矢島舞美&中島早貴、あの頃の2人に再会できるステージ SHIMA・SHIMA Theater~妄想女子、危機一髪!~

現場で知り合いと出会うと、挨拶もそこそこに、問われてもいない最近の現場参戦歴や今後の参戦予定なんかを一方的に話しちゃったりします。自らを顧みて、改めて “こういうところが友達がいない理由なんだろうな” と思ったりもするわけですが、こと COTTON CLUB にあっては、「今日はこんなところですけど明日はあの辺りなんですよ」って具合に、公演毎の座席の優劣なんかを、これまた問われてもいないのに話しちゃうのは、どうしてなんでしょうかね。

SHIMA・SHIMA Theater~妄想女子、危機一髪!~

そんなわけで、東京は丸の内の COTTON CLUB では、元℃-ute 矢島舞美中島早貴による『SHIMA・SHIMA Theater』が開催されています。

この『SHIMA・SHIMA Theater』、今回は、題して『妄想女子、危機一髪!』。
なっきぃ の “20周年記念前夜祭” のステージに舞美ちゃんがドカンとゲスト出演した『妄想女子のカフェテラス』を初回とカウントするなら、今回で三回目となります。正式な SHIMA・SHIMA Theater の最初のステージである『妄想女子とペンギンちゃん』では、激しく℃-ute ファンの琴線に触れまくりでしたけど、今般は、琴線に触れまくりなまんま、それ以前の『妄想女子のカフェテラス』の内容を大幅に踏襲した筋立てとなっております(後述)。
もちろん、妄想女子たる中島さんの妄想が、現実なのか妄想なのか、敢えて境界を曖昧にして物語られるという大枠もそのままに。

投稿者は、2018年8月16日のレイトショーに参加。レイトショーは “開場20:30/開演21:00” で、仕事帰りと思しきネクタイ姿の参加者も多数。
いや、道重さゆみさんの “SAYUMINGLANDOLL” 公演についても思うんですけど、この “客層を見据えてのレイトショー” って、いろいろ趣がありますね。熊井友理奈良さんのディナーショーとも共通するところとしては、現役ハロメンのイベントやライブの風景とは参加者の様子も含めて全然違うのが(自分も参加していながら)若干新鮮です。そして何より、こういった “レイトショー” 仕様から、事務所側からの “これからも継続しますんで、諸々よろしく” ってメッセージが読み取れるようで、少し安心するところがあったりします。かつてのように頻繁に逢いに行けないし、気軽に握手もできなくなるけれど、それでも、少なくとも、道重さん、そして舞美ちゃんと なっきぃ のステージは、これからも続くんだなって(投稿者の思い込み込みで)。

物販ではフォトブックがお薦めです。舞美ちゃんのファンクラブイベントでフォトブックの入手を強めにお薦めしたことがありましたけど、その時の理由(まあ、舞美ちゃんが可愛いってことなんですけども)に加え、今般は、なっきぃ の愛らしさが炸裂しておりますので、是非!
すんげー可愛いッスよ、今回のフォトブックなっきぃ!

妄想女子中島さん健在

SHIMA・SHIMA Theater は、前半のお芝居パートと後半のミニライブパートで構成されています。

今般の『妄想女子、危機一髪!』のお芝居パートは、上にもリンクした『妄想女子のカフェテラス』をなぞった筋立てとなっています。
なっきぃ に加えて舞美ちゃんもカフェのウエイトレスさん姿で登場。なっきぃ はミニスカな感じのメイド服、舞美ちゃんは、正しく英国紳士に仕えるメイドな感じも色濃くロングスカートのメイド服で、この時点でノックアウトされます。このメイド服姿の2人を目にできただけでも、わたくしの今生の価値があったかと。しかも、矢島さん、ロングスカートのメイド服なうえ、黒縁眼鏡にロングの黒髪と、いろいろと(個人的嗜好を越えて)たまらないものがあったりなかったり。

昔ながらの町並み云々とか、自分たちはカフェのアルバイトであるとか、チェーン店のカフェ(スターハックス)が近所にできてお客さんが減っちゃったとか、いろいろ状況を説明しながら導入部をこなしていくわけですが、この説明のいちいちが可愛い。
中島早貴さんって、このままお婆ちゃんになっても可愛いよね、きっと

前作『妄想女子のカフェテラス』同様、おなかポンポンショーから、あさぬま美輝さんが妄想カフェの店長役として参加します。妄想内裁判の裁判長など兼任しているのも同様。また『妄想女子とペンギンちゃん』にも参加してくれていた中尾ちひろさんも参加。

