はじめに 客席の端っこから様々な想い
残念ながら、従来「ひなフェス」の定番であった『桜ナイトフィーバー』は、あくまで “こぶしファクトリーの楽曲である” ということなのか、今般のステージでは披露されることはありませんでした。その楽曲のあるなしってことだけじゃなくて、今はもう「ひなフェス」のステージに立つことのないメンバーと、そんなメンバーをかつて同じ幕張で見ていたことなんかまで思い出して、なんかいろんなことを思って、ちょっと切なかったですね。
切ないと言えば2日目の2公演め、モーニング娘。プレミアム公演で、ソロのステージで『春 ビューティフル エブリディ』を歌った譜久村聖さん。譜久村さんが、6期メンバー亀井絵里さんのファンであることも相まって、この選曲は卑怯なくらいに切なかったですね。『春 ビューティフル エブリディ』って楽曲が「超」のつく名曲であること、譜久村さんの「降りといで」以来の来歴や、亀井さんの思い出など、ある種のハロプロのエッセンスが凝縮されたようなソロのステージとなりました。なんだか、ますます譜久村さんのことが好きになったようです。
ますます好きになったと言えば、1日目の1公演め、つばきファクトリーとBEYOOOOONDSのプレミアムのラストを飾った『春恋歌』。それは久しぶりの披露であったというだけでなく、あの透明で健気な つばきファクトリーを思い出させてくれるものでもありました。実際、結成時からインディーズで活動している時期にイベントを追っていた頃の つばきの印象が鮮やかに蘇ってきて。ここで慌てて補足すれば、その頃の初々しさが失われたってわけじゃなく、みんな美しいお姉さんに成長しちゃっているのが、一層強く、成長してることそれ自体が切なく実感された、ってことでございます。
さらに、「成長してることそれ自体が切なく実感された」ってことなら研修生にビックリです。BEYOOOOONDSが結成された段階で、研修生には比較的ちっちゃすぎる子たちが残ったなあと思っていたら、なんとも驚いたことに、みんな、ちゃんと成長していて、”あれ?何年か前のハロコンで見た、あの、小っちゃい子は?” とか思ったら、軒並み、それなりのお姉さんになっていて、自分の眼を疑った次第。
そういったメンバーの成長や入れ替わりを通じて時間が経過していることを強く実感するのもまた、季節毎のハロプロのステージに通う醍醐味なのだとも強弁できそうですが、自分自身もどんどん馬齢を重ねて行くにつれ、なんとも形容のしようがない切なさに襲われております。
うっかり「メンバーの成長や入れ替わり」みたいなことに想いを馳せてしまったので、過去の「ひなフェス」のレポなどを。良かったら是非。
- それぞれの勝負の形も明瞭だった全ユニット競演の春の祭典、ハロプロひなフェス 2019/Juice=Juice & アンジュルム プレミアム
- 歴史が可視化された Hello! Project 20th Anniversary!! プレミアム、ひなフェス 2019 に辻・加護・新垣・道重・鞘師が現役と競った幕張メッセ
- 20年の研鑽が磨き抜いた切先たち ひなフェス2018、その2日目
- 20年の精進が産み出した精髄 ひなフェス2018、その1日目
- ももち流のプレミアム=やりたい放題【レポ】 Hello! Project ひなフェス 2017 嗣永桃子プレミアム
- 不思議な感動に満ちあふれたDD冥利の春の祭典 【レポ】Hello! Project ひなフェス 2017 モーニング娘。’17 プレミアム
- ℃-ute、頂点を極めた圧巻のパフォーマンスで魅せたひなフェスのラストステージ
- 【レポ】SATOYAMA&SATOUMIへ行こう2016 in パシフィコ横浜 2016/3/19 ~継続と笑顔に見るアップフロントの本気~
- 【ライブレポ】ひなフェス2016 アンジュルム+こぶしプレミアム/℃-uteプレミアム in パシフィコ横浜 2016/3/20 ~こぶしファクトリーが呼び戻した『一丁目ロック!』~
- 【短報】『ひなフェス2016』つばきファクトリー握手会レポ 朝7時から長蛇の列!
Hello! Project ひなフェス 2021@幕張メッセ
はい、というわけで、切なくも麗しい場面を冒頭にいくつか列挙しちゃいましたが、2021年はしっかりお客さんを会場へ入れて、幕張メッセ 国際展示場1・2 ホールにて、「ひなフェス」が開催されました。コロナ禍での感染拡大防止のため無観客で行われた2020年の「ひなフェス」でしたが、2021年は、まだまだ座席は一つ飛ばしで収容人数が半分で、着席の上でコール無しの観覧となりましたが、ぐっと旧来に近い形で開催された2021年の「ひなフェス」です。
運・不運があっただけではないステージ構成
そのステージ編成は、こんな感じです。
下図のオレンジの部分がステージと花道で、ピンクの部分が客席となります。過去の「ひなフェス」のいろんな変則ステージと比べても、ステージや花道を近くで見ることが出来るように配慮したステージ編成であったとか。(果たしてその配慮は成功であったのかどうかは後述)
そんな具合に考慮されたステージと客席の関係だったからなのかどうかなのか、何よりもアンジュルム川村文乃さんのパンツスタイルはマズくないですかとも思うのでした。いや、それなりに良い席をいただいた今般の「ひなフェス」だったが故に、何と言うべきか、わたくしの中の悪い心が蠢くような自覚があったりして。川村さん、あれ、大丈夫だったのなかあ。(詳しく語ると、なんか申し訳ない文字列を連ねちゃうので、詳しく語らず恐縮です)
そう、そんなことまで思っちゃうくらい、確かにステージに近い客席ではあったわけです。けれども、その分、逆に座席の運・不運が強めに出ちゃうことになりました。というのも、センターステージに加えて上下左右に四個所設けられたサブステージに、楽曲の展開に合わせてメンバーが散っちゃうフォーメーションが多かったから。ですから、自分の推しが近くに来てくれる場合は非常に近くでメンバーとそのパフォーマンスを見ていられる一方で、推しが向こう側に行っちゃったなら、ステージが近い分、あまりにも寂しいことになってしまうというわけで、その意味で、従来以上に座席の運・不運が強烈だったかと。
いや、実は「強烈だった」と言えば、今般のステージは、照明が強烈すぎて、ステージからの遠近にかかわらず、ステージがまったく見えないことが多かった。強烈な光に真っ正面から曝されて、全然前が見えないんですよ。
下記の図にあるように、座席が斜めに配置されてセンターステージを臨む形になっていたので、向こう側に設営されてセンターステージを照らす照明が変な具合に真っ直ぐ客席に注ぎ込まれてしまって、多くの参加者の眼球を潰して廻ったという次第。
照明こそ、こういう次第で非常に厳しかったんだけど、一部ネットに上がった情報は間違いで、ちゃんと会場には大きなスクリーンが2つ、設置されてましたよ、と補足してみたりして。
ってわけで、幕張メッセ 国際展示場1・2 ホールで開催された2021年の「ひなフェス」、27日の土曜日の1公演め “つばきファクトリー & BEYOOOOONDS プレミアム” と、28日の日曜日の2公演め “モーニング娘。’21 プレミアム” に参加できましたので、ご報告です。
感じたことを全て述べていては終わらないので、以下の記述は、あくまで報告者が個人的に印象深かった点に限られており、実際は、登壇した全メンバーが素晴らしかったことは言うまでもないってことで。
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