20年の研鑽が磨き抜いた切先たち ひなフェス2018、その2日目

部分に全体が再現されるっていうフラクタルって概念があります。どこまでも細かく部分に分割しても、その分割したはずの部分に全体が再び現われているって。

そんなことを思い出したのも、ハロプロもまた然りだと思うから。
ただ一人のメンバーの中に、ハロプロの20年におよぶ研鑽が浸透しています。
それは、たとえばエース級のメンバーだったり、ハローを背負う旗艦グループだったりとは関係なく、それこそ、誰であっても、ハローのステージに上っているメンバーであれば、その一挙手一投足に20年の歴史が染み渡っています。

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2018年4月1日の日曜日、神奈川県はパシフィコ横浜の展示ホールA、Bにて “開場10:00/開演11:00” の昼公演、『アンジュルム & Juice=Juice プレミアム』に参加してきました。

ライブの開場時間とまる被りで展示ホールDで開催されていた SATOYAMAイベントに登壇していた熊井友理奈さんは、可愛いとか綺麗とかじゃなくて “佳人” というに相応しく、アゴのラインのシルエットまでが美しかったんですけども、しかし、これら SATOYAMAイベントにおけるOGメンバーたちのアレコレを涙を飲んで割愛せざるを得ないほど、それほど『ひなフェス』側のライブが素晴らしかった。

それこそ20年の研鑽が造りあげたその精髄の一端として、これらOGについても言葉を尽したいところですが、その印象をすら吹き飛ばすほど、それほど『ひなフェス』側のライブが素晴らしかった。

その素晴らしかったライブでは、後述するように プレミアム指定の Juice=Juice の押し出しが強力すぎたのですが、ただ残念なのは、金澤朋子さんが体調不良で欠席だったことです。これで完全な Juice=Juice だったなら、どれほどの迫真のステージだったかと。

アンジュルム & Juice=Juice プレミアム

前日(3/31)のモーニングOGを大挙して迎えたライブとは打って変わって、この日(4/1)は、現役メンバーの力量を十全に堪能できるライブ構成です。
それでは、イヤでも前日と比較する視点が入り込んでくるだろう “モーニング娘。プレミアム” ではなく、昼公演の “アンジュルム & Juice=Juice プレミアム” の模様をば。

Eブロック最前列の衝撃

この4月1日の公演、投稿者は、手前のステージ真正面のE-9ブロックの最前席。
ハロプロのライブって、メンバーがそういう風に教えられているのか、あんまり最前席に目線ってこないで、むしろ頭上をメンバーの目線が通り抜けていくことが多いです。でも、このEブロックの最前って、下図のとおり、ステージから若干距離があることがむしろ幸いして、メンバーから目線来まくりという結果に。

いや、目線はどうでも良いんですけどもね、最前席だと、実は見てるこちら側も視野が狭くなってステージ全体をなかなか把握できないことも多いですけど、でも、上図のとおり、少しステージまで距離がある分、最前で前を遮るものが一切ないところで、しかも、見通しよくステージ全体を見通せたという次第。

そんな、来世で罰が当たりそうな良席から観覧してきた『ひなフェス』ライブの、それこそ迂闊に触れようもんならバッサリ切り裂かれそうな研ぎ澄まされたステージの様子を以下から。

オープニング

オープニングアクト…っていうか開演の11時前に、まだまだ客席に入場しているファンも疎らな段階で、次のような演目が。

OA:ドレドレ/Lovelys
映画『北の桜守』主題歌 花、闌の時/全メンバー

客席が疎らな中でも、ちゃんと Lovelys のパフォーマンスにペンライトを振っているファンが多数確認できて、こういうあたりのハロプロのファンの態度って、いつ見ても、どこの現場でも、ちょっと嬉しくなりますよね。

それに映画『北の桜守』の主題歌も、Lovelys のパフォーマンスが終わってから(それに続いて、って感じじゃなくて)しばらく開演前の何もない状態を挟んで急にステージが暗転して、ぶっちゃけ “いきなり” って感じで始まっちゃうので、気を抜いていたなら面食らっちゃうんですけど、それでも、しっかりステージへ向けてエールを送る者が多いのは、さすがといったところかと。

