当人不在でもボヤかれる嗣永桃子
くまぁずサンタからのお願い 3公演
イベントの中盤、『くまぁずサンタからのお願い』として、座席番号で抽選して当たった方に、いくつかの候補の中から選んだミッションを果たしてもらうという企画が開催されます。
ファンの方に遂行してもらうミッションは、いくつか選択肢が準備されていたんですけど、3公演めは「キュンセリフ」縛りとなります。というのも、それぞれ最初にお題をセレクトしたファンの方のミッション遂行を、茉麻も、熊井ちゃんも喜んじゃって、「さあ、次はハードルあがったよ~♪」とか、あたかも抽選されたファンの方々を競わせるような空気になったから。
3公演めでの「キュンセリフ」では、タイミングを見計らって発言しようとしたファンの方へ、茉麻「恥をかかせる方向で♪」などと煽ります。3人めだったか、キュンセリフのお題として、嗣永桃子さんの「ゆるしてニャン」がピックアップされ、実演したファンの方へ向けて、熊井ちゃん「本家を超えた」とも。
この、”本家越え「ゆるしてニャン」” について、ステージ上で、ほんまに楽屋にいるかのように、つぶやくように、しばし茉麻と熊井ちゃんのお話が継続します。曰く、「本家も、けっこう、いい加減だったもんね」、「終わりの頃は、言っときゃ良いだろみたいに、てきとーだったもんね」などと、今更ながら、ももち当人不在のまんま、茉麻と熊井ちゃんがボヤいているという、Berryz工房らしい極上の場面が展開された次第。
ちなみに、「嗣永桃子」に関しては、別コーナーの漢字書きクイズでも、問題として出題されて、天の声氏との会話で、結成当初は、お互いのメンバーの名前の漢字は、しっかり意図して覚えようとして覚えたといった証言も得られましたよ。
厳しい試練を課す茉麻
くまぁずサンタからのお願い 2公演
さて、コーナー企画『くまぁずサンタからのお願い』、2公演めでは「(メンバーを)褒める」縛りとなっちゃいます。これもまた、最初にメンバーを褒めたファンの方の発言に、茉麻も熊井ちゃんも喜んじゃって、次から次へと “褒め” を求めたから。ほんまに、敢えて明記しませんでしたけど、こうした自由に、好きなようにステージで客席と遊んでくれる様子は… ちょっと表現のしようがないくらい尊いかと。
最初に、大阪から来た女性のファンの方が、”イベントに参加できるなら交通費なんか安いもんだ” 的な内容を発言したところ、茉麻も熊井ちゃんも大いに喜びつつ、しかし、こう言います。「ファンの方の意気込みは分かったけど、私たちのこと褒めてるわけじゃないんじゃない?」と。… き、厳しい!
そんなわけで、2人めからの抽選当選者さんは、懸命に須藤茉麻さんの、あるいは熊井友理奈さんの好い所を褒めるわけですが、何らかの “褒め” が入る都度、須藤さん「からの~?」と、さらなる褒めを要求するという仕儀に及び、ファンの方が窮すること甚だしい次第に。
ええ、この一連の流れについて、イベントスペース渋谷DAIA は、大笑いに包まれたのでした。
オープニングトークあれこれ
すでに概要に記したように、茉麻も熊井ちゃんも、メンバーカラーも鮮やかなジャージで登場します。
これは、続くコーナー企画での獲得ポイントに応じて、ちゃんとした衣装に着替えるための前段という位置づけだからなんですが、まあ、その企画コーナーと着替えの模様は別途後述するとして。
このオープニングトークで楽しかったのは(もちろん、イベント全体の、すべての場面が楽しかったのは大前提として)3公演め。
熊井ちゃんの声がもの凄くスカスカで、”ハスキー熊井” として登場してきます。なんでも、1公演めでも、2公演めでも、ステージの上で茉麻とお話して楽しくて大笑いしていただけでなく、楽屋でも、一瞬たりとも緩むことなく延々と茉麻と喋り倒していたことから、喉が限界なんだとか。しかし、翌日、特に何があるってわけでもないので、”まあ、いいか” ってことで、スカスカなハスキー声で、しかし、ニッコニコな笑顔でイベントへと導入の案内をする熊井友理奈さんでした。
そんな熊井ちゃんを傍らに、茉麻曰く「先日も夏焼さんと合同でイベントやったんだけど」と。どうにも雅ちゃんは、やっぱりお姫様なので、仲良しだし普通に話せるのは当然なんだけど、どこか上に置いておだてるようなお姫様扱いになっちゃうんだけど、熊井ちゃんには “ぞんざい” なんだとか。
