はじめに 20周年はダテじゃない!
横浜ランドマークホールは床がフラットなので、そんなに悪い席次じゃなくても、最前から数列くらいしか視界は良くないのです。とりわけ、昨今ではライブはスタンディングに回帰しているので、すっかり着席観覧に慣れた身としては、やっぱりステージが見えにくいのは切ないところ。それでも、さすが往年のベリヲタというべきか、『恋の呪縛』でメンバーのフリに合わせて客席がしゃがむために、その瞬間、さっと視界が開けるという…
そうなんですよ。
久しぶりに、きっと “長らくご無沙汰” だったファンも参集したのでしょう。ライブが旧態に復しつつあるという以上に、コールも、フリコピも、それこそ、あたかも10年前に戻ったようです。
いや、単純に10年前に戻ったわけじゃありません。
そんな客席が呼応する最高潮のステージにてパフォーマンスしてくれるメンバーは、10年分、美しさと客席への信頼が増しています。もともと何かとファンに手厚いところが見え隠れしていたBerryz工房ですが(参考|「Berryz工房がつき切れなかった嘘 ~伝わる「らしさ」と不思議なアイドルたち~」)その(どのように表現したもんか迷いますが →)客席に向けてくれる気持ちも、しっかり10年分、厚みを増しているかと。
だけじゃなくて、『流星ボーイ』から『本気ボンバー!!』あたりは、楽曲自体の “待ってました” 感以上に、しっかりと往時の振り付けを、きっちり再現してくれることでもファンの琴線に厳しかった次第。”ああ、あのフリのまんまだ” ってだけで涙腺が厳しかったうえに、10年分美しくなったメンバーの、今尚、すっきりと切れ味の鋭い動きに、いろいろとあふれ出るものを抑えるのが辛かった。『アジアン セレブレイション』の、90度の角度の腕を維持したまんま、前に小刻みに蹴り上げながら、回転していくところ…。『普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?』の、腰に正拳をタメて、その場で小刻みにスキップ風に上下しながら、大きく前に足を蹴上げるところ… 。ダンスの振り付けの逐一が、懐かしく、嬉しく、そして繰り返し、それに呼応して客席からのコールやフリコピが入ります。
ええ、泣くなってのが無理ですよね。
『ライバル』の「♪ひ~と~つ、ふ~た~つ、おおきく まわせぇ」といったところから数フレーズ続くパートでの、客席一体となったペンライトの挙動など(わたくしはグリーン固定の Berryzハンマーでしたけども)心から、その場に居ることができた喜びを噛みしめていたのでした。
Berryz工房20th Anniversary Live~そのすべての愛にサンキュー~
そんなわけで、2024年を迎えてデビューから20年、2015年の武道館で活動停止してからも9年を経て、今尚、ファンの前で極上の笑顔を見せてくれる Berryz工房から、須藤茉麻さん、夏焼雅さん、熊井友理奈さんの3名が集って、3月2日の土曜日に横浜ランドマークホールで『Berryz工房20th Anniversary Live~そのすべての愛にサンキュー~』と称したライブを開催です。
こちら、浮世の切ない事情のため、わたくし、「開場18:15/開演18:45」となる夜公演のみの参加です。ほんまに切ない。
開場前に、ランドマークホールのあるフロアのロビー的な場所で滞留していたら、昼公演を終えたと思しき顔見知りのベリヲタ諸氏があふれてきます。みなさん、きっちり2回まわしの2公演とも入られていて、うらやましい限り。
そんな Berryz工房の複数メンバーによるイベントは、これまでも例がないわけではないけれど(たとえば、こちら)、そして活動休止してから、ガッツリとライブに特化したイベントを開催した例も、ないわけではないけれど(たとえば、こちら|それでも当時は9曲の披露に留まる)、やっぱり、どかんとライブをやってくれると、ものすごくアガるのは、さすが Berryz工房といったところ。
オープニングのSEだけで、自分の中で上がっていくテンションを持て余し気味です。そして楽曲のイントロへと切り替わるかと思いきや、いきなりの『スペジェネ』で、上に述べたような “客席からの呼応” が、いきなり最高潮です。
しかるに、そんな最高潮のテンションのただ中であってすら、登場してきた茉麻、雅ちゃん、熊井ちゃんの美しさには(もう慣れっこなはずなのに)率直に腰を抜かした次第。
茉麻も雅ちゃんも実に美しいけれど、熊井ちゃん、これまで弥勒菩薩のようだと形容してきましたが、今般、なんだかギリシャ彫刻のような均整の取れた美しさ。ガンダーラの仏教美術から、さらに遡って、オリジナルなギリシャ彫刻の女神様って、より普遍性の度合いを増しているかのようです。大げさなことを言ってると思われるかもしれませんが、熊井ちゃんの美しさは、マジなんですって!
