするときにも秘密にしてねっ!」と言っていたので、このレポは、敢えてその禁を破ることになるわけですが、そこは著名なコントグループの「押すな、押すな」的解釈を採用するってことで。
ただ、この段で述べようとすることを先取りするかのようですけども、こんな具合に言うところ自体、イベントの会場に集まったファンが、SNSだったりブログで、いろいろ書くってことを前提にして言ってることが明らかで、いかにも「この素晴らしい空間」であるところを示して余りあるかな、とも思う次第。
さて。それで、何がばれたらマネージャーさんに叱られるかというと、このラストの曲を歌い始めてすぐに、須藤茉麻さん、咳き込んじゃって曲を止めたのでした。
咳き込んで曲を止めてから、水を飲んで喉を潤して、さて改めて再開しようとして、やっぱり咳き込んでしまって、2回も曲を止めることになります。パシフィックヘブンのカウンター越しに音響機器を操作していたスタッフさんが、慌てて奥に走り白湯を持ってくるくらいに、比較的、激し目に咳き込んでいた茉麻でした。
それでも笑いながら「こんな、曲を途中で止めたって、他にないよね」と快活な茉麻でしたけど、喉のガラガラがなかなか治らぬらしく、中断はけっこう長めとなります。
その中断の間、ずっと笑いながら客席と話し続けてくれて、何度も繰り返されるイントロに、これはご当人もおっしゃるとおり「逆にご褒美」とも。
述べたいことは、そんなアクシデントそのものではなく、その、ちょっとしたアクシデントからの展開こそ、わたくしはお伝えしたい。
この公演のミニライブ前のトークにて「26歳にもなったんだから、ガサツなところは卒業して、しっとり魅力的な女性になりたい」と語っていたことが、意図的かどうか、見事な伏線として機能して、咳き込んじゃってるところも、喉のイガイガを取ろうとしてるところも、「うおっほん!」とか「がーーー、がらがら」とか、やっぱり意図的なんだと思うけど、敢えて “おっさん風味” 強めで咳をしてみたりするのも、非常に綺麗な(コント的)流れとなっていたりします。だけじゃなく、この咳込みについて “風邪じゃないから心配しないでね” と言おうとして「風邪じゃないから心配して!」と失言してしまう茉麻。この失言に自分でもゲラゲラ笑いながら、「えっと、正しくは何だっけ?」と客席に確認して、以降、その公演のミニライブ再開だけじゃなく3回目公演のミニライブにあっても、あっというまに、以下のようなコール&レスポンスが、すっかり定着する始末。
客席「心配しないで!」
そう、単純にイベントの企画が面白いわけじゃなく、単にメンバーのキャラが楽しいわけじゃなく、突発的なアクシデントが愉快だったわけではなく、そうしたイベントの企画・メンバーのキャラ・急なアクシデントを、現場に集まったファンが “受け入れて・積極的に楽しんでいる” こと、いわばファン参加型のイベントとなっていること、そして、ファンがそのように現場の様々を受け入れて楽しんでくれることを前提に・期待して、メンバー側も、むしろ嬉しそうに、積極的にファンと対話しようとするところ……こういった全体を総括して、”現場” とか “イベント” などより、「この素晴らしい空間」という形容こそが相応しいと思えますよね。
これまでの、いろんな文脈を込みで、アクシデントやサプライズも込みで、その場に集ったファンも含めた「この素晴らしい空間」を、活動停止中のBerryz工房メンバーは守ってくれているようです。
それは、イベント中のミニライブでの懐かしいコールも含め(後述)
須藤茉麻バースデーイベント in パシフックヘブン
そんなわけで繰り返し、須藤茉麻さんの26歳の誕生日を祝うファンクラブイベントが、赤羽橋のパシフィックヘブンで開催されました。
イベントは、13:30 開演/16:00 開演/18:30 開演の3回まわし。
投稿者は、個人的な事情で「13:30 開演」の1公演目には参加できず、「16:00 開演」の2公演目と「18:30 開演」の3公演目のみのご報告となることを申し訳なく思っています。ごめんなさい。ってか、投稿者としても痛恨です。
