「DJ」と「ご挨拶」と「トリプル・アンコール」と
そんな「卒業公演という押し出しに見合わぬ」特異なライブにあって、佐藤優樹さんについて特筆すべきところはおそらく3か所あったかと。
『泡沫サタデーナイト!』のDJまーちゃん
ライブ中盤のメドレー前に、モーニング鉄板中の鉄板『泡沫サタデーナイト!』が組み込まれます。これが、それに先行する数曲が、曲調的に独特なものが多かったがために(余談|実は一部のアルバム曲については、詳言は避けつつ「はぁ?」って思ってたんだけど、メンバーがパフォーマンスすると、こうも違うんだね!!っていうのも驚きでしたが、まあそんなわけで)『泡沫』のイントロが流れてきただけで、かなりアガるわけですが、楽曲中お馴染みの DJ は、今般の主役たる まーちゃん が務めます。そんな DJ 佐藤さんおっしゃるには(大約)…
握手会ちゃんとやらなくて、遅刻もしちゃって、ブログも更新しなくて… …これまで、すいませんでしたあーーー♪
…ですって。
いや、正直なところを申し上げるに、まーちゃん、自覚がある分だけ、かえって罪深いのではないかと思わないではないですけども、現場では、禁止されているはずの笑い声が各地で漏れるほど。言うまでもなく、この日をもって卒業だってわかってるからこそ、音楽活動は続けてくれるって言ってるけれど、それでも体調の問題もあって次にいつ佐藤まーちゃんと会えるか不透明だって、ファンもみんな覚悟してるからこそ、そこに乗っかって「これまで、すいませんでしたあーーー♪」って、わる~~い顔して佐藤さん笑ってるんですよ。そりゃ、♪笑顔に涙…ですよね。笑ってましたけど。
ご挨拶で衣装のことを
アンコールで、メンバー全員で2曲歌ってくれた後、ダブル・アンコールとなります。もちろん佐藤まーちゃんのご挨拶もないまま、みんな引っ込んじゃったから、続けて何らかのご挨拶パートがあるだろうと思われたし、会場では、事前に募集されていた「まーちゃんコール」の録音が、当日の会場の映像に重ねて流されますから、この後があることは明らかだったわけですが。ただ、録音の「まーちゃんコール」を会場の映像に重ねて流してるのが非常に自然で、禁止されているのに耐えられず誰かがうっかり叫び始めてしまったのかと思ったほど。
で、ダブル・アンコールで出来てた佐藤優樹さん、配信もされることになった(後述)楽曲を歌ってくれるんですけど、それに先立って、しっかりとご挨拶してくれます。そこでは、スタッフさん、メンバーのみんな、支えてくれたファンのみなさん、そして、自分をモーニング娘。にしてくれて、たくさんの出会いを導いてくれた、プロデューサーつんく♂さんへの感謝が語られます。とりわけ、つんく♂さんへ向けられたスピーチが多くの感動を呼んでいるようですけれども…
このダブル・アンコールで、佐藤さんは黒を基調にしてエメラルド・グリーンのラインストーンをあしらった衣装にチェンジして登場しています。このキラキラしてるエメラルド・グリーンのラインストーンは、衣装さんに頼んで付けてもらったと言いながら。このエメラルド・グリーンのラインストーンがなければ、真っ黒で見映えしない衣装なのに、なんで?って思うよね…とか、まーちゃんのご挨拶に聞き入ってる武道館の聴衆の思うところを巧みに誘導しながら。佐藤まーちゃんは、言います。
このね、真っ暗ななかでエメラルド・グリーンがところどころ輝いているのは、私から見えるライブ会場の光景なんです。キラキラ光ってるラインストーンは、みんなのペンライトだよ
…って。
誰ですか、佐藤優樹さんが天衣無縫で自由奔放だって言ったのは(わたくしですけども)。こんなにもクレバーで奥深い心を持っていることは、きっと まーちゃんファンはみんな、とっくに知ってたんだろうけど、ね。
ラストのトリプル・アンコール
そして『笑顔の君は太陽さ』を歌ってくれて、これにて武道館ライブ一巻の終わり… ってところですが、拍手が鳴りやまないどころか、さらなるアンコールのリズムへ会場の拍手が収斂していきます。そして出来てきた佐藤優樹さん、予定外のトリプル・アンコールにあたって、こんなことを言います。
なんでよ!いま、きれいにおわったところでしょ!
みんなの拍手が止まないと(スタッフさんから)「出なさい!」とか言われるの!
もう、終わったでしょ。さ、立って、帰るよ!!外は寒いんだから!
