見えてなかったわけではない PINK CRES. ~終わりのご挨拶から~
タレントとしてのメンバーのあれこれは、もちろんファンに全面公開されているわけではなく、然るべく秘匿されるべきことは秘匿されているわけですが、いくつか(記事末と記事冒頭にリストした)関連記事にもあるように、客席から見ているだけであっても、それなりに察せられることもあるのは、みなさん、よくご存じのとおり。
今般のライブでも、最後のご挨拶にあって、小林ひかるさんのご挨拶を評して夏焼さんがおっしゃるには、「ひかる、すっごいマイクに息かける」と。
雅ちゃん、小林さんのことが面白くて仕方ない感じなのは、もうラストライブでも変わらずなんですね。
そんなラストのご挨拶は、おおよそ、こんな感じで。
二瓶有加 |
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「今日が来たら今日が終わっちゃう」って思っていた二瓶さん。 「自分に自信がないけれど皆さんの前では明るい自分でいたかった」と述べます。二瓶さんが、大胆なトークマスターである一方で、小心で繊細な乙女心を持っていることは、これまでのライブMCなどでも、繰り返し確認できたところでしたもんね。 そんな二瓶さんは、「これからも見ていたいと言われる自分でいたい」と述べてくれます。この先の活動に期待をつないでくれるご挨拶でした。 |
二瓶有加から小林ひかるへ |
オーデからずっと真逆でクラスでも絶対仲良しにならないタイプだと。 嫉妬でバチバチしてる時期もあったけれど、でもひかるの一言で救われたことがあって、それから、嫉妬をリスペクトに変えた…と二瓶さん。 そんな「バチバチしてる」時期って、ちょっと驚きですね。「迷ったときは私もミヤちゃんも側にいるからね」と結ぶ二瓶さんです。そういえば、過去のライブのMCでも、小林さんからのお悩み電話に、しっかり応答するのが二瓶さんだと、そう言ってましたね。 |
二瓶有加から夏焼雅へ |
「私を PINK CRES. にしてくれて、ありがとう」 「強くて迷いがない人に見えたけど、見えないところでいっぱい悩んでいた」と雅ちゃんを評する二瓶さんです。 「これからもお友達(?)仲間?として楽しい思い出を」って、最後の最後に、グループが解散して、今後は夏焼さんと「お友達」になりたいって趣旨のことを伝えるのに、微妙に躊躇っていうか言葉に迷いがあるところ、なんとなく、いろいろ察せられますし、やっぱり二瓶さん、乙女だなって。 |
小林ひかる |
「加入してから変化の連続だった」と言ったところで急に泣き崩れて、「ずっと優しくしてくれて…」と、そのまま泣いてる小林さん、「人生の中で音楽に携われて、2人の声を近くで聴ける毎日が楽しかった」と、PINK の日々を総括します。 後半、ほとんど泣いちゃって聞き取れないところもありつつ、「人生の中で音楽に携われて」と話したところで、二瓶さんが「ラッパーになった」と、合いの手を入れていたのは和むところだったかと。 |
小林ひかるから二瓶有加へ |
「唯一の同期」って、初っ端に言ったのが、思いのほか感動的。 二瓶さんも最初はギクシャクしたことに触れてましたが、ひかるちゃんは「ちゃんと意思疎通できる関係性に変わった瞬間って覚えてる」んだとか。そこを語って欲しかったですよね。 だけど不満もあって、「よく突然電話して来てくれて、それは嬉しいけれど、電話切るの早すぎる。バイバイも言えないくらい」なんだとか。二瓶さん曰く「それ、ここで言う?」とのこと。 |
小林ひかるから夏焼雅へ |
「多くを語らない、雅ちゃんなりの優しさがある」のだとか。うん、慈しみのある母のような優しさとは、ちょっと違うかも知れませんが、握手会なんかでも Berryz工房時代からずっと、雅ちゃんって、優しいなって思ってました。 「私たちにとって最高のリーダーです」とか言って泣いてる小林さんを、雅ちゃんはどう思ったのか、なんか、いろいろ想いが千々に乱れますね。 |
夏焼雅 |
