その歩み続ける姿こそ Pink Cres. Party!~ピンク1周年&夏焼雅バースデースペシャル~ in TOKYO FM HALL

2017年8月24日、半蔵門の TOKYO FM HALL にて、PINK CRES. の1周年と夏焼雅さんの一日早いバースデーを祝う『Pink Cres. Party!~ピンク1周年&夏焼雅バースデースペシャル~』が開催されました。

PINK CRES. は、無期限活動停止中の Berryz工房メンバー夏焼雅さんが率いるグループで、二瓶有加さんと小林ひかるさんをメンバーとする3人組ユニット。雅ちゃんが Berryz工房活動停止以降も活動を継続する意向を示したことを受けてメンバーを募集しオーディションを経て結成され、その経緯は公式のWeb番組(アプカミ)にて配信され「もう同じようなもの、何度も見たよ」というヲタすら感動させてしまったほど。
お披露目されてからも、しばらくはグループ名を明らかにしてませんでしたが、2016年8月の Buono! 武道館公演にて「PINK CRES.」という名称が明らかにされます。(2016年8月25日:下記リンク参照)

そんな次第で、その記念日を翌日に控えて、お披露目1周年記念と雅ちゃんのお誕生日をお祝いするイベントが半蔵門の TOKYO FM HALL で開催されていたのでした。

ちょっとした騒動 TOKYO FM HALLの周辺で

このイベントは、そのエッセンスというか、ファンにとって、とりわけ永らくBerryz工房の夏焼雅さんを応援してきたファンにとっての琴線に触れるポイントが、イベントそのもの以上に、偶然の周辺事情によって際立ったことによっても特筆されるべきかと思ったので、その辺りを少し。

投稿者は、2回まわしのこのイベントの、2回目公演にのみ当選。
2回目公演は、当初「開場20:00、開演20:30」とアナウンスされていたので、その時間を目指して半蔵門のTFMホール前に到着してみると、1回目公演がまだ終わってないどころか、「開場20:00は無理」でっせと、スタッフによる告知があったりする始末。どうもイベントがめっちゃ長時間に及んで延長しまくってる模様。
本来なら2回目公演の開場時間だったはずの頃合いで、ようやく1回目公演の参加者がホールから出てきます。旧知のベリヲタを見つけて話しかけてみると、「まだハイタッチでお見送りしてるから、まだまだかかるよ」とのこと。

一方、この公演の合間の入れ替えのタイミングで、会場周辺に集まっていたファンがザワついていたのは、この日、8月24日、公式に清水佐紀さんが表舞台に戻ってくるお知らせが公開されていたから。
このTFMホールにて開催された雅ちゃんのイベントの1回目公演開始以降に公式サイトから公開されたお知らせは、1回目公演の終了が延長されたことによって十分な時間を与えられた2回目公演を待つ間に、ヲタの間を駆け巡ることになりました。

で、この日、PINK CRES. の1周年と夏焼雅さんの一日早いバースデーを祝おうと、TFMホール周辺に集まっていたのは、言ってみれば、今でも Berryz工房を忘れていない濃いヲタばかりなわけで、そんな濃縮されたベリヲタたちが「佐紀ちゃん復帰」のニュースに騒がないわけはなかったという次第。

一部には「せっかくの雅ちゃんのイベントが霞むじゃないか。せめて発表は明日にできなかったのかよ!」と、若干ご立腹な向きもないではなかったけれど、上で述べたとおり、むしろこのお知らせについて TFMホール前で知古のベリヲタ諸氏と語り合った上で雅ちゃんの2回目公演に臨んだことにより、繰り返し、そのエッセンスというか、ファンにとって琴線に触れるポイントが一層明瞭になったのではないかと、投稿者なんかは愚考する次第。

それは、Berryz工房メンバーは、十分なインターバルがあった分だけ、Berryz工房としての「アイドル時代」をも含めて、良い時間の進め方を、良い年齢の重ね方をしている、ってこと。(後述)

Pink Cres. Party! 2回目公演

イベントは、二瓶有加さんのMCで進行します。
1回目のイベントは、小林ひかるさんのMCだった模様。

二瓶さんや小林さんがMCを担当するということについて、ニヤニヤと、嬉しそうにイジる雅ちゃんが印象的でした。
というのも、長年、嗣永桃子さんをイジったりする雅ちゃんの様子を見てきた私たちにとって、二瓶さんや小林さんをイジる雅ちゃんの様子が、「あ、雅ちゃん、この2人のこと大好きなんだな」とわかるようなものだったりするから。

