春の「ひなフェス」が “雛祭り” にちなんでいることは見やすいところでしたけど、秋の「ハロ!フェス」は “ハロウィン” にちなんでいたんですね。ライブのMCでアナウンスされたフェスの由来でしたけど、初めて知りましたよね。
2018年10月20日~21日の土日にかけて、埼玉県は熊谷の “彩の国くまがやドーム” にて、恒例の SATOYAMA & SATOUMI イベントと併設する形で、ハロプロの秋の祭典「ハロ!フェス」が開催されました。土日の2日間に渡って3回のライブがハロプロメンバー総出演でお送りされ、21日の日曜のライブではメロン記念日が一夜限りの復活を果たすことでも話題になった秋のハロプロのお祭です。
やっぱりハローはライブだな
なんだかんだ言って、ハロプロはライブだ!って強く実感します。
ファンクラブツアーでメンバーと(心情的にも)接近できることは嬉しいですし、握手会やチェキ会で(ライブの最前席なんかより全然近い位置で)個別に言葉を交わせることも嬉しく、その場面場面でメンバーがファンへの配慮を見せてくれることも、ファン冥利に尽きるものがあります。と、それは、過去、公開いただいてきたレポでも述べたとおり。
だけど、やはり、なんだかんだ言って、やっぱりハロプロはライブだなって思います。
遥かスタンド席からステージを遠望していてすら、ハロプロはやっぱりライブだなって思います。
大音響と共に振動する空気の中で、煌くエフェクトも激しい光の洪水の只中で、会場を揺らす大コールを浴びて躍動するメンバーのリアルな身体を目の当たりにして、かの名曲だらけのハロプロ楽曲が、メンバーたちの研鑽の限りを尽くしたダンスと共に歌い上げられるその2時間前後のステージこそ、まさしくハロプロの面目躍如とも言うべきところ。
今般のフェスは、熊谷での開催です。そのアクセスの不安については、開催前から懸念されていました。実際、20日の土曜日については、シャトルバスも出ていたんですけど、シャトルバスの乗車場所(市役所前を南に降りてきたコミュニティ広場前)が駅から少し遠かったり、くまがやドームに着いてからも、飲食ブース、物販、ライブのそれぞれが比較的離れていて、横断できる動線がなく、都度、くまがやドームの外周に沿って延々歩かされたり、ゴミ箱が設置されてなかったり、自販機が軒並み売り切れだったり、あれこれ “何だかな~…” と不満を抱え込むような場面には事欠かなかった次第ですけども、そんなこんなも、ライブ一発で、いろんなものが吹っ飛びます。
すばらしかった。
といった次第で、本記事では、20日土曜日の午前からのライブの模様をご報告です。
20日については、ほんとは夜のライブもチケットは確保していたんだけど、上述のアクセス問題を考慮して(バスが土日は夕方で終わっちゃうとの情報から)最後までいたら帰れなくなっちゃうと思って、夜のライブは参加を見送った次第。
でも、シャトルバスが出てるんだったら見送らなきゃ良かったと、今になって頭を抱えていることは秘密です。
Hello! Project ハロ!フェス 2018 一日目
告知されていた諸々の開始時間に間に合うよう熊谷にたどり着くために、黎明から活動を開始することになった土曜日。ライブの合間に開催されるという握手券の確保を最優先として(つばきファクトリー)、順当に翌21日分も含めて入手して、ホクホクのまんま、今度は物販列に並びます。
物販に並んでる間、SATOYAMA関連のミニ物産展が準備されているのが展望できたりして。案外、待機列の流れがスムーズだなとか思っていたけど、物販待ちの間にオープニングセレモニーが始まってしまって、待機列から虚しく矢島舞美さんや岡井千聖さんの声を聴くのみ。
物販ではこの日発売のハロプロのDマガ(Vol.60)だけ購入しようと思ってたけど、上述の経緯が悔しくて、その補償の意味で(すいません自分でも意味不明です)つばき全員+牧野真莉愛ちゃん、宮本佳林ちゃん、植村あかりさんの2L4枚セットを購入してしまったりなどしました。ええ、購入しましたとも。
物販を終えてみると、午前のライブの開演まで、もうそんなに時間が残されていません。なんとも慌ただしい!