熊井ちゃん、茉麻に、なかなか失礼なことを言われているのに、やっぱりニッコニコですけれども。
束縛ミッションのドタバタ
ジャージで登場してきたのは、コーナー企画での獲得ポイントに応じて衣装に着替えることが出来る、という設定のため。その詳細は上記の概要を参照してもらうとして、この『衣装に着替えられるか 束縛ミッション』でも、様々な事件が。
- いつのまにか減点ルールが
獲得ポイントに応じて衣装に着替えるというレギュレーションだったところ、クイズにしくじったら、いつのまにか減点されていて、マイナスからスタートとなった熊井ちゃん、「そんなルールだっけ?」と不満げです。
- 熊井友理奈さん運転事情
漢字の読みクイズに出題された「月極」
熊井ちゃんは、先日、車を運転していて、駐車場に止めようとしたところ、「この文字が書いてある場所だったから、止められなかったの!」というエピソードを披露してくれます。このことから、熊井ちゃんが止めようとした駐車場が外出先のコインパーキングであることや、プライベートでのお出かけに車を運転していることなどが伝わる次第ですが。
結局、熊井友理奈さんは「月極」を「つきべつ」と読んで減点されております。
- 推しアニメに厳しい須藤さん
「合わせましょう」というミッションで、2公演めに「須藤茉麻といえば?」というお題が出され、「熊)コナン」、「茉)アニメ」で、甘めの判定でクリアします。そこから少しのあいだ『Dr.STONE』の話が展開します。しかし、あくまで須藤さん、アニメが好きなのであって、原作の漫画を読んでいないとか。
そんな前提があっての、3公演めで「お薦めアニメと言えば」といったお題が出ます。やっぱり『Dr.STONE』の話題になって、熊井ちゃん「シーズン1は観たよ」と歩み寄るんですけど、須藤さん「そんなもん、観た内に入らない」んだそうで。
- そんなゲームなんだよ熊井ちゃん
「合わせましょう」というミッションの、これまた2公演めに「熊井友理奈といえば?」というお題が出されます。 これは最終的に「身長」に落ち着いた次第ですが、茉麻と熊井ちゃんが、お互いに相手の想定している内容を探る会話中、茉麻が「2つ思い浮かぶんだけどなあ」と言ったところ、熊井ちゃん、「じゃあ、それにしよう♪」って、だから、どっち!?!?
熊井友理奈さん、下記にも諸々お伝えしますが、普通に茉麻と楽屋で遊んでる雰囲気で、あんまりゲームだってことを意識していないのでは?
- 茉麻の中に住む “おっさん”
「イラストコラボ」というミッションは、お題をイラストで描くに際して、たとえば熊井ちゃんが上半分を、茉麻が下半分を書いて、合体させて、ちゃんとお題のとおりのイラストが再現されたかどうかを判定するというゲームなんですが。
これ3公演めでは、懐かしの「Berryz仮面レッド」がお題だったんですけど、お知らせしたいのは2公演め。
2公演めでは「みゃくみゃく」がお題になっており、茉麻が、みゃくみゃくの下半身を、熊井ちゃんが、あのポンデリングのような顔を描くことになります。そこで、茉麻が、みゃくみゃく は “すっぽんぽん” であること、したがって男の子であることなどを述べつつ、最終的に、こんなことを。
須藤「女子はすっぽんぽんにはならない」
- そんなゲームなんだよ熊井ちゃん2
「目隠し案内人」というミッションでは、ステージ下手から、ステージの上手まで、目隠しをしたメンバーが、もう一人のメンバーの指示の通りに移動するというもので、目隠しメンバーは靴下裸足、ステージ上には、足裏マットを始め様々な障害物がスタッフさんにより敷設されているという仕様。障害物に触れる都度、マイナス1pt というわけで、安全な誘導がキモになります。
3公演めでは、熊井ちゃんも茉麻も、敷設されるべき障害物に、お互いの私物をこっそり含ませて(熊井ちゃんなど、茉麻のスマホを敷設して踏ませる始末!)これまた会場の笑いを誘っていたところですが、その目隠しメンバーへの誘導は、たとえば「右に少し回って」とか「カニ歩きで」とか、なかなかにきめ細かいものだったわけですが… この誘導が面倒だったのか、目隠し茉麻へ向かって、熊井ちゃん、こんな誘導をしちゃいます。
ナビ熊井「思うがままに」
く、く、熊井ちゃん!
