はじめに いきなり持っていかれるオープニングから
ポニーテールを高い位置で決めて、登場するなり、いきなり目線を外してる『イジワルしないで 抱きしめてよ』の金澤朋子さん、美しかったですよね。あくまで個人的には、金澤さんについては、その美しさよりも、いろいろメンバーのはっちゃけに驚いて困ってるような表情が「ですよねえ」って感じで親近感があったりしたので、いきなり美しくて驚きます。そしてイントロの旋律が変調した途端に笑顔になる辺りで、いきなり持っていかれます。
不思議です。
可愛いとか、美しいとか、私たちはステージに登場するメンバーのことを、あれこれと “そのルックス” について語る… っていうか、評します。もちろん、私的に接触があるわけではないから、それ以外の部分について語れるわけもないんですけどね。繰り返し、メンバーと私的に接触があるわけではないから、その外見的なところ以外にはファンは接近できないはずなんですけれど、オープニングで登場してきた金澤さんは、その内面の緊張と気合と意気込みが滲み出たかのように、ほんとに美しいです。というのも、外見的なルックスは、ずーーーーっと見ていたわけだから、知ってるわけですよ。もちろん金澤さんが美しいことも。それが、改めてその美しさに打たれ、初見のように、その美しさに驚くってのは、伝わるはずもない内面の緊張感と覚悟が伝わったとしか思えなくて。
照明や音響や、舞台装置や、この横浜アリーナのステージがどういう意味合いのものであるかといった “文脈” みたいなものも影響しているのかも知れません。しかし、その「文脈」を、おそらくはメンバーとファンが共有することで、ステージにライトアップされたメンバーから照射される象は、ファンの中で、とんでもなく “美しい” ものとして焦点を結ぶことになります。
2021年11月24日、横浜アリーナに登場してきた Juice=Juice 2代目リーダー金澤朋子は、いきなり美しかった。

そんなリーダーの意気込みが伝染したんでしょうか。あるいは、ファンと共有していた文脈は、個々のメンバーにも同じように共有されていたんでしょうか。
ステージに登場してくるメンバーたちもまた、いきなりカッコ良いです。
段差のある横アリのステージに、段違いにフォーメーションを組むメンバーたちの出で立ちに、いきなり Juice=Juice はカッコ良いと、いや植村あかりさん美人だなと、段原瑠々さんスキっと屹立しているなと、やっぱり持っていかれます。ステージに居並ぶメンバーたちに交じって、新メンバーも見劣りしないですし、有澤一華さん目立ちますよね。楽曲の歌い出しで井上玲音さん、稲場愛香さん、さすがだなと思いますし、髪を短くした段原さん、良い感じに江端妃咲さんとシンメトリーですよね。新メンバー見劣りしないとか言ってますけど、この初っ端の楽曲で、工藤由愛さんも、松永里愛さんも、たいへん美しくなっていて、目を奪われます。いきなり捕まれます。
不思議です。
ハロプロのアイドルグループは、少なくとも現時点で継続しているユニットに関しては、すべてメンバーの入れ替わりを経験しています。基本的には新メンバーを迎え入れるにあたっては、オーディションでの合格組であれ研修生からの昇格組であれ、ハロプロに入ってくる前に子役の経験があったり地方のローカル番組に出演経験があったりと、もちろん来歴に違いもあれば、それぞれの経歴があったりするわけですけども、これが Juice=Juice の場合に特異なのは、迎え入れるメンバーに、Juice=Juice ではないハロプロのグループとしての経験があるメンバーが多いこと。その上で、研修生からの昇格組が(そんな別グループでの正規メンバー経験者の)先輩としても後輩としても配されるという編成です。
でも既に、楽曲の歌い出しの歌割で井上さんも稲場さんも、「さすがだ」と述べたし、そして工藤さんも里愛さんも「たいへん美しく」なっていると述べました。
ちゃんと、堂々としっかりと、Juice=Juice です。

続く『Future Smile』でも、中央に集まってフォーメーションを決める際に、センターの金澤さんの左右に、松永里愛さんと入江里咲ちゃんがシンメトリーだったりして、先の段原さんと江端ちゃんと言い、この辺りは後述もしますけど、今般のライブはその組み立てからその狙いが非常に見事にキマっており、このシンメトリーについては意図的だろうと思っていたりするんですけどね。いずれにせよ、いきなり新メンバーに眼を奪われます。って、松永里愛さんが、ひょっとしたら井上さんや段原さんに匹敵する歌唱を見せてくれたり、タコ愛が行き過ぎている工藤由愛さんが、その長い手足のストロークも大きく、ひょっとしたら稲場さんに匹敵する躍動するダンスを見せてくれていたり、新メンバーを迎えて、つい先日までの新メンバーだった2人のパフォーマンスに眼を見張ります。
そんなすべてを従えて、満面の笑みの金澤さんに、圧巻の美女植村さんってわけで、なんか冒頭でいきなり持っていかれますよね。