上に述べたとおり、集まってくるファンのみなさんもイベントの大事な要素のひとつってことで、開演前の待機列中で久しぶりの再会を喜んで四方山談義に花を咲かせていると、待機列前を急ぎ足でアップフロント本社ビルの中に熊井友理奈さんが駆け込だとの目撃報告があったりします。投稿者、非常に近い位置にいたのに、談義に夢中で、これを確認できておりません。痛恨です。
会場に入ると、七夕ってことで、あらかじめ準備された笹に、各自、自由に茉麻へのメッセージを書いては結びつける趣向ながら、よく見ると(画質が悪くて恐縮)熊井ちゃんによる、こんな茉麻へのメッセージが混じっていたりして。
浴衣姿が美しすぎた須藤茉麻26歳
登場してくる茉麻は、メンバーカラーのブルーを淡く基調に取り入れた浴衣姿にて。
上に、面白可笑しさを強調するために「”おっさん風味” 強め」みたいなことを書いてしまっていますが、26歳になった茉麻は、びっくりするくらい美しかったです。
いつも他のメンバーに言及するときにも、同じような形容の文句が踊る投稿者のレポですから、話し半分で流している方もあろうかと思われますけど、美しかったのは本当です。
キッズ時代から数えて16年、とりわけ2010年以降のBerryz工房時代後半期には、いろいろと変化も激しかった須藤茉麻さん、たとえば一部のファンによって “須藤茉麻の全盛期” と指定される時期が2つほど指定できるかとも思うんですが(詳しくは要検索ってことで)、このイベントに参加してきた私、自信をもって断言したいと思うのでした。
須藤茉麻の全盛期は今(2018年7月)だ、と。
バースデーイベントの大まかな流れ
イベントは、軽い導入のトークから、メインのクイズ企画へと流れ、最後にミニライブで締めるという構成。
上でも述べたとおり、「26歳にもなったんだから、ガサツなところは卒業して、しっとり魅力的な女性になりたい」という決意表明だったり、芝居の稽古現場で出会った若い俳優が「イナズマイレブン」のファンだったという話しとか(稽古現場で「おた、おた…」と話しかけにくそうにしていたので「お誕生日おめでとうございます」と言いたいのかと思っていたら “雄叫びボーイ” と続いて吃驚したのだとか)、みなさんと一緒に歳を取っていくとか、なんだか「軽い導入のトーク」にも、感慨深げな内容が、思い返してみれば盛り沢山だったな、と。
メインのクイズ企画は『織姫茉麻と会えるのはどっち?クイズ合戦七夕対決』と題して、2015年のBerryz工房が活動停止してからの3年間の須藤茉麻についてのクイズを出題し、どれだけみなさんが茉麻を見ていてくれたのか、どれだけ須藤への愛があるのかを確認するという趣向。会場を左右で2チームにわけ、〇×のシートを掲げて、左右で別けたチームのうち、正解が多い方が勝ち。最終的に勝った方に、紙コップに準備されたドリンクを茉麻が直接配って歩くというプレゼントという企画です。
配布ドリンクの紙コップには茉麻の直筆メッセージが書き込まれていて、これは誕生日の当日にお芝居の稽古前にファミレスで書いたのだとか。26歳最初の仕事だ、とも。
このクイズ企画の詳細は記事末に箇条書きで。
クイズ企画を終えたら、ミニライブに移って、それでイベント本編は終了です。正味1時間前後くらいでしょうか。
ラストは、あまりにゆっくりで、本気で話し込めるレベルの握手会にてお見送りでした。
一部に期待された熊井ちゃんのサプライズ降臨は、ありませんでした。
ただし、3回目公演の「軽い導入のトーク」と「クイズ企画」の間に、天の声として熊井ちゃんの影アナ的音声がインタラプトしまして、熊井ちゃんの天の声主導で『ハッピーバースデー』を歌う一幕がありました。お祝いされた須藤茉麻さんもおっしゃってましたけども、主導するはずの熊井ちゃんの天の声が伴奏とズレまくっていたのは、こんな僅かな登場場面であってすら場をクマクマさせずにはおかぬ恐るべき熊井ちゃん効果かと。
縦横無尽な楽しい…いや…むしろ無秩序なトーク(抜粋)
