聖地にBuono!が降臨したロックな夜 ~【ライブレポ】 2016.8.25 Buono! Festa 2016 in 武道館~

はじめに Buono! 降臨

素晴らしすぎた結果、心が動きすぎて、すぐには言葉が出てこない。
そんな Buono! の、待ちに待った武道館でした。
投稿者の無駄に冗長なレポなんかよりも、どばんとセトリを報告して「どうじゃ!」と投げ出しただけの方が、諸々よく伝わるかもしれません。

そう、すぐには言葉が出てこない最高のライブでした。
すぐには言葉が出てこないのは、心が動きすぎた以上に、実は天空のスタンド席からは、詳細がちゃんと見えてなかったから。だって、リアルに熱気がすごくてガチにメガネが曇ってしまっていたから。
武道館のバックヤードで空調に失敗してたんじゃないかってくらい、「これクーラー効いてる?」ってくらい、そのうち熱中症で年嵩のヲタはやばいんじゃないかってガチで心配になるくらい、熱い熱い、そして暑い、武道館でした。

2016年8月25日の木曜日。活動停止中のBerryz工房メンバー夏焼雅の24歳の誕生日に、その雅ちゃん、そして嗣永桃子、鈴木愛理による最高すぎるステージが九段下の日本武道館を熱気の坩堝に叩き込みました。
きっと Buono! の単独武道館でやるんだと、ベリキューDマガ Vol.5 で愛理さんが述べていた『ロックの神様』は、お熱いのがお好きなようで。

Buono! のライブが4年越しに大復活

冒頭のご挨拶のMCで、ももち先輩こと嗣永桃子さんが「よくもそんなにほっといたな」と毒を吐いたほど、単独のライブとしては4年ぶりとなる Buono! のステージ。

2014年の「サンキュー!ベリキュー」と銘打ったBerryz工房と℃-ute の合同武道館でも、Berryz工房ラスト前の有明コロシアムでも、カウントダウンライブでも、実は何だかんだ、ちょこちょこ復活はしてはいたんだけれども、その都度、メイン公演の主役を食いかねないほどに会場を沸かし、衰えぬ人気の程を示しまくってきた奇跡のユニットが、いよいよ単独でライブを開催するとあっては、その高まった期待だけで、武道館を上述の熱気に叩き込むのは、理の当然かと。
実際には係員さんが何らかのミスをしたのではないかと疑うくらいに物理的にも暑かった武道館ですが、さすが Buono!、こんなに熱いのも納得だね、と誰もが思っていたのではないでしょうか。

Buono! は、今更言うまでもなく、ハロー!プロジェクトに所属する、夏焼雅、嗣永桃子、鈴木愛理の3名で構成されるボーカル・ユニット。メンバーの3名が3名とも、全音域にわたって素晴らしい発声を誇る最強の歌姫であり、従来のハロプロサウンドとも一線を画すロックなテイストで疾走感にあふれた軽妙な楽曲を朗々と歌いあげ、それぞれがオリジナルで所属するユニットとは(どことなく通底しながらも)大きく違った顔を見せ、一時的なものに終わった他の派生ユニットとは異なる独特な存在感を示し続けていたユニットでもあるわけで、こうして改めて、Buono! の、単独の、アンダーネームでの【武道館ライブ】とか言われると、安直すぎて申し訳ないながら、文字通り「キターーーーーッ!!!」とガッツポーズで天に向かって拳を突き上げざるを得ないところですよね。

それに加えて、Berryz工房が活動を停止し、℃-ute が来年での解散を発表し、メンバーを巡る周辺事情としては、どうしても【ひとつの時代の終わり】をファンたちが意識しないわけにはいかない昨今の情勢の中、それでも、その【ひとつの時代】を別の側面から構成していたユニットが、こうして高らかに「私たちがいるじゃないか」と宣言し、誇り高く屹立し、「全盛期?それって今じゃね?」と言っているかのようなパフォーマンスを見せ、ライブ中のMCでも、その継続に含みを持たせてくれる(「来年もやりたいよね」by 夏焼雅)とあっては、Buono! 単体を越えて、多くのファンにとって、大事なものを救ってくれたようにも思うのでした。

