まさに一騎当千、制約を乗り越え明日を眼差す正しいエンタメ Hello! Project 2021 Winter 〜STEP BY STEP〜

美人になっていた理子ちゃんとラスト前の大きな手拍子

つばきファクトリーの山岸理子ちゃんは、小っちゃくて可愛いのに、本気でダンスする時には身体が大きく見える… ってことは何度も折に触れてお知らせしてきた通り。それが今般は、公演の最初っから最後まで、みんな大きく踊ることを心がけたステージだったせいなのか、いつもより大きく見えます。だけじゃなく、まあるくて可愛いルックスの理子ちゃんだったのに、横顔がスッキリして… ってだけじゃなく、どこか厳しい感じの風貌でもあって、なんだか美人さんです。

小野瑞歩さんも、パフォーマンス中、激しく躍動しながら、ずーーーっとニッコニコな笑顔を崩さず、あんだけ つばきファクトリーのリリイベだのライブだのイベントだのに通っていながら、今回、わたくしが、いかに新沼希空ちゃんしか見ていなかったのかと思い知った次第。

つばきファクトリーからは4名だけの登壇となったこの公演、終盤で、つばきオリジナルから『意識高い乙女のジレンマ』の披露にあって、メンバーたちが静止した状態から五月雨に激しめの動きに移っていくラスト前のダンスパートで、リズムに合わせた大きめの手拍子が会場から沸き起こります

ハロコンであるからには、つばきファンばかりではなかったはずの中野サンプラザで、しっかりメンバーたちのパフォーマンスに会わせたエールが客席から送られたようでもあり、2020年の年末に厳しい経験をしながら、それでも前を向いている彼女たちに、ハロヲタ全員からの声援が送られたようでもあり… 思わずペンライトを握る手にも力がこもった瞬間でした。

明日のハロプロエース 浅倉樹々

さて、今般のハロコンのステージ、少ない登壇メンバーを無意識に補おうとしてか、全員がいつにも増して大きく身体を動かし、いつも以上に躍動感に溢れたパフォーマンスとなっていた… ということを再三にわたって言及してきた次第ですが、小っちゃい身体なのに、一瞬も留まることなく、ずっと激しく動き続けていたといえば、その筆頭こそモーニング石田さんに譲りながらも、次点は、つばきファクトリーの樹々ちゃんです。それは肢体の動きのみならず、表情そのものすら、大きく変化させながら

樹々ちゃんの歌唱が、その発声が、会場の空気を圧するような、空気の振動の後ろに風景が見えるような、そんな独特の大成長を遂げているとは、8月のハロコン以来、何度もお知らせしてきたところですが、今般、Berryz工房の麗しい楽曲をカバーするにあたり、樹々ちゃん、かの菅谷梨沙子さんのパートを担当していたりします。

℃-ute 鈴木愛理さんの卒業以来、何名かの候補が挙がっていながら決定的な決め手に欠け、結局は不在なままとなっていたハロプロエースの座です。もちろん、他にも有力なメンバーがまだまだいるし、万人の賛同を得られるとも思っていませんが、わたくし、2021年中にその座は つばきファクトリーから浅倉樹々ちゃんが射止めるのではないかと思っております。

あの、ほんとに、言葉では伝えがたいんですけど、明らかに樹々ちゃんの声が突出して聞こえてくるんですよ。

… と、その発声と歌唱が大きく変化しているだけではありません。樹々ちゃん、MCで2021年の抱負を問われ、「これまで、なんでも自分の中だけで解決しちゃうことが多かったけど、これからはメンバーともスタッフさんとも、そしてファンの皆さんとも、ちゃんとしっかりコミュニケーションを取りたい。それが私の目標です」と述べます。いろいろあった2020年を踏まえて、この樹々ちゃんの抱負を聞くに、きっとパフォーマンスだけではない、大きな成長を2021年は見せてくれるのではないでしょうか、樹々ちゃん。

いろんなことがあった2020年です。その、いろんなことに伴って、これまで積み重ねてきたいろんなものを色褪せさせてしまったことは否定できない つばきファクトリーです。

でも、そのオリジナル楽曲の披露にあって、つばきファンばかりではない客席から大きな手拍子が送られました。リーダーは可愛さに美しさを重ねつつあります。結成時には末っ子だった頑固で不器用なメンバーは、夏以来、今尚、驚かされるほどの大きな成長を遂げています。