…って。
これを、佐藤優樹さん、わる~~~い顔してニコニコ笑いながら言うんですよ。
なんかね、これだけで、十分にすばらしい卒業式だったんじゃないかと思うんですよ、わたくし。
語り残しが多すぎる問題
佐藤優樹さんについてだけでも、やっぱり迫力の歌唱と、時にその歌唱がかすれてしまう場面でも、動じずに余裕を見せて立て直しているところなど、ほんとに素晴らしいところだらけだったのでした。だけでなく、”当たり前のモーニング単独ライブ” をやりたかったと佐藤さんが述べていたように、全メンバーの全部の場面が、珠玉でした。冒頭に触れたフォーメーションでの場位置移動なども、それこそ単独ライブが封じられてるかのような月日の中で、よくぞ、ここまでの技量をと感嘆します。
ほんとに素晴らしいところだらけだったんですけど、こんな粒度で述べて行ったら、それこそ終わらなくなるので、多くのところを割愛せねばならぬのが、ほんとに惜しいところです。
- オープニングでメンバーが順番にスクリーンに抜かれるところも
- ポニーテールの山﨑愛生ちゃんの可愛さも
- ポニーのメイちゃんを後ろから見ていて驚く首の細さも
- ご挨拶のMCで、石田さんが話してるのに、隣の森戸ちぃちゃんにちょっかい出してる佐藤まーちゃんも
- 山﨑愛生ちゃん細すぎだし背が伸びすぎじゃね?と思ったことも
- パフォーマンスしていて嬉しそうなリーダー譜久村聖さんも
- 岡村ほまれさんのスタイルとルックスの成長に腰を抜かしたことも
- 自然な感じで飄々としてる雰囲気すら感じさせる森戸知沙希ちゃんがカッコ良いことも
- 『ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番』の間奏で佐藤まーちゃんから引き継いでの小田さくらさんのパートも
- 山﨑愛生ちゃんが、とんでもなく美人だ!ってことも
- 『Are you Happy?』から『ロマンスに目覚める妄想女子の歌』への切り替りで上着を脱ぎすてるところも
- 2019年の代々木以来2年ぶりですよ、みなさん!って言ってる石田亜佑美さんのMCも
- そんなコミカルなのに、メドレーの楽曲切り替え時のダンスがカッコ良すぎる石田さんも
- 久しぶりに聞いた生田衣梨奈さんの「えりあるよ!」(髪色をピンクにしたけど話しかけられん)も
- MCでスベってるのも甘噛みも、全部「こんなご時世だから」と、環境のせいにするところも
- 2年分の大爆笑トークのハズなんだけど、こんなご時世だから、みなさん声出せませんもんねと訳知り顔の石田さんも
- ゴミ出しでオートロックのマンションに締めだされる石田さんも、逆の立場で締めだされた人を救った加賀楓さんも
- 『泡沫サタデーナイト!』のメンバーリレーで、「次はメドレー」の垂れ幕をしっかり見せることに成功した横山玲奈さんも
- 『青春Night』から『愛の軍団』までのメドレーも
- 誰かしらが見せ場を造ったら、それで嬉しそうにしてる譜久村聖さんも
- メドレーの曲切り替えのタイミングでのダンスパートの(石田さん以外の)すばらしさも
- 当時の現役メンバーはほとんどいないのに、『愛の軍団』で、ちゃんと「うぁいの軍団」と言ってるところも
- 佐藤優樹さんに言ってるかのような「叱られるうちが」ってところも
- 北川莉央さんが、ほんとに眼を惹く美人さんだったことも
- デコ出しドレッドヘアで強めの押し出しだったのに、やっぱり可愛かった牧野真莉愛さんも
- 加入時から7年を経て、もしかして今こそ、セレクトした大人の思惑以上の美貌を見せ始めた羽賀朱音さんも
- どこか小さくて、しかし超バランスよくて嬉しそうで可愛くて魅力的だった野中美希さんも
- 終わりのご挨拶で、妹にお味噌汁を作ったことから、糠床とお味噌は間違えやすいことに注意喚起する佐藤優樹さんも
上に列挙した項目について文字数を尽くして語りたいだけでなく、列挙していない全場面、全メンバーがとてつもなく魅力的だったし、私自身が見逃したり認識できていない魅力や見所も、めっちゃたくさんあっただろうということは、そりゃもう、言うまでもないんですけども、それ述べ始めちゃうとほんとに終わらないので。
それでも、メンバーのご挨拶についてだけはドロップするわけにはいかないので、そちらはページを切り替えて。
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