鈴木愛理、ソロデビュー記念特番が明らかにした底知れぬポテンシャル

東京・日本武道館にてワンマンライブをひかえる元℃-ute の鈴木愛理が、2018年6月6日に、ソロデビューアルバム『Do me a favor』を発売した。このデビュー日となる6月6日に、鈴木愛理のソロデビューを記念したスペシャル番組が放送され、話題を呼んでいる。

この特番用に用意されたハッシュタグを使って視聴者から「鈴木愛理に生で歌ってほしい曲を大募集!!」して、ハッシュタグが放送時間中にトレンド上位5位に食い込むことができれば、リクエストされた楽曲が生で披露されるという趣向もあったが、これは残念ながら番組終了のタイミングで12位と、惜しいところでトレンド入りの要件を満たせなかった。
しかし、ソロデビューアルバム『Do me a favor』の楽曲から、初MV公開があったり、驚くべきことには、アルバム『Do me a favor』にも収録されていない音源化されていない未公開曲なども初披露されるなど、盛り沢山のスペシャル番組となった。

放送日程 6月6日(水) 22:00〜23:30
放送チャンネル AbemaGOLD
放送URL https://abe.ma/2KlPXRA
生ライブ&MV初解禁!元℃-ute鈴木愛理ソロデビュー記念特番「#DMAF」

この特番については多くの反響が見られるが、特筆すべきは、ずっと℃-ute のファンで鈴木愛理の応援を続けてきた、いわゆる「team ℃-ute」の中からも、”これまで、愛理のポテンシャルを見誤ってきた。過小評価してきた。自分たちが愛した鈴木愛理というアーティストの天井は、まだ全然上だった” との声が聞えるところだろう。

もちろん、この特番では、懐かしい℃-ute メンバーや、鈴木愛理の歩んできた道程といったものも、しっかりと構成に組み込まれていて、いろんな点で℃-ute ファンやハロプロファンの心の琴線に触れるものともなっている。

特番は、生放送で背景に貼られた自分のポスターにサインをしている愛理の後ろ姿から始まる。冒頭のご挨拶があった後、鈴木愛理の歩んできた道程ということで、思い出の映像が流され、それを当人が見ながらワイプでコメントするわけだが、この思い出映像のナレーションがいきなり元℃-ute リーダー矢島舞美。矢島の声で、鈴木が見ているところで、℃-ute の歩みが語られるというだけで、もうアウトだったファンも多いだろう。
この映像には、なんと先日の東京ドームでの国歌斉唱にまで及び、恥ずかしがる鈴木の様子までが堪能できる。

続けて、元℃-ute メンバー(岡井千聖・中島早貴)からの、おめでとうメッセージが。
なんと岡井は、このためにわざわざ『夢幻クライマックス』のMV撮影現場まで出向いたという。

その後、矢島舞美が登場し、鈴木と一緒に COTTON CLUB や Zepp Tokyo で行われたワンマンライブの映像鑑賞のコーナーへと進む。
これが、かつての Ustream 放送での矢島と鈴木の動画を思い出させるようなテイストであったという以上に、プライベート風の鈴木のメガネ姿を堪能できたり、様々なエピソードを採取できたりと、ファン垂涎のコーナーとなった。
鈴木の℃-ute 時代からの歌い方の変化についてだったり、歌詞に英語があった場合は頑なにカタカナでフリガナをつけなかったけれどソロになって挫折した話し、鈴木の水面下での努力と苦悩に言及する矢島に「知ってたの?」と驚く鈴木や、久しぶりすぎて鈴木の滑舌を聞き取れなくなった矢島など、個別に展開して欲しいエピソードが満載のコーナーだった。
が、何より、矢島と鈴木が睦まじく並んでいるという図柄自体にノックアウトされたファンも多いのではないだろうか。

鈴木は “将来、矢島の主演ドラマで主題歌を歌いたい” という夢を語って、この夢は、どちらか一人だけが頑張っても叶えられない夢だからこそ意義があると力説して、このコーナーを終える。

続いて、アルバム収録曲でもある『DISTANCE』のMV撮影に密着した映像が流されるが、やはりナレーションは矢島。さらに続いて、女性ロックバンド 赤い公園 とコラボした(作詞、作曲、アレンジは、「赤い公園」の津野米咲)『光の方へ』のMVも公開された。

その後、アルバムにも未収録の『NO LIVE, NO LIFE』と、一番最初にお披露目された『未完成ガールが、ワンマンライブで披露されている模様も公開されて、いよいよ特番は、生ライブコーナーへと進む。

生ライブで披露されたのは次のとおり。

君の好きなひと アルバム収録/Lyrics・Music:山崎あおい Arrangement:井上慎二郎
私の右側 アルバムにも未収録/Lyrics・Music:山崎あおい
初恋サイダー Buono! 楽曲/YouTube

この『私の右側』は、アルバム未収録で音源化されていないとのこと。デビューアルバムの発売日の特番だというのに、そのアルバムに収録されていない楽曲がいくつもあること自体、多くのファンも見誤っていたという鈴木のポテンシャルを物語るものだが、鈴木愛理はこの生ライブ中、『私の右側』について、うっかり歌詞を忘れ、鈴木の隣で生ギターを演奏していた作詞作曲の山崎あおい(鈴木の学校の先輩でもあるらしい)に「歌詞、何だっけ」と訊くに及ぶという場面も見せてくれた。

こうした、ちょっとしたハプニングのあれこれにも、いちいち固まったり番組の流れを台無しにしたりしない、臨機応変で、それでいて妙にプロっぽくもない、自然体の姿で難局を乗り切る辺りも、鈴木のポテンシャルを物語ることは言うまでもない。

公開されたMVや生ライブを始め、この特番にあって、永らく鈴木を応援してきた℃-ute ファンにとって “馴染みの無い” 多くのアーティストやプロフェッショナルとコラボする鈴木の姿を見ることが出来たわけだが、そのように多くのプロとコラボするからこそ、鈴木のタレントとしての華が明らかになっていたことが印象深い。

同じハロプロ内でエースとして突出していても、従来ハロプロのファンにあっては、その “エースとしての賞賛” 自体も、どこか “内輪のノリ” でしかないと自虐的な部分が含まれるところがあったのではないだろうか。
今回の特番で明らかになったことは、そうした予め外からの批判を先回りして “わかってますって” とでも言うかのような一歩譲ったスタンスだったファン側の姿勢は、こと鈴木愛理にあっては、とりわけ今後ソロとして戦っていく鈴木愛理にあっては、まったく不要だということだろう。

鈴木愛理は、いわゆる “外の” アーティストやプロフェッショナルとコラボするからこそ、その底知れぬポテンシャルを感じさせていた。

デビュー日となる6月6日に、鈴木愛理のソロデビューを記念したスペシャル番組が放送された。それは、℃-ute ファン、ハロプロファンの琴線に正しく触れると同時に、今後の鈴木愛理の大躍進を予言してくれるようなスペシャル番組となっていたことは明記しておくべきだろう。

(文=椿道茂高)

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