つばきファクトリー 谷本安美、いろんな意味で「耐えていたもの」が零れたバースデーイベント2019

ド定番で攻めてきたミニライブ

コーナー企画を終えて(いつも)”お待ちかねの” とされているミニライブ、報告者が参加できた公演でのセットリストは、こんなところです。如何でしょう、かなりベリキュー濃い目でお送りされております。さらに、松浦さんがセレクトされているので、ある意味、かなりの定番で攻めてきたと言えるのではないかと。

谷本安美バースデーイベント2019 2公演目セトリ
01.VERY BEAUTY(Berryz工房)
02.愛はまるで静電気(℃-ute)
03.LOVE涙色(松浦亜弥)
04.世界一HAPPYな女の子(℃-ute)
05.21時までのシンデレラ(Berryz工房)with 新沼希空

そんなセトリが実は意外でもあるのは、ここに再掲する関連記事へのリンク集ですが、とりわけ「千夜一夜」のレポにあるように、安美ちゃんはオーディションを受けた段階で、ハロプロのことはあんまり知らなかったと言っていたから。その言葉を信じるなら、安美ちゃんは、つばきファクトリーとして活動する中で、こうした楽曲に触れていき、親しんでいったわけで、その結果として『VERY BEAUTY』なんて楽曲がチョイスされていることには、いろんな想像が膨らみますよね。

安美ちゃんは、思った以上に甲高い声で4曲を歌い上げて、最後の Berryz工房カバー曲は、希空ちゃんと一緒に歌います。希空ちゃん、ゲームで対決の時には私服風のお召し物(上はTシャツに、コーデュロイと思しきロングブーツ)で登場していましたが、ここでは自身のバースデーイベントで身にまとったドレス(だよね?)に着替えて再登場します。すでに公式のTwitterを引用する形で当日の写真を掲載しているように、安美ちゃんも麗しいパーティードレス風の衣装だったもんですから、2人そろって、淡い色合いで、あたかも双子のようです(もちろん顔は全然違うんだけどね)。

歌ってくれただけじゃなく、しっかり『21時までのシンデレラ』オリジナルの、わちゃわちゃしたお掃除の様子まで再現してくれて、ミニライブの最後の楽曲で登場したもんだから、そのまま希空ちゃんはステージに居残って、バースデーケーキを運んできたりもします。このタイミングで、希空ちゃんの音頭に従って呼びかけの声は「あみちゃん」で、会場全体はハッピバースデーを斉唱します。

20歳のお手紙朗読 from 安美ちゃんママ

20歳のバースデーイベントで、これがお約束になったのは何時からでしょうか、谷本安美さんのお母さんからの手紙がスタッフさんによって、朗読されます。ここでもやっぱり特筆すべきは、ずっとステージに居残ってた希空ちゃんが、希空ちゃん自身、良い味を出していただけでなく、安美ちゃんの魅力を増幅するアンプとして機能していたこと。

