つばきファクトリー、“正統派”のイメージすら刷新した2度めの単独武道館公演

はじめに 嫋やかな楽曲すら超強め!

先だって投稿して公開いただいた、つばきファクトリーの春ツアー中野レポで、こんなことを書きました。すなわち、「途中でメンバーを入れ替えたりすることなく、最初っから最後まで全メンバーが全フルで参加した密度の濃い17曲」と。

2022年5月16日、初めての武道館公演から7か月弱を経て つばきファクトリーが再度立った九段下の日本武道館では、途中でメンバーを入れ替えたりすることなく、最初っから最後まで全メンバーが全フルで息つく暇もないほどの超密度の濃い【26曲】がパフォーマンスされることになります。セトリの構成的にも基本的には春のホールコンを踏襲していますが、それも、単なるヴァージョンアップといったレベルではなく、実に激しく、圧倒的な強さでお送りされることになります。

わたくし、これまでハロプロにあって超攻撃型ユニットとしてはアンジュルムを筆頭に挙げていました。ステージの重厚さと円熟味でモーニング娘。を、それぞれ “特徴的だ” として見てきた次第ですが、今般、つばきファクトリーについては、素人の悲しさで個々のスキルについて専門的には評価できないにしろ、アンジュルムの攻撃性と強さ、モーニング娘。が魅せるパフォーマンスの厚み、それらに十分に匹敵… いや、率直に言いますね、凌駕していたのではないかと素晴らしい… と言うより、凄まじかった

つばきファクトリー、言葉のそのまんまの意味で、”圧巻” でした。
当日、報告者が手にしたチケットは、ステージから遥か遠い天空席。しかし、それでも、ものすごい熱量のステージに呆然として(こうしてレポしていながら)言葉もありません。

かつて “初々しい透明感” こそが代名詞だった つばきファクトリー、その雰囲気に応じた、嫋やかで儚げな、そんな楽曲をいくつも歌ってきたわけですが、今般の武道館にあっては、そんな “つばきらしい” 楽曲すら、ものすごく強く、激しく、熱く、重くパフォーマンスされます。遠く天空席からも、メンバーたちの躍動が(4人の新メンバーすら)物理的な圧を伴って伝わってくるようで、汗の飛沫すら飛んできそうな勢いです。繰り返し、素晴らしい… と言うより、凄まじかった

浅倉樹々ちゃん、圧巻でした。
これまでも、2020年の夏くらいから、その佇まいから、歌唱から、身体所作まで、樹々ちゃんはエースの風格を隠さなくなったと思っていたんですけども、今般、気付かされます。樹々ちゃんってば、男前なんだってことに。それは、岸本ゆめのさんに匹敵するくらいですらあって、樹々ちゃん、強くて激しかった。

山岸理子ちゃん、強力でした。
アイメイクが強め(目尻を尖がらせて上向きにしてた?)だったせいか、表情が強くて、これが、あの可愛い理子ちゃんなのかって思うほど。それは、今般の武道館へのリーダーの意気込みを語って余りありました。んで、理子ちゃんの表情が強いもんだから、ライブ中盤で差し挟まれる VTR での幼い理子ちゃんが一層幼く、その落差に魂を揺さぶられたファンも多かったのではないかと。

谷本安美ちゃん、美しかった。
今般、安美ちゃんデコ出しです。だから一層、頭蓋骨のフォルムから美しいことが鮮明です。この武道館公演、後日のインターネットサイン会などでは、以前ほどは緊張しなかったと述べる安美ちゃん、終始、にこやかに笑顔を見せてくれていましたが、その笑顔も含めて、まことに美しかった。

河西結心ちゃん、躍動していました。
新メンバーにあって、これまでもパフォーマンス面では一番に安定していて、だから安心して見ていられた分だけ、突出して印象に残ることが(全方位に高得点だからこそ)少なかった河西さんですが、今般の武道館、その歌唱もダンスも、超躍動していて印象に残りまくり。前蹴りだけじゃなく足踏みの膝の上げ方すら高くて新鮮です。

小野田紗栞さん、ある種の つばきファクトリーの独特さを自身で体現しているかと。
後述するように『だからなんなんだ!』にて、センターステージへゆっくりと(表情を動かさないまま)一人で歩みを進める様は、誰もができるわけではない小野田紗栞さんの独壇場。いや「私って可愛い」以上に、独特な風格をすら漂わせています。もちろん、可愛いけども。

小野瑞歩さん、綺麗になりましたよね。
基本的に超笑顔でニッコニコしてるんですけど、ところどころ(楽曲の展開に合わせて)表情を消すんですが、そんなタイミングでの小野瑞歩さん、美しくて驚きます。…で、また笑顔になって、ああ瑞歩さんだ♪って思うんですが、あのニッコニコな笑顔の親しみやすい小野瑞歩の奥に、こんなに美しい小野瑞歩が育っていたとは、迂闊だったと言われても反論できないところです。