で、おそらくは、そんな雅ちゃんの様子が二瓶さんと小林さんにも伝わっているから、2人も雅ちゃんのイジりを嬉しそうに受け止めていて。
と、以上を要するに、この1周年を記念するイベントにあって、PINK CRES. の3人は、思った以上に馴染んだ良い雰囲気のチームワークを、ファンの前に示してくれたのでした。

PINK CRES.の1周年をふり返る

コーナー企画の1発目は、年表形式のホワイトボードを背景に「PINK CRES.の1周年をふり返る」というもの。

個別に印象的だったところをピックアップしつつ、こちらも、”PINK CRES.の1周年をふり返る” 過去記事のリンクなどを。

Buono! のライブに参加した折には、普段、自分たちと当たり前のように遊んでくれるミヤちゃんが、Buono!メンバーとして輝いていて、その雅ちゃんの煌びやかな輝きにも、そんな雅ちゃんと一緒に活動できているという自分の境遇にも、いろいろ感動して泣きそうになると語ってくれた二瓶さんでしたが、そう語りながら泣きそうになってる二瓶さんを見てると、こちらとしても、なんだか感動が感染してくる感じがあって、うっかりすると泣きそうに。
馴染んだ雰囲気を見せてくれるだけじゃなく、こんなところでも、いろいろ熟してきてるところを示してくれる3人です。

と、PINK CRES. としてのイベントや、Buono! のステージにゲストとして参加するなど、大きなトピックを紹介するだけじゃなく、いろいろと細かいエピソードも話してくれました。

プライベートでユニバーサルスタジオに

プライベートで大阪のユニバーサルスタジオに遊びに行ったと言う3人。
スタッフさんにお願いしないで、自力で宿泊先なんかも手配して遊びに行ったんだそうで、頑張って「安いところを」探したんだそう。ところが、二瓶さんが熱を出してしまったのだとかで、一人新幹線にのって帰ることに。小林さんと雅ちゃんは、二瓶さんを見送って、2人でユニバーサルスタジオを改めて堪能したのだとか。
「うちら、二瓶の心配するよりも、自分らで遊ぶのに頭一杯だったよね」と、正しくツッコミどころを無防備に開けて待ってる雅ちゃんに、しっかりご立腹してみせる二瓶さんでした。

写真展準備を終電まで

2017年にバンコクに遠征した際の写真展については、会場の準備も自分たちでやったと。
最初はちょっとお手伝いするくらいの予定だったのに、急遽、会場の壁をピンクに塗っても良いとか言われて、いろいろ調子にのって、気がついたら終電間際まで作業しちゃってたんだとか。
写真展の当日には、お休みだったところに急にスタッフさんに呼び出されてビラ撒きをさせられた二瓶さん。「バイト時代の経験が活きた」と。

PINK CRES.に質問 コミュ力最強 夏焼さん

コーナー企画の2発目は、あらかじめファンのみなさんから募集した質問に答える「PINK CRES.に質問」コーナー。質問BOXからの抽選という定番の仕様にて。

質問の中には「メンバーのお薦めのコスメを教えて」というものもあったりして(お答えは、雅ちゃん「BBCream」、二瓶さん「Can Makeの粉」、小林さん「Siro 紅香水」)、さすが「VIVI Girl」(©徳永千奈美)というか、おっさんファンの一部が取り残されるようなものもあったけれど、質問に応えて二瓶さんがいろいろ話してくれるのを尻目に「もう次の取っちゃってるから」と進行を優先させる夏焼さんといった場面もあり、繰り返し、良い雰囲気でお互いに馴染んできているところが感じられたPINK CRES.だったのでした。

というわけで印象深かった応答をいくつか。

質問:メンバーの今と昔で変わったところ

雅ちゃんが応えて曰く、「二人は全部変わった。笑顔のキラキラさがすごくて」と、これは、ほんとにおっしゃる通り。
二瓶さんも、小林さんも、「可愛い」とか「美しい」とかじゃなくて(それはもちろん可愛く美しいんだけど)、ちゃんとタレントとしてのキラキラ感を放つようになっていましたよね。
微妙に質問の趣旨と違いながらも、印象的だったのは小林ひかるさん。雅ちゃんについて、「会ったとき、この人は良い人だと思った」と、そう直感でわかったんだそうで。今でも、仲良くしてくれる一方で、レッスン中とか必要なところでは「はっきり言ってくれる」ところが尊敬できるんだそう。

質問:将来子供にやらせたいスポーツ

雅ちゃん「男子サッカー、女子バレー」と。それは、将来「もてそうだから」。自分の子供には「もて」て欲しいんだとか。
サッカーについては、弟の影響について言及し、「番長」と恐れられながらも、一部に「そうなんではないか」と思われていた “案外一緒にいる人にけっこう引きずられる「受身な乙女」な部分” の新しい根拠を提供する形に。
他、小林さんは「野球 うちは意外と野球一家」と応じ、スポーツだって言ってるのに二瓶さんは「男女ともピアノを」と。

質問:初対面の人と打ち解けるには?