Juice=Juice 圧倒的な存在感

パフォーマンスに磨きをかけてるとか、歌えるメンバーばかりだとか、Juice=Juice については、すでに評価する方向も定まった感もありますが、そうした評価を聴き慣れていてさえ、目の当たりにする Juice のライブステージは圧巻でした。通常、ステージが進行するにつれて、後半に登場してきたグループによって前半の印象って上書きされちゃったりしますけれど、この日(4/1)の昼公演については、どこまでも Juice の印象こそが鮮烈です。
と、そんな Juice=Juice パートのセトリはこちら(↓)

01.Wonderful World /全メンバー
02.Vivid Midnight
03.Never Never Surrender
04.Fiesta! Fiesta!
05.GIRLS BE AMBITIOUS
06.SEXY SEXY

順当に新曲を加えてきていますが『Vivid Midnight』は、これはもう一度、なんとしてもライブ現場で聞いてみたいところ。冬ハローでも披露された『Never Never Surrender』は、初見では「?」と思わないでもないところもないではないですが、聞けば聞くほど染みてきます。…といった楽曲そのものよりも、そうした楽曲を具現化するメンバーこそ強烈だったのが Juice=Juice パートです。

なんといっても、高木紗友希さんが、すげえ。
歌詞の内容によってとか、これまでの来歴に物語を読み込んでとか、そういうフックを一切に抜きにして、ボーカリストの喉の振動、ただそれだけで聴衆を感動させるとは、済々たるハロプロにあっても、過去のメンバーも含めて、ごく数名だけが可能なこと。
もちろん、わたくし、高木紗友希さんの喉の振動に、打ち抜かれております。

そして、段原瑠々ちゃんが、すげえ。
上記のとおり、聴く者をして心揺さぶらずにはおかぬ高木紗友希さんの喉の振動、これに追従してるのが、まずもって、すげえ。しかも、高木さんに比べると段原さんの声質は、ややハスキーがかった低音に艶があるものでありながら、その上で Juice の楽曲の旋律にのせて、高木さんの喉の振動に追従してるんだから、リアルに多重な音が響いてくるわけで、これは(しつこいようだけど)素晴らしかった。

加えて、宮本佳林ちゃんさんが、超元気。
いろいろあったから心配していたんだけれども、もう表情もめっちゃ元気で、ひたすら嬉しそう。トークさせると、時に冷たくファンを突き放すようなこともペロッと言っちゃう佳林ちゃんさんですけど(もちろん直後のテヘペロとセットで)、ステージ上での嬉しそうな表情は、汗にまみれた前髪も極上のアクセントとなって、見ていて実に心が晴れ晴れとします。比較的ちっちゃい身体でのダンスの躍動感も、アドリブでの動きの元気印なところも、ほんまに宮本佳林ちゃんさん超元気です。相変わらず “はねこちゃ” してます。

さらには、植村あかりさんが、大人
この日の Juice=Juice は、なんだかボンテージ風の衣装で登場し、しかも植村さんはホットパンツです。この “うちらのメンバーは360度、どこから見られても大丈夫だぜ” っていうアップフロントの自信を物語るものか、上掲の図のとおりな構成のステージ配置であってみれば、そんな植村さんを後ろからガン見することに。いや、ここのところ、脳裏に浮かぶあれこれをそのまま文字列に落とし込むと、いろいろ投稿者の品性がアレなのでナンなんですけど。
もちろん、それが全部、ライブのステージに非常に濃厚に貢献していて、Juice のステージの見応えを構成している “つややかさ” は、植村さんあってこそ。
いや、良い意味で。いや、あの、清々しい方の意味で。えっと。

その上で、宮崎由加さんが、もっと大人
キレッキレでもパッキパキでもなく、嫋かで緩やかで健やかでさえある、上手に力を抜いた優しいダンスといえば、投稿者は元℃-ute の鈴木愛理さんを思い出すんですが、宮崎由加さんのダンスは、私見では、この愛理さんのダンスに非常に近い。嫋かさや滑らかさ、力の抜き加減で愛理さんに肉薄しながら、しかし、宮崎さんは(どこと指摘できないけれど)微妙に大人な色気も感じさせます。Juice のステージにあって見逃せないのは、宮崎さんのパフォーマンスの “雰囲気” こそ。

