楽しさと自由さに少しだけ ”切なさ” をまぶして、友理奈シェフの気まぐれトーク【レポ】~ 2016.8.11 熊井友理奈 カジュアル ディナーショー Enjoy Summer PartⅡ~

はじめに 楽しさと自由さをベースに

じめじめして乾燥した 炎天下の東京は原宿にて、活動停止中のBerryz工房、熊井友理奈さんのカジュアルディナーショー Enjoy Summer が、7月31日に続き 8月11日も開催されました。

この「じめじめして乾燥した」ってのは、8月11日の夜公演、ご挨拶トークで、お天気のお話をする熊井ちゃんが発言したもの。当の熊井ちゃんも、会場の私たちも、バックのバンドのみなさんも一様に「どっちなんだ!」と脳内で突っ込みまくって、「ほら!ね? 私は汗っかきで暑いのが苦手だから!湿気が一番の敵だから!前髪とか大変なんだから!だから、これは願望っ!乾燥してて欲しいって気持ちが思わず出ちゃっただけっ!」などと、慌ててフォローすればするほど延焼してゆく友理奈さん。
黙って佇んでいれば、ただそれだけで怖いくらいの美形なのに、口を開くとグダグダの坂をすごい勢いで滑り降りていく友理奈さんです。
8月11日の夜公演では売り切れてしまっていた物販の抹茶フィナンシェ、「通販が始まったらお知らせします」と言っていた通りに、ちゃんとお知らせしてくれる(熊井ちゃんブログ:開始)可愛らしい真面目な熊井ちゃんです。

そんな具合に、相変わらず(いま「愛変わらず」と変換されて、どうやら投稿者のPCのIMEも、熊井ちゃんの愛らしさが変わらぬことを知っている模様)くまくましたトークに、いろんな気持ちや近況をのせて、きちんとお話してくれる様子は、やっぱり楽しげで可愛らしく愛らしい熊井友理奈さんでした。セトリの選曲から変わらぬ Berryz 愛に溢れているのも、これまでのディナーショーと同様です。

そしてそれ以上に。先に 7月31日の公演について軽く触れた際に予告していたように、今回のディナーショーにはとても感動的な場面があり、そこから熊井ちゃんの Berryz工房への想いがガツンと伝わってくるところもありましたので、そのあたりを記事末に大きく取り上げてみる次第。

熊井友理奈 カジュアル ディナーショー Enjoy Summer

熊井友理奈さん、Berryz工房が活動指停止してからも、定期的に私たちファンが熊井ちゃんに逢いに行けるようなイベントを開催してくれています(後述)。
ディナーショーも、2015年秋の Enjoy Autumn、今年の春の Enjoy Spring に続いて、3度目。

今回の Enjoy Summer は、東京(原宿:7/31、8/11)と大阪(8/7)にて、3日の日程で6回公演。このうち、原宿のミュージック・レストラン La Donna で開催された 7月31日と 8月11日の4つの公演に参加してきました。

ディナーショーの熊井ちゃんは、これまでも散々お伝えしたように(こちらとかこちら)、ほんとうに可愛らしくて、しかし怖いくらい美しくて、自ら率先して場の空気を乱すくせに菩薩のように超然としていて、見方によっては幼いままで、しかし誰もが魂消るほど美しく成長していて、固有のトーンで「くまくま」しているだけじゃなく、その独特な声質が不思議に心地よく、そんな熊井ちゃんを目の当たりにするディナーショーは、心をそのまま鷲掴みにして揉みしだかれてでもいるかのように【強烈に癒される】イベントとなっております。

投稿者は、7月31日は、昼公演も夜公演も当選していたのですが、8月11日のディナーショーには、実は昼公演しか当選しておらず、夜は会場に問い合わせて当日券で入場した次第。そしたら、夜公演での投稿者周辺は、落選しながらも問い合わせて当日券をゲットした猛者たちの一団で固められており、当然のように「いかに熊井ちゃんが可愛いか」談義に非常に花が咲いたわけですが、諸々総合して我々が深く同意してきたことは「熊井ちゃん、好きすぎる」ということだったり。

