楽しめることがファンの財産　熊井友理奈FCイベント～熊子の部屋 in パシフィックヘブン～

2017年５月21日の日曜日、アップフロントグループ本社ビル１階のパシフィックヘブンにおいて、活動停止中 Berryz工房、熊井友理奈さんによる “トークのみのイベント”、『熊井友理奈FCイベント～熊子の部屋 in パシフィックヘブン～』が、４回まわしで開催されました。

投稿者は、４回まわしのうち２回目と３回目のみ当選。
事前に問い合わせた結果、「申し訳ありません、当日券の発売は予定しておりません」と言われ、イベント当日、現場のスタッフさんに確認しても「申し訳ありません、当日券の発売はありません」と言われる始末。面倒な客で申し訳ない。
活動停止から２年を経て、熊井ちゃんの人気は一向に衰え知らずといったところで、たいへん喜ばしい次第ですが、せっかくの熊井ちゃんイベントなのに半分しかご報告できず、こちらもまた申し訳ない。

FCイベント～熊子の部屋 in パシフィックヘブン～

今般のイベント「熊子の部屋」とは、先の３月３日の新宿ReNYにおけるイベントの企画を踏襲したもの。お団子風の髪飾りを装着して鼻をつまむ熊井ちゃんが熊柳熊子さん（黒柳徹子さんのモノマネ）に扮するトークコーナーがあったんですが、今般は、全編それ一本で押し通すという荒業です。
熊子さんの部屋に、今回ゲストとしてお邪魔するのは、イベントに参加して下さるみなさんです、という趣向。

イベントごとに事前に（当選確認メールの段階で）アンケートが募られ、そのアンケートを元に、熊井ちゃんが客席とトークする【だけ】という、ある意味「恐るべき」イベント。今後もタレントとして活躍するためにトーク力を鍛えるのだという趣旨で、“トークのみのイベント” と告知されたために、ある意味で「怖いもの見たさ」も加わっての波乱含みのイベントです。

• 参考：「ベリヲタで良かった」と天を仰いだ２日間（その１）【レポ】熊井友理奈カジュアルディナーショー～Enjoy Christmas Eve Eve ♥♥ スッペシャルパーティ～

２回目のイベントに入場するためパシフィックヘブン前に集合しているときに、１回目のイベントに参加した知人から話を聞くことができまして。それによれば、熊井ちゃんの琴線に触れるアンケート回答があったなら、前に引っ張り出されて、文字通りゲストとして壇上で熊井ちゃんとお話することになるんだそうで、そのお知らせに戦々恐々です。
また、ライブ的なものは一切なく、きっちりトークのみで40分以上はイベントをやっていたとのことで、この意味でも、まことに戦々恐々です。

さて、投稿者が参加できた限りでの２回目と３回目のイベントの、アンケート回答とそれに対する熊井ちゃんのレスポンスは、記事末にまとめて一覧にしておいたので、そちらを参照していただくとして、記事本文では、以下、印象深かったところを中心に、いかに熊井ちゃんが可愛かったかが記述されることになります。

創り込んでいる熊井ちゃん

イベントがスタートすると、すっかり夏風の淡い色合いのサロペット風ズボンにTシャツといった感じで登場してくる熊井ちゃんです。あんなに背が高く、あんなに足が長いのに、ほんとに顔がちいちゃくて、髪をまとめていると、案外、顔がまあるくて、目が大きくて、微妙にタレ目で、ほんとに熊井ちゃんって可愛いですよね。

で、この段階では、まだ私たちが「熊井ちゃん」と呼べる熊井友理奈さんでして、今日は来てくださってありがとうございます的なご挨拶を済ませると、おもむろに団子風の髪飾りを装着して鼻をつまむ熊井ちゃん。そこで、「いつも、親戚の者がお世話になっています」と。
なんと、熊井友理奈さんは、熊子さんの親戚だった模様です。