なんでも、当日大阪で道重さんと共演していたキャプテン清水佐紀さん、愛方(← 誤字にあらず:上掲画像参照)でもある熊井友理奈さん、母として日々奮闘中の菅谷梨沙子さんからは “お誕生日おめでとう” メールが来たんだけど、他の3名(嗣永桃子、徳永千奈美、夏焼雅)からは、まだ「おめでとう」の声が聴けてないんだとか。
と、すでに上述したように、積極的に客席に話しかけてくれるだけじゃなく、客席からの突っ込みや合いの手なども、比較的頻繁に拾っては、ファンと対話してくれようとする須藤茉麻さんですから、何が楽しかったかって、「軽い導入のトーク」でも「クイズ企画」でも、そして「ミニライブ中のアクシデント」でも、個々のトピックから展開したトーク(というか客席との対話)が一番に楽しかった次第。
イベントの物販の生写真についても「ガチで自撮りなんだから」と若干スタッフさんへの文句めいた内情暴露なんかも含めて、いろいろと語ってくれました。そんな中からいくつか印象的だったところを。
- みんなのこと信頼してるんだから
たとえばバスツアーのカレー作りイベントなんかは、材料を調理するために参加者の多くが包丁とか持ってる、その近くを歩いてるんだから。
「みんな、まぁ(茉麻) に、別に怨みなんか無いでしょ?無いよね!」
- 眉毛を抜くのが好き
(過去イベントの須藤茉麻的神7の話題で、当時、第二位に選んだのがピンセットだったという話題から:巻末まとめ参照)抜いても、抜いても、すぐ生えてくるから、「ああ、なんか私、生きてるっ!」って感じがするのだそうで。
- バスツアーは、ほんとに自由!
規制無しだから、やりたい放題なんだとか。
「みんなも、こういうイベントやりたいって言って見たら?案外、通るよ」とのこと。
イベント後にメールされてくるアンケートなんかに書き込んじゃえば良いんですかね?
- 「まあさに出会えた」などのコールについて その1
あのコールは、誰が考えてるの?
SNSやなんかで回覧されるの?それとも会場で誰かが「こうしようっ!」って指示するの?…と、いくつか “こうやってるんじゃないか” という仮説を茉麻は提示するも、すべて客席から否定されて、しばし客席との対話の後に、誰かが独断でやり始めたことが、なんとなく会場全体で試行錯誤・自然選択のプロセスを経て、自然発生的にコールが定着していくという落着を見るも、そのプロセスに驚く茉麻。
- 「まあさに出会えた」などのコールについて その2
コールで自分の名前が呼ばれるのは、なんだかんだで、やっぱり嬉しかったのだとか。
他にも、「なんちゅう」の “全力で叫ぶフルネーム” は、推しメンのフルネームを言ってるのか、みなさん自身のフルネームを言っているのかなど、Berryz工房現場でのステージと会場のコール&レスポンスについて、いろいろと茉麻と客席の間で会話が弾む。
- 観賞用生写真と使用用生写真
物販の生写真を購入して欲しいと茉麻。すでに購入したみなさんも、保存用に別途ご購入ください…といった流れの中で。
保存用の写真と、本来の用途としての “鑑賞用” の写真…というようなことを言いたくて「使用用の生写真」と口走ってしまう茉麻。「いったい何に “使用” するんだ」ってことになって、客席としばし対話の後、よからぬ使用方途に思い至ったらしく、笑いが止まらなくなる須藤の茉麻さんでした。
こんな具合に、現状はアイドルではないので、危うげなところにも踏み込んだり、かねてからの疑問を直接客席のファンに問うたりと、いろいろと繰り広げられるトークは、その極一部の抜粋だけでも、投稿者が表現に気を使うほど(← マジ)。
ほんとに、大人になってから、こんなにも大声出して大笑いする機会があるなんて、自分でも驚きです。
挙句、客席と一緒になって笑ってくれた須藤茉麻さんは、最後のご挨拶で、26歳になっての抱負として、「もう、いろいろバレてるから大きく変わるつもりはありません」と述べたりします。確かに、いろいろバレてるけれど、そこは建前として “バレてない” 前提で話してくれないと、こちらも笑ってるしかなかったりするので困りますよね(← 喜んでる)。
それでも涙腺に厳しいミニライブ
夏関連の曲をメインに組んでみましたというミニライブは、こんな感じです。
02.夏わかめ
03.蝉
04.本気ボンバー!
