はじめに 惜しまれつつステージを降りた浅倉樹々
元つばきファクトリーメンバーで、2023年の ひなフェス を以ってグループとハロプロから卒業し、専門学校で動物関係の勉強を続ける傍ら、M-line club のステージで活躍していた浅倉樹々ちゃんが、その芸能活動に一旦、幕を下ろしました。
ライブやイベントでファンに笑顔を向けてくれる一方で、日々、専門学校でお勉強していた樹々ちゃんは、それまでアイドルとして活動していたせいもあってか、少し同級生よりもお姉さんとして進学しており、そんな日々の違和感も、時折 SNS でファンに知らせてくれたりしながら、この3月で見事に学校を卒業する運びとなったようです。
はっきりと、明確に、誤解のない形での言明こそありませんでしたが、時折伝えてくれる近況から、4月以降の身のフリ方も(就職という形なのかどうかは不明)、おそらくはトリマーとして働くことも(後述するワンチャンスについてで “犬の毛を刈る” とも言っていたので)それとなく伝えてくれながら、この年度の切り替わりのタイミングで、浅倉樹々さんは芸能の活動には一旦区切りを入れることになりました。
いろいろ、ありましたよね(記事末に関連リンクをリスト化しておきますので、ご参照ください)。ほんとに、いろいろありましたけど、個人的には、特に誰かメンバーが卒業するといったわけでもない武道館公演を2度も経験し、都度、鮮烈な印象を残してくれたことが、一番に印象的です。
あれほどの大きな舞台で、しかし強い印象を残してくれた(「マサユメ」の切っ掛けだしのコールは、ロックでしたよね)ちっちゃい樹々ちゃんは、大阪と横浜で、都合4つのファンクラブイベントを開催してくれて、2025年3月20日の木曜日、横浜ランドマークホールでの2公演めを終えて、芸能活動から身を引きました。
大阪では、つばきファクトリーの OG と Buono! から鈴木愛理さん、夏焼雅さんがメッセージを寄せてくれたようです。ランドマークでの昼公演では、樹々ちゃんが憧れの先輩であると公言する高橋愛さんがゲストで登場してくれたようです。

そして、ラストのラストとなる横浜の夜公演では、つばきファクトリーの現役組が全員と山岸理子ちゃんに加え新沼希空さんが関係者席で観覧し、理子ちゃんはゲストプレゼンターとして(後述)サプライズ登壇までしてくれましたね。
個々の公演ごとに、サプライズのメッセージやゲストが異なっていたように、それぞれの公演ごとに、セットリストもかなり異なっていたようです。それらは、いずれも樹々ちゃんにとっても思い入れの深い楽曲だったんだろうと思いつつ(『女の園』(ハロプロ研修生)とかね)、客席の、こちら側にとっても、非常に感情の動きが激しいものとなりました。
樹々ちゃん本人がライブ後に更新してくれた SNS での発言や、いろいろと樹々ちゃんのロック志向に詳しいコアなファンの方が述べていたところでは、『CRISIS』(Acid Black Cherry)や、『forever you』(ZARD)といったところが、楽曲自体としても、歌詞の内容的にも、樹々ちゃんのメッセージが宿っているとのことですが…
たとえば『ブスにならない哲学』(ハロー!プロジェクト モベキマス)。
この楽曲は、樹々ちゃんが研修生として参加する、そのずっと前のハロプロ全体の企画に即した楽曲でした。ハロプロ全員が勢ぞろいしても(当時のメンバーで今も現役なのはモーニングの生田衣梨奈さんのみ)現在のメンバーの半分以下しかいない、そんな昔。樹々ちゃんがまだ研修生ですらなかった時代の楽曲を、それでも可愛らしい衣装で、樹々ちゃんが歌ってくれるのは、なんだか言葉にならない感慨があります。
まだ研修生ですらなかった時代の楽曲を、正規メンバーとなってから10年を経て芸能活動を終えようとする樹々ちゃんが、ラストのステージで歌います。… “悠久の流れ” って、眼に見えるんだな、と。
たとえば『一丁目ロック!』(Berryz工房)。
あの “うぉう うぉう お~~~♪” というコールも涙腺に厳しい Berryz工房の鉄板曲ですが、その激しい旋律と、客席からの大音量のコールと、それらに負けない躍動的なパフォーマンスを繰り広げながら、はっきりと聴こえてくる樹々ちゃんの「♪こんなわたしを」みたいなフレーズの、なんとコロコロしていることか。
Berryz工房鉄板の激しい楽曲だからこそ、そして、それを歌いこなすロックな樹々ちゃんだからこそ、ときおり、その激しい旋律の隙間から通り抜けてくる、あまりにもコケティッシュな声質に、”はっ!” とさせられます。
たとえば『ハッピークラッカー』(つばきファクトリー )。
だって、2023年の卒業ライブでも、ラストはこの曲で〆ましたよね(→ 参考)。ハロプロの楽曲は、”明るいものこそ泣ける” が持論の報告者ですが、こんなにも明るく晴れ晴れとした旋律の卒業ソングも珍しいですよね。
そして、この楽曲を(イベントの最後に)歌っても、最後まで浅倉樹々さんは(ちょっとウルっとしてるかな?って場面はあっても)涙を見せませんでした。明るく “さいこうの ぐらでゅえー♪” と歌ってくれました。
そして、たとえば『泣き虫少年』(Buono!)。
