PINK CRES. LIVE 2019、サブタイトル「CHANGE PRIDE」がファンに突きつけたものとは?

「重心が低い」嗣永さん

Buono! からの楽曲が2曲、ライブのセットリストに組み込まれています。その披露にあたって雅ちゃんは、「私には懐かしい、2人にはチャレンジになる曲です」と口上を。

実際、二瓶さんも、小林さんも、Buono! 曲のレッスンについて 「夏焼さんから直にフリ入れしてもらった!」と嬉しそうに報告してくれます。そんな中、一生懸命にレッスンする二瓶さんを見ていて、どうしても「ももにしか見えなかった」とか雅ちゃんが言い出します。ここで、上に述べたような “距離感” についての印象を持っていた投稿者は、“さらっと” 雅ちゃんが「もも」と口にしたことが、自分でも意外なほど印象的だったんですが、そんな雅ちゃんの軽い一言を受けて、二瓶さんが、また嬉しそうに、いろいろとリアクションするわけです。

曰く、昔の Buono! さんのライブDVDから、レッスンの前日には、嗣永さんのソロアングルのDVDを見て予習していたのだ、と。それだから、嗣永さんの特徴みたいなものが出てきちゃってるのかも、と。…という一連のことを説明しようとするにあって二瓶さん、その “嗣永さんの特徴みたいなもの” を、どう表現するか四苦八苦しています。それは、Berryz工房にあっても、雅ちゃんや千奈美さんがよくネタにしていたこと、すなわち、嗣永さんが、足の長さを含めて、いろいろ “コンパクト” であるということですけどもね。これを二瓶さんが述べるにあたって、絞り出した形容が「ほら、嗣永さんって “重心が低い” じゃないですか」と。

二瓶さんが表現に四苦八苦していたのは、もちろんストレートな形容が嗣永桃子さんに失礼ってだけじゃなく、嗣永さんについてどう言ったら雅ちゃんがどう反応するか探りながら発言しているという意識、新宿ReNY に集ったファンの多くが Berryz工房のファンでもあったという意識があってのことでもあるんでしょうけど、そう意識された雅ちゃんは「重心が低い」にケラケラ笑ってるし、私たち客席も、いろんなことを同時に脳内でぐるぐるさせながら困ってる二瓶さんをこそ楽しんでいました

私にとっても驚きであったことには、こうした場面を介して往時の嗣永桃子さんを見ているのではなく、そうではなくて、あたかも現在の PINK CRES.を通して往時の Berryz工房を見ているかのような場面でありながら、”あの頃のあれこれ” が、今の PINK CRES. にとっての、ちゃんとしたネタになっているってこと。

もちろん、『れでぃぱんさぁ』について、当時のヒョウ柄の衣装とかヒョウの尻尾をくるくるしていたことに言及して、「あれ、恥ずかしかったんだよね~」とか、「でも、”あの2人” が、ああいうの好きだからさ~」とか、若干の歴史改竄も交えながら、ファンの脳裏に嗣永さんと愛理さんを召還しようとする雅ちゃんなんですけど、そこでも「いや、夏焼さんこそ」的なことを言い出す二瓶さんだったりして、やっぱり、ここでも、“あの頃” が話題になっているようでありながら、客席は、明らかに PINK CRES. の3人がジャレ合うのを楽しんでいたように思います。

言葉と向き合う小林ひかるを茶化す2人

セトリに組み込まれた新曲のうち、アンコールで披露された『シンクオーバー』は、小林さんが作詞を担当した曲とのこと。なんでも、いろんな曲でラップにもチャレンジさせてもらっている関係上、最近、言葉にすごく関心があるという小林さん。こうして客前でステージに立って歌を披露するからには、しっかり “言葉に向き合いたい” と思ったのだと、その一貫として、この度の新曲では作詞させてもらったのだと、そう小林さんは述べます。

で、そう語ってくれる小林さんの発言が続いてる間、ずーーっと嬉しそうにニヤニヤしていた雅ちゃんと二瓶さん、小林さんが発話を途切れさせた途端に、「ひゅ~~~♪」と、はやし立てます。そう茶々を入れられた小林さんも、「いや、あの、そうじゃなくて、えっと」とか、今話したばかりの真剣な内容も嘘じゃないんだけど、雅ちゃんと二瓶さんから突っ込まれて、その嘘じゃない真剣な話ばっかりかって言われたら、それもそうじゃない的な、なんとも困った感じで、2人からはやし立てられて “嬉しそうに” 右往左往して(← 本当にステージ上をジタバタあちこち動き回って)います。

もはや言うまでもありますまい。
かつて Berryz工房のあれこれを心から愛した私たちは、今、このようにステージの上で嬉しげな様子を見せてくれる PINK CRES. を、同じく心から楽しんでいます

*****

というわけで、報告したいことを絞ってみた PINK CRES. 2019年のライブツアー “CHANGE PRIDE” の、そのメモに失敗したセトリを最後に掲示して、レポを終えます。

2019年2月15日の新宿ReNYには、とてものことに “ベリヲタ” とは思えぬ若い女性が多くて、それは、雅ちゃんを初めとする PINK CRES. の3人がファッション誌などにも積極的に進出しているからだろうと思いつつ、ゆっくりと、しっかりと、PINK CRES. オリジナルのファンを獲得しつつあることも一緒にご報告して。

(メモが失敗しただけじゃなく、レポまで失敗していませんように)

2回目公演 セットリスト
01.【新曲】Girl’s Pride (表記不明)
02.Warning~未来警報~
03.Sing To The Sky
04.TOUGH GIRL
05.fun fun fun
06.ルート・シクスティーン
07.true love.
08.ウワノソラ
MC —グッズ紹介—
雅「私には懐かしい、2人にはチャレンジになる曲です♪」
09.DEEP MIND (Buono!)
10.れでぃぱんさぁ (Buono!)
11.【新曲】Black Out (表記不明)
12.P・I・N・K
13.????(メモが読めなくて、ごめんなさい)
14.Etcetera
15.Tell me why
16.Summer Wonderland
↓↓↓アンコール↓↓↓
17.【新曲】シンクオーバー (表記不明:作詞 小林ひかる)
18.キレイ・カワイ・ミライ

(文=kogonil)

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