つばきファクトリー、アップトゥボーイ水着グラビアが呼び起こす思わぬ感動とは?

2018年10月24日の水曜日、秋葉原の書泉ブックタワーにて、つばきファクトリーによる、アップトゥボーイ 2018年12月号の販促握手会が開催された。
平日であることが考慮されたのか握手会は19時スタートで、年齢順に(秋山眞緒を先頭に山岸理子を最後とする並びで)整列した つばきファクトリーのメンバーが迎え入れてくれる握手会を、ファンも楽しんだようだ。

このアップトゥボーイ 2018年12月号は、つばきファクトリーが(写真集を発売しているリーダーの山岸理子を除いては)全員そろって初の水着グラビアを披露するとあって、発売前から注目を集めていたが、実際に23日に発売されてみると、想定された以上の充実ぶりに、つばきファンを中心とした絶讃が寄せられている。

話題を浚っていた “水着グラビア” にしても、海岸を水着姿のメンバーが駆けているシーンやプールで遊んでいる場面だけでなく、メンバー1人ずつ大きく1頁を使っている点は、告知の段階から “是非このままメンバーの写真集を出して欲しい” と希望していた向きにとっても満足できるものとなっている。
さらに、グラビアページの後半には、清楚な制服風の衣装に身を包んだメンバーが登場しており、結成以来の つばきファクトリーの “透明感” が強調されて、”水着グラビア” と言われた時に想定されるイメージを上手に中和していた。

加えて読者の注目はグラビアと同時収録されているインタビュー記事にも注がれている。
メンバーへの身体的接触が取り沙汰されることでも独特の異名を持つ谷本安美が、水着の撮影と聴いて「私は、”ヤッター”って思ったよ。」とか、衣装合わせの際にも、他のメンバーの手伝いと称して、いろいろとよからぬ行為に及んでいたようで、「みんなの全てを知りたいの!」などと発言していることまで収録され、日頃から、つばきファクトリーの楽屋にあっては、谷本安美を中心に、あんなことやこんなことが繰り広げられているのではないかと、多いにファンの妄想を掻き立てることになった。

こうして、水着グラビアそれ自体は後半の麗しく透明感のある写真と相殺され、それに付随するインタビューもコミカルで、”初めての水着グラビア” ではありながら、初々しく透明な つばきファクトリーのイメージは、一切損なわれることはなかった。

いや、むしろ、コミカルでもあったインタビュー記事によって、この “初めての水着グラビア” によってこそ、つばきファクトリー本来の良さが、かえって強調されたとする者も多い。

上述のインタビューにあっては、多くのメンバーが、水着グラビアの撮影について、非常に前向きに取り組んだことが読み取れる。
リリイベの握手会などでは、ファンに向っても頑なに「写真集は出しませんから」と言っていたことから、今回の企画にも抵抗があっただろうと見られていた小片リサは「私は楽しみで、先輩の写真集で水着を着て撮影されているのを見てきてたので、つばきファクトリーもハロー!の道を進んでるな、という感じがして嬉しかった」と述べており、新沼希空も、まだ早いと戸惑ったけれど「10代のうちに挑戦したいとも思っていたから、嬉しい気持ちはあったかな」と述べている。他にも先輩やリーダーの山岸の写真集を参考に見せ方を研究したとする者もあり、浅倉樹々は「ハロー!プロジェクトの一員になれたって感じもしたし、アイドル活動の中で水着になる日はくると思っていたから覚悟はあったかな」とも述べている。
総じて、メンバーは多くが、この仕事をしている限りは、ある程度の覚悟はあったとする趣旨のことを述べており、水着の撮影にも前向きに取り組んだようだ。

このインタビューから、健気さを読み取る以上に、自分が従事しているアイドル活動にメンバーたちが自覚的であることを読み取るファンも多く、つばきファクトリーが、結成から、ゆっくりと時間をかけながら、2018年になって、ハロプロ内にあっても雄飛するかの如き突出した活躍ぶりを見せている秘密は、こうした自覚にあるのではないかと読む者すらある。

メンバーたちが自らの活動に自覚的で前向きであることからすれば、谷本安美の、水着の撮影と聴いて「私は、”ヤッター”って思ったよ。」との発言も、その大部分は「みんなの全てを知りたいの!」との意味であったとしても、2割くらいは、また別の意味があったのかも知れない。

つばきファクトリー初の水着グラビアが掲載されたアップトゥボーイ 2018年12月号には、つばきファクトリー以外にも、ハロー!プロジェクト20周年を記念する別冊グラビア集も付いて、モーニング娘。’18 から生田衣梨奈野中美希のコラボグラビアに、譜久村聖の写真集アナザーカットや、まもなく最新写真集が発売される矢島舞美のグラビア、カントリー・ガールズの山木梨沙が参加するカレッジ・コスモス始動のニュース記事なども掲載された充実の一冊となっている。

(文=椿道茂高)

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