この圧巻のステージ。これで金澤朋子さんを含めて全員揃った完全 Juice=Juice だったならば、ステージに圧倒されるどころか、物理的な打撃を被っていたのではないかと心配になるほど。
投稿者としては、むしろ『Magic of Love』が披露されなくて助かったとも思ってます。この今の Juice=Juice の仕上がりで、短い出番だから最初っから最後まで全力のステージで、『Magic of Love』だの『生まれたてのBaby Love』なんて披露されようもんなら、私は、ライブ序盤のこの段階で、きっと立っていられなくなっていたかと。

明日のハローを担う者 梁川奈々美

そして、カントリー・ガールズとの兼任で、こうしたハロー総出演のライブでは忙しさも際立つ梁川奈々美さん。
私たちの前に最初に飛び出てきた際の、あの年齢に見合わぬ饒舌と “しっかり者” な印象が、カントリーDマガで明らかとなった “不器用さ” によって覆され、案外、いろんなことが出来ないでアワアワして、カントリーのお姉さんたちや嗣永桃子先輩によって庇護され愛される やなみん にも親しんできた昨今です。
そんな、繰り返し、不器用な梁川さんが、上に述べてきたような(段原さんも含めた)パフォーマンス上のスキルの塊であるメンバーに伍して一歩も引かないどころか、客席から見て僅かでも遜色がないのは、やっぱり特筆したいところです。

バックステージやDマガで、身体の動きそのものがどことなく拙く不器用な一方、ステージでは最高のパフォーマーに比肩するって、ファンが読み込むハロメンの理想の一形態ではありませんか。この意味で、梁川奈々美さん、次世代のハロプロの中核となるのではないかとも期待しちゃいます。
少し大人びて、将来、とんでもない美人さんになりそうな鱗片も伺えますからね。

研修生と新しいグループが予定されている3人+稲場愛香さん

軽く『ひなフェス』を説明するMCを挟んで、研修生は新曲を、稲場・一岡・高瀬・清野の4人組は℃-ute カバー曲を披露します。

07.正しい青春ってなんだろう
08.Midnight temptation(°C-ute)

研修生の新曲『正しい青春ってなんだろう』は、元アンジュルム福田花音さん作詞なんだとか。今後のハロプロ新グループ、その趨勢は見逃せませんが、個人的には西田汐里さんの動向が気になるところ(西田さん、可愛いですよね)。

稲場愛香さん、一岡伶奈さん、高瀬くるみさん、清野桃々姫さんの4人は、℃-ute から『Midnight temptation』をカバーします。
やはり注目しないではいられないのが、稲場愛香さん。フィジカル面では、どっちかっていうと “ちっちゃい” のに、ダンスがすげえの。通常のホールよりも大きいパシフィコの会場であってみれば、角のステージから中央のステージまでも距離があって、激しくダンスしながら、駆け足どころか走って移動してるわけなんですけど、息も切らさず、ニコやかな微笑みを客席に振りまいて、まさに “ザ・アイドル” って感じ。
稲場さん、なんだか “もったいない” とすら思えるほどで、アイドル的な才能の塊であることは健在でした。

明日のエースを擁する つばきファクトリー

つばきファクトリーは、鉄板の盛り上がり曲に(そう、もう つばきファクトリーにあっても鉄板曲が ← 嬉しくて泣いてる)しっとりと落ち着いた春の新曲を。
左右の角のステージに5人と4人で別れたり、回廊上のステージを中央のメインステージに向けて移動していたりと、広いステージになんだか “散らばる” 感じで登場していても、ちっともステージの大きさに戸惑ったりはしていません(← 本当)。しっかりハロプロの一翼を担いまくっている末っ子グループです。

09.初恋サンライズ
10.春恋歌

前日(3/31)は初単独ディファ有明(2/22)での前半衣装(花柄ロング丈のワンピース)で登場していた つばきメンバーですが、この日(4/1)は、同じイベントの後半衣装(露出多めな白のキラキラエナメル)にて。
投稿者が接するファンの方々、その比較的大多数が口を揃えて言うように、つばきは9人が9人とも可愛くて、ほんとに困りますよね。