ディナーショーの概要など

そんなディナーショーの概要については、すでに言及した過去のレポ(こちらとかこちら)や 7月31日についてお料理メインでレポした記事なんかをご参照ください。
基本のイベント構成、レギュレーションに変化はありません。8月11日公演のお料理メニューも、食後のケーキを除いて、7月31日公演と変わりありませんでした。

ディナーショーでは、ライブを終えてから、テーブルごとにツーショットポラロイド撮影と握手会があります。今回をそちらを少し詳しく。

ツーショットポラロイド撮影と握手会

ライブを終えて熊井ちゃんもバックバンドのみなさんも引っ込んでから、La Donna の入口に近い席からテーブルごとに呼び込まれて待機列を作ります。

待機列から撮影場所に呼び込まれると、自分の直前の参加者さんと握手してる熊井ちゃんの後ろ姿が目に入ります。直前の参加者さんとの握手は、ポラ撮影のスタッフが終了を促しているのに、なかなか終わりません(すごくわかります)。熊井ちゃんも、参加者さんのお話が終わるまで、ちゃんと聞いてあげています

そんな光景を見て思い出すのは、2014年下半期に一生懸命通った個別握手会での熊井ちゃんの様子。個別握手会では、一回一回の握手に、そんなに時間を取っていられないというのに、言いたいことが思ったように言えずに口ごもったりする私に対して、その私の発話を、ずっと、ちゃんと待っていてくれたのでした。むしろ「いつまでたっても慣れない」のは熊井ちゃんの方ではなかったかと思えるほど、絶妙な客イジりだったり流しだったりで、後から後から押し寄せるヲタの列を上手に捌いたりといったことを【しない】のが印象的でした。

だから撮影会場のスタッフさんに促されても、まだ握手したまま何やら話している参加者さんの前に割り込むように撮影の定位置に入ることを躊躇しちゃって、熊井ちゃんとのお話が終わるまで、なんとなく待ったりしちゃいます。
そんな具合にするのは、どうやら投稿者だけではないようで、撮影と握手の待機列、なかなか前に進みません(笑

叱ってくれた熊井ちゃん 左が昼、右が夜

叱ってくれた熊井ちゃん 7/31 左が昼、右が夜

20160811-all

叱ってくれた熊井ちゃん 8/11 左が昼、右が夜

そんな撮影会で投稿者は、熊井ちゃんには、しっかり叱ってもらいました。
7月31日の夜の熊井ちゃん、襟足がちょっと跳ねていて、唇の尖らせ具合が絶妙ではありませんか。もちろん家宝にしますが、これは公共に供して国宝にすべきではないかとも思っています。8月11日の夜の熊井ちゃん、ほっぺの膨らませ具合が絶妙です。

これ、いつもポラロイドのポーズを指定するときに、投稿者は「怖い顔をして叱ってください」とお願いしています。これが熊井ちゃんの「怖い顔」なんだってこと、強く強く世の中に訴えておきたいところ。

撮影を終えたら握手してくれて送り出されます。
これが、以前も書いたとおり、熊井ちゃんとの握手がほとんど記憶に残っていない不思議。投稿者も、それなりの時間、何らかのお話をしているはずだと思うんですが、ほんとに覚えてないんですね。これ、投稿者のお友達の熊井ちゃん推し仲間も、ディナーショーの当日、談義に花を咲かせた周囲の当日券猛者たちも、みんな同じようなことを言っていましたので、やっぱり熊井ちゃんからは、「T.P.ぼん」の「フォゲッター」みたいな(← 知ってます?)海馬か何かの機能を阻害する光線が出てる模様。
当方の仮説は、熊井ちゃんが美しすぎて、視覚刺激を受け止めた網膜の受容細胞が喜んじゃって、処理中枢に情報を上げてないんだというもの。脳の中枢で処理された結果として「美しいと思う」んじゃなくて、光刺激受容の段階で細胞が喜んじゃうレベルで、熊井ちゃんは「客観的に」美しいのだ、というのが目下の仮説です。

