佐藤優樹、握手会から逃げた理由、ボイトレのボイコット事件の真相語る!ヤンタン出演でますます深まる謎に包まれた人間性

コロナ対応のため、レギュラー出演者の一方を交替で(必ずしも一週ごとの交替ではなかったが)お休みにしていたヤングタウン土曜日。数週前から、しっかり飯窪春菜(元モーニング娘。10期)と横山玲奈(モーニング娘。13期)の両名が揃っての体制となっているが、そんなファン必聴のラジオ番組に、あの爆弾娘がゲストで出演したのは2023年5月20日の放送だった。

MBSラジオ「ヤングタウン土曜日」は明石家さんまが何十年もメインパーソナリティーをつとめ続け、済々たる歴代レギュラー出演者を産み出してきた伝説のラジオ番組だ。

この伝説のラジオ番組は、ゲスト出演者もアップフロント所属の女性タレントという形が定着しているが、とりわけ近年は、芸能界の大御所でもある明石家さんまや、本来ならば芸事の道にあって厳しい先輩であるはずの村上ショージが、なかなか思った通りにリアクションしないことも多いであろうアップフロント関連のタレントたちに対して、しかし、明るく、やさしく、他の地上波の番組での姿からは想像もできないほど、温かく接してくれていることでもハロプロのファンに強い印象を残している。ゲスト出演したハロプロのメンバーが、貧血で倒れてしまってCM明けに不在であろうとも、『癒せません』への緊張からトイレに走ってしまった者があろうとも、「かめへん、かめへん」と、あれほど笑いに厳しい “お笑いモンスター” とも呼ばれる顔からは思いも寄らぬほど、とてもやさしく扱ってくれている姿それ自体、ハロプロのファンを超えて(幾人かの、いわゆる “大御所” が、晩節を汚してしまう事例が重なる一方で)リスナーに、とても貴重なものを毎週届けてくれている。
先日は つばきファクトリーの岸本ゆめのが 村上ショージの独演会に参加したりと、大御所たちの幼い後輩に対するやさしい目線は、番組の外にまで飛び出している。

そんな大御所とゲストの関係にあっても、「さとちゃん」とオリジナルな呼び方まで登場するほど、気に入られているのが佐藤優樹(元モーニング娘。10期)だった。しかも、レギュラーメンバーだけでなくリスナーからの投稿はがきも介して、佐藤の問題児ぶりについて充分承知しながら、それでも「他のもんには困ったちゃんかも知れんが、うちらは さとちゃん おもろいし大好きやから」と、むしろ甘やかす姿勢すら見られるほど。

そんな佐藤が予告されていたゲスト出演をコロナ感染で見送ってから一ヶ月半。
改めてヤングタウン土曜日のゲストとして登場した。

その佐藤の登場回は、冒頭のトーク部分から「もう、しゃべって良いんですか?」と佐藤の発言が入ったように(多くのゲストは、よほど回数を重ねた場合を除いて、冒頭のトークを終えてメンバーの自己紹介を終えてから、ようやくトークのタイミングを与えられることが多い)、やっぱり佐藤の独擅場となり、心なしか飯窪や横山の発言が薄いと感じられるほど。

今回も、吉本移籍の可能性から始まって、握手会のチケット仕様をよくわかっていなかったことや、個別ブースを訪れるファンを避けていた理由から、ボイストレーニングを避けるためにトイレに逃げながら、その床掃除をしていた件に、さらには水戸黄門ばりに道行くスレ違いの人々のお悩みを解決していたことまで、破天荒な佐藤の日々が縦横に開陳されることになった。

それだけならば、いつも通り楽しい放送だったと終わるところだが、さすがに佐藤優樹が開陳するエピソードは、なかなか一筋縄では終わらない。

個別ブースにループしてやってくるファンを回避していた理由については、むしろ回避された当のファンが “ああ、そういう理由だったのか” と、かえって救われるようなものとなっていたが(個人の感想です)、ボイストレーニングが嫌でトイレに逃げていたという話題については、逃げた先が男子トイレだったこと(だから見つからなかった)や逃げた先でトイレの床掃除を(自主的に)していたことなど、非常に愉快なエピソードではあるが、どうにもスルーし難い側面も含まれている。

佐藤が逃げていたことについて、同席した飯窪は「どうりで見つからないわけだ」とも述べており、この佐藤の逃走劇が、あくまで個別のボイトレではなく、グループでのレッスンの一環であったことが推察できる。さて、そうであれば、過去、多くのファンが感動してきた DVD マガジンでのバックステージ映像との整合はどうなるのかという問題が浮上する。

これまで佐藤の型破りなエピソードは、そのまま受け取れば、周囲に大きな迷惑を及ぼすと思われるものが多いが、DVDマガジンなどを見る限り、あくまで和気あいあいとしたバックステージのちょっとしたアクセントであるかのように取り扱われてきた(あるいは、あえてそのように解釈していた)次第だが、しかし、グループレッスンの一環としてのボイトレから逃走していたとなると、そういうわけにもいかない。事と次第によっては、アスリートばりに厳しいハロプロのレッスンでの先生たちの厳しいスタンス… といったファンに共有されているイメージすら刷新される必要があるほど。

はたまた、一部に疎遠なのではないかと噂されていた横山との関係において、この放送で開陳されたエピソード、すなわち “横山が悩んだ際に、佐藤に連絡を取った” というエピソードが、私たちの印象を大きく組み替えてしまったように。

開陳したエピソードによって、ファンが抱いていたイメージの全体像にまで修正を迫る辺り、”さすが佐藤優樹” という他ないが、イメージを刷新するにしても、欠けたピースが多すぎ、改めてファンは、佐藤発のあれこれを待たなければならない。つまるところ、ますます、佐藤優樹とモーニング娘。から目が離せなくなったというわけで、繰り返し、”さすが佐藤優樹” といったところだろう。

(文=椿道茂高)

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