投稿者的に特筆したいのは谷本安美ちゃん。
結成当初、やはり北海道からの通いという条件が響いてか、公式のWeb配信番組でレッスン風景が放送される際にも、一人だけ居ないことも多かった谷本さん。”モーニング娘。” って名前以外はハロプロのことをよく知らないままにオーディションを受けたという衝撃のインタビューも話題でした。と、そんな安美ちゃんなのに、今や、つばきのステージングの要(かなめ)です。
派手に目立つことこそ少ないけれど、きちんとしっかりパフォーマンスする様こそ、つばきのステージを支えてくれています。それは、スキル的にどうこうって意味じゃなく、安美ちゃんが落ち着いて笑顔を見せているってことに安心して。

そして梁川奈々美さんに続いて、明日のハローを担う者として挙げたいのが浅倉樹々さん。もちろん9人とも明日のハローを担う逸材だし、リーダー山岸理子ちゃんは可愛いし、個人的には小片リサさんと新沼希空ちゃんからは一瞬たりとも目が離せないんですけども、それでも、どうしたってキラキラしているのは樹々ちゃんです。
懸念される腰の故障を完全に癒して、そのポテンシャルを十全に発揮するとき、次世代のハローは浅倉樹々によって牽引されると、投稿者は、そう確信しております。
そして『ひなフェス』では、つばきの登場パートが短いからこそ、浅倉樹々100%の全力の、その片鱗を見ることができたという次第。

カントリー・ガールズ 健在なだけじゃなく、しっかり成長も

カントリー・ガールズは、残念ながら新曲のお披露目はなし。
このあたり、グループ兼任の忙しさだったり、メンバーの学業優先の結果だったりが現れているってことなのかしら、と思っちゃいますよね。メンバーが集まることも難しいのかな、と。新曲のレッスンする時間も取れないのだろうかしら、と。だから、改めてレッスンするまでもない馴染んだ楽曲でステージに間に合わせるのかな、と。

…いやいや、どこを見て言ってんだおまえ!と、自分で自分を叱りたいほど、どこが「レッスンをする時間も取れない」ほど兼任や学業優先が響いてるって?

カントリー・ガールズは、“健在” と言うも愚かなほど、明らかに “カントリー・ガールズとして” パシフィコのステージに屹立していて、それは親しんだお馴染みの楽曲だからこそ如実だったかと。

11.Good Boy Bad Girl
12.キスより先にできること

驚いたのは、ちょっと見ない間に、小関舞さんが可愛くなっていたこと。
いや、もちろん、以前だって可愛かったんですけど、やっぱり、10代後半の年頃にとって、ほんの数ヵ月という時間の経過が、如何に大きいか、おじさんとなってしまった投稿者は、その彼我の時間の流れの差にこそ愕然とするところ。小関舞さん可愛かった。

そして、『ひなフェス』でのカントリー・ガールズといえば、「(メンバー)ひな?/(客席)フェス!」の掛け合い。
この掛け合いを促す船木結さんの様子が見もので、大阪のノリを全面に出そうとするも、その “あえて” な感じに自分で笑ってしまっているところが可愛らしいだけじゃなくて、自分を客観視できてるところを(これこそを “あえて”)客席に見せてるようなところもあって、いや、繰り返し、ほんの数ヵ月という時間の経過で、メンバーたちはびっくりするくらい成長していますね。

こぶしファクトリー 屈しない姿勢

こぶしファクトリーは新曲の『明日テンキになあれ』を披露してくれます。
同じく新曲の『これからだ!』同様、こぶしファクトリーが2017年来置かれた状況を念頭にするとき、ファンによっては、かなり激しく響くことになるんじゃないでしょうか。
これまでオリンピックだったり応援団だったりと、様々な意匠に託して世の中にエールを送り続けてきた こぶしファクトリーが、ついに、何かの意匠に託してではなく、自らに向けてエールを送ります。まだまだ、これからだっ!って。明日は天気になれ、って。

13.押忍!こぶし魂
14.明日テンキになあれ

特にネットで検索しないまでも、おそらくは周囲からの視線を、その視線に込められた意味を、どうしたって感じずにはいなかったはずの5人が、まだまだ若く幼い5人が、それでも、2017年のカウントダウンから冬ハローを経て、決して下を向かずに、しっかり自分たちの足でステージを踏みしめて屹立していたことは(そうなるまでの経緯には一部不名誉なことが含まれていたとしても)はっきりと、ハローの歴史に刻むべき、凛とした勇姿でした。その凛として前を向く眼差しを携えてパシフィコ横浜に降臨した こぶしファクトリーが、これらの楽曲を歌い上げるとき(まさに「歌い上げる」という形容が適切で、腹の底から歌詞を絞り出すとき)、メンバーの歌唱に呼応する こぶし組のコールとペンライトまで含めて、その “屈しない” 姿勢は、こぶし組ならぬ全ハロプロファンの刮目するところかと。

それから、軽い感じで最後に付け加えますけども、野村みな美さんが凄い勢いで美女化していると評判ですが、超納得です(これは本当に。ぱっと見、一瞬、誰だかわからなかったレベルで)。

モーニング娘。’18 いつのまにこんなに美女だらけに!