質問に直接応えるわけじゃなく、なんとなく「人見知り」トークが展開。
二瓶さんは「かんたんに話しかけないで!」的なオーラを出していたことを反省してると述べ、小林さんは「初回より2回目がキツイ」、「初見時は趣味を聴いたり」とそれなりのプロトコルを回せるけど、一通り定例の質疑応答を済ませた後の2回目の対面時こそ「どうしていいかわからない」と、なかなかにリアルな話しを。

続けて二瓶さんが「ミヤちゃんは誰とでも友達」と述べ、それを受けて夏焼さん本人が、ラジオ収録に向う途中に謎のオジサンと遭遇した話しを。
なんでも、何の脈絡もなく話しかけてきたオジサンに適当に応じて、急いでお仕事先に向おうとする雅ちゃんに対して、そのオジサンは、なんとなく付いてきて「よくわけのわからない身の上話」を、雅ちゃんに直接語りかけるわけでもなく独り言のように続けるのだとか。そこで、「もう、そこにいるんなら、しょうがない」と、「無碍に退けるより、その場を楽しく過ごせる方が良いでしょ」ってことで、その謎のオジサンにリアクションしながら、ラジオ局に到着するまで、しっかりお話しをしてしまったという顛末。
いや、上に “案外一緒にいる人にけっこう引きずられる「受身な乙女」な部分” について言及しましたけれども、やっぱり夏焼雅さんは、正しく周囲から恐れられながら敬愛される程の、さすがの「人間力」だと。

Feeling Quiz スクールカースト上位の雅ちゃん

コーナー企画の3発目は(それにしても実に盛りだくさん)、お題に対して自由回答で応えた内容が一致するかどうかというクイズ。一致したら「正解」ということで、3問正解ならジンギスカンをプレゼント。
出題とMCは二瓶さんで、答えを合わせる側には、雅ちゃんと小林さん。

雅ちゃんが「ひかる、どんな感じ?」と、いろいろ自由回答のヒントを得ようと面白可笑しくクイズのレギュレーションを(敢えて)踏み越える一方で、真面目なのか天然なのか、「良い感じです」などと、雅ちゃんの問いかけに要領を得ないまんま対応してる小林さんの対比が面白すぎ。

他にも、小中学校の教室にあるような懐かしい机と椅子が登場し、雅ちゃんは前の席の椅子に足をひっかけるのが好きだったとか実演し、二瓶さんは「スクールカースト上位」だからこそ出来ることだと指摘したり。

出題されたのは「ライブで思い出に残っていること」、「夏焼雅はどんなポーズで寝るでしょう?」、「夏焼雅が幸せを感じる瞬間 〇〇してる夏焼雅でお絵描き」という3題で、後ろの2問がお絵描き問題。
結果から言えば、「ライブで思い出に残っていること」は「Yuccoさんとのデュエット」で正解。「夏焼雅はどんなポーズで寝るでしょう?」は無理矢理似てるという方向へ持っていこうとして失敗し、最後のお答えは、雅ちゃん「焼き肉」、小林さん「買い物」でNG。ジンギスカンはゲットできず。
しかし、個々のクイズの応答以上に、なにしろ小林ひかるさんの画伯っぷりが凄まじく、上に述べたような、雅ちゃんが意図をもって話しかけている内容を華麗にスルーしてみたり、2問目に使ったお絵描きボードを3問目でもそのまま使おうとしてみたりと、個別に注目すべき場面は多かった一方、そうした一切を吹き飛ばすほどの画伯っぷりこそ、このコーナーの白眉かと。

なんせ、「夏焼雅はどんなポーズで寝るでしょう?」というお題に、回答が一致したら正解というレギュレーションに則って、やっぱり描いてる内容が全然違うのに、それでも似てるところを探して無理矢理「正解」の方向に流れを持っていこうとする雅ちゃん…で、あってすら、さすがに、そうしたステージ上のお約束を堅持できず、小林さんが描いた内容について突っ込まないではいられなかったという、そんな辺りから、小林ひかるさんの画伯っぷりの凄まじさを想像していただければ、と。

