熊井友理奈、裏テーマは冬季クマリンピック? それでも歌声が心に染みた カジュアルディナーショー 2021 Winter ~Red Kumasmas~

はじめに 名曲と歌い手と

無期限活動停止中 Berryz工房 熊井友理奈さんのカジュアルディナーショーが原宿ミュージックレストラン La Donna にて、2021年12月19日の日曜日に開催されました。

名曲を介して思い出が蘇るカジュアルディナーショー

外は寒いですけど、「ここは “Red Kumasmas” のタイトル通り、熱く行きましょう」と言う熊井ちゃん、その煽りにも相応しく、今般は盛り上がりの激しめな楽曲でセトリを組んだとも話してくれます。が、アンコールで再登場して来てからの一曲目は、かの名曲『BE』となります。

記事のタイトルに “裏テーマが「冬季クマリンピック」” とあるように、とりわけ後半戦が熊さんバンドの演奏も(アスリート的に過酷な)激しめの楽曲で組まれていたセトリです。だもんだから、かえってアンコールの『BE』の染みること!

この名曲『BE』に関連して、原宿のミュージック・レストラン La Donna に集ったほとんどの者の脳裏には、2014年春ツアー中盤の風景が浮かんでいたのではないかと、勝手に思ってみたりします。

当時、2014年の春ツアー『リアルBerryz工房』での、この楽曲の歌唱は、ほんとに素晴らしかった。そのツアーのバックステージを追ったDVDマガジンですら、あえてライブ現場での『BE』の歌唱シーンをエンディングに追加していたほど、おそらくはスタッフ側にとっても印象深い場面となったのではないかと思われます。もちろん、この2014年春の『BE』に客席から接した私たちは、同じライブツアーに何度も通っているというのに毎回涙をこらえられなかったのでした。

熊井ちゃんが美しかったといえば、同じ2014年のラストとなった秋ツアー『Professional』での熊井ちゃんこそ、とりわけ中盤の私服風衣装パートでの熊井ちゃんこそ、それこそ磨き上げられた彫像のように美しかったんですけど、『リアルBerryz工房』での『BE』の斉唱は… …ちょっと言葉を失っていますけど… …なんか「美しい」とか、そんなレベルを超えていたような印象があります。ほんとに素晴らしかった。

その2014年の『BE』をうっかり思い出すほどの、実に聴かせるアンコール後の斉唱となったわけです。と、そんなことを徒然に述べてみましたが、こんな風に、個々の楽曲に応じていろんなことを思い出すことができるのがカジュアルディナーショーの醍醐味でもあります。今、『BE』に託して、報告者の脳裏に浮かんだあれこれを(この日の原宿で熊井ちゃんの『BE』に接しなければ脳裏には浮かばなかったであろう、あれこれを)綴ったのは、そうしたディナーショーの醍醐味の一事例として、なんとかその機微をお伝えできればと思ったから。

今般、『BE』が異常に染みた次第ですが、これは毎回、毎曲について言えることだったりします。そんな楽曲は、熊井ちゃんの声に乗せて届けられます。

歌手 熊井友理奈

上に全体のセトリの構成が激しめの楽曲だったから、かえってスポットのような静かな『BE』が際立った… みたいなことも書きましたけど、今回、熊井ちゃんの歌がとっても印象的です。いや『サヨナラ激しき恋』の、ほとんど怒鳴っているかのような発声だったり、『胸さわぎスカーレット』の声量だったり、今般の熊井友理奈さん、歌が素晴らしかった。

もちろん、毎回、熊井ちゃんが歌ってくれる Berryz楽曲は染みるんです。
これまで熊井ちゃんについては、”歌” のことは、あんまり触れて来ませんでした。まあ、それだけ、熊井ちゃんが美しいってことが第一に脳に飛び込んできてしまって他のことが残らないって事情だったり、くまくましたトークの構成が強力すぎるってこともあって、どうしても “歌” については薄めになってしまうことはご了解いただきたいと思いつつ、それでも熊井ちゃんの歌が耳に心地好いことは何度か触れてきています。(記事末 関連リンク 参照|熊井ちゃんのディナーショーは、ほぼほぼ欠かさず参加してるはずなのに、意外と記事数が少ない衝撃)

