とりあえず嫌なことは忘れて楽しもうと思って向った年末の中野で、「この場所で待っているから」とか、つばきファクトリーの秋山眞緒さんに歌われて、「うおおおおおおん、おがたさあああん、この場所で待っているからねええええ!」と、すっかり忘れるはずだったことに真っ正面から向き合うことになってしまった2020年の暮れでありました。いやあ、こんなことでは新しい歩みを始めたであろう彼女に恥ずかしくて逢いに行けないぞと、自らの心を叱咤して、改めて2021年を迎えて中野に向ったところ、また『ナミダイロノケツイ』がセトリに組み込まれていて、またもや情感たっぷりに、「この場所で待っているから」って秋山さんが歌うんですもの。
ええ、2021年になって、さっそく「うえええん」って感じで中野から戻って来ましたとも!
Hello! Project 2021 Winter 〜STEP BY STEP〜
はい、というわけで2021年の冬のハロコンがスタートしています。
とはいえ、やはりコロナ禍は落ち着くどころか、場合によっては緊急事態宣言も出ようかという状況にあって、客席も入場制限あり、着席での鑑賞、マスク装着必須、声援・コール一切禁止だし、ステージも、スクリーンどころか、ほとんどセットらしいセット(夏から秋にかけてのバラードカバーのハロコンでの、ふわっとした布の背景)すら、ありません。
どころか、ひとつひとつの公演では、ハロプロを構成するユニットから、それぞれメンバーを切り分けて、おおよそ3分の1くらいの人数しか登壇しないという新仕様。
従来のハロコンのように、入れるところ全部に申し込んで、当選したり落選したり…って形にはならず、どのメンバーがどの公演に参加するかは事前にお知らせされていたので、理の当然として、お目当てのメンバーが登壇する公演を狙って申し込むわけですから、申し込みの数自体が少なくなって、コロナ禍で入場制限してる結果として当選確率も下がっていることとの合わせ技で、ファンクラブ先行の申し込みが全滅したりなんかしまして。はっはっは。
というわけで、ハロプロの全メンバーが参加するわけじゃない変則的なハロコンとなった次第ですが、報告者が(当日券で)参加できて、報告しようとしている、2021年1月3日の「11:00 開場/12:15 開演」の公演に登壇してくれたメンバーは次のとおり。
モーニング娘。’21 | 石田亜佑美・野中美希・牧野真莉愛・森戸知沙希・北川莉央 |
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アンジュルム | 竹内朱莉・佐々木莉佳子・伊勢鈴蘭・川名凜・松本わかな |
つばきファクトリー | 山岸理子・浅倉樹々・小野瑞歩・秋山眞緒 |
BEYOOOOONDS | 高瀬くるみ・西田汐里・岡村美波・里吉うたの |
少ないメンバーだからこそ ちゃんと意識していたメンバーたち
上に記述したところでは、簡易版どころか、ほとんど “やらないわけにいかないから、しょうがなく続けてる” って印象すら受けかねない公演仕様ながら、どっこい、これが思った以上に “ちゃんとハロコン” で、やっぱり素晴らしい体験をすることが出来たのでした。
上記の1月3日のお昼の公演についてはセトリも記載するつもりですけど、いろいろ伝聞では、登壇するメンバーが公演毎に変わっていることと同様に、セトリも公演毎にずいぶん異なっているみたいで、あんまりネタバレは気にしないでも良いかなとか思っていたりします(でも一応、記事の最後のページに掲載しますね)。
セットも簡易でスクリーンもなく登場メンバーも限定されてる代わりに、公演毎にいろいろ趣向を凝らしたんだね… ってわけでもなく、本来ならグループ全員で披露すべき楽曲を制限された人数でパフォーマンスしなきゃいけないという制約に加えて、公演毎にセトリが違うってなると、メンバーに課せられたハードルが、いかに高いかってことです。その上で、参加したファンが、上記のように「これが思った以上に “ちゃんとハロコン”」という印象を抱いて中野から帰ってくるわけですから、現在のハロプロのメンバーたちが、どれほど鍛えられているかってことでもあります。
だもんだから、秋山さんを初め、つばきメンバーが歌ってくれる『ナミダイロノケツイ』で、しっかり体液を漏らしてきた次第です。
いや、この “制限された人数でパフォーマンスしなきゃいけないという制約” ってのが、意外と利いていて、『泡沫サタデーナイト』なんて、石田亜佑美さん、めちゃくちゃ動いてるんですよ。
それでなくとも、中野の(セットも何もない平板な)ステージで4~5人のメンバーでパフォーマンスするわけですから、みんな、ちゃんと意識していて、めっちゃ大きく、めっちゃ躍動的に、一瞬たりとも静止せず、普段ならそっと利かせていた足首のスナップなんかも、どっかんと大きめにステップ気味に動かして、自分の身体を二倍にも三倍にも見せようとしているかのように、激しくパフォーマンスする傾向にあったわけですけど、そんな具合にパフォーマンスの方向性が自ずと定まっているようなステージにあって、どれほど石田さんが躍動したことか。いや、目を見張ります。石田さん、すごかった。
この私こそがハロプロだという気合い
上にモーニング娘。’21の “宮城の奇跡” 石田あゆみん の躍動するパフォーマンスに触れましたが、これが全員が全員、これでもかってくらいのパフォーマンスを見せてくれます。いくつか、イントロだけで泣けてくるハロプロの超鉄板曲がセトリに含まれていたこともあって、もう、なんか、すごい気合いなんですよ。
全員が全員、あたかもお互いに競い合っているかのような激しいパフォーマンスでした。もちろん、全員が全員、超素晴らしかったけれども、とりわけ印象的だったところを点描風に。
関節の可動域が広すぎる 里吉うたの
Berryz工房の『胸さわぎスカーレット』カバーに参加した BEYOOOOONDSの里吉さん、足首とか、くねくねひねっていて(それが最前でもない遠目の客席から見ていてわかる)大丈夫なのかと心配なほど。
里吉さん、明るい黄色のミニスカート風の衣装で登壇するんですけど、この “ミニスカート” が、一瞬も落ち着いておらず、つねにフワフワと舞い上がっていて(もちろんスカートの下には見えても大丈夫なホットパンツ風のガードがあることは言うまでもなく)「ちょ、ちょっと里吉さん、落ち着いて」って言いたくなるくらい、激しく肢体を動かしています。
他の参加楽曲でも、どうやって動かしてるんだ?ってくらい、脚部についてだけでも太ももと膝頭が向いてる方向と真逆の方向に膝から下を蹴り上げていたり、すんごい動きます、里吉さん。これは… うっかりすると惚れちゃいます。
ソロフェスで、笑顔でステージを終えたあとに緊張で涙を流していた(参考|「怒涛の52曲全ステージレビュー!『ソロフェス』で示されたハロプロがハロプロたる理由」)ことやなんか併せて思うに、これは… うっかりすると惚れちゃいます。里吉うたのさん、素晴らしかった。
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全部のメンバーが素晴らしい中、素晴らしすぎて印象的だったことについて、ページを切り替えつつ。
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