ライブのセットリストから

構成上、順番は前後しますが、セトリは 7月31日公演も、8月11日公演も、下記のとおり。
おそらくステージ上にアンチョコ風に隠されているセトリ表なんかを確認しながら、「Berryz には夏曲が多いから。ん?」とか、曲名を読み上げてくれて、「夏」が多いとか言いつつ、「本気」と書いて「マジ」と読むのが多いことをお知らせしてくれる熊井ちゃんでした。

7月31日公演も、8月11日公演も、夜公演ではノドが厳しそうだった熊井ちゃん。
7人で歌割を塩梅しながら歌っていた曲を一人で歌い切るのは、熊井ちゃん本人もトークしてくれていましたけれど、やっぱりしんどいものがある様子です。

Enjoy Summer のセットリスト

1.マジ グッドチャンス サマー
2.夏わかめ
3.恋はひっぱりだこ
4.夏 Remember you
5.マジ夏過ぎる
6.Summer Has Come!(ガーディアンズ4)
7.(アコースティックバージョン)
8.Loving you Too much
9.ジリリ キテル
10.本気ボンバー!
—↓↓アンコール↓↓—
11.愛のスキスキ指数 上昇中
12.安心感

そんなセトリは、(一曲だけの例外を除いて)ベリ曲でずっと一貫しています。

参考までに記事末に熊井ちゃんディナーショーのセトリ一覧を記載しておきますが、ずっと Berryz曲を歌ってくれる熊井ちゃんです。熊井ちゃんが、こうしてベリ曲を歌ってくれることで思うことは多々あれど、そのうち2つほど特筆しておきたいことが。

セットリストから その1:Berryz工房の楽曲の完成度

ひとつは、今になって改めて知る、その楽曲としての素晴らしさです。
これ自体、2つのことを言いたくて、楽曲それ自体の凄さと、大人になったメンバーが改めて歌うことの意味が、併せ技でいろいろ攻めてきますよね。たとえば『ジリリ キテル』だったり『本気ボンバー!』なんて、その楽曲がリリースされたリアルタイムの時には、こんなにすばらしい楽曲だなんて思ってなかった(投稿者だけ?)。

楽曲それ自体が実に奥行と広がりがあることに、今更ながら驚かされます。どこぞのインタビューで、曲作りをルーティンとしてやれるようになってから楽に量産できるようになったといった趣旨の発言をしていた つんく♂さんですが、そんな言葉とは裏腹になのかどうか、小学生だったり中学生だったりするメンバーたちが歌うからといって、それらしく配慮したりとか、いろんなものを和らげるとか、そういった手加減を一切しないで、つんく♂さんは、ガチで楽曲を作り込んでいたのだなと。

そんな楽曲に、ようやくメンバーが追いついたと言っていいものかどうか、美しく大きく成長した現在のメンバーによって、改めて奏でられる Berryz曲は、私たちヲタ側のいろんなところが刺激されるってことを度外視しても、楽曲それ自体にパワーがありすぎて震えが来ますよね。

セットリストから その2:Berryz曲を大切にする熊井友理奈さんの想い

そんな楽曲を奏でてくれる熊井ちゃんですが、かつては圧倒的歌姫たちに隠れていて目立たなかった上手な曲運びだったり、不思議と耳と気持ちを癒してくれる独特の心地よい声質などは、これまでもレポさせていただいたとおり。

Berryz工房を大切にしていることも、今でも自分は Berryz工房のメンバーだと明言していることも、そういったことの全部が、セットリストの選曲についてお話してくれる熊井ちゃんから滲み出してくるのも、これまでどおりです。

そんな「これまでどおり」どころか、その都度、Berryz工房を「思い出」として大切にしているだけじゃなく、Berryz工房とそのファンが掲げる緑のペンライトを、今でも熊井ちゃんは「欲している」んじゃないかとすら思えて(参考)、微妙に切ない気持ちになることすら、すっかり熊井ちゃんのイベントの定番と化しつつあるのでした。
そして、今回のディナーショーにおいては、それがさらに加速したとも(後述)。

