「J-POPバラード中心」「声援控えて」ハロコン、趣向を変えて開催予定

コロナ禍の渦中にあってライブやイベントの自粛を続けているハロー!プロジェクトだが、多くのファンが、従来ならばファンクラブの会報でとっくに開催が告知されているはずの夏のハロコンについて音沙汰がないことで、今期の夏はハロコンの開催はやはり難しいのかと観測していたところだった。そんなところに飛び込んできたお知らせは、従来通りの形式ではないものの、それでも夏のハロコンが開催される予定で、諸々調整を進めているというものだった。

2020年夏のハロー!プロジェクト・コンサートは
全面的に内容を変更して開催することを計画しております。

公式サイト ニュース詳細 2020年夏のハロー!プロジェクト・コンサートについて

お知らせされた内容は、まず第一に、開催が確定したわけではないことだ。開催を前提に調整を進めているが、最終的な判断は6月22日の月曜までに行われるという。

6月22日(月)までに開催するかどうかの判断をいたします。
ただし、発売告知以降、感染状況に伴い国や地方自治体の方針変更があった場合、 開催内容の変更や公演中止の可能性もあることをご理解ください。

2020年夏のハロー!プロジェクト・コンサートについて

従来の冬と夏の恒例のハロコンとの違いは、開催現場、そして内容と形式にも及んでいる。

従来ならば東名阪を中心に全国の主要都市を数ヶ月かけて巡業するハロコンだが、この夏の予定は、公開されている限りで下記の通り。

  • 7月11日(土)/12日(日)  中野サンプラザ(東京)
  • 7月18日(土)/19日(日)  オリックス劇場(大阪)
  • 7月25日(土)  仙台サンプラザホール(宮城)

公式のお知らせには「その他の開催予定地に関しては状況をみて発表いたします」ともあるので、必ずしも上記の5公演のみで終了というわけではないようだ。

また、従来のような、各グループの新曲や押し出し曲を交互に披露する合間に、メンバーのシャッフルユニットによるハロプロ楽曲遺産(参考|「2018年夏のハロコン、よみがえる20年と今に生きる伝説」)を様々な企画で再生させるような形式のコンサートとは異なって、「ハロー!プロジェクトのメンバーがそれぞれソロで、ハロー!プロジェクトの楽曲ではなく、J-POPを中心としたバラード曲のカバーを歌うという内容」になるという。

そんな内容とした理由として、「1日でも早くステージに立ちたいという」メンバーの想いを尊重しつつ、「会場内の密閉・密集・密接を避け」るという条件から「普段のライヴ形式とは違い、ゆっくり歌をお楽しみいただくという内容」にしたのだという。

イベント開催制限規制に従って、「客席は一定の距離をとった配席で販売」するという、収容定員の50%以下といった目処に従った開催仕様となるとのことで、チケットについては前代未聞の大落選祭となるのではないかと見られる。また、申し込んで当選した場合でも「公演中はマスク着用、常時着席の上、ご声援は控えての観覧」となるとのことだ。

こうしたアナウンスを受けて、様々な声が出ている。
かつての地上波テレビの企画である歌ドキッ! 〜ポップクラシックス』の再来ではないかとする声まである一方、評価は分かれているようだ。

2019年のカウントダウンライブから2020年の冬ハローにかけて観覧していたファンによれば、モーニング15期や Juice=Juice の新人2人の仕上がりなど、過去例をみないほど、現在のハロプロの陣容は整っており、ここで、ドカンと、そのポテンシャルの底まで見せる華々しい大々的なコンサートが打てないのは、実に “惜しい” とする向きもある。

同様に、モーニング娘。の小田さくらから Juice=Juice 高木紗友希まで、それこそ過去最強に歌を聴かせるメンバーがいるのだから、すでに感動の涙を流す準備は万端であるとして、「普段のライヴ形式とは違い、ゆっくり歌をお楽しみいただくという内容」に大きな期待を寄せる向きもある。

また、「ハロー!プロジェクトの楽曲ではなく、J-POPを中心としたバラード曲のカバーを歌う」とのことから、今般のハロコンはDVD化されないのではないかとする者あり、収容人員的に厳しいチケット争奪戦になるのだからと、ライブビューイングの拡充を求める声もある。

いずれにせよ、最終的な続報を待ちつつ、ギリギリまで開催を諦めないでいてくれたアップフロントに感謝したいところだ。

(文=椿道茂高)

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