多くのファンがその【終わり】に惜別の思いを抱いている【ひとつの時代】は、「終わる」のではなく「移り変わっていく」のだな、と。その【ひとつの時代】に種蒔かれ、そして「根付いていた」ものが、ここにちゃんとあったんだ、と。(後述)

グッズ列がものすごいことに

すでにあちこちでレポされていますが。
当日の武道館がどれほど凄かったか、ライブのステージについても後述するのはもちろんとして、しかしライブの迫力や熱量をリアルに文字列に乗せられるだけの力量は私には期待できないため、別方面から補強してみるテスト。

投稿者は、当然予測されるグッズ列の大渋滞に対応するため比較的時間に余裕をもって出発し、グッズ発売が開始されるというお昼の時間にちょうど武道館に到着していながら、実際に購入できたのは、入場開始1時間前の、なんと 16時すぎ。
だってお昼の時点で、グッズ列は、すでにえらいこと長蛇の列だったんですから。
かろうじて最新の Buono! DVD Magazine Vol.15、雅ちゃんのバースデーDVD、ゲスト出演する℃-uteから中島早貴さんの日替わり写真などを入手できたものの、ビジュアルブックなどは売り切れており、超炎天下、日陰すらなく延々3時間半以上並んだ苦行の待機中にも、次々と「夏焼さん○○終了デース」の声が聞えてくるという、地獄のロードでした。

それでなくとも、毎度、グッズ列は長蛇の列となり、ほとんど前進せず、えらいこと苦行となるのはお馴染みですが、みんな、それは事前にある程度覚悟して参加しているはずなのに、今回に関しては、どんどんあきらめて離脱する人が出てるくらいで。そんな具合に、どんどん人が列から離脱してるにも関わらず、お昼頃に並びに行った投稿者すら、3時間は余裕で並んだグッズ列だったのでした。
この一事をもって、この日の武道館が、どんだけえらいことになっていたか、ご想像いただければと。

このように、実際のライブが始まる前から、長時間にわたって灼熱の日差しに炙られて、危うく投稿者を構成する蛋白分子が不可逆に変性してしまいかねないくらい。そりゃ、すでにライブ前の段階で、実は疲労困憊のヘロヘロで。
にもかかわらず、そこから3時間のライブで盛り上がりまくったという、その事実に、当日の武道館が、どれだけ素晴らしすぎたか、ご想像いただければと。

Buono! Festa 2016 in 武道館

さて、そんなライブ本編について。そのセトリはこちら。

1.ロックの聖地
2.We are Buono! ~Buono!のテーマ
3.ロッタラ ロッタラ
—VTR:Web配信番組より夏焼雅新グループ オーディションとレッスン風景 —
4.メドレー(Warning など)(PINK CRES.)
5.Summer Wonder Land(PINK CRES. )
6.恋泥棒(カントリー・ガールズ)
7.どーだっていいの(カントリー・ガールズ)
8.愛おしくってごめんね(カントリー・ガールズ)
9.都会っ子 純情(℃-ute)
10.人生はSTEP!(℃-ute)
11.Kiss me 愛してる(℃-ute)
12.Danceでバコーン!(℃-ute)
13.ホントのじぶん(カントリー・ガールズ &℃-ute without ももち、愛理)
14.Independent Girl~独立女子であるために
15.雑草のうた
16.JUICY HE@RT
—MC:夏焼雅さんお誕生日おめでとう ケーキの搬出愛理「後ろ向きに進むのが腰に響く」 —
17.ソラシド~ねえねえ~
18.ガチンコでいこう!
19.マイラブ
20.Kiss! Kiss! Kiss!
—MC:バンドメンバー紹介&バイオリニストステージに登場 —
21.うらはら/アコースティック
22.君がいれば/アコースティック
23.You’re My Friend/アコースティック
—VTR:スタッフにインタビューといった体裁の寸劇 —
24.泣き虫少年
25.カタオモイ。
26.初恋サイダー
27.Bravo☆Bravo
28.じゃなきゃもったいないっ!
29.れでぃぱんさぁ
30.MY BOY
31.恋愛♥ライダー
—↓↓↓アンコール↓↓↓—
32.ロックの神様
—MC:ご挨拶 来年も!—
33.ワープ!
35.タビダチの歌