OGが大挙して出演してくれた前日(3/31)のステージで披露された『五線譜のたすき』こそ、”この場で歌われるための曲だった” 感がすごくて、往年のファンならずとも腰を抜かしそうだったわけですけど、OGの出演がなく、むしろモーニング以外の現役メンバーにスポットが当たる、この4月1日の昼公演での披露こそ、そういった “楽曲にとっての外部要因” がない分だけ(この『五線譜のたすき』という曲にあって、OGの客演を「外部要因」と呼んでしまって良いかどうか、かなり評価が分かれるところでしょうけど)、楽曲そのものの力強さ、奥深さが感じられる披露となりました。
従って、それを具現化してくれたモーニング娘。’18 の現役メンバーの力量の充実ぶりも。

15.花が咲く 太陽浴びて
16.五線譜のたすき

そんなに他のメンバーと違ったことをしてるとも思えないのに、ずどんと目に飛び込んでくるのは牧野真莉愛ちゃん。また『花が咲く 太陽浴びて』の間奏のダンスにあって、そのトルソーのねじれ具合が驚異的であったのは石田亜佑美さん。石田さん、もしかしたら一般の人よりも骨格に関節が多いんじゃないかと。

どんなに大人しくしていたって目立ってしまう牧野真莉愛さんと、わずかでも大人しくしていることはなく常に全力で(客席に対してすら)勝負を挑んでいる全力娘である石田亜佑美さんが、どうしたって目立つのはモーニング娘。のライブでは当たり前のことでもあるけれど、やっぱり今般の『ひなフェス』は、個々のグループの出番が細切れだから、誰もが最初っから全力で飛ばしてくるので、石田さんの全力っぷりも一層激しいといった次第。真莉愛ちゃんの本人がコントロールできないはずの “タレント性や華があるところ” も、石田さんの全力っぷりと同じように際立ってくるのは不思議だけども。

そして、今般のライブで驚いたのは、モーニング9期。
いや、譜久村聖さんも生田衣梨奈さんも、めっちゃ美人なんだもの!
すぐ上に、こぶしの野村さんが美人化著しいって記しましたけれども、なんか譜久村さんと生田さんの美人化は、その “化” する度合いについて “著しい” とか “急激すぎる” とか形容するようなものじゃなくて、なんだか “もともと美人だったんだけど、美人として振る舞う踏ん切りが本人になかった” ところを、ついにその繭を脱ぎ捨てたというか、以前から大きく変わったところがあるわけじゃないんだけど、振り向きざまの一瞬の笑顔に射貫かれてしまって、以前と同じようには見れなくなったというか、その “変化” が、具体的・物理的・即物的・客観的にどこ・いつ・どのようにと指摘できるものと言うよりは、その “様態” が、変化してしまった事後になって、過去をふり返る形で気付かれるような、なんだか、そんな様相で “美しい” と表現するような性質のものであって、実にエレガントです。

そして、そんな譜久村さんと生田さんの美人化とは、まさしく様相を異にして、むしろ「具体的・物理的・即物的・客観的にどこ・いつ・どのようにと指摘できる」かのように、メキメキと、そのプロセスが目視できるほど美人の度合いを深めているのは小田さくらさん。
小田ちゃんの凄いところは、まず、あちこちで大評判のその歌唱力をもってモーニングのステージを牽引し(単に歌が上手ってこと以上に、小田ちゃんは歌が上手いと評判になってからこのかた、一瞬も緩まず歌唱力が卓越しているという立場を維持し続けていることこそ特筆すべきかと)、同時に、上に述べた つばきファクトリーにおける谷本安美さんのように、あるいは、かつての℃-ute における中島早貴さんのように、安心して見ていられるパフォーマンスの安定具合で、モーニングのステージを底支えしながらの、その上での美人化であるという点。すばらしかったです。

