ヤングタウン土曜日レギュラーアシスタント、元モーニング娘。飯窪春菜が16期の桜井梨央と交代へ

ヤングタウン土曜日のレギュラーメンバーが交代した。
モーニング娘。元10期メンバーで、11年にわたってアシスタントをつとめた飯窪春菜がヤングタウンから卒業し、モーニング娘。’24 の16期メンバーの櫻井梨央が新レギュラーに就任した。

これでヤングタウン土曜日は、大御所でありホストである明石家さんま、その盟友でもある村上ショージ、モーニング娘。’24の13期メンバー横山玲奈、そして今般就任した櫻井梨央の4名のレギュラー陣に、毎週のゲストを迎えて放送されることになる。

ヤングタウン土曜日は、長い歴史を持ち、芸能界の大御所である明石家さんまのホームグラウンドであるというだけでなく、いつの頃からかアップフロント系列のタレントがレギュラーアシスタントないしゲストとして登場することが定着している。

お笑いというフィールドで非常に厳しい顔を見せる明石家さんまが、しかし、ヤングタウン土曜日においては、まだまだ緊張が取れないメンバーに、非常にやさしく接してくれていることで、ある意味、驚きをもって視聴されている番組でもある。リスナーから募集された心癒される(?)フレーズをゲストが発する “いやせません” のコーナーでも、緊張のあまり貧血になってしまったゲストだったり、お腹を壊してオンエア前にトイレに駆け込んでいたゲストに対しても、鷹揚に「かめへん、かめへん」と、やさしく接している様子が印象的だ。

そうした若い女性ゲストへのやさしさだけでなく、前世紀からの大御所でありながら、多くの芸能界の長老級のビッグネームが次々と晩節を汚すことになる中で、明石家さんまだけは、たとえば TikTok で移動中の新幹線にて一般の乗客が連れていた赤ん坊とずっと遊んでいた動画が公開されたこともあるように、お笑いにこそ厳しいものの、子供や後輩であったり、こうしたアップフロント系のゲストに対して、驚くほどのやさしさを示してくれている。写真集をリリースしたゲストは、明石家さんまへのお土産としてサイン入りの写真集を番組に持参することが恒例となっているが、「サインが入ってると、捨てられへんのよ」と困りながらも、「こういうのは、お祖母ちゃんになったときも、こんなに綺麗に撮ってもらったもんが残るんやから、大事にせえよ」と語ってくれている。

そんなヤングタウン土曜日に、飯窪は11年にわたってレギュラーで参加していた。2018年にモーニング娘。を卒業してからも、異例なことに、そのままレギュラーを続けており、明石家さんまの義理の息子との(本気かとも思われる)お見合いの斡旋に対して、笑いに紛らわせて、華麗に身をかわすだけでなく、ヤンタン関係者による定例のお食事会に母親を連れてきたり、さんまのイジりに本気で怒って、さんまからの謝罪を引き出したりと、大御所の内懐に飛び込んで可愛がられたという形容を超える活躍を見せていた。

そんな飯窪が番組を卒業する。
その発表は、2024年6月15日放送分で明らかにされたが、こんなにも大きな話題であるにも関わらず、冒頭のトークコーナーで明石家さんまが別の話題を語り始めてしまって、番組の後半まで、卒業するということを飯窪が言い出せないということになった。それに続く週の 2024年6月22日放送分のゲストが櫻井であり、前回のゲスト出演から間が空いていないことや、地上波テレビの明石家さんまのレギュラー番組に櫻井が呼ばれていたことなどから、多くの視聴者が、次のレギュラーは櫻井だろうと予測していたところ、22日放送分の冒頭で、サラッと新レギュラーであることが(他の話題にまぎれるかのように)知らされるなど、このレギュラー交代劇は、番組の中で、あくまでも軽やかに触れられるに留まっており、さすがに22日放送分の最後のコーナーで一瞬泣きそうになった飯窪はさんまや村上ショージを自分に関わる冠婚葬祭には呼びたいとも述べたが、むしろ、そんな軽やかな様子こそが、飯窪が築き上げた関係性を物語っているかのようだともされる。

一方の櫻井はといえば、少なくともモーニング娘。のバックステージ映像からは、加入してからすっかり10年以上経過しているかのような馴染み具合でもあって、きっとヤンタン土曜日の新しい顔としても違和感なく馴染むだろうと見られるが、飯窪の後を継いで、はたして櫻井が、どこまで大御所の懐に飛び込めるか、これからのヤングタウン土曜日にも引き続き注目だ。

(文=椿道茂高)

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