つばきファクトリー谷本安美パーソナリティでラジオ新番組『あんみぃボンソワ』がスタート

つばきファクトリー3代目リーダーの谷本安美が、ラジオパーソナリティーを継承する。

オリジナルの番組は、『愛は勝つ』などで知られるシンガーソングライターの KAN がパーソナリティーをつとめていたSTVラジオの『KANのロックボンソワ』。KAN の体調不良にともない、代理パーソナリティで番組を継続していた。治療の長期化によって、KAN の出演を月一回に絞っていたが、周知のように闘病の末に KAN が永眠し、番組は、震災の際にもコロナ禍の際にも、KAN と共に社会に向けてエールを歌ったアップフロント所属の後輩アイドルたちが引き継いでいた。

後継番組のパーソナリティーを担当したメンバーたちのうち、小片リサが2024年の9月をもって事務所を退所したことにより、その後継として谷本安美が担当することになった、という流れだ。

谷本安美は、つばきファクトリーの初期メンバーのほとんどが研修生としてレッスンを積んでいたり、ハロプロ加入前に芸能活動の経験があったりする中、唯一、未経験で(どころかハロプロもよく知らないまま)加入してきた。初期のレッスン時やリハーサル時の動画などでは、北海道から通いであることも含め、十分にレッスンできずに、戸惑っているような様子も赤裸々だった。

活動停止中 Berryz工房の須藤茉麻も真っ青な “オケツマン” であること、目隠ししても匂いだけを手掛かりにメンバーを誰だか当てること(100発100中)、さらには、目隠しして手の肌触りから(新メンバーである3人以外の)メンバーを誰だか当てること、盟友と言って良い新沼希空の卒業時には(バックステージ映像で)新沼にキスしようとして、新沼の横顔に勢いよくぶつかってしまったこと、”安美ちゃんの中にはおじさんがいる” と、メンバーにすら言われること、こうした(アイドルとしては、ちょっとどうかと思える)特性が、面白おかしく(メンバーの側からも)押し出されることで、そうした色眼鏡で見られることも多い谷本だが、加入時の戸惑う様子からすれば、現在、問題なく つばきファクトリーのステージを支えて、飄々としていることに、どれだけの修練と克己があったことかと、多くのファンは、その水面下の白鳥のあがきに、なかば尊敬の眼を向けている。

それだけではなく、どこかノホホンとしており、メンバーから時に辛辣に突っ込まれても明るく「あはは」と、あっけらかんと笑い飛ばし、ダル絡みクイーン決定戦なる企画にあっては、鼻の穴に(リアルに)指を突っ込まれても平然と流していたほど。その、あっけらかんとした明るさが、ステージ上の危うい局面を、メンバーの危機を、救ってきたことも一度や二度ではない。本人は “慣れてないから” と言う(リーダーとしての冠番組での)司会や仕切りも、他のメンバーの個性や押し出しを邪魔することなく、しかし、あっけらかんと落ち着いた谷本らしい進行で、多くのファンの好感を得ている。

それに、HBC『キタに恋した!』の週替わりゲストや、「日刊スポーツ北海道版の週替わりコラム」など、実は、つばきファクトリーの外での仕事経験も、意外に豊富だ。

そんな谷本のラジオの語りは、黙っていれば驚くほどの美人でもあるルックスだけではなく、その、どこかゆったりとした、落ち着いた、あっけらかんとした明るさで、聴く者に一時の安らぎを与えてくれるのではいだろうか。

(文=椿道茂高)

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