「5年続けられて感謝」と口火を切る雅ちゃん。2016年の企画で、メンバー全員のバースデーソロDVDが発売されましたが、そのバースデーDVDで、雅ちゃん、確かに、Berryz活動停止からの時間は、とても不安だったと言ってましたもんね。 って、このご挨拶でも「Berryzから時間が空いたから不安だった」と付け加えます。 「でも(最初のイベントに)たくさん集まってくれてファンも離れないでいてくれて」安心したし嬉しかったんだとか。それだけで、こっちもいろいろ思い出します。 「オーデで最初に会った時から不思議な2人でした」と。「Berryzと違って妹ができたみたいだった」って、雅ちゃん。二瓶さんと小林さんは、異口同音に、最初の頃は何もできないで迷惑かけるばっかりで申し訳なかったって言いましたけれど、雅ちゃんは、それが嬉しかったみたいです。 そんな風に、経験のない2人のお世話を焼くことも自分の役割なんだと覚悟していたけれど、「でも、いつの間にか2人に頼るようになっていて、ちゃんとグループになってるなって思えて嬉しかった」と続けます。途中からリーダーって言われることが嬉しかったんですって。 そんな可愛らしいところを見せながら、最後に「いつまでもPINKの歴史を大切にしてね」って言おうとして、”PINKの歴史” って大事なところで噛んじゃって、いっそう可愛いところを見せてくれた雅ちゃんでした。 |
こんなご挨拶でステージを締めて、最後の曲を歌って、そして繰り返し、アンコールもなく、「以上、PINK CRES. でした!」で配信は終了です。
わずか17曲、とってもコンパクトにまとめられた、いろんな意味で余韻が残りすぎるラストライブだったのでした。
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雅ちゃんは、解散のお知らせがあった段階から、解散後はソロで活動を継続する旨、お知らせしてくれています。詳細は未定ながら、8月にはバースデーも期待して良さそうな雰囲気をSNSを介して伝えてくれています。
二瓶さん、配信が終わった後から、PINK CRES. としてではなく個人のアカウントを開設。(それは、PINK CRES. としての思い出は、それとして、大切に保存しておきたかったから、個人の活動は別アカウントでと、しっかり理由も述べつつ)
二瓶さんツイッター(https://twitter.com/niheiyuka1020)も、二瓶さんインスタグラム(https://www.instagram.com/niheiyuka.official/)も順調に更新を続けるどころか、フリーで芸能活動を続けて、しっかり舞台にも出演が決まったようです。
そんな雅ちゃんと二瓶さんはともかく、小林さんですよね、問題は。
ただ、こちらも、いわゆるエグゼ会員からの真偽不明な報告があったりして、それはイベントやライブ前にエグゼ会員と2ショットやお話会が設けられてるところで出た話なんじゃないかとも思うんですが、”いつか必ずまた皆さんにご挨拶できるよう、頑張る” と述べていたとか。それが本当だとすれば、必ずしも、このままフェードアウトしてしまうってわけでもなさそうな含みが残されてるのが、わずかに救いです。
それぞれのキャラや名曲揃いのラインナップからパフォーマンスの底力まで、それが素人からオーディションで選ばれた経験もない2名が加わっての、わずか5年の間に達成されたことであったことを改めて振り返って、時宜にさえ適っていれば、どこまで大きく羽ばたいたか、計り知れぬポテンシャルを秘めたまま、だからこそファンを含めた多くの関係者に強く惜しまれながら、PINK CRES. は、2021年6月30日の無観客配信ラストライブを以て、その歩みに幕を下ろしました。
彼女たちの今後にたくさんの幸せがあることを祈ることは当然として、果たして、PINK CRES. の良曲たちは、どこかで誰かか引き継ぐことはできるのか、PINK 独特の雰囲気あってこそだとも思えば、そもそも引き継ぐこと自体、嬉しいことなのかどうか、いろいろ悩ましい余韻も後に残ったようです。


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