熊井ちゃんがお話してくれた、あれこれ

熊井ちゃんの想いが加速しているのではないかという点、それは記事のラストで詳述するとして。いろいろお話してくれた中で個人的に印象に残ったところを、以下箇条書きでお知らせ。

  • 「遅い夏休み」としてのバスツアー
    先だってバースデーイベントで明らかにされた 11月に開催される熊井ちゃんのバスツアー(どうか当選しますように)ですが、ディナーショーのトークにのせて、このバスツアーについてもお知らせしようとする熊井ちゃんです。
    「みなさんお仕事お忙しい中、私に逢いに来てくれて、ありがとう」からの「夏休みとか、あるんですか?」と展開させての「そこで、遅い夏休みとして、みなさまに、こんなものをご用意しました」的な強引すぎる展開。11月といえば、秋も深まりまくってますけども。
    すでに「王様のブランチ」(TBS)にて、通販コーナーに出没している熊井ちゃんですが、一切シナリオも台本もなしで、熊井ちゃんが商品をオススメする通販番組とか見たすぎて悶えますよね。
  • 熊井ちゃんはダストアレルギー
    そんなバスツアーで、どんな企画やイベントをやれば良いかと客席に問いかける熊井ちゃん。会場からは「枕投げ」との声が上がります。
    それ、やりたいけれど、ダストアレルギーだからホコリがたつと咳が出ちゃうと熊井ちゃん。Berryz工房の Dマガ Vol.43 でのことが念頭にあったからこそ、会場からも「枕投げ」との声が上がったわけですが、熊井ちゃんがダストアレルギーだなんて、今初めて知りましたよね。
    ホコリが出ない枕なら良いのか、そんなものが宿泊先の旅館に備え付けてあるものかどうか、いや自分で持っていけば良いのか…とか、いろいろブツブツつぶやいてる友理奈さんでした。
  • 万能日傘のプレゼント
    つい先日、23歳のお誕生日を迎えたばかりの熊井ちゃんには、バンドのみなさんから、お誕生日のプレゼントが。可愛らしく喜んで「開けてみたい」と、その場でプレゼントを確認する熊井ちゃんですが「こういうの(包装紙の開封)丁寧にできないんですよ」と。
    プレゼントは、雨の時の傘としても使える日傘。「これで美白をめざす」とか、「もうけっこう黒いけど」とか、思いつきで反射的なわりには(誰も傷つけない)自虐的な言葉を繋げる熊井ちゃんでしたが、「これ、開きたい」と嬉しそうに。もう、なんか ”ジタバタする感じ” が目に見えるんですよ(笑)。
    傘を開く、ただそれだけでドヤ顔の23歳の妙齢の女性に、ただそれだけのことに「ふぅ~~」と歓声を上げる会場と、実にシュールな場面が展開されたミュージック・レストラン La Donna でした。
  • 熊さんバンド
    そんな誕生日のプレゼントを熊井友理奈さんに渡す際(8/11 昼公演)には、バンドのギター担当の Lee さん(← 未確認)が、「ボクら、熊さんバンドから」と。
    そう、熊井ちゃんのディナーショーは、ずっと同じメンバーで開催されていますからね。
    それを受けて、8/11 の夜公演のトークでは、バンドメンバー紹介にあたって、熊井ちゃんが「熊さんバンドって言ってくれたのが嬉しかった」とか言い出して、バンドのみなさんも「熊さんバンドの○○の誰々です。えんじょーい!」と自己紹介を連ねていきます。「熊さんバンドの○○の誰々です」というメンバーさんの様子が誇らしげであることも特筆したいところですが、それ以上に、こういうことを嬉しがり喜ぶ熊井友理奈さんという女性は、まことに愛し甲斐のある女性だと、ほとほと感じ入った次第。
  • 社交界デビューの友理奈さん 「原点はここだから」
    オシャレなアクセサリーブランドの一周年記念パーティーなんかに顔出している様子を、ブログでアップしたところ、「熊井ちゃんが遠くに行っちゃうようだ」といったコメントが殺到したのだとか。
    それを受けて熊井ちゃんは「あんなポーズなんかつけちゃって、かっこよく、さも慣れた感じでいますけど、内心、どこにどうして居れば良いんだろう、って焦ってた」「ワイングラス片手にかっこつけて、って内心は、落としちゃわないか心配で気が気じゃなかった」「お菓子とか美味しくて。パクパク食べちゃったから写真はないけど」などと、実は慣れずに焦っている内心をいろいろと面白おかしく語ってくれました。
    そして客席に集まっているベリヲタたちに向かって、「いろんな活動をさせていただいていますが、やっぱり、ホームはここだから」「熊井ちゃんは、どこにも行かないから」「私の原点は、いつでも、緑のペンライトが輝く場所だから」と。

