PINK CRES. LAST LIVE ~LOVE YOU ♡ PINK CLASS. ~ 「伝説」の手前で、惜しまれる良曲と余韻の切なさ

PINK CRES. LAST LIVE ~LOVE YOU ♡ PINK CLASS. ~

PINK CRES. 配信ラストライブは、当初20時よりスタートだとアナウンスされていましたが、徐々に配信チケットを購入したファンが待機に入る頃から、30分遅れの20時30分からスタートしますと、各種SNSを介して告知されます。とか思ったら、さらにもう一段階遅れて、1時間遅れの21時からのスタートとなってしまいます。

機材トラブルってことで、様々な中継機材も、PINK CRES. のラストを迎える刻限を一刻でも先送りしたいかのようです。…って、中継が遅れたことに託して、こんなことを述べてみましたが、実は、そのラストを迎えることを無意識に拒否したくて、配信チケットを購入するにも躊躇していたのは、わたくしだったりして。はっはっは。

この配信開始の遅れに対しても、”帰りの電車を気にしなくて良いんだから、いつまででも待つよ” といった、(遅れを告知したSNSへの返信として)やさしいファンの声があふれていて、こうしたアーティストや運営側の事情に対してものわかりの良い得難いファンがたくさん付いていたんだなってことが、改めて可視化されて、やっぱり切ない気持ちに襲われたりします。

それこそ、”帰りの電車を気にしなくて良い” 配信ライブなんだから、いっそ、これまでの楽曲を全部詰め込んで、途中の休憩なんかも挟んで、3時間超え4時間超えのライブを敢行しても… …ってのは、やはりファンの身勝手な無理筋のお願いなんでしょうね。ただ、もしかしてアンコールがなかったのは、このスタートの遅れのせいで、借りていた会場や回線の時間切れがあったからなんじゃないかと、どうにも余計なことばっか想像しちゃって困ります。脳みその連想機能って任意にオフに出来ないんですよね。

というのも、PINK CRES. には、たいへん耳に残る名曲が多く、しかも、それら名曲は、他のハロプロ遺産と比べても披露された機会が少なかったことが、いかにも悔やまれるから。今般のラストライブでも、セトリの構成に漏れた名曲が多く、個人的には『サプリ』がなかったことが残念でなりません。

などと言いつつ、17曲でコンパクトにまとめられたラストライブは、(上述のとおりアンコールもなく)むしろ潔いくらいにサクっと締め括られます。

というわけで、そんな21時スタートとなった配信ラストライブは、こんな(↓)セットリストにて。

PINK CRES. LAST LIVE ~LOVE YOU ♡ PINK CLASS. ~
01. 『fun fun fun』|crescendo 収録
02. 『Etcetera』|えとせとら 収録
03. 『トウキョウ・コンフュージョン』|Soleil 収録
ご挨拶のMC1 二瓶「ハッシュタグで実況してね」
04. 『ルーレット』|Soleil 収録
05. 『マイネームイズアイデンティティ』|妖艶|Soleil 収録
MC2 小林「続いての曲…」
06. 『不器用な自分』|えとせとら 収録
07. 『Me, Myself and I』|Soleil 収録
08. 『Think over』|小林さんのラップ!|「ルーレット」通常版C Additional Track
09. 『(Stray cat is) STARING AT ME』|泣きそうになってるメンバー|Soleil 収録
MC3 「泣いてました(笑)」、「歌詞なんかに負けてられないわ」
10. 『P・I・N・K』|後半戦です!|えとせとら 収録
11. 『GIRLS PRIDE』|「ルーレット」通常版A Additional Track
12. 『OH・SHA・RE』|Soleil 収録
13. 『宇宙の女は甘くない』|Soleil 収録
MC4 「私たちが初めて披露した曲!」
14. 『Warning〜未来警報〜』|crescendo 収録
15. 『ウワノソラ』|すでに懐かしい|crescendo 収録
16. 『Summer wonderland』|crescendo 収録
MC5 お終いのご挨拶
17. 『キレイ・カワイ・ミライ』|crescendo 収録