秋のハロ!フェス 会場からセトリまで
ライブ会場の、くまがやドームの体育館側って、ざっと、こんな感じです。
投稿者のチケットは、スタンド席のEブロックでしたけど、比較的座席の段差も急峻で、その分、見通しは良かったと思います。
オープニングアクトは、先般、カントリー・ガールズの山木梨沙さんの兼任がアナウンスされたカレッジ・コスモスによる『言葉の水を濾過したい』。
その衣装や雰囲気から、事務所の “攻めの姿勢” も感じられるとされるカレッジ・コスモスですが、この『言葉の水を濾過したい』には、「♪美しいモノはブレない」なる歌詞もあって、その “攻めの姿勢” も、ハロプロのあり方への揺るぎない自信に裏付けされているような。
このオープニングアクトには、ワンピース風の衣装のまま大きく回転するフリが入っていて、その場面では、フワっとスカートの裾が広がっちゃったりするんですけど、そこで山木梨沙さんが上手にスカートの乱れを抑えていたのは、さすが。
と、そんな 11:30 開演の “アンジュルムプレミアム“ のセトリは、こちら。
2018/10/20(土) 開演11:30 アンジュルムプレミアム |
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OA:言葉の水を濾過したい(カレッジ・コスモス) ————————- 01.YEAH YEAH YEAH(ハロプロ全メンバー) —–【アンジュルム】—– 02.出すぎた杭は打たれない 03.46億年LOVE —–【MC】和田彩花・譜久村聖—– 新沼、岡村 お誕生日おめでとう —–【ハロプロ研修生】—– 04.彼女になりたい —–【BEYOOOOONDS】—– 05.眼鏡の男の子 06.文化祭実行委員長の恋 ~女装コンテストで、BEYOOOOONDSは中性的なノリ?~ —–【つばきファクトリー】—– 07.表面張力~Surface Tension~ 08.雪のプラネタリウム 09.今夜だけ浮かれたかった ~つばきは現時点でハロプロ最強かと(マジで)~ —–【カントリー・ガールズ】—– 10.VIVA!! 薔薇色の人生 11.傘をさす先輩 12.リズムが読んでいるぞ! —–【こぶしファクトリー】—– 13.ラーメン大好き小泉さんの唄 14.念には念 15.亀になれ! ————————- 16.負けるな わっしょい!(ハロプロ全メンバー:ハロウィン仮装) ————————- 17.コンプレックスにサヨウナラ(ミニーズ。/横山、森戸、上國料、船木) —–【Juice=Juice】—– 18.ロマンスの途中 19.禁断少女 20.シンクロ。 —–【モーニング娘。’18】—– 21.フラリ銀座 22.Y字路の途中 23.自由な国だから —–アンジュルム楽曲を各ユニットがカバー—– 24.プリーズ ミニスカ ポストウーマン!(by つばきファクトリー) 25.チョトマテクダサイ!(by カントリー・ガールズ) 26.乙女の逆襲(by BEYOOOOONDS) 27.「良い奴」(by モーニング娘。’18) 28.七転び八起き(by Juice=Juice) 29.上手く言えない(by こぶしファクトリー) —–【アンジュルム】—– 30.タデ食う虫も Like it! 31.ドンデンガエシ 32.次々続々 33.大器晩成 ————————- 34.かっちょ良い歌(ハロプロ全メンバー) |
冒頭で、なんだかんだ言って、ハロプロはライブだ!って述べたことに加えて、このセトリを見てもらえば、もうそれで十分とも言えるけれど、以降、投稿者にとって個人的に印象的だったところを述べていきますね。
なんといっても、各グループが持ち寄る、現時点での最高のパフォーマンスの競演に、どうしたって盛り上がらずには済ませられないライブです。
このテイストで押すのか? BEYOOOOONDS
先般、グループ名も正式に決定した BEYOOOOONDS ですけど、これ自己紹介にあたって「BEYOOOOONDS ですっ!」って、ぴょんと小さくジャンプするのはデフォルトなんでしょうか。可愛かったですね。