最後に ちょっと「切なさ」を多めに混ぜ込んで

オシャレなブランドの社交界にもデビューし、世界的なブライダルショーのランウェイにも立ちながら、こうしたイベントを企画すると、みなさん私に逢いに来てくれて、今でもたくさん集まってくれて、嬉しいと言ってくれる熊井ちゃん。
これ、それらしい発言を投稿者がその趣旨を勝手に汲み取って紹介してるのではなく、ほんとうに、このまんまのことを熊井ちゃんが発言してるんですよ、念のため。

そんな熊井ちゃん、2015年3月3日のラスト武道館の映像を、まだ見ることができないんだとか。「見ちゃったら、ほんとに終わっちゃうような気がして」と。同じように、Berryz工房の曲についても(あんだけ歌っておきながら)なんとなく聞けなかったんだそうです。

熊井ちゃんは「自分たちで決めたことだけど」とも盛んに言っていて、どうも「Berryz工房の活動停止」は、熊井ちゃんにとって、とてもショックな出来事だったみたいです。活動停止の告知前に発売されたベストアルバムの特典映像として収められた(おそらく2013年に収録されたと思しき)インタビューでは、Berryz工房への熱い想いを、それこそ涙を流さんばかりのテンションで語っていたのはキャプテン清水佐紀さんと夏焼雅さんだけで、他のメンバーは比較的淡々としていたし、熊井ちゃんについては、モデルへの転身を希望していたとの情報が伝えられもしていて、だから「活動停止」には、わりと超然としていたのかとばかり思っていたのでした。これが、熊井ちゃんの希望を勝手に忖度する余りの誤解どころか誤った過剰解釈でしかなかったことは、早々に明らかになっていました。
むしろ正直なところを告白するなら、活動停止してからのイベントで「Berryz 愛」というも愚かなくらいの、Berryz工房であることに揺るぎないその様子を率直に示す熊井ちゃんを目の当たりにして(嬉しい気持ちの一方で)驚いてもいたのです。

さて。
熊井ちゃんが、そんな「Berryz 愛」の一貫として、今回、お話してくれたことを、みなさんにもお伝えします。

熊井ちゃんは、活動停止してからずっと歌えないでいた、ある曲があったんだそうです。
このまま歌えなくなっちゃうのかなとも思ったこともあったけど、このまま歌わないでいるのは嫌だから、どこかで歌いたいなと思えるように、ようやくなったのだと。
そんな、長らく封印していた(というか結果的に封印という形になった)曲を、今回のディナーショーのセットリストに入れてみました、と。