二瓶さん、小林さんから雅ちゃん宛のお手紙

3種類のコーナー企画を終えて、客席からの「ハッピーバースデーの歌」といった定番の一幕も済ませ、さて、いよいよお待ちかねのライブへ…と見せかけて、二瓶さん、小林さんから、夏焼雅さんへ向けてのお手紙朗読コーナーです。
これは、雅ちゃんにとってはサプライズだったみたい。

オーディションで選ばれるまではまったくの素人だった2人に対して、小学生の頃から10年以上、ステージに立ち続け、ショービズの世界で大人に揉まれ、時に面倒なファンとの対応もこなしてきた、いわば大先輩の夏焼雅さんが、一緒にユニットを組むってことは、そんなに簡単なことではないとは容易に想像できることです。私たちだって、日々の自分の持ち場で出会うあれやこれやを思えば、「PINK CRES.」がユニットとして馴染む以前に、そもそも成立すること自体、かなりハードルが高いミッションであることは理解できます。
それが、上にこれまで述べてきたように、実に良い感じの雰囲気が醸成できるようになってきたことにあたっては、夏焼さん側からも、二瓶・小林さん側からも、それぞれに我慢するところがあったり、それぞれに働きかけるところがあったりしたのでしょうし、3人とも、しっかり「PINK CRES.を創ろう、育てよう」という意思があったことは容易に見て取れるところかと。
と、抽象的に述べたような内容を、しっかり具体的なお手紙として読み上げる小林ひかるさんと二瓶有加さんに、それをニコニコしながら聴いている夏焼雅さん
時に一瞬、うるうるする場面もあったけれど、基本、終始ニコニコしてる雅ちゃんの態度に引きずられるように、お手紙を介した3人のやり取りを、こちらも何だか「ほっこり」しながら鑑賞していた客席でした。

大事なことなので繰り返し。
そんな感動的な内容でありながら、終始ニコニコと嬉しそうにしていた夏焼さんの態度もあって、そのお手紙朗読を鑑賞してる客席も、実に良い場面でありがなら、「ほっこり」といった雰囲気に包まれていたのでした。
それは、かなり難度の高いミッションを現在までのところ順調にやり遂げているという自信に裏打ちされたものか、あるいは、10年越の経験値を、ある意味でいわば封印して、経験の浅いメンバー側に歩み寄ることで、思わぬ内面の成長があったことに由来するのか、その実際のところはよくわからいものの、メンバーからの感謝の言葉を、実に嬉しそうにニコニコと受け止めている ”夏焼雅の余裕と寛容” が、客席にも伝染したかのようでした。

お待ちかねのミニライブ あの楽曲を雅ちゃんが!

イベントは、そんな「ほっこり」した雰囲気のまま、お待ちかねのライブコーナーへと続きます。
上に述べてきたことから続けて、披露された PINK CRES.オリジナルの楽曲について、「いよいよパフォーマンスについても熟してきた」みたいなことを述べて、たとえば去年の Buono! ライブで物販された雅ちゃんのバースデーDVDでのインタビューなんかを軽く挟んで、「それもこれも、この域にたどり着くまでに、夏焼雅さんがどれほどの内面の葛藤を経験したことか」といった具合にまとめれば、それなりのレポの締めになったんでしょうけれども。

け れ ど も。

もちろん、披露された『fun, fun, fun』も、それから『ウワノソラ』も、そして軽く二瓶さんがネタバレしてしまった(雅ちゃんは水分補給で聴いていなかった(ふり?))『キレイ・カワイ・ミライ』も、確かに熟してきていたし、二瓶さんも小林さんも、パフォーマーとしての成長を見せてくれていたし、PINK CRES.オリジナルの楽曲を披露する雅ちゃんも嬉しげだったのですが。

ええ、け れ ど も。

以下、投稿者ベリヲタにつき、非常に偏った内容であることを予め注意喚起しつつ。

夏焼雅さんが、『一丁目ロック』を歌ってくれました。

会場で出会えたベリヲタ友達によれば、1回目の公演では『本気ボンバー!』を歌ってくれて、ところどころ(自分の歌割りじゃないところ)歌詞が怪しく、「ほら!久しぶりだから」とか、おちゃめな言い訳をしていたという夏焼さんです。
そんな雅ちゃんは、2回目公演では、『一丁目ロック』を歌ってくれました。

もちろん、客席からは、「いっちょめのろじぬけ(うぉううぉうお~~~!)」という、あの『一丁目ロック』を『一丁目ロック』たらしめる、ヲタによる迫力のコールも、まんま復活して。
だって、夏焼さんのイベントなんだから、会場には濃いめのベリヲタが参集していたわけですからね。