*****

うっかり つばきファクトリーについてタイプする指がすべったかのようなフレーズを連ねましたが、それは つばきファクトリーだけに限定される事柄ではありません。

間もなく加入から10年を経ようとするメンバーが、今尚、いざ本気となったら引くほど激しくバッキバキなダンスを踊ったり、アクロバットや英語といった、突出して目立つ特徴の影で、目立たぬながら全般的にバランスのとれたステージスキルを全方位的に培っていたり、まだまだ加入して間がない経験の浅いメンバーだと思っていたら、いずれも先輩たちに遜色なく追従していたり… それこそ満足の行く活動がままならなかった2020年、十分なレッスンすら難しかっただろうに、メンバーたちは、以前に倍する熱いステージを見せてくれました。

この、苦しく厳しい時期をくぐり抜けて、以前に倍する熱いステージを見せてくれたことから、例えば “どうか、この得難い研鑽と錬磨の結果が、それに見合う大きなステージで十全に発揮される2021年であれと、心から願う” みたいなことを思っている自分に気がつくとき、ハロプロが2021年に見せてくれたステージは、それが “思った以上にちゃんとハロコンだったね” ってレベルのものではなく、エンタメ業界と同様に苦しく辛い日々を耐えて社会を支える多くの人たちに、しっかり明日への活力とエールを届ける、正しいエンタメのステージを現出させていたことに思い至ります。

どうか、2021年も、その先も、ファンとしてハロプロのステージに参加できますように。そしてちゃんと、この研鑽と錬磨の結果が、それに見合う大きなステージで十全に発揮される2021年であれと、心から

(文=kogonil)

Hello! Project 2021 Winter 〜STEP BY STEP〜
1月3日のお昼 12:15開演の公演
01.YEAH YEAH YEAH/全員
ご挨拶 石田亜佑美
02.シャララ!やれるはずさ(こぶしファクトリー)/研修生ユニット
03.恋愛奉行/BEYOOOOONDS
04.46億年LOVE/アンジュルム
05.胸さわぎスカーレット(Berryz工房)/竹内朱莉、川名凜、高瀬くるみ、里吉うたの
06.言えずの I LOVE YOU(KAN)/佐々木莉佳子、松本わかな、岡村美波
07.ソラシド~ねえねえ~(Buono!)/伊勢鈴蘭、西田汐里
08.ナミダイロノケツイ(アンジュルム)/石田亜佑美、野中美希、牧野真莉愛、森戸知沙希、北川莉央、山岸理子、浅倉樹々、小野瑞歩、秋山眞緒
MC 石田、伊勢、西田 (同じ歳で仲良しだから負けられない/声質が似てる)
09.三回目のデート神話/つばきファクトリー
10.青春Night!/モーニング娘。’21
11.C\C (シンデレラ\コンプレックス) (High-King)/野中美希、牧野真莉愛、山岸理子、秋山眞緒
12.渡良瀬橋(森高千里/松浦亜弥)/石田亜佑美、森戸知沙希、小野瑞歩
13.モーニングコーヒー(モーニング娘。)/北川莉央、浅倉樹々
14.続いていくSTORY(Juice=Juice)/竹内朱莉、佐々木莉佳子、伊勢鈴蘭、川名凜、松本わかな、高瀬くるみ、西田汐里、岡村美波、里吉うたの
MC 高瀬、北川、浅倉 (2021年の抱負:自分に自信と携帯依存から脱出/コミュニケーション)
15.VERY BEAUTY(Berryz工房)/石田亜佑美、野中美希、牧野真莉愛、森戸知沙希、北川莉央、山岸理子、浅倉樹々、小野瑞歩、秋山眞緒
16.都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて/BEYOOOOONDS
17.意識高い乙女のジレンマ/つばきファクトリー
18.限りあるMoment/アンジュルム
19.泡沫サタデーナイト/モーニング娘。’21
20.雨の降らない星では愛せないだろう?(モーニング娘。)/竹内朱莉、佐々木莉佳子、伊勢鈴蘭、川名凜、松本わかな、高瀬くるみ、西田汐里、岡村美波、里吉うたの
ご挨拶
21.笑顔に涙~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~(松浦亜弥)/全員

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