新沼希空ちゃん、ひっくり返るほど猫娘です。
ライブ中、アヒル口っていうか、あの独特な希空口が強調されるようなタイミングでスクリーンに抜かれることも多かった希空ちゃんですけど、口の両端の反り返り具合が大きい…っていうか、アヒル具合が甚だしくて、絵文字の猫の口元みたいで、ほんまにリアル猫娘です。可愛いですよね。後半、ずっと靴紐が解けていて、どうしよっかなと思っていたという希空ちゃん(リミスタ インターネットサイン会{5/17}での発言)ですが、そんな様子は微塵も感じさせないあたり、パフォーマンスにも余裕が出てきたようでもあります。

秋山眞緒さんも、すっかり妖艶です。
岸本ゆめのさんも、めちゃくちゃ男前でカッコ良いです。
八木栞ちゃん、ミュージカル歌唱の独特さが活きてきました。
福田真琳ちゃんの顔の小ささには、天空席からでも驚かされます。
そして、豫風瑠乃さん、この歳で、こんなステージを踏んじゃって、こりゃ数年後、ハロプロを牽引してどんな大舞台でパフォーマンスしているものか、楽しみすぎて、高齢者にさしかかりつつあるファンが、うっかり健康に気を使い始めるレベルです。

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個々のメンバーの印象を述べちゃいましたが、繰り返し、嫋やかな楽曲すら超強めで押し出された2度目の つばき単独武道館公演、その詳細をオープニングから… 述べる前に、開場前のちょっとした余談を。

公演前の余談少々

つばきファクトリー武道館の日は、”くろっき” でお馴染みの黒木料理長の新しいお店にも訪問して、いつも配信番組で拝見していた美味しいお出汁を味わって来ようと計画していたところ、事前に黒木氏のツイートで当日の営業時間も確認していたんですけど、14時をちょっとまわったくらいの時間に和処黒木に到着したら、入り口のガラス戸に「準備中」の貼り紙が。… それでもヲタと思しきお客さんが店内にも周辺にも見受けられたので、意を決して店内に入ると、果たしてそこには黒木料理長が。「もうお終いですか?」と声をかけたところ、まったく初見の一見客である私に対して、非常にフレンドリーに「準備してたの、なくなっちゃって!いっかい閉めます、またあとで!」って、忙しく動かす手を止めることなく大きな声で伝えてくれます。

じゃあ、っていうわけで、先に物販を済まそうと、武道館に向かうわたくし。
一部の情報では、武道館と和処黒木は、徒歩15分程度っていうことですが、ジョンソン&ジョンソンのビルやラトゥール千代田経由ルートで、気が急く成人男性の速足でも、片道18分はかかりました。当日は微妙に雨模様だったことを差し引いても、黒木氏のお店と武道館を往復するには、徒歩で片道20分は見といた方が良いかと思います。田安門までじゃなく、武道館の入場口や物販会場までとすると、もう1~2分は余計にかかるかも。

って物販に並ぼうとしてるタイミングで、有志のファンがネットに放流した情報によって、和処黒木 営業再開のお知らせが。

それと同時に物販会場では、八木栞ちゃんの写真の売り切れがアナウンスされます。いやな流れです。最新のDVDマガジンとフォトブック、そして愛するメンバーの写真なんかを適宜ゲットして、いつもならば、ここでホクホクなところですが、ここからまた黒木氏のお店まで向かうとなると、せっかく再開したけれど、改めて材料が枯渇しちゃって、やっぱり売り切れってことになるかもしれないなと覚悟の上で、テクテクと水道橋方面へ。

再度、和処黒木に到着して見ると、すっかり入店待ちの列が出来ていて、危うく最悪の予測が的中しかねないことに。

結論から言うと、わたくしは、最後から2組めのお客として、なんとか入店できました。「もう、お蕎麦しか、なくなっちゃったんだけど!」とか、「天盛り蕎麦、エビがなくなっちゃったんだけど!」といった黒木氏の、“ごめんね” 波状攻撃を食らいながら、厨房の奥から「あっ、やべっ!」といった、飲食店では珍しい店主の叫びがお客に届いてしまったりと、配信番組で親しんでいた黒木氏そのままの様子に、見知らぬ客席同士で笑い声が起こったりしながら、和処黒木のお料理を味わうことが出来ました。

いずれ、こういう武道館公演の流れでファンが殺到したせいで本来の提供料理が売り切れてしまって黒木氏も慌ただしくしてるのではない、通常営業のときに、改めて訪問して、本来のお料理を味わって来ようと思っていますが、少なくとも、エビがなくなっちゃったはずなのに、ちゃんとエビが盛られていた(急遽、なんとか一品として提供した急ごしらえの)お蕎麦は、出汁がほんとに美味しくて最後まで飲み干して来たということだけお伝えです。

お腹いっぱいで武道館に向かえるのは何年ぶりでしょう♪
お腹いっぱいじゃなかったら、上で述べた大迫力の つばきパフォーマンスに負けちゃうところでした。危ない、危ない。

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余談はここまでにして、さて、圧巻だと抽象的に述べた武道館公演の、その具体的なあれこれについて(それでも報告者の主観ベースで申し訳ないけど)ページを切り替えて。

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