ザ・ひなフェス ~ソロとシャッフルと全員と ~

4月1日のソロは、アンジュルムから川村文乃さんで、シャッフルは勝田里奈さん・上國料萌衣さん・船木結さん・宮崎由加さんの4人(金澤朋子さん病欠につき)。

17.キャンパスライフ~生まれて来てよかった~(℃-ute)/川村文乃
18.女が目立ってなぜイケナイ/勝田里奈・上國料萌衣・船木結・宮崎由加
19.桜ナイトフィーバー

川村文乃さんの声質の可愛らしさは、単に可愛いってだけじゃなくて、まだまだ先輩諸氏と比べちゃうと若干不安定な(ってか、やっぱり℃-ute の楽曲って難しいんだと思う)音程の取り方と相俟って、めっちゃ可愛いですよね。
これって、やがて歌唱力が向上するにつれ、今の不安定な中での声質の可愛さは失われていくのか、それとも独自の魅力として花開いていくのか、なんだか先が楽しみです。

シャッフルユニットによる『女が目立ってなぜイケナイ』、会場奥のメインステージからEブロック近くのセンターステージへと、センターを縦に貫く花道を移動してくる様が、プラチナ期オリジナルのMVさながらで、鳥肌を立てながら観覧したことをご報告。
って、高橋愛や新垣里沙、あるいは田中れいなや亀井絵里を擁していた、あの頃のモーニング娘。のMVの構図をなぞって、しかし少しも遜色のない勝田、上國料、船木、宮崎に、大きな拍手を送りたいところ(送ったけれども)。

全メンバーによる『桜ナイトフィーバー』を終えて(ああ、ひなフェスだなあって思うよね)、今般のライブのプレミアム指定グループの楽曲を他のグループがカバーするパートへ。カバー担当とカバーされた楽曲は、次のとおり。

20.KEEP ON 上昇志向!!(Juice=Juice)/つばき・カントリー(山木・小関)
21.乙女の逆襲(アンジュルム)/こぶし・一岡・高瀬・清野
22.大人の事情(Juice=Juice)/こぶし・一岡・高瀬・清野
23.カクゴして!(アンジュルム)/モーニング・稲場

こういう他のグループの曲をカバーする企画は、カウントダウンでもハロコンでも、もうすっかりお馴染みだけど、こうしてグループと楽曲を分離して別々に切り分けてステージにのっけることで、普段セットで鑑賞しているときとは違って、楽曲そのものの力強さだったり、楽曲を奏でるメンバーの力量の如何といったものが、かなりはっきりするのもまたお馴染みです。

なお、『大人の事情』にて、「just want to be “NEXT to YOU”」の歌詞のところでスクリーンに一岡伶奈さんが抜かれたのは、偶然だったんでしょうか。

アンジュルム まさしく四文字熟語で多士済々

満を持して、今般のライブの(Juice=Juice と並んで)プレミアム指定のアンジュルムです。かつてのスマイレージの、いわば “往年の名曲” といった位置づけのものから(『私、ちょいとカワイイ裏番長』、『有頂天LOVE』)、アンジュルム定番の一曲(『次々続々』)に加えて、未リリースの新曲まで(『泣けないぜ・・・共感詐欺』)、実にコンパクトながらバラエティに富むだけでなく、あの頃からこの先までを、短い間にギュっと詰め込んだ、見事なセトリかと思います。

24.泣けないぜ・・・共感詐欺
25.マナーモード
26.私、ちょいとカワイイ裏番長
27.次々続々
28.君だけじゃないさ…friends
29.有頂天LOVE

ただ、わたくし、自分でも吃驚なのが、昨年末にリリースされたばかりの『マナーモード』と『君だけじゃないさ…friends』が、なんだか、じんわりと染みていて、すでに(投稿者の中で)名曲への道を歩み始めているということ。
これらの曲こそ、他のグループによってカバーされることで、その楽曲としてのストレートな名曲っぷりを堪能したいところ。