オープニングと、エンディングに向かう後半戦で、初期の楽曲(1st アルバム収録曲)を配し、それら初期の楽曲で、中盤の最新アルバム収録曲をサンドイッチする構成です。

あまりに多く、すでに懐かしい名曲たち

最初のMCで二瓶さんが「ハッシュタグで実況してね」と言ったように、多くのファンがSNSを介して実況します。ただ、おじさんは、いくつかツイートしたのみで、視聴しながらの実況というマルチタスクを実行するには、次々と繰り出される名曲に、心が圧倒され過ぎていたとだけ。

個々の楽曲のあれこれを文字列で表現することの困難については、今更、言うまでもないことながら、後半戦の楽曲が “すでに懐かしい” ことに、我ながら驚きます。
例えば序盤で披露された『トウキョウ・コンフュージョン』などは、PINK CRES. が結成時からコラボしていたアーティストが脱落して(そのことが原因というわけでもないでしょうけど)予定されていたアルバムの発売が延期になった、その時期を乗り越えて、いわば起死回生的にリリースされた “これからの PINK の代名詞” ともなるべき楽曲でもあり、事実、非常に練り込まれた複雑な旋律とリズムながら実に耳に残るフレーズを配した超良曲であって、そういう楽曲が非常に惜しまれるよなあ… …みたいなことを感じて視聴していたわけなんですけども、そこで後半戦に差し掛かって、やっぱり『Warning〜未来警報〜』、『ウワノソラ』、『Summer wonderland』あたりで、”懐かしい” って思ってる自分に改めて驚いたりして。

いえね『fun fun fun』や『キレイ・カワイ・ミライ』といったところは、それなりに披露する機会も多く(っていうか、わたくし自身が接する機会も多く)それなりに PINK 楽曲としての知名度もあったかなとも思うんですけど、『Summer wonderland』なんて、お披露目のイベントで奏でられた楽曲ですよ。
…それが、わずか5年前だというのに、すでに懐かしい不思議

いかにも、PINK CRES. が残した楽曲は、惜しまれます。

惜しまれるのは楽曲だけでなく

惜しまれるのは個々の楽曲だけでなく、PINK CRES. というプロジェクトそのものこそ。

Berryz工房時代からの夏焼雅さんのファンであればそれだけ、PINK CRES. として発揮していた魅力の多彩さ、年齢を重ねるにつれ、奔放で自由なお姫様から、ゆっくりと、美しくも面倒見の良いお姉さんへと変化を遂げていった(しかし一貫してゴージャスであった)雅ちゃんの変貌に驚くのではないでしょうか。(記事冒頭・記事末 関連リンク参照)

はたして、ラストライブのパフォーマンス中に、歌いながら泣いていたのは、そんな夏焼さんが最初だったのかどうか、はっきりと見て取ることは出来ませんでした。そう、メンバーたちは、ライブの中盤(っていうか序盤を超えたあたり)から涙を流しながらのパフォーマンスとなります。(それでも後半戦に差し掛かるあたりで、超持ち直していったのは、さすがの一言)
画質が(配信サイトのコントロールで画質をある程度操作できたとはいえ)そんなに明瞭でもなかったこともあってか、最初に涙をみせたのが誰かは、判然としません。それでも、雅ちゃんだけでなく、雅ちゃんに選ばれて PINK CRES. に参加した2人も(改めて述べるまでもなく、多くのファンにも、多くの先輩にも、絶賛されたステージ技量を示しながら)泣いてます。

ライブの序盤~中盤にかけては、メンバーたちは泣き崩れたけど、みんな、ほんとに歌が上手だったし、涙を見せることによるパフォーマンスの乱れは一切ありません。
誠に、惜しまれるのは個々の楽曲だけでなく、PINK CRES. というプロジェクトそのものこそ。

*****

ラストライブ終盤のメンバーのご挨拶については、ページを切り替えて

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

Sorry, the comment form is closed at this time.