そうです。そんな曲とは、アンコールの2曲目、ディナーショーの最後を飾る『安心感』。ようやく、みなさんの前で、この曲を歌います、と。

曲紹介として、Berryz工房への想いと共に、そんな具合にいろいろ気持ちをお話してくれる熊井ちゃんは、7月31日の昼公演では(今回の初回の公演にあたります)思わず目がうるうると。どころか、投稿者が参加した限りで、毎回、最後に『安心感』を歌うときには鼻をすすり上げながら、涙をこらえていた熊井ちゃんでした。
ラストの 8月11日夜公演では、ついに「あ、鼻水が…」とか言いながら、何枚もティシュを消費する始末。お客さんの目の前でティシュで鼻水をぬぐうアイドルなんて、まして客前で鼻をかむランウェイ・モデルなんて、前代未聞ですよね。(← もちろん私も泣いてる)

封印していた(気持ちの上で封印せざるを得なかった)曲をやっぱり大事に歌っていきたいと語る熊井ちゃんの様子に、バンドのメンバーもアドリブで、静かでやさしい BGM を重ねてくれます。ティッシュで鼻を拭っているモデルさんは、鼻をグズつかせながら「あ、すてきな BGM、ありがとうございます」との言葉を挟んで、Berryz工房の楽曲を大事に歌っていきたいというお話を続け、そのときは、みなさんもまた集まってくださいと、私に会いに来てくださいねと、客席に語りかけるのでした。

ええ、熊井友理奈さんという女性は、まことに愛し甲斐のある女性だと。ほんとうに。

たぶん、Berryz工房について一切なんにも知らない者であってさえ、熊井友理奈さんという女性がこれほど Berryz工房を大切にしているという、その様子を知るだけで、Berryz工房を愛するようになるだろうくらいには。

*****

最後にひとつだけ予言を。

今の熊井ちゃんのいろんな活躍から、喜びと楽しさと、熊井ちゃんの可愛さと美しさと愛らしさの他に、ほのかな「切なさ」を感じることができるのは、それは Berryz工房時代からの熊井ちゃんに併走していた、私たちベリヲタだけでしょう。

けれども、やがて、モデルとしての活躍から熊井ちゃんを知って、その後に、ネット上の動画などから Berryz工房時代を後から知っていくファンも増えてくるでしょう。やがて、タレントとしての熊井ちゃんを見つけて、「王様のブランチ」でのレポーターとしての姿に惚れて、後からWebで検索してアイドル時代を発見するファンも増えてくるでしょう。
そうした、この先のファンは、最初は、私たちベリヲタが感じる「切なさ」を共有することはないでしょう。

しかし、熊井友理奈さん当人が、誠実に、真面目に、自分が歩んできた道を常に確かめながら活動を積み重ねていくならば、そうしたBerryz工房時代をリアルタイムでは知らない、これからのファンもまた、やがて我々と同じように、熊井ちゃんの「切なさ」を感じ取れるようになっていくであろう、と。

そう、最後に予言しておきます。
熊井ちゃんのファンは、今までも、これからも、熊井ちゃんの、びっくりするくらいの「癒やし」の背後に「切なさ」を感じることができる者である、と。

(文=kogonil)

Enjoy Autumn Enjoy Spring Enjoy Summer
1.ハピネス~幸福歓迎!~ 1.桜→入学式 1.マジ グッドチャンス サマー
2.秘密のウ・タ・ヒ・メ 2.秘密のウ・タ・ヒ・メ 2.夏わかめ
3.君の友達 3.勇気を下さい 3.恋はひっぱりだこ
4.さぼり 4.さぼり 4.夏 Remember you
5.恋愛模様 5.まっすぐな私 5.マジ夏過ぎる
6.真っ白いあの雲 6.君の友達 6.Summer Has Come!(ガーディアンズ4)
7.ROCKエロティック 7.恋愛模様 7.蝉(アコースティックバージョン)
8.恋の呪縛 8.ROCKエロティック 8.Loving you Too much
9.なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW? 9.恋の呪縛 9.ジリリ キテル
10. ライバル 10. なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW? 10.本気ボンバー!
11. 笑っちゃおうよ BOYFRIEND 11. 世の中薔薇色 11.愛のスキスキ指数 上昇中
12. ガールズタイムス 12. ガールズタイムス 12.安心感

参考:過去の熊井ちゃんの記事(一部のみ)

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