いきなりの新曲から、テーマ曲への流れに、「帰ってきたぞ!」と同時に「いつまでも同じと思うなよ」とも宣言されているようで、そりゃメガネも曇ります。スタートから、いきなり熱い。
ロッタラ ロッタラ』の、「ほんと?」といった、差し込まれたバックコーラス的なセリフパート(これは何て言うの?)で、きょとんとした表情を抜かれる雅ちゃん。もう、雅ちゃん、おかえりなさいって、武道館全体が叫んでいたかのようでした(主観多めで失礼)。
泣き虫少年』から『恋愛♥ライダー』までの流れなんて、頬を流れてるのが汗なのか涙なのか、自分でわからないレベル。

そしてBuono!所属のメンバーたちが、それぞれに別途所属するユニットが順番にゲスト出演です。これもまた上がる、上がる(by 岡井千聖『The Middle Management~女性中間管理職~』)。

PINK CRES.

先だってお披露目イベントも済ませた夏焼雅新グループ、その正式名称は “PINK CRES. ”。
グループカラーのピンクに、音楽記号「だんだん大きく、だんだん強く」の意味のクレッシェンドの略称を加えたものだとか。そこには、だんだん大きくなっていって欲しいとの意味が込められているとか述べていましたけれど、お披露目イベント後の2回目のステージが武道館って、じゃあ、ここから「だんだん大きく」なったならば、これは世界を狙うしかないんじゃないかな、と。

冗談ではなくて、客前に出るのが2回目だというのに二瓶有加さんも小林ひかるさんも、めっちゃ堂々としていて、新人とは思えないレベルでしたし、天空のスタンド席からとはいえ、小林ひかるさん、めっちゃ可愛かったですから。

そしてやっぱり雅ちゃんの艶やかさというのは、これは世界に通用すると真面目に思っています。知人の元ベリヲタ(めっちゃ紳士)氏の述懐をご紹介させてください。曰く「誇らしい」と。
熊井ちゃんの超然とした美しさも、雅ちゃんの気品ある艶やかさも、素敵な女性として大きく成長した今になって、あの頃から Berryz工房に魅せられていた自分の感性を誇りたいと。

カントリー・ガールズ

上述のとおり、“Buono! 単独ライブ in 武道館” という記念碑的なイベントにゲスト出演するにあたって、ゲストのグループも、軒並み勝負曲で舞台に挑みます。
カントリー・ガールズは、なんと6人体制での『愛おしくってごめんね』をぶっ込んできました。

武道館という大舞台での、あえての『愛おしくってごめんね』に、もはやカントリー・ガールズは、誰もが思うあの痛恨事を痛恨とも思っていないと、そう主張しているかのようで。
だって、このステージにゲスト出演したカントリー・ガールズ 森戸知沙希さんは、トレードマークのポニーテールを脱して、なんと前髪ぱっつんの黒髪ロングで登場。目を見張る美少女ぶりで武道館にお目見えした森戸知沙希さん、あまりに堂々としていて、何かを吹っ切ったかのような清々しい印象が鮮烈だったのではないでしょうか。

そんな黒髪ロングを軽く側頭部で留めていたリボンが、パフォーマンスの最中に剥がれてしまって、武道館センターステージに、ぽつんと落っこちています。激しくステップと場位置移動が繰り返される足下に、そういう異物が転がっていることは危険なことでもあるんですが、まさに森戸さん本人が、パフォーマンスの流れの中で、ごく自然にステージの下まで蹴り落としており、ああ、この子たちはプロなんだなと、何回目になるかわからぬ感動に震えた投稿者でした。
あの、耳を真っ赤にして、一刻も早く帰りたいとばかり思っていた、森戸のちぃちゃんが。

℃-ute

軒並み勝負曲で挑むゲストユニット、℃-ute は『Kiss me 愛してる』から『Danceでバコーン!』という鉄板コース。

ほんとに惜しいですよね。本気で世界が狙えたと思っています。2015年の横アリから秋ツアーにかけての熱量を、どうして上手に維持できなかったのか、まことに惜しいと思います。
が、解散予告のアナウンスを受けて、ある意味で、気持ちの中にひとつの区切りを設けてしまったかとも思っていたメンバーたちの、ステージ上でのパフォーマンス、それも『Kiss me 愛してる』から『Danceでバコーン!』という鉄板コースは、これが実に一挙手一投足に震えが来るレベルで、改めて強く強く思います。惜しい、と。世界が狙えた、と。

そして Buono!