樹々ちゃん自身が、Buono! が好きすぎること、Buono! に出会っていなかったらアイドル浅倉樹々はあり得なかったことを、何度も語ってくれていますが、樹々ちゃん切っ掛けで、樹々ちゃんからハロプロを知ったファンは、そんな樹々ちゃんの語りを介して、改めて検索して Buono! を知るでしょうし、ずっと以前からの古参ファンであっても、樹々ちゃんが語ってくれて歌ってくれるたびに、Buono! が脳裏に蘇ります。その意味で、単純にカバーしてくれるってことを超えて、浅倉樹々こそ、Buono! の正統後継者みたいな立ち位置だったのに。
あくまで個人的にですけど、こんな具合に、歌ってくれる楽曲に浅倉樹々としての物語が滲んでいます。それが客席の側からも個々に読み取れるほど… それほどの、大きなメンバーに成長しました。
最初のリリイベではお客さんが来てくれるか心配で泣いていた小さな小さな女の子が、歌う楽曲ごとに、客席の一人一人の脳裏にいろんなものを蘇らせる素晴らしい歌い手に成長していました。
… いろんなことがありました。
何度か腰の故障から活動を離れたこともありました(記事末の一番最後に関連リンクを入れています)。それに絡んで、ある同期メンバーと、ギクシャクした関係が取沙汰されたこともありました(それぞれにグループを離れてから共演する機会は複数あったけれど{2023 代々木 および 2024 武道館}樹々ちゃんは素直に笑顔を向けていたように思います)… いろいろありましたが、上にも触れた通り、2度の単独武道館こそ、個人的には印象深く、ステージの上で、ちっちゃい身体を大きく見せる躍動するパフォーマーとしての樹々ちゃんこそ、思い浮かんできます。
みんな思ってますよね、”惜しいな” って。
ってか、今が最高で最強の浅倉樹々なんじゃないか、って。
2025年3月20日、横浜はランドマークホールでの2回のイベントをもって、そんな浅倉樹々さんが、芸能活動に区切りを入れました。
浅倉樹々FCイベント2025~Promise~ 横浜 夜公演
そんなわけで改めて、横浜はランドマークホールにて、浅倉樹々ちゃんのラストのステージが開催されました。
3月20日は祝日だとはいえ、実は木曜日って個人的に休めない事情があったりして痛恨の夜公演のみの参加となりました。しかもランドマークホールって、”ホール” ってのが詐称じゃないかと思えるほどのフラットな会場ってこともあり(しかもドリンク代取るし)、ほとんど PA 前の席次ってこともあって、ぶっちゃけ、樹々ちゃんが見えない始末。
かえって、ちょっと振り返るだけで関係者席の つばきメンバーが見えたほど、それくらい後ろの席だったんですけど、樹々ちゃんは、姿が見えなくても、コロコロした声で迫力の歌唱を響かせてくれます(もちろん、ステージの右に左にと激しく移動しながらパフォーマンスしてくれたから、ちゃんと可愛い樹々ちゃんの姿は眼に焼き付けて来たよ)。
そんなランドマークでの夜公演の概要を下記に掲示して、具体的なところはページを切り替えてから。
浅倉樹々FCイベント2025~Promise~ 2025.03.20(木) 神奈川県:横浜ランドマークホール 開場17:10 開演17:50 |
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開演前からの大コール コールする人を称える会場 つばきメンバー、みんな来てる?希空ちゃん、いる?? 01・『I’m Lucky girl』(モーニング娘。) 02・『女の園』(ハロプロ研修生) ◆ コールありがとね♪ 私も全力で行く準備できてるから♪ 03・『会いたい 会いたい 会いたいな』(℃-ute) 04・『CRISIS』(Acid Black Cherry) 05・『ラナウェイトレイン』(Buono!) ◆ Acid Black Cherryさん、最後に歌えて良かった ◆ つばき生バンドライブ 来年も行きたい♪ 06・『ブスにならない哲学』(ハロー!プロジェクト モベキマス) 07・『パン屋さんのアルバイト』(スマイレージ)サインボール投げ入れ 08・『一丁目ロック!』(Berryz工房) 激しい一丁目の流れのなかで「♪こんな私を」ってコロコロした樹々ちゃんの声が しっとりした曲なので座って… 09・『足りないもの埋めてゆく旅』(つばきファクトリー) 10・『forever you』(ZARD) ■ サプライズゲスト 山岸理子 私も一週間前に言われた♪ ◆ ハロプロが私にとってのゴールだと思ってた ◆ 2014年に研修生になったころは誰も私のこと知らなくて、同じ研修生でも「はまちゃ~ん!」とか、うらやましかった。けど、今では、こんなに一杯のピンクが ◆ 私のこと忘れないでね。覚えていてね。 ◆ ワンチャン、犬を飼っていたら、犬を介して会えるかもね♪ じゃあ、あと2曲、盛り上がって行こう!(立ち上がって) 11・『泣き虫少年』(Buono!) 12・『ハッピークラッカー』(つばきファクトリー ) 樹々ちゃんコールに応えて、ご挨拶 |
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