この『本気ボンバー!』の披露中に、楽しいアクシデントがあったのは上述のとおり。
やっぱり『蝉』は、ハロプロ歴代にあっても、名曲としてランクインせざるを得ないところ。
ってか、繰り返し、2015年3月3日の日本武道館ライブの、ほんとうの最後の最後のご挨拶の MC で、ようやく(← 当時ね)歌が好きになってきたばかりだと告白した須藤茉麻さん、今、一人でこれだけの楽曲を歌い切るほど、歌手としても成長を見せている…ってのは、敢えて特筆すべきことでもないことかも知れませんでしたね。
そして3回目公演のミニライブでは、こんな感じで『マジグッドチャンスサマー』が追加されて5曲編成でお送りされます。
02.夏わかめ
03.蝉
04.マジグッドチャンスサマー
05.本気ボンバー!
Berryz工房の楽曲にあっては、『永久の歌』、『VERY BEAUTY』、『21時までのシンデレラ』あたりを(意識的に)好きな楽曲として挙げることが多いんですが、もしかして意識していないところで『マジグッドチャンスサマー』が一番好きなのかも。
これを歌われると、どうしても…(以下、数行、投稿者の矜持のため省略)
上に、積極的にステージから客席に絡んで行くところも含めて「素晴らしい空間」だという趣旨の事柄を述べました。このミニライブで披露される楽曲は、言うまでもなく往年の Berryz工房の鉄板曲ばかりであって、この日、パシフィックヘブンに集った往年のベリヲタたちからの懐かしいコールも力強く、極小規模ながら、一瞬だけ、赤羽橋にベリ現場が甦ったという、やっぱりそのことは涙腺に厳しいものがありましたよと、お知らせです。
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思えば、7月7日、それは数々の伝説がファンの心に刻まれた七夕ライブの日であり、その七夕ライブを実践してファンの心に伝説を刻んだのは、もちろんBerryz工房でした。
7月3日の誕生日当日から4日を経て、バースデーを祝うファンクラブイベントとして、須藤茉麻さんは、もう一度、あの伝説をファンの心に甦らせてくれました。
あの日、守れなかったと涙した、その素晴らしい空間を再現してくれることを介して。
それは、”今でも応援させてくれて、ありがとう” というファンの気持ちも、たぶん、ちょっと違って。”今でも応援してくれて、ありがとう” というメンバーの気持ちも、やっぱり、ちょっと違って。きっと、メンバーとファンは、一緒になって、今でもこの空間を守っているってことなんじゃないかと。こうした関係が活動停止後3年を経て維持できているBerryz工房というアイドルグループが、いかに希有なのかと改めて。
須藤茉麻さんは、最後のお見送りの握手会では、ほんとうに一人一人と、丁寧に時間をかけて、ゆっくりお話してくれます。
ええ、以上を要するに、ベリヲタで良かった、という他ないのでした。
2回目公演 織姫茉麻と会えるのはどっち?クイズ合戦七夕対決 |
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3回目公演 織姫茉麻と会えるのはどっち?クイズ合戦七夕対決 |
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