そして、Buono! です。
不思議なユニットですよね。

別人のような Buono! でのメンバーたち

鈴木愛理さんは、℃-ute の愛理とは違う人間のようです。
かつて、℃-ute内のメンバー相互の関係性に絡めて「愛理は℃-uteよりBuono!が楽しそうだ」と観測するファンも多かったところですが、そんなところ以上に、歌い方が全然違う感じなんですよね。℃-ute の愛理さんは、安心して聴いていられる心地良いボーカルです。けれども、Buono! の愛理さんは、安心できる心地良いボーカルに重ねて、あの Berryz工房の菅谷梨沙子さんクラスのドスの効いた重低音のバイブレーションを操ります。愛理のボーカル、すげえ、って思いますよね。

夏焼雅さんも、Berryz工房とは別人のようです。
気品ある高貴な一方、茶目っ気にあふれた愛らしい稚気を充溢させているのは、Berryz工房同様だけれど、『恋愛♥ライダー』なんかで、愛理さんがメインを朗々と歌いあげているバックで、ピョコピョコとダンスして肩を揺らせているその後ろ姿なんかがスクリーンに抜かれたりするのは、めちゃくちゃ可愛らしいですよね。
Berryz工房でも、嗣永桃子さんをイジって、そのイジり方には信頼感が感じられたところでしたが、Buono!では、ももちをイジるというよりは、もっと率直に、ももちと一緒に居れて嬉しいといった感じがストレートに出てきてる雅ちゃんです。
ってか、雅ちゃんが ももち のこと大好きだよねってBerryz工房で明らかにバレていくのって、Buono!が契機になってたりしませんか?

嗣永桃子さんも、Berryz工房やカントリー・ガールズとは、違った自分を楽しんでいるようです。
ややコミカルな、ぶりぶりといえば余りにもストレートな「ぶりっ子」テイストを、意図的にメタ的に「ネタ」として打ち出して、イジられることを契機として、いろんなものを回していた嗣永さんです。カントリー・ガールズにあっては、「劇団ももち」の総合演出家ですらあったところ、Buono!では、アーティスト嗣永桃子が強めに前に出ていますよね。
そして実際に、そのボーカルにおいても、ステージ上でのパフォーマンスにおいても、アーティスト足るだけの実力を示す ももち先輩です。

コミカルな寸劇から真っ向勝負の歌唱まで

Buono! は、ほんとうに不思議なユニットです。
メンバーたちが、それぞれ10年にわたって活動してきたユニットで様々な可能性を掘り起こされているというのに、それでもまだまだ、Buono! ならではの顔が次から次へと湧き出てくるんですから。

2014年の合同武道館のステージでは、センターステージで寝たフリするだけだった『Kiss! Kiss! Kiss!』では、「寝てれば良い」といった歌詞に応じて、ステージに実際にベッドが登場して3人が寝こんでしまい、天井カメラの映像がスクリーンに流されるとか(それにしても寝てる雅ちゃんの横顔の美しいこと!)、メンバーが架空のスタッフに扮したインタビュー風の寸劇とか、コミカルに走るなら、流石、ももち先輩と、その嗣永さんと阿吽の呼吸の夏焼さんに、謎のカッパの愛理とあって、本気でコミカルです。自分たちでも、きっと、こうした寸劇が大好きなんでしょうね。

ちなみに「Buono!を支えるスタッフにインタビュー」といった体裁の寸劇は、それぞれのメンバーが扮した架空のスタッフは、以下のとおり

  • 雅ちゃん:バースデー今月 スーパースタイリングアドバイザー
    似非関西弁の夏焼さんが、やり切ってくれる『MY BOY 』からの「うち、まだ話せるでぇ」と
    嗣永さんは肌の露出少なめだから衣装代がかさんで大変なんだと
  • 愛理さん:新星カツヲ お袋の味研究家
    腰を曲げて滑舌悪くさせたら、もしかしたら鈴木さんは、世界のどの役者さんよりも第一人者かも
  • ももち:柔五段 シークレットセキュリティサービス
    無言を貫くも、好きなメンバーは?の質問に、ものすごい反射的な速度で「ももちっ!」と

