アンジュルム船木結 および Juice=Juice 宮本佳林、12月の武道館をもって卒業　とうとう正式告知

もう、すっかり “卒業宣言” は無かったことになっていたんだと思っていたファンも多かったのではないだろうか。

2020年の春に所属グループとハロプロからの卒業が告知されていた、アンジュルムの船木結、Juice=Juice の宮本佳林が、2021年の幕開けを待たずに、やはり告知通り、ハロプロから卒業するようだ。

アンジュルム コンサート2020 〜起承転結〜 船木結卒業スペシャル

公式サイト　イベント詳細　アンジュルム コンサート2020 〜起承転結〜 船木結卒業スペシャル

Juice=Juice コンサート2020 〜続いていくSTORY〜 宮本佳林卒業スペシャル

公式サイト　イベント詳細　Juice=Juice コンサート2020 〜続いていくSTORY〜 宮本佳林卒業スペシャル

12月の９日から10日にかけて、水曜から木曜の平日に２Days で武道館のステージが開催され、それぞれのグループが、久しぶりに大きな舞台で、単独のコンサートを打って、それを花道として船木と宮本はそれぞれの道を歩み始めることになる。

アンジュルム コンサート2020 〜起承転結〜 船木結卒業スペシャル
日程	会場	開場	開演
12/9(水)	日本武道館 (東京)	17:15	18:30

Juice=Juice コンサート2020 〜続いていくSTORY〜 宮本佳林卒業スペシャル
日程	会場	開場	開演
12/10(木)	日本武道館 (東京)	17:15	18:30

久しくメンバーがシャッフルされた状態で、 J-POP カバーのソロ曲披露という形でのステージが続いたこともあり、ひさしぶりの単独ライブで、しかも武道館ということで、従来のような迫力満点のコンサートを楽しめると期待するファンもいるようだが、公式の告知には「着席での鑑賞となります。立っての鑑賞は出来ません」であるとか、「マスク着用での入場および鑑賞をお願い致します」といった、新型コロナ感染拡大防止に伴う注意がしっかり明記され、どのようなステージになるのか未だ予断を許さぬようだ。

一方、それぞれに独特の仕方でグループに貢献してきた船木と宮本であれば（とりわけ宮本はグループ結成時からの苦楽を経験してきた初期メンバーでもあり）その卒業のステージは大きな感動を呼ぶだろうとの一般的な予測と裏腹に、ハロプロの卒業セレモニーの歴史に爪痕を残す破天荒な、あるいはコミカルな卒業劇となるのではないかとの見方も根強い。

Juice=Juice の宮本は、その愛らしいアイドル然としたルックスとは裏腹に、マイペースと言って良いのか、独特な味わいを出そうとして失敗していると言って良いのか、全方位的に謎のおちゃらけぶりを発揮しており、そのコケティシュな可愛らしさからは想像できぬほど（時に何を言っているのかわからぬほど）ステージ上での客席煽りが強烈であることでも知られる。春先の「ひなフェス」プレミアムでは、Juice=Juice のお披露目のステージがひなフェスであったこと、宮本にとっては最後のフェスとなることなどにメンバーがMCで言及し、宮本にそれらしいコメントを求めたところ、しかし上述の謎のマイペースぶりを相変わらず発揮して、湿っぽさを微妙な空気に包んでそっと隠していた宮本佳林のことだから、どんな卒業劇が武道館で繰り広げられるか、軽々な予測を許さないというわけだ。

アンジュルムの船木については、状況の然らしめるところ、卒業が二度も延期となって、先日放送されたソロフェス（参考｜「怒涛の52曲全ステージレビュー！『ソロフェス』で示されたハロプロがハロプロたる理由」）ではBEYOOOOONDSの『GIRL ZONE』をセレクトし、意図的にか偶然にか「ぜってえ辞めてやんねぇ」とのセリフも堂に入っていたことが指摘されており、このまま卒業をネタにしたまま、ずっと卒業しないのではないかとすら見られていた。そんなコミカルなところが周知されながら、同時に、王道ともいうべきアイドルとしての感動的な（先輩や同期を見送る際に泣きまくっていたりする）場面にも事欠かぬ船木でもあれば、いろんな意味でその武道館のステージが期待できるとの声も大きい。

同時にまた、船木も、宮本も、その卒業にあたって、それぞれの独特な立ち位置から卒業ライブの波乱が期待されるほど、それほど、その卒業が惜しまれているとも言えるわけで、それぞれにそれぞれの魅力に絡め取られた熱いファンが存在するメンバーであるだけに、改めてハロプロから去って行くことが明示されたことに対するファンの動揺が見て取れるようでもある。

アンジュルム船木結と、Juice=Juice 宮本佳林は、2020年12月の武道館のステージをもって、ハロプロから、いよいよ、卒業することになる。

（文＝椿道茂高）