はじめに 卒業セレモニーでの植村あかり
宮崎由加さんの卒業スペシャルなのに、いきなりの冒頭で植村あかりさんについて述べることをお許し下さい。まあ、植村さんもセレモニーのご挨拶で「宮崎由加が皆さんに創られたように、植村あかりは宮崎由加に創られた」って言ってましたから、あながち大外れな話題でもないってことで。
宮崎さんを送る卒業セレモニーでの植村さんの宮崎さんへのメッセージ、こんなに笑えて泣けて感動するセレモニーは、良い意味で前代未聞すぎました。
宮崎さんの卒業のレポなのに植村さんのことから語るんかい!って、上に自分で突っ込んでみましたけれども、植村さんのセレモニーでのご挨拶が、とんでもなく笑えて泣けて、前代未聞に素晴らしいものであったと同時に、やはり、そんな植村さんの態度に照らされることで、宮崎由加さんという人が、これまで Juice=Juice で過ごしてきた日々の実態も明らかと思えるので、いきなりで恐縮ですが、あーりーのご挨拶の様子を、ちょっとだけ詳細に。
- 宮崎「言うことあるんでしょ?」 植村「ないもん!」
- 卒業のセレモニーなのに、いきなり “言うことないもん!” ってのも前代未聞ですが、この植村あかりさんのご挨拶を促す宮崎さんの、文字通り “お姉さん” のような慈しみ深い語りかけと、それに対する “やんちゃな妹” のような植村あーりー の奔放な応答が、今でも実に心地好いものとして耳に残っています。
- 素直に甘えられる関係のもう一段上を行くような、”ストレートに意地を張ってスネても許される” 関係というか。
- なんで由加だけ違う衣装なんだろう
- 生配信もされたので検索するといろんな画像や動画が出てくると思いますが、宮崎さんは白地に赤い花をあしらったコントラストも鮮やかながら落ち着いた美しいドレスで、他のメンバーは白のパーティードレス風の衣装。とりわけ、植村さんはタキシード風に髪もまとめてきていて美しかったんですけど、そういった卒業セレモニーの衣装について、まずはこのように植村さんは口火を切ります。
- もちろん、ボケて言っているわけではなくて(なんだけど、同時に秀逸なボケとしても成り立っているのが、植村さんらしいところ/他のメンバーもみんなズッコケてましたけども)、宮崎さんが卒業していく実感がまだない、ってことを植村さんなりに、このセレモニーの場で表現したようです。
- 一緒に歌割りも少なかった最初のころ、たくさん一緒にレッスンしていた
- これまで雑誌などで “どんな苦労がありましたか?” 的なインタビューがあっても “う~ん?べつにぃ?” 的に誤魔化して、ちゃんと話をしたことはなかったけど、グループ結成時、ダンスが上手にできなくて、特別に個人レッスンを入れてもらったり、いろいろ必死に頑張っていたと初期の頃の苦労を語る植村さん。「ここで初めて言うけど」と。
- そんな、結成時のころの苦労を、一緒にしてくれていたのが由加だったと。
- ある時期は、他のメンバーと違って、お仕事が終わっても、ずっと一緒に居た(Juice 結成時は一緒に住んでいたという噂が出たこともあったけど、おそらく、その時期のことだと思われ)。だから、その苦労を共にしたという特別な想いがあるのだと。
- 今日は、ゆかにゃ、あーりーが居ないから体調崩しちゃったよ
- 活動が始まってからも、自分はライブやイベントを体調不良で欠席しちゃうことも多かったと植村さん。
- そんな欠席しちゃったライブについて、後日メンバーが “もう、あーりーが居ないもんだから、ゆかにゃ まで体調悪くなっちゃったよ” と冗談で言ったことがあったらしく、その思い出話を受けて、植村さんは続けます。「それほど、私とゆかは一心同体なんだなって」と。
- 私は由加に創られた
- お仕事が終わってもずっと一緒に居た話が続きます。生活上の細かいところまで、いろいろと教えて貰ったと。
- 実際、この植村さんの発言に対応するように、この武道館の当日発売された『宮崎由加卒業メモリアルDVD』で、宮崎さんはインタビューに応じる形で “脱いだら脱ぎっぱなしにしないでちゃんとお洋服を畳みなさい” といったようなことから植村さんにお小言を言っていたのだと証言している映像が収められています。
- 植村さんは続けます。「さっき、お手紙で、ゆかは、ファンの皆さんに創られたって言ってましたけど、だから私、植村あかりは、宮崎由加に創られました」って。
- とってもとってもとってもとっても…好き…かも知れないです
- と、そんな宮崎さんへの想いを述べる一連のお話しを終えて、最後に、わたし植村は宮崎由加のことが…と「とっても」をたくさん続けて、最後の最後に「好き…かも知れないです」と、結局、ちゃんと素直な心情の吐露みたいなところでは、照れてしまう植村さんでした。
- しかも、この「好き…かも知れないです」って言うとき、その瞬間だけ、宮崎さんから視線を外して、ステージ上のスクリーンに繋がるカメラに向いて言ってますからね、植村さん。
- 宮崎「こっち向いて言ってよ!」 植村「良いじゃん、別に!」
- 宮崎さんから視線を外して「好きかも知れないです」と言う植村さんに、さすがに宮崎さんが「ちゃんと、こっち向いて言ってよ!」とクレーム。そしたら植村さん「良いじゃん、別に!」って。
- 当日発売された『宮崎由加卒業メモリアルDVD』でも、宮崎さんへの個別メッセージで植村さんは、宮崎さんとよくケンカしたことに触れ「またケンカしようね♪」っていう、本当に信頼し合う仲間でなければ言えないセリフでVTRメッセージを締めているし、宮崎さんも「そうは言っても、メンバーで喧嘩したって、うえむーとだけなんですよ」みたいなことも言ってるし(その上で、それでも必ずステージ上で仲直りできる、ある曲の、あるフリの場面があると宮崎さんの話は続きます。この詳細は、是非『宮崎由加卒業メモリアルDVD』にて)。
- 繰り返し、素直に甘えられる関係のもう一段上を行くような、文字通りの “ケンカするほど仲が良い” 関係というか。
- ハグするのに、お互いに “お前がこっちに来いよ” 的な?
- そして最後に宮崎さんに駆け寄ってハグする…っていう卒業セレモニーでの定番シーンに進む…はずなんですが。
- もちろん宮崎さんは、植村さんが駆け寄ってくるのを待ってるわけですが、植村さんが全然動きません。「えっ?」って顔をする宮崎さんに向って、ジェスチャーで “お前がこっち来いよ” 的な動作をする植村さん。ここで、しばらくお互いに “いや、おまえが” 的な、”こっちこいってば” 的なやり取りが(武道館を埋め尽くす Juice Family を前にして)続けられます。
- ようやく植村さんが動いたかと思ったら、後ろ向きにお尻を宮崎さんに向けちゃったり、そのまんま後ろから宮崎さんが植村さんをハグしたり、そして最後に離れるときにも、なんか顔だの肩だのにお互い手を出しまくっています。
- ただ、その途中、わずかに “まともに” ハグが成立した瞬間、宮崎さんに抱きついている植村さんの表情がスクリーンに抜かれたんですけど、それこそ当日発売された『Juice=Juice DVD Magazine Vol.22』での豆柴のように、顔の全部を使って “嬉しい、嬉しい” と言っているかのような表情でしたよ、植村さん。
こんなはずじゃなかったのに、なんだか植村さんのセレモニー話が長引いていますが。次ページでもセレモニー関連を、もう少し(植村さん絡みで)続けさせてください。
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