まだまだ子供だとしか思っていなかった笠原桃奈さんの(妖艶な)成長っぷりも、室田瑞希さんのキレのあるダンスも、”省エネ” などと言われながらも、間近で見ると、やっぱり端正で美しい勝田里奈さんのパフォーマンスも、タケちゃんの楽しそうで本人めっちゃ気持ちよさそうなボーカルも、どんだけゴリラのマネをしても隠しきれない中西香菜さんの美しさも、そりゃもうアンジュルムもまた、どこを見ても誰を見ても見所満載で、実に充実した観覧となったわけですが…

そして、その恵まれた(実にバランスよく均整の取れた)身体に、豊かな表情と男前すぎるルックスと、やっぱり、どうしたって目立つのは佐々木莉佳子さん。
かつて、ず~~っと以前に つんく♂さんがオーディション時の道重さゆみさんを評して述べたように、アイドルとかタレントって言うよりは、佐々木莉佳子さんそのものが一つの作品であるかのようです。”目が離せない” ってのをリアルで体感して来ましたよ。
( SATOMAYAイベントで購入してきた『ナルチカ日帰り里山旅2018』の未公開女子会パートでも、佐々木さん大活躍でしたよ)

そして、ここにも明日のハローを担う者 上國料萌衣

20年の年月の中で蓄積されてきた “ハロプロらしさ” は、今現在ステージに上る(その20年も生きていない)現役メンバーひとりひとりの一挙手一投足の隅々に浸透しています。
そのパフォーマンスだけじゃなく、ステージに挑む気持ちの持ち方まで含めて、誰もが何処に出しても恥ずかしくないハロプロメンバーとして見事に根付いています。
繰り返し、ほんとうに、『ひなフェス』というハロプロ総出演のライブは、すばらしかった。

だけど、来年の春での卒業を表明したアンジュルム和田彩花さんだけでなく、その美しさに仰天したモーニング娘。9期メンバーなども、いつまでもハロプロメンバーであることは出来ないわけで、多くの先輩の後に続くように、いつの日にかステージを去って行くことになるのでしょう。
だからこそ、刹那の今の輝きが一層眩しいってこともあったりするわけですけども。

そんな中で、次世代のハロプロを牽引するであろう、秘められた輝きの鱗片を見せている者が何人か、芽吹き始めています。
これまでに言及してきただけでも、明らかな華で目立つモーニング娘。牧野真莉愛さん然り、キャラが立ちすぎることに自分でも困惑しているところが見えないでもない Juice=Juice/カントリー・ガールズ梁川奈々美さん然り、背負った物語の一方で、キラキラしたアイドル性を微塵も失うことがなかった つばきファクトリー浅倉樹々然り。
明日の萌芽は、そこここに見出すことができます。
そして、アンジュルム上國料萌衣さん、その舞台度胸と目力と、見てるだけでこっちも引き込まれる笑顔過ぎる笑顔とで、自ら率先して前に出て、きっと明日のハローを引っ張ってくれるだろうと思います。よね?

*****

20年の研鑽が磨き抜いた抜き身の切先ばかりが何十人も、入れ替わり立ち替わり、広く大きなパシフィコ横浜の展示ホール内に設えられたステージを縦横に駆け巡る ひなフェス ライブ
他に抜きんでて鋭い切れ味を示す者、鈍く静かに光を放つ者と、どちらを向いても、誰を見ても、見応えのある、すばらしいステージでした。
ステージ自体が素晴らしいだけじゃなく、20年の研鑽の結果、積み上げられた今現在の技の冴えから、まだまだ磨かれることを待っている中ですでに渋くきらりと光っている者まで、その過去と未来を結ぶ刹那の通過点である今、一瞬だけ輝くこのハロプロの春のお祭は、昨日を背負って明日に向う、その流れそのものを強く意識させるという意味でも、すばらしいライブでしたよ。

誰一人をとっても、たった一人であってすら、その一人の中に20年のハロプロの歴史が息づいています。その一人のこれからの歩みが、次のハロプロの20年につながります。
まさに、分割したはずの部分に全体が再び現われている

って、こういう総出演のライブは推しグループの出番が少ないからって、避けちゃうハロプロファンもいるようだけど、その推しグループも、出番が少ないからこそ、最初っから全力で来るので、ほんとに見応えがありますよと、最後にもう一発おすすめして。

※ 上に挙げられなかったメンバーも、とんでもなく素晴らしかったことは言うまでもなく。

(文=kogonil)

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