- 乙女パスタの歌詞を想起し続ける熊井ちゃん
漢字読みクイズで出題されたお題 “蒲公英”。
非常に苦戦する二人に対して、会場の客席からヒントが出されます。曰く「花の名前だよ」とか。
それでも苦戦する二人に、ついに「乙女パスタに!」というヒントが。それでわかった茉麻(答えは「タンポポ」)ですが、熊井ちゃんは、延々と『乙女 パスタに感動』の歌詞を追いかけて、どうにも花の名前にたどり着かずに こんな(→ ◇)形の口をしています。
他にも、「目隠しタッチ」というミッション(目隠しして手渡された物を当てる)や、「手つなぎ箸つかみ」というミッション(お互いに右手を握手した状態で、左手だけで箸を操ってブロックを移動させる)などもあり、そのすべてにおいて、場合によってはゲームのレギュレーション自体を無かったことにするかのような大胆さもあったりして、ええ、文字にしてしまったら味気ないですが、非常に楽しい時間を過ごすことができたのでした。
それはもう、もう老齢にさしかからんとするファンが、声を上げて笑うほどに。
お着換え衣装 さまざま
ミッションを遂行する中で獲得したポイントに応じて、ジャージから衣装に着替えます。
獲得ポイントについては、「3pt(アクセサリーのみ)/5pt(靴)/10pt(下半身)/20pt(全身)」みたいな設定があって、熊井ちゃんは「せめてピアスだけでも」とか言ってるわけですが、茉麻は、「ジャージの方が楽だから、べつに着替えなくとも」みたいなことを。
実際、3公演めでは、須藤さん、上半身のみジャージのままでミニライブに挑むことになります。
ミッションを遂行するゲームの途中でも、ご自身も「孫が遊んでるのを見てるみたいだった」と、つい感慨を漏らしてしまった天の声氏(ずっと昔から Berryz工房のスタッフワーク担当だったですもんね)が、なんとか着替えさせようと、細かいメンバーたちの発言や動きを捉えては、「今のポイント追加しましょうか?」と申し出るも(熊井ちゃんは「着替えたいから欲しい」と言ってるのに)須藤さん、シレっと「べつに~♪」とか言ってます。
衣装に完全に着替えた2公演めは、お二人とも、異様に美しかったということは、言うまでもないとして。
やっぱりBerryz工房に出会えた極上の人生
2014年の夏のハロコンでの活動停止発表、その後の初めての個別握手会(浅草橋ヒューリックホール)で、熊井友理奈さんのブースに入って、活動停止を前提に「これまでありがとう」と伝えたところ、熊井ちゃんは朗らかに「まだ、あと半年あるから♪」と励ましてくれました… って、コーナー企画の『くまぁずサンタからのお願い』の2公演めは、上記の通り、メンバーを褒めるというお題縛りになったわけですが、そういう流れをみて、もし自分が3公演めに当たった場合、何を言おうか、あらかじめ、こんなエピソードを想定していたわけですが。
というのも、2公演めで “褒め” ミッションを「大変良く出来ました」で終えた抽選当選者さん、曰く、1公演めの演目を見ていて、次の公演で自分が当選したら、何を言おうか予習していたと述べたので、それに倣って。
こんな具合に、報告者の拙さのために上手に伝えられていないところがあるけれど、実際には、イベントスペース渋谷DAIA は、この日、茉麻と熊井ちゃんに会うために集った多くのファンの、心の底からの笑顔に満ちていたのでした。
それもそのはず。
だって、私たちを笑顔にしてくれた須藤茉麻さんと熊井友理奈さんが、何を隠そう率先して、そのまんまの笑顔を見せてくれたから。熊井ちゃんなんて、端正で美しい表情を思いっきり崩して、クシャクシャの笑顔を見せてくれました。
冒頭で述べたことを繰り返して、散漫なレポを終えたいと思います。
どういう終わりになるにしろ、Berryz工房に出会えて、活動停止してから10年を経て尚ファンに寄り添ってくれるアイドルたちを愛することが出来て、やっぱり、これはこれで、極上の人生だったと思うのでした。
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