そんな新グループは、先のハロコンでも披露していた『眼鏡の男の子』に続いて『文化祭実行委員長の恋』を披露。『眼鏡の男の子』と、よく似たテイストのものとなっていました。というのも、『眼鏡の男の子』同様、単純な楽曲というよりは “お芝居仕立て” が強めであることもそうなら、女装コンテストだったり、清野桃々姫さんと前田こころさんが(楽曲中で)交際する顛末といい、なんだか前田こころさんの中性的なノリが継続中だから。って、BEYOOOOONDS は、寸劇と楽曲の絡み同様、このノリで押すんでしょうかね。
って、『眼鏡の男の子』に、すでにコールがしっかり根付いてたのには驚きました。
西田汐里さんを(『ネガポジポジ』の頃より)応援しています。
しっかり定番化が響く カントリー&こぶし
カントリー・ガールズは、自ら「茶番」と述べる「ひなフェス」でのコール&レスポンスを、秋のハロ!フェスでも客席に強要。自らハロプロで一番可愛いと臆面もなく述べる小関舞さんが、本気で可愛さを増してる(いや、ほんとに)ように、この「茶番」を一番最初に面白おかしく展開した嗣永桃子先輩が卒業していようとも、ハロプロのフェスにあっては定番となってきました。
そんなカントリー・ガールズが披露する『VIVA!! 薔薇色の人生』も、同様に、何故だか、静かに響く楽曲になってきましたね。カントリーのメンバーたちが「♪未来しかなくてゴメンね」と歌う場面で、うっかり(以下省略)
定番となってきたと言うなら、こぶしファクトリーが奏でる『念には念』、この楽曲についてイメージしていた迫力や押し出しの強さが、5人編成でお送りする『念には念』も、一切遜色がないのは見所かと。
ミニーズ。正式発足?
OGの熊井友理奈さんと『コンプレックスにサヨウナラ』を出版したミニーズ。が、なんと曲名もそのままに楽曲を披露します。どことなく『カントリー・ガールズ アイドル卒業注意事項』みたいな(これから続く数フレーズを事前に予告するナレーション風の前フリが曲に組み込まれている)テイストもあって、妙にほっこりする曲でした。
歌唱が重厚すぎる Juice=Juice & モーニング娘。’18
(直後の披露となるミニーズ。メンバーのみ除外して)全員参加となる『負けるな わっしょい!』では、メンバーたちが、ライブの衣装の上にハロウィンの仮装をして登場してくるんですけど、魔女の帽子が似合いすぎていたのは宮崎由加さん。そんな宮崎さんがリーダーを務める Juice=Juice は、やっぱり高木紗友希さんの斉唱がすばらしかった。
楽曲の斉唱ってことで言うなら、明らかにすばらしかったのは、モーニング娘。’18 の小田さくらさんと佐藤優樹さん。上掲のセトリにもあるとおり、ハロプロ全体のフェスってことで、各グループとも、それぞれの “定番” とも言える勝負曲を構成に含めている中、新曲だけで固めて押してきたモーニング娘。は、さすがで、とりわけ『フラリ銀座』での、他のメンバーのフォーメーションから外れた牧野真莉愛さんと加賀楓さんのダンスは刮目だったんですが、やっぱり、小田ちゃんと、まーちゃんのボーカルが飛び抜けて良かった。
まーちゃんの斉唱は、きちんと発声法に則ったものと言うよりは、その場のノリに応じた “野生の感性” によるものであるような感じもして、ひょっとしたら、グループとしてのハーモニーを乱しかねない部分もあるんです(逆に言えば、それほど、興が乗ったときの まーちゃんの絶唱は、ほんまに凄まじいわけです)けども、この点に関係して、小田ちゃんの歌唱の優れた点は、それが小田さくら単体の歌唱力を誇るだけのものではなく、まーちゃんが(もしかしたら)暴走しても、小田ちゃんが、ちゃんと全体とまーちゃんの間のバランスをもたらしてくれるような歌い方をしてるってこと。小田ちゃんの歌は、ステージ全体のハーモニーを支える程のレベルである、と。
強力すぎる佐藤優樹のボーカルが、強力であるが故に壊しかねない全体のバランスを、そっと補強するほどの小田さくらの歌唱力ってわけで、この意味で、この先数年のモーニング娘。のボーカルには注目です。
出来得るならば、Juice の高木さんとモーニングの小田ちゃんとまーちゃんの3人でボーカルユニットを組んで、朗々とした歌声を聴かせて欲しいと思うところです。
プレミアムにしても『大器晩成』は卑怯
そう、各グループとも “定番” とも言える勝負曲をセトリに組み込んで来てるわけですけど、アンジュルムの『大器晩成』は、もう “卑怯” なレベルですよね。強すぎます。
