つばきファクトリー、ブログを更新しての釈明に “雨降って地固まる” の声

2023年４月７日の23時をまわった頃、つばきファクトリーのブログが相次いで更新されたことに、一部のファンは心臓が止まる思いをしたという。

それに先立つこと数日、４月４日の段階で、メンバーのブログ更新を告げる公式のツイッターアカウントにリプライする形で、メンバーが写っているプライベートと思しき画像がネットに流出した。その画像を巡って様々に巡らされた憶測・推測・考察・考証は、基本的に真偽不明でもあり、その詳細はここでは記さないが、取り扱い次第では大きな問題になりかねない騒ぎとなってしまった。

問題の流出がエースとも目されるメンバーの卒業直後であったことから、せっかくの感動に水をさされたと感じる者もあり、成人した大人の女性なのだからプライベートについては暗黙の了解でスルー推奨といった態度を決め込むファンにあっても、やはりイメージが悪くなることは避けられないと見る向きが多かった。中には、すでに告知済みで準備も進んでいるところだから、この先の春ツアーは予定通り実施するけれど、過去に同様の例が（別グループで）あったように、そのツアー終わりで何らかの “判断” が公表されるのではないかと見る者すらあった。

そんな騒動となっているところへ、その画像に写っているメンバーのブログが更新され（そのうちの新沼希空については当日の早い時間にすでにブログを更新しており、一日の更新は一回のみという暗黙のお約束も逸脱していることも大きく影響し）、さらに、問題の画像には一切写り込んでいなかった岸本ゆめのまでもが『応援してくださる皆様へ。』なるタイトルでブログを更新したものだから、それは、ファンにとってはたまったものではない。

当初は、個々のファンの僅かずつ縮んだ寿命を総合すれば数名の命が失われたに等しい衝撃に襲われながらも、しかし、つばきファクトリーのファンが一斉についた安堵のため息は、その夜、南関東に低く垂れこめていた雨雲を吹き払うほどになったという。

ネットに出てしまった画像に写っていたことの “釈明” については、下記にリンクするそれぞれのメンバーのブログを見て欲しい。

もちろん、メンバーのブログが更新されるまでに界隈で交わされた憶測・推測・考察・考証が真偽不明というなら、このメンバーたちによる事情説明も同様に真偽不明と言わなければ天秤が傾いてしまうわけだが、それでも、いくつかの点で、かえってファンの心は晴れたという。

それは、それまでの “疑惑” の渦中で一切名前が挙がっていなかった岸本が、正直に（おそらくは勇気が必要だっただろうに）自らの参与を認め事情説明していることだ。後輩の友達との偶然の遭遇であったとの説明に、一部には “そういう落としどころか” と斜に構える向きもあるが、そもそも自分の名前が挙がっていなかった渦中に、しっかり釈明に出て来たことから（もちろん内部での話し合いがあったことは間違いないとして）かえって信憑性が増していると見るファンも多く、その意味でも、岸本の勇気は受け止めるに値するものではないだろうか。

そして渦中のメンバーが全員、軽率であったことは謝罪しながら、それでも、改めて信頼を得るべく、頑張りたいと述べてくれていること。
心配するファンの中には、責任を感じてグループから脱退してしまうことで、二度とそのメンバーを応援できないのではないかと、心臓を何かにつかまれているかのように、気持ちの落ち着かない時間を過ごしていた者もあったが、メンバーたちは引き続きグループで頑張ってくれることを表明してくれており、かえって安心できたという次第だ。

雨降って地固まる… とも云う。
今回の一連の騒動を通じて、あれこれと心配したことを介して、かえって気持ちが固まったというファンも多いのではないだろうか。

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さて、上の記述で一応の記事を締め括りつつ、同時に、そうしたファンの安心もまた一定のフィクションの上にあるものだとは認めなければならないし（「嘘だ」と言っているわけではないことに注意）、上記の一切の前提となる、アイドルという職業についている者のプライベートにまでファンが踏み込むことの諸問題は、改めて別途、考えねばならないだろう。自分に置き換えて（いかに夢を売る商売であれど）就業時間を終えて帰宅した先まで取引先や上司が追っかけて来ては、正直、たまらない。それぞれの職業に応じた節度や就業倫理というものがあり得るとしても、基本的には、プライベートはプライベートとして尊重したいという前提で、その上で改めて、それらすべてが、アイドルとファンの相互依存的なフィクションであることを確認したい（繰り返し「嘘だ」と言っているわけではないことに注意。ファンの想いに添う形で “演じる” お仕事であるというほどの意味｜記事末関連リンク参照）。

そうであるならば、そのフィクションは、せめて麗しく楽しいものである方が良い。どちらにとっても。だからこそ、かえって「雨降って地固まる」としているファンの態度こそ正しいのかもしれない。

（文＝椿道茂高）

応援してくださる皆様へ。岸本ゆめの

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