イベント前に、夏焼さんは、二瓶さんや小林さんに向って、「この曲はすごいから」、「みんな(参加してくれるファンの人たち)すごいよ、きっと!」と、『一丁目ロック』を披露することについて、嬉しげに語っていたのだとか。
そして、ミニライブを終えてからも、「ときどきは、Berryz工房のことも、チラ見せしていかないとね」、「忘れて欲しくないからね」と、客席に向って話してくれた雅ちゃんだったのです。

ハイタッチ会でお見送り

イベントは、ハイタッチのお見送りで締め括り。
ハイタッチは、年齢順に、二瓶さん → 小林さん → 雅ちゃん の順。
至近距離で目の当たりにする二瓶さんや小林さんは美しかったけれど、雅ちゃんの輝きは比類なくて。

流れの速いハイタッチだから、まともな会話なんて最初っから期待してなかったけれど、雅ちゃんから「また来てね」と言われたからには、また行くしかないっすよね。

夏焼雅さんが『一丁目ロック』を歌ってくれたから

雅ちゃんは、これまで PINK CRES.のイベントでも、Berryz工房の楽曲は、あんまり歌って来ませんでした。それは、上の「二瓶さん、小林さんから雅ちゃん宛のお手紙」のところで述べたようなことも背景として、敢えて夏焼さんは Berryz工房の楽曲には触れていないのだろうと、Berryz工房の夏焼雅ではなく PINK CRES.の夏焼雅たるべく自らを造り変えようとしているのだろうと、そんな風に、勝手に思ったりしてきました。

それが、今回のイベントでは、『一丁目ロック』を披露してくれたから。その『一丁目ロック』を披露するにあたって、「客席からのコールが凄いんだから、この曲は」と、嬉しそうにメンバーに語っていたから。そして、これからも「Berryz工房のことを忘れて欲しくないから」と、今後も「チラ見せ」していきたいと言ってくれたから。

だから、投稿者は思ったんですね。ああ、Berryz工房のメンバーは良い年齢の重ね方をしてるなあ、と。

今でも Berryz工房を大切にしてくれて、事ある毎に Berryz工房の楽曲を歌い継いでくれるのは、熊井友理奈さんです。その模様は、何度も、エンタメアライブに投稿し公開いただいている通りです。
今でも Berryz工房を大切にし、今でも Berryz工房時代からのファンを大事にしてくれているのはその通りとして、それでも、少しずつ少しずつ、あの頃の熊井ちゃんとは違ってきていることも一方で感じられます。それは、Berryz工房時代のアイドルとは全く異なった別方向のタレントへと変貌を遂げていくというようなものではなくて、Berryz工房時代を基礎的なベースとして含み込んだ上で、その土台の上に、新しい魅力を詰み増しするような形での成長ではあるけれど、それでも、外形的に「Berryz工房の熊井ちゃん」が少しずつ「(元Berryz工房)タレント・モデル熊井友理奈」へと踏み出して行っていることに伴って、内面的にも、熊井ちゃんの印象が少しずつ刷新されていくようなところがあります。

同様に、これからも「Berryz工房のことを忘れて欲しくないから」と、今後も「チラ見せ」していきたいと言って、新しい「PINK CRES.の夏焼雅」として『一丁目ロック』を披露してくれたことから、いわば “あの頃” を、そのように “ふり返るべきもの” だと見なしているかのようにして、夏焼雅さんは、はっきりと「Berryz工房の次のステージへ」と歩みはじめていることを明らかにしてくれたようにも思います。

10年続けてきたアイドルを活動停止してから2年半。
過去を「なかったこと」として葬り去るのではなく、大事に自分のベースとして抱え込みながら、同時に、いつまでも拘泥することなく、新しい自分へ向けて歩み続けていることこそを見せてくれる、かつてのアイドルたち
私たちは、ほんとうに、何を見せてもらっているんでしょうね。

*****

熊井ちゃんのイベントやディナーショーを介して、漠然と上述のことを思っていた投稿者ですが、開演前にかつてのキャプテンの華麗な転身の告知に接し、その話題で旧知のベリヲタ仲間と語り合った上で接した夏焼雅さんのイベントでは、おっさんとなってしまったヲタにとっては眩しいくらいに、改めてメンバーたちが素敵な年齢の重ね方をしていることが示されたのでした。

嗣永桃子さんは芸能の世界を去り、その一方、繰り返し、清水佐紀さんはファンの前に再び姿を現してくれます。須藤茉麻さんは大きな舞台を次々と成功させ、菅谷梨沙子さんもイベントを準備しているらしく、そして、徳永千奈美さんも後輩の2周年記念のライブに顔を見せてくれたみたいですね。

(文=kogonil)

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

Sorry, the comment form is closed at this time.