元℃-ute で、現在はソロシンガーとして活躍する鈴木愛理が12月にアルバムをリリースすることがわかった。鈴木のファーストシングル『Escape』の発売日である9月4日に配信された AbemaTV の特番にてアナウンスされた。具体的な収録曲やアルバムタイトルなど、詳細は未定で続報が期待されるところだが、12月リリースのアルバムは、2018年の『Do me a favor』に続くセカンドアルバムとなり、いろんな意味で話題になっている。
ソロシンガーとしての鈴木は、2018年には武道館の単独公演を成功させており、つい先日も2020年の横浜アリーナ公演を告知したばかり。次々と大きなステージを射止めているだけでなく、ソロデビューしてから2年で2枚のアルバムがリリースされるというペースは、現役のハロー!プロジェクト各グループのリリースペースを凌いでいる点でも刮目されている。
大舞台を次々に射止めていくことやそのリリースペースだけでなく、内容面でも(まだ詳細は明らかではないというのに)話題は豊富だ。先のソロデビューアルバムや、その『Do me a favor』に収録されなかった楽曲で、女性ロックバンド『赤い公園』や多くの外部アーティストとコラボしたことでも話題をさらった鈴木だが、今般のセカンドアルバムにおいても『Official髭男dism』とのコラボを実現している。
このように外部の著名アーティストとの積極的な連携が目立つ鈴木愛理だが、実際の鈴木のソロライブそのものも、℃-ute や Buono! 時代のテイストを垣間見せるような楽曲やステージングは部分的に維持されながらも、同時に、(おそらくは鈴木本人の意向を強く汲んだ上で)本格的なダンシングチームや生バンドをバックに、スタイリッシュでアーティスティックな押し出しが強めであることも指摘されている。いわば、℃-ute 時代の面影を追おうとするファンの気持ちに寄り添うというよりは、あくまで新生ソロシンガー鈴木愛理の目指すところがコンセプチュアルに追求されているという側面が強いというのだ。
この鈴木愛理のソロシンガーとしての疾走は、アイドルグループ卒業後のソロ活動のあり方として、モーニング娘。OGである道重さゆみと好対照を成していると指摘されてもいる。道重が、2年におよぶ休養期間を経ても待っていてくれたファンの心情に寄り添うことを主軸とした活動を、いわば “内に向けて” 根強く・確実に展開している一方で、鈴木愛理は、あえてリスクを取って、”積極的に外に打って出る” 活動に軸足を置いていると。
だが、2012年から13年にかけての高い完成度のライブツアーから2013年の単独武道館達成以降の(アイドルグループとしての)℃-ute そのものも、『湘南乃風』どころか日本レスリング協会といった “外” とのコラボを精力的に展開し、ひょっとしたらファンを置いて行きかねない怒涛の疾走感で解散までの4年間を駆け抜けたことを思えば、ソロシンガー鈴木愛理の疾走もまた、ファンがよく知る℃-ute 時代の面影そのものと言えるのかもしれない。
いずれにせよ、詳細は後日発表とのことであるからには、鈴木愛理のセカンドアルバムについての続報を楽しみに待ちたい。
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