なるほど。
特異な来歴と独特の編成による Juice=Juice が、それでもグループとしての色合いも鮮明に、ちゃんと “ユニット” として堅実に揺るぎないのは、やっぱりそのオリジナルメンバーの存在感が圧倒的だからなのかと。
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あくまで個人的な事ながら、やっぱり覚えてるんですよ。
2013年に結成された時のことを。
研修生たちが呼び集められ、選抜されたメンバーの名前が呼ばれ、別口で呼び出されていた(SATOYAMA方面で“GREEN FIELDS”として活動中でもあった)初代の宮崎由加さんも合流して、そんな宮崎さんや、つい先日研修生に参加したばかりのような金澤さんが、戸惑って左右を見回していた様子を。
Juice=Juice としてのレッスンや活動もスタートするけれど、レッスン経験も豊富だった大塚愛菜さん、宮本佳林ちゃんさん、高木紗友希さんに比べて、なかなかダンスも覚えられずに、宮崎さん、金澤さん、植村さんが、スタジオの隅っこで「うちら、大丈夫かね」と不安げに顔を見合わせていた蔵出し映像を。
2021年現在、そんな金澤朋子さんと植村あかりさんは、堂々とメンバーたちのフォーメーションの中央に陣取って、明るく華やかに、ステージを牽引しています。
オープニングから、いきなり持っていかれる?
いや、申し訳ない、持っていかれる気満々だったのでした、最初っから。
Juice=Juice Concert2021~FAMILIA~金澤朋子ファイナル
というわけで、先般、2021年11月24日の水曜日、横浜アリーナにて Juice=Juice の久しぶりのグループ単独ライブが開催されました。それはもちろん、2代目リーダー金澤朋子さんの卒業ライブでもあります。
後述するように、ファンの心情としてだけでなく、ステージの意図的な構成としても、後半になればなるほど、その “卒業” ということに焦点が絞られてくるようなコンサートだったわけですが、オープニングから前半戦にかけては、上に述べたように、個々のメンバーの個性的な色合いも鮮明な上に、それら多士済々なメンバーを、金澤、植村の2人が、しっかりと Juice=Juice としてまとめ上げて、躍動感もすさまじいステージがストレートに伝わってきます。
…って、そんなライブの詳細は次のページ以降にゆずって、まずはセトリと概要を掲載♪
Juice=Juice Concert 2021 FAMILIA 金澤朋子ファイナル |
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01.『イジワルしないで 抱きしめてよ』(全員) 02.『Future Smile』(全員) 03.『ロマンスの途中』(全員) ご挨拶と自己紹介のMC 「We are Juice=Juice!」 04.『DOWN TOWN』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 暗転 → 白のジャケット脱ぎすて 05.『Va-Va-Voom』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 06.『好きって言ってよ』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 07.『素直に甘えて』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 08.『ポツリと』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 09.『プラスティック・ラブ』(全員|新メンバーも黒オンリーの衣装で) 暗転 → ダンスパフォーマンス 稲場、段原、工藤 + 金澤、植村、井上、松永 続けて登場 10.『如雨露』(有澤、入江、江端|衣装チェンジ) 11.『プラトニック・プラネット』(金澤、段原、松永、江端) 12.『TOKYOグライダー』(金澤、稲場、工藤、有澤) 13.『Wonderful World』(金澤、井上、入江) 14.『シンクロ。』(金澤、植村) MC 金澤から「どうですか?」 工藤のツインテを触る段原 あざといまなかん「微妙な空気?」 15.『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 16.『私が言う前に抱きしめなきゃね』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 17.『Fiesta! Fiesta!』(金澤、植村、稲場、井上、段原、工藤、松永) 18.『CHOICE & CHANCE』(全員) 19.『Magic of Love(J=J 2015 Ver.)』(全員|回廊巡回) MC 新メンバーにお話を 江端妃咲「『如雨露』披露の苦労話」 入江里咲「この景色を見れて幸せ」 松永さんが頭なでなで 有澤一華「夢の中のようです」 金澤「続いては… にゅぅ~~~ 先にハードル上げても何ですけど…」 20.『Familia』(全員) 21.『Goal~明日はあっちだよ~』(全員) ↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓(何故か「Juice」に聞こえる手拍子) 22.『あなたを想う帰り道』(金澤朋子) 23.『続いていくSTORY』(金澤 → 全員) 金澤朋子 卒業セレモニー(超長文スピーチ|あっぱれ!) → 金澤「必ず皆さんの前に帰ってきます。どうか信じて待っていて下さると幸いです」 → 金澤 3代目リーダー植村あかりちゃんです! メンバーからのメッセージ 24.『未来へ、さあ走り出せ!』(全員) 鳴りやまぬ拍手 ↓↓↓↓↓ダブル・アンコール↓↓↓↓↓ 金澤(+全員)深くお辞儀をして会場に手を振り… 金澤「9年間、ほんとうにありがとうございました、私はほんとうに幸せ者でした。また、お会いしましょう!」 |
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