かつてカジュアルディナーショーでも、ファンのみなさんをキュンとさせようと「控えめ女子が頑張った風」などと、細かく設定を創り込んできた熊井ちゃんですから、どうやら「熊子の部屋」においても、未だ明かされない細かい設定がある模様です（キュンとさせることと同様、その設定が効果的に機能しているのかどうかは問わない方向で）。

記事末の一覧表でもご確認いただけるように、頑ななまでに「熊井友理奈は親戚だ」との設定を固く守る熊井ちゃんでした。
鼻をつまむと、あってはならぬ液体があふれてくるとは、本人の申告によるもの。

クールハローにアンビバレントな熊井ちゃん

参加者へのアンケートとして、「グッズTシャツどうしてますか？BerryzTシャツがどこにありますか？」と問いかける熊井ちゃんは、これに「海外旅行で着ています」と答えた方に食いつきます。答えた参加者さんをステージに呼び出し、「ほお、ということは日本国内では着れない、と？」と絡む熊井ちゃんです。
すると、その参加者さん、熊井ちゃんの攻撃を正面からは受け止めずに、逆に「じゃあ、聞きますけど、クールハローってどう思います？」と搦手からの反撃に出ます。そして、「マジレッサー」として愛されたとおり、この思わぬ反撃に正面から向かい合う熊井ちゃん。
この「クールハローをどう思うか」の問いに正面から挑んだ熊井ちゃんの応答は以下のとおり。

うーん…まあ、ステージから見る側としては、メンバーカラーがはっきりしてるほうが、”あ、あそこに自分のファンがいる” って、すぐにわかるから良いですね。（と、ここで客席から拍手が）
あ～～、でも、クールハローのデザインも嫌いじゃないですよ～…

これが、メンバーとしては本当はクールハローには批判的なんだけど、かといって正面切って批判するばかりってわけにもいかないので取り繕ってみせた回答なのか、それとも、モデルとしても活躍しているその感性から、実際にクールなデザインが必ずしも嫌いじゃないのも本当なのか、その場で熊井ちゃんの表情も含めて観察できたはずなのに、どっちなんだか、はっきりわからない次第（申し訳ない）。
ただ、微妙に言い淀んでいるところから、ファンの間でクールハローに批判があることは、熊井ちゃんもご存知な様子です。

ちゃんと理由がある熊井ちゃん　その１

怒ったりしないから安心してと「熊井友理奈の短所」を質問してくる熊井ちゃん。
基本、熊井ちゃんのファンが集まるイベントなので、あちこちから「（短所は）ないよ！」という声が聞こえてきますし、「こんな質問をしてファンを困らせるところ」が短所であるという回答まであったりして。

で、この質問への回答として「街で会ったら気軽に声をかけてねと言うくせに、実際に会うと、そっけないところ」というものがありまして。
熊井ちゃん、これに大慌てて弁解しております。

いや、いざその場になってみたら恥ずかしくって！
だから、そっけなくなっちゃうんですよ、ごめんなさい。
それに、写真はNGとか、サインはNGとか、細かい決まりがあるんで、「写真良いですか」とか言われてもダメだっていうのも申し訳なくて。

大慌てで弁解する熊井ちゃんも、その弁解が「恥ずかしくて」っていうあたりも、可愛くて、熊井ちゃんらしくて、イベントを満喫する私たちだったわけですが、この熊井ちゃんの応答から、街でファンの人に偶然会ってしまった場合のNG項目が細かく決められているってことがわかったのは、大きい収穫なんじゃないでしょうか。
熊井ちゃんイベントのレポから多少脱線しますが、一部で話題騒然のハロメン移動事情なんかと併せて考えると、いろんなNG項目がかなりの確度で推測できそうだったり。

ちゃんと理由がある熊井ちゃん　その２

アンケート「熊井友理奈になれるなら何をしたい？」という問いに「ベリキューLINEグループにすぐ返信して驚かせる」という回答があって、これに奮然と釈明を展開する熊井ちゃんです。

