Juice=Juice と つばきファクトリーがハロプロ初となる合同オーディションを開催

Juice=Juice と つばきファクトリーが、ハロプロ初となる合同オーディションで新メンバーを募集することになった。2021年1月20日に配信された『ハロ!ステ#359』にて明らかにされた。

Juice=Juice と つばきファクトリーは、奇しくも、2020年の終わりに、それぞれに異なる理由で中核メンバーがグループから離れる経験をしており、この補強とも見られ、公式サイトでもアナウンスされている。

ハロー!プロジェクト初の合同オーディションを開催します。
今回は「Juice=Juice」「つばきファクトリー」新メンバーを大募集します!

公式サイト ニュース詳細 ハロー!プロジェクト「Juice=Juice」「つばきファクトリー」合同新メンバーオーディション開催!
2021年1月22日時点で小学6年生~高校2年生の日本在住の女性であれば、どなたでも応募できます。
【応募期間】WEB:1月22日(金)午前10時~3月1日(月)午前10時
郵送:3月1日必着

このお知らせがアナウンスされるや、早速、ネットではいくつかの疑問点が提示されている。このコロナ禍の只中、緊急事態宣言も出された状況下で、ちゃんとしたオーディションが運営できるのか、希望するグループを選択できるのかどうか、合格と見なされた応募者が例えば Juice=Juice を希望していたのに、事務所の裁量で つばきファクトリーに加入させられるといったようなことは有り得るのか… といったオーディションそのものの進行・運営についての疑問点が取り沙汰されている(一部には、2017年の兼任体制を超える思い切ったメンバーシャッフルがあるのでは?という声も)。おそらく、こういった点については、1月22日(金)にオープンするというオーディションの専用サイトにて詳細な説明があるのだろう。

そうしたオーディション運営についての疑問の他にも、それぞれのグループのファンにあっては、やや微妙な反応も見られる。

Juice=Juice については、宮本佳林がグループを離れたことによっては、以前から卒業がアナウンスされていたこともあって、特に大きなダメージがあったわけでもなく、卒業後も自分らしく “はっちゃけ続けて” いる宮本は、既存の Juice=Juice メンバーとも、以前と変わらぬ接触も続けているようで、ソロとなった宮本にも、Juice=Juice にも、ファン側の動揺といったものは感じられない。かえってグループの側に大きな変化を加えることで、この良好な関係が微妙に変化してしまうことが、悪い方に転がりかねないと不安視する声もある。しかし、宮本の卒業後にメンバーの補充を行うという流れは特に違和感はない。

一方、なかなかに厳しい2021年の船出を強いられることになった つばきファクトリーだが、これまでメンバーの変動がなかったことに加え、8人の “これから” にこそ注目していたファンからは、これで従来のつばきとは異なるグループになってしまうのではないかと戸惑う声も聞こえる。新メンバー募集の打診を断って従来のメンバーで頑張る方向を選択した(2020年の春先に解散した)こぶしファクトリーの事例を思えば、今回の件で、新メンバー募集について内々にメンバーに打診があっただろうことも推測されることから、メンバーたちの内心の戸惑いを心配するファンも見受けられるようだ。

しかし、その つばきファクトリーの「厳しい船出」については、2020年末のお知らせの段階でグループの存続自体に危険信号が灯ったと見る向きも多かったし、春先には解散のお知らせが飛び込んでくるのではないかと身構えるファンすらいたわけで、この合同オーディションのお知らせによって、少なくとも つばきファクトリーがグループとしてこのまま存続することになったことをしっかり確認しておきたいところだ。

同時に、上記の新メンバー募集の件を事前に既存メンバーと相談していたとの推測が正しければ、この合同オーディションがファンやグループにとってどういう影響があるかについても、しっかりメンバーたちは事務所と話し合った上でのことだとも言えるわけで、その意味でも、つばきファクトリーは明確な後輩を迎え入れることから、年齢相応以上のお姉さんへと成長することが求められて、今まで通りの可憐で透明感のあるグループのままではいられない… ということにもなりそうだ。

オーディション運営上の疑問点から個々のグループの雰囲気が変わることまで、様々にファンが戸惑っていることが指摘できようとも、それでも、新メンバーが加入してグループが変質していくことは、明日に向けての大きな原動力になることには間違いない。新メンバーが可愛いと喜ぶファンから、新メンバーを迎えて内面的に成長する先輩メンバーまで、すべてが、また次の一歩につながるポジティブなものであるからだ。事実、こうしたことを積み重ねて20年に及ぶ歴史を刻んできたのがハロプロでもある。

この新メンバー募集の結果がどう出るか、今は変化に戸惑っているファンも、いずれその展開する先を見極めないわけにはいかないだろう。改めて、オーディションの専用サイトは2021年1月22日(金)にオープンするという。

(文=椿道茂高)

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