高音が伸びやかなことが特色でもなく、低音が響くことが際立つわけでもなく、しかし、あの低いとも言い難い独特の、ある種 “くぐもった声” というか、”やさしい声” で、心地好く響く声質。現役時代も、これはファンの贔屓目と言われたら抵抗しようがないんですけど、菅谷梨沙子さんや夏焼雅さんに次ぐ歌割を与えられていたようにも思うし、事実『ヒロインになろうか! 』あたりでは、キメのフレーズも、梨沙子さんや雅ちゃんと同じく、しっかり熊井ちゃんに割り振られていたし。

というわけで要するに、熊井ちゃんの歌が心地好いということは、これまでも何度か触れて来てはいましたが、特に今般のディナーショーでは、繰り返し “Red というタイトルに相応しく、激しめの楽曲で組んだ” というセトリが、いずれも熊井友理奈さんの、歌い手としての技量をかなり明確に示していたかと思うわけです。といった前提があってのアンコールあけの、しっとり『BE』ってわけで、いや、これが、実に染みました。

カジュアルディナーショー 2021 Winter ~Red Kumasmas~

そんな話題で記事を初めてしまったもんだから、早々に今般のセットリストをご紹介。

オーラスの『すっちゃかめっちゃか〜』なんて、ディナーショーってシチュエーションで、バンドの生演奏をバックに、熊井ちゃん一人で歌って、果たして “しっかり『すっちゃかめっちゃか〜』になっているのか?” と思われる方も多かろうと思うんですが、しっかり『すっちゃかめっちゃか〜』だったりします。めっちゃ盛り上がりましたとも。

熊井友理奈カジュアルディナーショー 2021 Winter ~Red Kumasmas~
セットリストは、昼公演、夜公演で同一です
01.『ロマンスを語って』(Berryz工房)
02.『恋人がサンタクロース』(松任谷由実)
MC メンバー紹介と乾杯
昼:声出しOKなんだけどエアで「えんじょ~い♪」
夜:表参道~原宿のイルミネーション
03.『胸さわぎスカーレット』(Berryz工房)
04.『女のプライド』(Berryz工房)
MC 最近のわたくし
昼:運が良いんですよ!靴の抽選、めっちゃ当たる♪
夜:米粉のクッキーと、スーパーの店員さんに覚えられた話
05.『にぎやかな冬』(Berryz工房)
06.『ROCKエロティック』(Berryz工房)
07.『恋の呪縛』(Berryz工房)
MC 2021年を振り返って
昼:キャプテン、元気にしてますよ♪ 他、冬季クマリンピック開催
夜:今年の漢字は「人」 なんかしら「人」っぽいの入ってる漢字で!
08.『もっとずっと一緒に居たかった』(Berryz工房)
09.『サヨナラ激しき恋』(Berryz工房)
10.『なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?』(Berryz工房)
↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓
11.『BE』(Berryz工房)
ご挨拶とお知らせ
12.『すっちゃかめっちゃか〜』(Berryz工房)
「メリークマスマ~ス!… あ、そっち?」

そう、繰り返し、無期限活動停止中 Berryz工房 熊井友理奈さんの、2021年ラストとなるカジュアルディナーショーが、恒例の原宿ミュージックレストラン La Donna にて、2021年12月19日の日曜日に開催されました。今回は、「受付12:20/食事13:00/ショー14:00」となる昼公演と、「受付17:00/食事17:30/ショー18:30」となる夜公演の2公演にて。

…と、その具体的なご報告は、ページを切り替えて。

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