グループ毎の色彩の方向性も様々に、久しぶりに真っ正面からのライブに挑む Hello! Project ひなフェス 2021

ひなフェス2021 
つばきファクトリー & BEYOOOOONDS プレミアム

2021年の開幕を飾ったのは『つばきファクトリー&BEYOOOOONDSプレミアム』です。

無観客となってしまった2020年の「ひなフェス」では、つばき単独のプレミアムがあったというのに、結局、こうして抱き合わせとなってしまって、そりゃ愚痴りたくもなるだろうと、そうモヤモヤしていた報告者です。”こぶし+つばき” とか、同期・同列のグループならいざ知らず、つばきのメンバーたちも、そういうことは脳裏をよぎっただろうし、単独を望むという意味では BEYOOOOONDS メンバーやビヨファンたちも同様だろうし、つばきファンや つばきメンバーが忸怩たる思いを抱いているであろうことは、BEYOOOOONDS メンバーだって当然わかってるだろうから、誰にとってもモヤモヤするのが “抱き合わせプレミアム” というものです。

そんな具合にモヤモヤしながら、幕張メッセ 国際展示場3 ホールの物販を軽やかにスルーして(だって再販されていたDVD Magazine は、すでに全部保有済みだからね)会場に入って見ると、自分が引き当てたブロックが、思った以上にステージに近くて、すっかりホクホクです。ええ、自分でも、ちょっと呆れています。

そんな一発目の「ひなフェス」のステージは、こんなセトリでお送りされます。
ラストのつばき『春恋歌』が響いちゃったことは冒頭に述べたとおりですが、基本的に、それぞれのグループの最新曲を披露していく構成は変化ないようです。

Hello! Project ひなフェス 2021 3月27日
つばきファクトリー・BEYOOOOONDS プレミアム セトリ
BEYOOOOONDS ブロック
01・ニッポンノD・N・A! (全員|5つのステージに散るメンバー)
02・アツイ!
03・伸びしろ~Beyond the World~
BEYOOOOONDS 意気込みMC
04・激辛LOVE
05・Now Now Ningen
06・こんなハズジャナカッター
MC 譜久村、山岸、一岡、高瀬、平井

先にも述べたようにメンバーが “成長” しちゃってるのが印象的だったってこともあって、BEYOOOOONDSについては、このコミカルなテイスト一本槍で押すのは、もったいないなあって、少し思ったのでした。

みんな、すごく綺麗になっていたからってだけではありません。以前、大慌てで直行した取引先の最寄り駅前で、今からどっかにロケに行くのかMV撮影でスタジオに向うのか、全員の集合を待ってる風のBEYOOOOONDSメンバーを見かけたことがありまして。私服の上にマスクをして、みんな思い思いにスマホをイジってる様子も十二分に可愛かった次第ですが、そんなイメージがあるからこそ、しっかり衣装に身を包んでキラキラしたステージで歌い踊る姿は、やっぱり独特な “ステージの魔法” があるなあと思うから。

そのキラキラ輝く姿は、衣装やステージ演出だけではなく、やはりメンバー側の成長や内面的なモチベーションなんかも影響していて、だからこそ、どんな演出家も意図して設計できないその輝きが最大限に煌めく時間は短く、それは人為的に制御できないと、そう思っています。具体的には避けつつも、せっかくの素晴らしい輝きを放っていたのに、事務所が変に “時期を見計らっていた” せいで、一番に煌めいていた貴重な時期を逸してしまった残念な例もあったりなかったりして、だからこそ、今こそ油が乗ってきたBEYOOOOONDS にあっては、相変わらずのコミカル路線で押すのが、なんだか惜しいようにも思ったり。

以下、あくまで個人的なものですけども、意気込みのご挨拶で、自らの足の長さを「マカロン50個分」とか言い始めた江口紗耶さん、過去最強の脚線美ではないでしょうか。ブルーの衣装の里吉うたのさんは、その動きがダイナミックながら、あまりに可愛らしくて、目が離せません。
もちろんコミカルな路線でも楽しいステージ体験であることは間違いないんですけど、こうした眩しい煌めきを活かす演出や楽曲もあって良いのではないかと。このうえ、BEYOOOOONDS まで “時期を逸する” ようなことがあれば、さすがに(以下十数行省略)

研修生 ブロック
07・アニマルランド
08・ミステイク (研修生ユニット)

そして “成長” してることに驚いたと述べた(小っちゃい子が、ちゃんとみんな、お姉さんになっていた)研修生は、2021年中にデビューが目指されている(参考|「ハロプロ研修生ユニットを核とした新グループが年内に結成されることに!~嬉しいお知らせと同時にファンは動揺も~」)研修生ユニットにこそ驚かされます。いわば “成長過程の不安定な時期” を潜り抜けて、安定した魅力を放ち始めていることにビックリで、この点でも、”これまで通り” の押し出しに不安になる投稿者です。上に述べた “時期を逸する” という意味で。

Juice=Juice ブロック
09・DOWN TOWN (オリジナル山下達郎)
10・Sexy Sexy
11・如雨露

これまで通りの押し出しに疑問を呈してみた報告者ですが、そのあたりは、必ずしも新しい方向性ばかりを求めているわけではなく、あくまでケースバイケースってことで。
ボイパに注目されがちな井上玲音さんですが、それこそ Juice=Juice の中心として、めっちゃ眼を惹きます。ボブにしてた松永里愛さん(28日は、そのボブを巻き巻きにしてたりして)に、赤い衣装の植村あかりさん、もう、それこそ Juice=Juice の本領発揮とも言うべきで、すなわち “妖艶” の一言に尽きます。
ハロプロのメンバーは、誰しも魅力的で、ほんとにステージを見ていて視覚情報が大脳で処理されるに先だって眼球が喜ぶレベルですけれど、この妖艶さをパフォーマンスに載せることができるのは、Juice=Juice だけかと。(この点では、オリジナルの Juice=Juice がその後継だとされた ℃-ute をすら凌駕したのではないかと)

その意味も含め、一部にカバーであることが云々されてもいるやに仄聞する『DOWN TOWN』が、その昭和末期の「土曜の夜」という若干怪しげな雰囲気を覚えている報告者のような老人にとっては、実に Juice=Juice の雰囲気とマッチしているようで、この選曲には快哉を叫んだ次第。

シャッフル ブロック
12・女が目立って なぜイケナイ (モーニング娘。|ソロ 江口紗耶)
13・タンタンターン! (MilkyWay|トリオ 牧野真莉愛・川名凛・工藤由愛)
14・次の角を曲がれ (℃-ute|デュオ 西田汐里・山﨑夢羽)

℃-ute の名前を出しましたが、「ひなフェス」恒例のシャッフルパートでは、デュオでこの公演を引き当てたBEYOOOOONDSのド直球アイドルコンビ(西田汐里山﨑夢羽)が℃-ute の楽曲を奏でてくれて、オジサン、うっかり危ういことになりそうに。(この点では、照明の直撃が有り難かったりして)
そして、星形のタンバリンを操って『タンタンターン!』を奏でるトリオにあって、やはりモーニングの牧野真莉愛さんの整いっぷりとそのステージ映えするスタイルに見惚れます。(この点では、照明の直撃が実に残念だったり)

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あれ?
思ったことを全部述べると長くなるから、今回は短くまとめようと思ってたのに、なんか長くなってる気がしつつ、次のアンジュルム ブロック以降はページを切り替えて。

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