はじめに:透明感の健在から煌びやかさの上書きまで
お見送りの握手会で、小野田紗栞さんの握力が復活しているように思いませんでしたか?
握手会でのグリップの強さが話題になっていた小野田さおりん。でも、ある時期から、その強力な握力は鳴りを潜めていたように思うのです(個人の感想です)。とか書くと、“ある時期からね、ああ、はいはい” と早合点する向きもあろうかと思いますけど、たぶん、その早合点組が想定する事とは関係なく、リリイべといった機会での小野田紗栞さんの “強めのグリップ” は、徐々に目立たなくなっていたように思っていたのです。それが、今般の秋ツアーお見送りで、久しぶりに握手してもらって「あれ?さおりんのグリップが強いぞ??」って思った次第。
きっと、いろいろ、小野田さんなりに、思うところがあったんじゃないかなと。思い返してみれば、強いグリップと同時に、目の前を通り過ぎるファンへ向けた満面の笑顔も、なんだか明るさが増しているようでもあって。いや、さおりんの握手はずっと強かったし、ずっと笑顔は明るかったよと言われれば、それはその通りなのかも知れないんですけど、なんか “復活” したような印象が強かったのです。
…と、小野田紗栞さんの握手会におけるグリップの強さを最初に持ち出してみましたけど、その “復活” が印象づけられたように、今般の2019年秋ツアー『月光』は、つばきファクトリーの、初々しさ、透明感、愛らしさの一切が健在であっただけでなく、その健在である上に、ライブの迫力とプロの志とアイドルとしての煌びやかさが何重にも上書きされていることを堂々と示すような、すばらしい滑り出しとなりました。
つばきファクトリー2019秋 ライブツアー『月光』 初日
はい、というわけで、2019年の つばきファクトリーの秋ツアーがスタートしています。
2018年の春からの つばきライブツアー、『初恋』、『微熱』、『爛漫』と続いて、(初日の最初のステージのご挨拶でリーダーの山岸理子ちゃんも言っていたように)少し落ち着いた雰囲気も醸し出す、この秋ツアーのサブタイトルは『月光』。
今般の秋ツアーは、2019年9月7日より千葉県は『柏 PALOOZA』より日程をスタートさせています。と、このツアーに限らず、つばきファクトリーのライブツアーは毎度、関東圏での日程が少なめで、そうした事情もあってか、翌日9月8日の日曜日に『新宿ReNY』で開催される公演などは大落選祭りだったようで、多くのつばきファンが落選しており、ネット上では “誰が行けるんだ?” との声すらあったほど。
このように、ツアー開催前から悲喜交々な騒動に事欠かぬ つばきファクトリーを巡るあれこれ、って次第ですが、この初日の柏公演、「開場14:00/開演14:30」のお昼公演に参加できましたのでご報告です。
グッズ公開事情から、愛あるコールまで
開演前から悲喜交々と言えば、今般の秋ツアーは、グッズの情報もギリギリまで公開されず、公開されてからも何かと物議を醸す代物となったことを上げねばならないでしょう。
こういったライブツアーなどの節目では恒例であるはずの DVD Magazine がグッズに含まれていないことも指摘され一部のファンの怒りを買っていますが、何より、メンバーカラーのリストバンドやマフラータオルが8色分しか製作されていないことが大きかったようです。もちろん、それは浅倉樹々ちゃんが椎間板ヘルニア療養のため、今般のツアーに参加できないことによるわけですが、直近の状態を撮影する生写真とかはしょうがないにしても(だから樹々ちゃんの分がないことは理解できるとしても)、マフラータオルやリストバンドは、ちゃんと9人分作ることに問題はなかったはずだ、と。中には、”復帰したときには他のメンバーとの差が目立たないように、復帰のタイミングで、ちゃんと樹々ちゃんにもリストバンドとマフラータオルを作ってくれよ!” という声まで出るほど。
そうなんですよね、今回の秋ツアーには樹々ちゃんが参加しないと、そう事前にアナウンスがあったのでした(参考|つばきファクトリー 浅倉樹々「活動休止のお知らせ」にもファンは動ぜず)。それでも つばきファクトリーのライブに参加して、誠実に盛り上げようとしていた樹々ちゃんファンにとって、今回のグッズのラインナップは、それだけ切ないものだったということなのでしょう。そして初日の柏といえば千葉県であって樹々ちゃんの出身地であることから、本来は凱旋公演ともなっていたはずだと思えば一層。
ところが、さすがハロプロのファンと言うべきか、開場してから開演を待つまでの間にも、そしてライブ中のアンコールを促すコールにも、ライブ終わりの賞賛のコールにあっても、「りこちゃん、ききちゃん」コールが『柏 PALOOZA』の客席に響いたのでした。言うまでもありませんが、リーダーの山岸理子ちゃんも千葉県出身なので、理子ちゃんと樹々ちゃんの2人で、つばきファクトリーの “ちばーズ” として自称してもいるところです。初日の柏公演には、しっかり “ちばーズ” コールとして、「りこちゃん、ききちゃん」コールが客席から沸き起こったのでした。
このコールについて、もう少し続けますね(次ページ)。
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