ほら、たとえばブランチとかやってるあいだにラインが来たりするじゃないですか。ブランチやってるから、見れないし、返事できないのっ！
で、ブランチ終わりに携帯見ると、すっごい件数のラインが来てて「わ、なんだ、こりゃ」ってなって、さかのぼって見るじゃないですか。で、もう話題が移ってても、前の方で大事な話題があったりすると、返事しなきゃなって、思うじゃないですか。だからなんですよ。

と、返事が遅くなるのには、ちゃんと理由があると解説してくれるも、やっぱり自分が遅いというところに落着する熊井ちゃん。
当事者としての、それなりの脈絡があることは、それが第三者に対して説得力を持つかどうかとは別物であるという、かくも見事な実例を示してくれた熊井ちゃんなわけですが、だから説得力に欠ける弁明を展開する当事者にも、その人なりの脈絡があったりもするのだから、説得力がないからと責め立ててはいけませんよという教訓を示してくれたみたいですよね。熊井ちゃんのイベントに参加してると勉強になります。
ですが、それよりも何よりも、今でも【ベリキューLINE】が動いてるということを知れたのが一番の収穫ですね。

おちゃめな熊井ちゃん

そんな熊子さんに扮する熊井ちゃんは、全編を通じて、やっぱりおちゃめでした。

そもそも、トーク力を鍛えるトークのみのイベントって言ってるのに、アンケート用紙の束を延々読み込んでいたりして、熊井ちゃん、相変わらず自由です。

３回目のイベントの開始早々、前回のイベント時に比べて、会場の照明が淡く黄色っぽくなってると訴える熊井ちゃん、「気のせいかな？（スタッフからの応答があって）…気のせいですって（笑）」と。この「気のせいですって」と結果報告してくれながら、照れたように笑ってる熊井ちゃんは…まあ、しつこくて申し訳ないですけど、ほんとに可愛かったですよ。

各イベントの終わりには、あめちゃんを配ってくれます。２回目は、客席に向かって直接ばらまいて、３回目は、熊井ちゃんとジャンケンして勝った人に（でも、けっこう大量のあめちゃんが余ったようで、結局、アイコの人にも）。あめちゃんを配るってだけのことなのに、やたら嬉しそうな熊井ちゃんでした。

おわりに　こんな機会が持てること自体が嬉しくて

イベント終わりには、パシフィックヘブンの出入り口の脇で、手を振ってお見送りをしてくれます。

上記、虚心坦懐に読んでくれた方は、もしかして「いったい、何が楽しいんだ？」と疑問を抱かれる向きもあろうかと思うのですが（客観性を失っていないところを示すならば、そうした疑問は、投稿者の記述の拙さによる部分が大きいかと）、おっしゃるとおり、こうしたイベントを、かくも楽しめるだけの意味の連なりを、私たちは登壇している熊井友理奈さんと共有しているわけで、いわば、熊井ちゃんが臨席する場を楽しめるだけの文脈を、この15年を経て共有しているという、そのこと自体が、私たちファンにとっての財産なのかなと思うのでした。

前述のとおり、”熊井友理奈さんは熊子さんの親戚である” との設定を堅持する熊井ちゃんですが、熊子さんとして熊井ちゃんに言及する際は「親戚の子」と言っていて、あるとき、うっかり、その上で「親戚の子の子供」とか言っていたりします（当人、おそらく自覚なし）。この場合の「親戚の子の子供」をもって、熊子さんは熊井ちゃんのことを言っているつもりなわけですが、本来の設定からすれば「親戚の子」こそが熊井ちゃんであるはずなので、「親戚の子の子供」というと、それは「熊井ちゃんの子供」ってことになるわけで、衝撃の告白ではないのかと、客席も騒然としたわけですが（野暮で恐縮ですが、言うまでもなく、騒然とすることを楽しんでいる次第）。
でも、なんだか熊井ちゃんならば、いつの日か、ほんとに子供を産んでお母さんになっても、たまに、こうしてイベントやってくれるんじゃないかと思ったりして。

熊井ちゃんのトーク力を鍛えるイベント、実に楽しいイベントでしたよ。

※ それでは、その詳細は、記事終わりに表組でまとめますね。

（文＝kogonil）