と、そんな(報告者が参加できた限りでの)ライブの概要は下記の通り。
トーク控えめな上にコーナーなしで、どかんと20曲、真正面からのライブです。(詳細は、下までスクロールしてからページを切り替えますね)
Berryz工房20th Anniversary Live~そのすべての愛にサンキュー~ 2024年3月2日(土) 横浜ランドマークホール 夜公演 開場18:15/開演18:45 |
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オープニングのSEだけでアガるよね! 01・『スッペシャル ジェネレ~ション』 >「スッ!」の整い方!! >ちょっと熊井ちゃん美しくね?!?!?! 02・『アジアン セレブレイション』 >ダンスが懐かしい(← もう泣いてる) >雅ちゃん 声の裏返りすらも、白熱 MC ご挨拶でいきなり噛む茉麻 >スペジェネ、言えて良かったでしょ♪ 熊井「うちらもドキドキするもんね」 >セトリ 茉麻「迷ったよね(セトリの構成はね)」 熊井「うん♪(特定の曲は)すぐ決まったけどね」 >すぐ決まったのか迷ったのかでトークがさまよう Berryz工房 03・『流星ボーイ』 04・『本気ボンバー!!』 05・『すっちゃかめっちゃか〜』 06・『勇気をください!』 MC 熊井「空調ガンガンにしたけど、ちょうど好いでしょ♪」 >茉麻「やっぱり(客席の)みんなの声があってはじめて楽曲が完成するからね♪ → 熊井「そうだね~~(と少し別のことを話して…)、やっぱり客席の声があってBerryzの曲は完成するからね!」 → 発言をまるっとパクられた感じで釈然としない茉麻に… → 雅ちゃん「そうだよね、やっぱり Berryz の曲は、みんなの声があってこそ楽曲として完成するからね♪」と被せて… → 須藤「(投げやりに)さすが夏焼姫、良いこと言う!」 07・熊井友理奈ソロ『安心感』 >赤いランドセル(ガチ私物)で登場 08・須藤茉麻ソロ『ハピネス~幸福歓迎!~』 >「♪まあさに出会えた~~♪」 09・夏焼雅ソロ『ダーリン I LOVE YOU』 >雅ちゃん、まじで絶対領域が… 10・『図書室待機』 11・『あいたいけど…』 MC 熊井ちゃんランドセルをもう一度 けっこうギャルだった熊井ちゃん >夏焼さんの秘密のポケット 12・『あなたなしでは生きてゆけない』 13・『普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?』 >これは泣くよね 14・『サヨナラ 激しき恋』 15・『サヨナラ ウソつきの私』 16・『胸さわぎスカーレット』 17・『恋の呪縛』 18・『ライバル』 >これは、ほんとに泣くよね ↓↓↓↓↓アンコール Berryz行くべ!↓↓↓↓↓ 19・『そのすべての愛に』 >これは、ほんとにガチで泣くよね >上々軍団鈴木啓太登場 おめでとうのケーキ&つんく♂さんからのお手紙代読 >熊井「ここ台本にないよ!」 >→ そもそも台本は(ここだけじゃなくて)ありませんでした >泣きそうになったけど、メイクを崩さぬように耐えた夏焼さん >一人ずつご挨拶 20・『cha cha SING』 >これでJUMP禁止は辛いっす! >「Berryz最高!」 |
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