この午前のライブは、”アンジュルムプレミアム” ってことで、アンジュルムが多めに楽曲を披露するだけじゃなくて、各グループが、アンジュルムの楽曲をカバーします。この “アンジュルムの楽曲をカバー” って企画のたびに、スマイレージ時代の楽曲にもスポットがあたって、改めて “思ってた以上に良い曲だったな” と確認できるのは、嬉しい趣向です。
そして現時点でのハロー最強? つばきファクトリー
さて、つばきファクトリーです。
つばきファクトリーは、この土曜の午前公演では、『表面張力~Surface Tension~』 → 『雪のプラネタリウム』 → 『今夜だけ浮かれたかった』 と、アップテンポでノリの強い曲を固めて押してきました。
これが、すばらしかった。セトリの中でも一番に印象の強いパートとなりました。
ってか、この流れの中に組み込まれて、改めて『雪のプラネタリウム』の良曲であることに、今更ながら吃驚といったところ。
これまでも 『今夜だけ浮かれたかった』については、過去の名曲を含めて全ハロプロを見渡しても屈指の名曲である可能性に触れてきましたけれども、それはすべて、あくまで つばきファクトリー単独のリリースイベントやファンクラブイベントでの見聞によるものでした。それが、こうして、ハロプロ全体のお祭りである秋のハロ!フェスで、各グループがそれぞれに定番曲や新曲を持ち寄るセトリの流れの中で『今夜だけ浮かれたかった』に接してみるに、全ハロプロを見渡しても屈指どころか、おそらく平成歌謡のトップ5に食い込むのではないかとすら。
いや、『今夜だけ浮かれたかった』は、ほんとに強力な楽曲となりました。
つばきファクトリーが、かくも強力な楽曲をもらえたってことを喜んできましたけれども、その楽曲の力強さを つばきファクトリーが不足なく引き出していることこそ(「楽曲」じゃなくて、その楽曲を歌いこなしている「メンバー」をこそ)刮目すべきかと。
リリース楽曲のウィークリーチャートだったり、メンバーごとの物販の二次市場におけるトレーディングのランキングだったり、その指標は様々ですけど、いろんな観点から、ハロプロ内の各グループを “序列” 付けるってことが、ファンの間で行われてますよね。
そうした際に持ち出される指標の一切を吹き飛ばす勢いで、今や、ハロプロにあって、つばきファクトリーこそは、もはや末っ子どころか、現時点で最強ではないかと。
と、そうまで述べた つばきファクトリーは、上述の各グループがアンジュルムの楽曲をカバーするパートで、『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』をカバーしてくれます。
結成されてからずっと、つばきファクトリーは “キャラが見えない” とか “印象が薄い” とか言われてきました。元気がないとも言われていた つばきファクトリーが、ついにメジャーデビューして、4枚目のシングルをリリースしても勢いを衰えさせずに、『今夜だけ浮かれたかった』を始めとしたアップテンポで強力な楽曲を堂々と嬉しげに歌って、必ずしも つばきファンばかりではないハロプロ全体のステージで、本気でハロプロ最強なんじゃないかと思えるパフォーマンスを披露してくれて、そんな感慨を抱いているところへ持ってきて、「♪ものがたりは つづく~」だなんて歌ってくれたもんだから(以下略)
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ライブは、モベキマス時代の『かっちょ良い歌』をもって大団円。
まことに、すばらしいステージでした。
朝早くから動き出して、夕方の握手会(つばきファクトリー)を終えるまで、慌ただしく余裕がなくて、結局、飲まず喰わずとなったんですけど、途中まで、そんなことなんか、すっかり忘れてたほど、すばらしいステージでした。
やっぱりハロプロはライブだなって。
…ああ、やっぱり夜も入れば良かった!!
すごい長文になっちゃったので、2日目を別記事にしただけじゃなく、1日目の感想も、ずいぶん省略しちゃったことは秘密で。
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