小片さんの歌と声が素晴らしかった
いったいに、文字列のレポ記事で、小片リサさんの声の魅力をどう表現したもんでしょう。
“声の魅力” って言いながら、いきなりノンバーバル・コミュニケーションの話をしちゃいますが、私たちは自分で思ってる以上に、音声や文字による情報伝達を超えて、ちょっとした仕草や表情や目線で多くを語ります。それこそ、上に、大脳皮質よりも小脳が可愛いとか、ニューロンの軸索の接続具合が可愛いと述べたように、言葉で意識的に伝えようとすること以上に、その言葉を発する際の、細かい身体所作のあれこれが、言葉そのもの以上に多くの事柄をコミュニケートしちゃって、いろいろ困ったりもする次第ですが。
同じように、言葉… というか歌詞だけで伝えられない微妙なニュアンスが、”歌声” を介して、私たちに伝わります。
歌詞を、文字通りテキストとして解するだけでは伝わらない、字義どおりの “意味” を超えた “情感” が、声を介して伝わります。その声は、上に述べた通り、美しくて、可愛くて、そして、ずっと歌を続けたいと願ってくれた愛らしい女性が、恥ずかしそうに、そして誇らしげに、客席に届けてくれる声です。そりゃ、素晴らしくないわけは、ないよね。
もちろん、そう述べたことは、肉声で楽曲を披露してくれるすべての歌い手に該当することだけれど、前のページで述べたような、どこか幼く、しかし飛びっきり美しい、小片リサという固有の歌い手の場合は、その歌声によっても客席に届く愛らしい魅力の割合が大きいように思えます。報告者の脳内比較で。
歌ってくれる歌が素晴らしいだけではなく、小片リサさんの声で届けられることの価値が大きいということ。少しでも伝わりますように。
そんな声に乗って、客席に届けられる楽曲もまた、とても魅力的。
冒頭で述べた事情によりネタバレを極力避けるため(セトリは記事末にしたので、見たくない方は署名のところで読むのを止めてね)、あまり個々の楽曲を挙げられない辛さはありつつ、今般、発売したアルバム曲を引っ提げてのソロライブですけど、たとえば(あくまで「たとえば」ね)『Kitty』といった過去のリリース曲も、パフォーマンスを積み重ねたからか、実に小片さんの身体に馴染んでいるようでもあり、さらにたとえば(あくまで「たとえば」ね)『虹を超える』あたりは、すっかり “待ってました” の域に達しつつあるようです。
あくまで個人的には、たとえば(あくまで「たとえば」ね)『真夜中のドア ~stay with me』の沁み具合は尋常ではなく、報告者は個人的に 中島みゆき さんの楽曲に親しんでいる関係上、小片リサさんには、もちろん今後もオリジナル楽曲を積み重ねていって欲しい一方で、昭和のシンガーソングライターと言われた方々(中島みゆきの他には、たとえば相曽晴日さんとか上田知華さんとか)のコピーを切望するところがあったりします。
それほど、小片さんの声が魅力的ってことで。
今般のライブ、途中で一拍入れて、小片さんがバラード曲をステージ上で座って歌ってくれるパートがあります。
年齢的にスタンディングのライブが体力的に辛いっていう以上に、小片さんの歌声は、座ってじっくり聴きたいなと思っていたので、まさに我が意を得たりってパートだったわけですが、小片さんの『歌うたいのバラッド』は、無防備で聴いていると、それだけで涙が流れそうになりますね。
それほど、小片さんの声が魅力的ってことで。
ライブ終盤の定番となりつつある『Oh, Sunny Days!』の明るさも、アルバム曲の『君はスターゲイザー』の意外な疾走感も、とても前向きな一方で、アンコール以降の『どっち』が、前半アカペラで披露される部分がとりわけ、自らの来し方行く末に思いを致さざるを得ないほどの響きであることに、改めて驚きます。
それほど、小片さんの声が魅力的ってことで。
最期に、個人的には『裸の“Mew”』が、とても沁み入る、素晴らしい楽曲であることを、再度確認して、足早なレポを終えようと思います。
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前のページで散々、やれ “美しかった” だの、やれ “可愛かった” だの述べたように、私は、つばきファクトリー時代から、小片リサさんが可愛くて綺麗だなって思って、ずっと応援していました。
だけど、当の小片さん自身が、MC などでも時折述べるように、もうアイドルではないから、歌い手として客席に対峙するにあたり、どんな自分であるべきかを、いつも考えると述べてくれるように、もう可愛いとか、美しいとか、だから写真集出して欲しいとか、そういうスタンスで小片さんに向き合うのは失礼でもあるように思います。
慌てて付言すれば、もちろん、従来から可愛いとか美しいってのは、その外面的なルックスだけを見ていたつもりはないんですけども、それでも “可愛い” って言うのは、もう違うかな、と思います。
客席に歌を届けてくれる “歌い手” として、この先の小片リサさんを応援し続けることができれば、と思い、そして、いろいろあったけれども、歌い手としての自分を選んでくれた小片さんに、小片さんが歌を続けてくれたことに、感謝したいと思うのです。
またきっと、どこかの会場で小片さんの歌を聴きに行きますね。
小片リサ LIVE 2024 “End roll #2” 2024年8月4日(日) 新宿ReNY 「開場13:30/開演14:00」 |
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01・『パラレルファンタジア』 02・『幻』 ご挨拶のMC 03・『Happyを止めないで』 04・『Painter』(お立ち台) 05・『Kitty』 06・『真夜中のドア ~stay with me』 いったん裏へ → 座ってゆっくりMC「東京なんか久しぶり」 07・『歌うたいのバラッド』(着席でしんみりと) 08・『君が好き』(着席でしんみりと) 09・『Umbrella』(着席でしんみりと) どこかしら小片さんが恥ずかしそうで嬉しそう 10・『あかとき』(ピアノ演奏:小片リサ) 11・『裸の“Mew”』 12・『散歩道』 いったん裏へ → 衣装が少し変化 13・『Air』(お立ち台) 14・『ムーンナイト・シークレット』(お立ち台) 15・『じらして愛して』(お立ち台) 16・『ちいさな世界』 17・『映画の趣味が合うだけ』 18・『Actress』 19・『虹を超える』 20・『Oh, Sunny Days!』 21・『君はスターゲイザー』 ↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓ 衣装はグッズのTシャツに 22・『どっち』(アカペラ) |
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