  • 耳を塞ぐ安美 横で見てる希空
    ママからのお手紙朗読に耳を塞ごうとする安美ちゃんですが、その耳を塞ごうとする手を強引に引き剥がす希空ちゃんです。
    場面場面で、いろんなリアクションをしてくれる安美ちゃんですが、そんな安美ちゃんを、常に横に居て面白そうに、嬉しそうに、眺めている希空ちゃんでした。
    この、安美ちゃんの横で佇んでる希空ちゃんって構図が(今般、節目の誕生日を祝ってもらってる安美ちゃんが主賓ってこともあって)当たり前に一緒にいるような関係性を物語っているようで、見ているだけで心がほぐれるものであったことは強くお知らせしておきたいな、と。
  • 希空「じゃあ来年も出ましょう」
    自分の20歳のバースデーイベントに希空ちゃんがゲストで来てくれて嬉しかったと安美ちゃんは述べます。
    そこらへんの流れに乗せるのが上手い上々軍団が “この先も” 的なことを煽った結果、希空ちゃんが、こう述べたのでした。
    いつもは仲良しなのに、ことさら仲良しであることを強調したりしない2人ですが(でも身体は、ぴったり、くっついていますが)、なんだかこの場面では、とっても素直に仲良しアピールです。
  • もう無理だった涙我慢
    お母さんからのお手紙が読み上げられて、すでにかなりヤバかった安美ちゃんです。が、お手紙の場面を終えて、自分の言葉でご挨拶をするタイミングで、ずいぶん “ヤバさ” が亢進しています。
    涙が零れるのを防ぐために、話の途中であろうが、誰かに話しかけられていようが、危ないっ!と思えば、強制的にスイッチを切って、話しも動きも止めて、あらぬ方向を見つめて微動だにしない安美ちゃんですが、今般もその技(泣き芸)を多用した挙句、ついに、はっきりと「もう無理だ」と。
    その後は、涙が頬を流れるに任せて、声を詰まらせながら、ご挨拶を続ける安美ちゃんでしたけど、その一切を、極上のニコニコ顔(ほっぺに大きめのエクボ的なものが出来る猫娘顔)で見守ってる希空ちゃん。
  • 希空ちゃんとはずーーーっと一緒
    これまでも、安美ちゃんは希空ちゃんについて、つばきファクトリーが結成されてから、希空ちゃんとはずーーーっと一緒だったとか、「ずっと一緒に居てくれて仲良くしてくれて、ありがとう」といったことを語ってくれることはあったけれど、今般の述懐は、なんだかもう一段深いような感じです。
    これまでの道程では、苦しいことも辛いこともたくさんあったし、希空ちゃんと2人でそろって叱られることもよくあったと言います。わたしと希空ちゃんは、それらを2人で乗り越えてきた仲なのだ、と。
  • ありがたいなと思いながら生活しております
    お母さんからの手紙に、「周囲の人に恵まれて」とあったように、家族にも、スタッフさんにも、メンバーにも恵まれたと安美ちゃん。そして何より、こうしてイベントができるのも、ずっと応援してくれている皆さんのおかげです…と続いて、こう述べたのでした。
    ありがたいなと思いながら生活しておりますって。
  • あんまりこっち見ないで
    幼少期の運動会のエピソードから、甘えん坊だった下の子が、いつの間にか自分で考えて行動するようになって、上京してアイドルとして活躍して、あれよあれよという間に、お母さんの方が置いて行かれています…といった、成長する娘に驚いている母の心境まで、お母さんのお手紙で語られます。ずっと一緒にいた希空ちゃんに「安美ちゃんは影で努力する人だ」とも言われました。だもんだから涙を我慢できずに、そのまんま流れるに任せて、お祝いに来てくれてありがとうとファンの皆さんにご挨拶して…もう泣きすぎてる安美ちゃんは、ご挨拶したまんま、客席に向ってこう言います。
    あんまりこっち見ないでってね。

*****

そんな涙のご挨拶のあとは、すでに触れたとおり、こんな愛らしいポストカードを直接の手渡しで配布してくれるお見送り会でイベントは終了なんですけどね。

ステージを降りてからお見送り会までの短い間に、基本、しっかり乱れたメイクを整えたりして、きちんとお色直しをして再登場してくるメンバーってのが一般的なんですけど、安美ちゃん、泣いて眼をまっ赤にしたまんま、お見送り会でカードを手渡ししてくれまして。…あのね、そんな風に眼をまっ赤にしてる安美ちゃんが、とてつもなく美しかったことは、もう、言うまでもないってことすら言うまでもないほど、みなさんご存じの事柄ですよね。

希空ちゃんがゲストで居てくれたから一層魅力的だった安美ちゃん。
それは、希空ちゃんと一緒に楽しそうに暴走するから、ではなくて。そうではなくて、希空ちゃんが安美ちゃんに対して示してくれる態度から、普段の(私たちが自由人だと思い、暴走しがちだとも思ってしまう)安美ちゃんの真摯な姿が、周囲の人に対して飾らずに接する姿が垣間見えるから。それは泣きはらした真っ赤な眼にも明らかです。

安美ちゃん、20歳、おめでとう。
安美ちゃんの20歳が、素敵な一年になりますように。

(文=kogonil)

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