自分の中に “愛” を発見できるファンクラブイベント、須藤茉麻・熊井友理奈『くまぁず~幸福歓迎!~』

はじめに 「くまぁず」の魅力
自分たちだけで楽しんでいるようでいながら…

今更、言うまでもないことながら前口上として、「くまぁず」というのは活動停止中 Berryz工房から須藤茉麻さん、熊井友理奈さんのベアを指す呼び名です。まあ、ユニットというほど固定的で公式なものでもなく、あくまでこの2人が非常に仲良しだってことで、2人でのファンクラブ関連の活動も多く、そこで、この「くまぁず」という名前が浸透しているという次第。

じゃあ、現役時代からの濃いベリヲタの皆さん向けのイベントなんですね…とか思われかねないところ、実際に現役時代からのベリヲタであることを自負する報告者にしてからが、「あれえ?茉麻って、確かにその傾向はあったけど、こんなに “ざっかけない” というか、”おっさんを脳内に飼ってる” ようなメンバーだったけ?」とか、「そもそも千奈美のことを神友とか言ってなかったか?」とか、「熊井ちゃんって、確かに癒しのメンバーだったけど、こんなに “はっちゃける” 人だっけ?」と(活動停止になってから)思う機会が多く(ってか多すぎ)、今になって、改めて「くまぁず」の魅力を再発見し続けているので、必ずしも現役時代の Berryz工房を知らずとも楽しめることは請け合い。事実、当日の会場を見回しても、ご新規さんと思しき参加者さん多数ってことで。

2019年はついにファンクラブツアーとして沖縄にまで飛び出した「くまぁずイベント」ですが、2020年は渋谷のシダックスホールにて3回まわしのイベントという開催形態です。毎回、イベントのタイトルに Berryz工房の曲名をあしらっていますが、今般は「幸福歓迎」と、第四弾シングル『ハピネス〜幸福歓迎!〜』の副題が(四回目の くまぁずイベント だから)チョイスされています。

といった次第で、以降、このイベントの模様をご報告と行きたいところ。

と言ったところで、まずは今般のイベントそのものの全般的な雰囲気からご紹介です。

今回のイベントは、会場でスクリーンに投影される写真が大きな役割を果たしていました。茉麻と熊井ちゃんのプライベートでの “デート報告” 企画の写真だったり、超レアな熊井ちゃんの変顔写真など、写真こそがキモとなる場面が多くて、しかし当然、現場で撮影なんかできるハズもなく、茉麻や熊井ちゃんの各種SNSでも(イベントの様子はアップされても)そのキモとなる写真そのものは公開されていないので、引用する術がないのは痛恨なんですけど、たとえ写真を全部引用できたとしても、このイベントの醍醐味をお伝えできる自信がまったくなかったりして。はっはっは。

いろんな写真がキモだと述べました。
事実、”デート報告” 企画でプライベートで舞浜のランドに遊びに行った時の互いに撮影した写真を持ち寄った際にも、最後に熊井ちゃんの変顔(← 実際、超レア!)が公開された際にも、スクリーンに大きく写真が映し出され、その写真を中心にステージ上がいろいろと展開します。

その様子は、まず第一に、自分たち自身が楽しんでしまっているといったもので、楽しそうにお互いの写真を見て笑ったり愚痴ったりしている茉麻と熊井ちゃんが、実に楽しげで魅力的であった次第です(お互いの写真については、イベント当日まで相手がどんな写真を撮っているか知らなかった様子)。それは、もちろん茉麻も熊井ちゃんも、とんでもなく美しく可愛らしいのは言うまでもないとしても、お互いに楽しんで遊んじゃってる様子が、ほんとに キッズの頃に戻っているようで、表情からして小学生のようで、それが、とてもとても魅力的ではありました。

つまるところ、須藤茉麻さんと熊井友理奈さんの2人は、客席のファンを楽しませるというよりは、積極的に自分たち自身が楽しんでいました。そして、私たち客席も、くまぁず の2人に楽しませてもらうのを受動的に待っている(ステージからのサービスを “客” として期待する)というよりは、茉麻と熊井ちゃんが自ら楽しそうにしているところをこそ(いわば、2人が自分たちで楽しんじゃっていることこそを極上のサービスとして)楽しんでいました。

さて、当日のイベントの楽しい雰囲気ってことを全般的にお伝えするにあたっては、話はそこで終わりません。
そのように、「客席が “自ら楽しんでいる「くまぁず」そのもの” をコンテンツとして楽しんでいる」ということを、須藤茉麻さんも、熊井友理奈さんも、しっかり理解して、それを前提とした上で、それを自分たちのファンの皆さんが求めてるということを踏まえた上で、自分たちが率先して楽しみ、ある意味で小学生だった昔に戻ることを “意識的にプロの仕事として選択” している、ということが明らかであることを付言しないわけにはいきません。

“くまぁずの2人が自分たちで楽しんじゃってるんだもの(笑)” と、ファンの皆さんがそう言って苦笑まじりで楽しんでいることを、ステージ上の2人は理解し認識していて、その上で、ファンが望む「くまぁず」を自らなぞって演じてくれていること。客席からの “やれやれ” といった微笑ましい視線を、ちゃんと背中で感じた上で、2人はお互いに自分たち同士で盛り上がって楽しんでいるという図柄を “選択” しているということ。…そしてさらに、茉麻と熊井ちゃんが、プロのエンターテイナーとして、そういうイベントを “演出” しているということすら、客席は理解して、その(かつて小学生だった)プロの技を、ちゃんと楽しんでいるということ。

いわば、小学生に戻ったかのような幼く愛らしく “はしゃぐ” 姿を鑑賞するということを、子供のように素直な表情を見せてくれる美しい2人の魅力的な姿を楽しむということを、その一番の基底に設置して、その上に、何重にも張り巡らされた、ステージと客席の、お互いの視線をお互いに尊重し合う “了解” が重なっていること、このことが決定的に重要なんじゃないかと。

そうした、お互い(くまぁず と客席の相互の)配慮と愛情の視線が幾重にも張り巡らされていることが、個々の場面を越えた、今般のイベント全般の雰囲気を一番に物語るのではないかなと思って、最初にしつこく述べてみた次第です。

須藤茉麻・熊井友理奈FCイベント「くまぁず~幸福歓迎!~」

さて、そんな次第で、2020年1月19日の日曜日、渋谷シダックスカルチャーホールにて、「開場12:30/開演13:00」、「開場15:00/開演15:30」、「開場17:30/開演18:00」という3回まわしで、須藤茉麻さんと熊井友理奈さんのファンクラブイベントが開催されました。

…って、すでに十分前口上が長くなっているので、その具体的レポは次のページから(汗

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