かと思えば、明るく艶やかな衣装から、ウェディングドレス風の白いドレスまで、どちらも、びっくりするくらいお似合いで。それはルックスが映えるってだけじゃなくて、ウェディングドレス風のアコースティックな響きを強調したパートでは、生の楽器のリアルなサウンドに負けない、しっかりしたボーカルを3人が3人とも披露していて。
コミカルな寸劇を好んで入れ込んでくるとしても、ビジュアルに、ボーカルに、音楽性にと、いくらでも語れるBuono! です。
ほんとうに不思議なユニットです。

バックバンドと特殊効果と

そう、今回の武道館、生バンドでの演奏だったんですよ。「ドルチェも含めてBuono!です」ってだけじゃなく、バイオリンも登場…どころかアンコールの『タビダチの歌』にあたっては、12人のストリングス編成
繰り返し、そのバックに、いっこも負けていない迫力のボーカルでした。
再度繰り返し、3人が3人とも。

スパーンとテープを乱舞する射出だったり、ハートマークのメッセージカードをヒラヒラと舞わせたりと、特殊効果も充実していた今回の武道館ですが、なによりも特筆したいのは、ファイヤーボール。
ステージ上は、前半からスモークが立ちこめていて、それでスピーカーなどの機材で隠れて見えにくいわけでもないスクリーンも、ちゃんと見えなかったりもしたんですが、これが、ファイヤーボールの勢いで、スモークが流され、立ちこめていたモヤモヤが、すっきり晴れるという、想定外の大演出(まさか意図的な演出じゃないよね)。これは、なんか、運とか自然とか、いわば「天」が Buono! に味方してくれているようで、すばらしかった。

おわりに 素晴らしかったステージに、率直に感謝を

さて、上にこんな風に書きました。

多くのファンがその【終わり】に惜別の思いを抱いている【ひとつの時代】は、「終わる」のではなく「移り変わっていく」のだな、と。その【ひとつの時代】に種蒔かれ、そして「根付いていた」ものが、ここにちゃんとあったんだ、と

これ、言葉足らずにも程がありますよね。
こう書いた感傷的な想いは、もちろん嘘ではありませんが、それでも、この武道館のステージを目の当たりにして、この種の感傷しか抱かなかったとすれば、何を見てきたんだって、叱られるレベルです。

確かに、Berryz工房は活動停止中で、あちこちに散ったメンバーは、それぞれに踏み出した道で順調だったり、遠く海外に居たり、相変わらず顔を見せてくれなかったりと、あんまり「一夜限りの再結成」的なことが安易に期待できる感じではありません。雅ちゃんも、PINK CRES. が始動しましたし。
℃-ute は、その実際の経緯は不明ながら、あまりにも急な展開に、「残念だ」と率直に受け止めて良いのかすら、ファンは逡巡している始末。
ハロー!プロジェクト キッズを母体とするベリキューの12人が築いた奇跡の14年は、最初は意図せぬ偶然的なものであったけれども、途中から当人たちも強く自覚するようになった、その希有の再現不可能な14年は、15年にさしかかって、ゆっくりと終演を迎えようとしています。

でもね。
そんなタイミングで開催された、それぞれに Berryz工房と℃-ute にも属するメンバーによって構成された Buono! の武道館は、そんな感慨や、そんな感傷を、力強く吹き飛ばしてくれるような、迫力に満ちていました

後輩ユニットがBerryz工房や℃-uteのテイストを継承してくれる…のではなく。そして、当の Buono! が、継続の含みを持たせてくれたから、一時代の終わりを越えて、根付き継続する流れを体現してくれているから…ではなくて。
そうではなくて。

目の前の、そのまんまの、そこにリアルに展開されているパフォーマンスが、そのステージが、あまりにも素晴らしいから。
その舞台をメンバー本人が楽しんでいることがダイレクトに伝わってくるから。
生半可な感慨や感傷は軽く吹き飛ばされるぐらいの、大迫力とものすごい勢いで。

素晴らしすぎた結果、心が動きすぎて、すぐには言葉が出てこない。どころか、素晴らしすぎるから「素晴らしかった」以外には、もう言葉も出てこない。そんな武道館でした。

素晴らしかった。
ありがとう! 来年も、待ってるからね!!

(文=kogonil)


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