舞美ちゃんは、前作『妄想女子のカフェテラス』同様、現実の存在なのか中島さんの妄想内の存在なのか曖昧なまま、メイド喫茶バイトの同僚/司法試験チャレンジ中の なっきぃ お気に入りの常連さん矢島くん/検事の矢島くん/幻の恋人矢島くん/なっきぃ家の母 舞美/過去に同じカフェでバイトしていた大先輩…と、いくつもの役にチャレンジ。だけでなく、舞美ちゃん、今般は “Day Dreamer Red 舞美” としても大活躍です。

物語の舞台となるカフェの常連さんで メイドなっきぃ が秘かに憧れている常連客の矢島くんが実在するのかどうか、この常連客矢島くんが、なっきぃ の妄想内で常にご家族に紹介し損なう恋人の矢島くんと同一人物なのかどうか、司法試験にチャレンジ中の常連客矢島くんこそ、なっきぃ の妄想内裁判で 中島さんを指弾する検事矢島くんのかつての姿であるのかどうか、なっきぃ の母親である舞美が、なっきぃ のバイト先での大先輩であったという系列と、この妄想内の矢島くん系列のキャスティングの関係(どっちが実在で、どっちの時間軸が現実に近いのか)…といった辺りは、ことごとく(意図的に)曖昧で、すべてが中島さんの妄想の産物なのか、部分的には現実なのかといったところは、追求してもしょうがない感じのお芝居です。

そういった、物語内での妄想と現実の区別どころか、筋立てにちゃんと意味があるのかすらよくわからない芝居ですが、やっぱり素晴らしい。
個々の場面での中島早貴さん、ご家族に矢島くんを紹介し損なう場面や、その後(妄想の矢島くんと)携帯で話してる場面、妄想内裁判でいろいろと攻められてる場面など、 “ぷーーーっ” と頬を膨らませてご立腹な表情は、至宝です。
それは顔立ちが可愛いとか、表情が可愛いとか、そんな次元を越えていて、もはや中島早貴さんの存在そのものが可愛い。
もう、中島早貴さんって、このままお婆ちゃんになっても可愛いよね、きっと

物語の舞台となるカフェは(妄想なのか現実なのかを問わず、現在なのか過去なのかを問わず)地上げのターゲットにされているらしく、この地上げ屋さんでもあり(これも過去の地上げの当事者であるのか、現在におけるカフェの救世主ともなった、過去の地上げ屋さんの娘さんなのかを問わず)、同時に世を乱す悪の怪人 “餃子夫人” として中尾ちひろさんが参加してくれるわけですが、この地上げと闘うメイドさんとしても、怪人餃子夫人と闘うヒロイン “Day Dreamer Red 舞美” としても、圧倒的に格闘が強い舞美ちゃん、むしろ世界を守れそうな舞美ちゃんの描き方は、心から素晴らしかった。
矢島舞美さんって、スっと背筋を伸ばして立ってる佇まいそのものが美しいよね。

と、このように、お芝居そのものが(観覧経験がないと理解不能で心から申し訳ないけれど)中島さんの存在そのものの愛らしさと、舞美ちゃんの存在そのものの美しさを、徹底して際立たせるものとなっていて、その意味で、非常に見応えのあるものとなっています。
上に述べたように、今後も SHIMA・SHIMA Theater が、こうしたテイストで継続するなら、それは大歓迎といったところですよね。

劇中挿入歌とミニライブ

そんなお芝居には、劇中歌として、お芝居の展開に合せて、次のような挿入歌が(↓)。

劇中の挿入歌として

  1. 心の叫びを歌にしてみた
  2. この街
  3. Yes!しあわせ
  4. 恋をしちゃいました (タンポポ)
  5. THE FUTURE
  6. すき焼き (モーニング娘。)
  7. お願い魅惑のターゲット (メロン記念日)
  8. ベーグルにハム&チーズ

お芝居を終えてミニライブのパートでは、こんな楽曲が披露されます(↓)。

ミニライブ

  1. 恋するエンジェルハート(美勇伝)
  2. 私に帰れる町(中島早貴 – ソロ)
  3. これから飛び乗ってく未来(矢島舞美 – ソロ)
  4. 夏ダカラ!(Buono!)
  5. 愛はまるで静電気
  6. 赤いフリージア (メロン記念日)

ミニライブでは、笑ってる中島さんと、”やっちゃった!” って顔をして肩をすくめていた矢島さんの様子から、舞美ちゃん、どこからしらで何かしらミスしたっぽいです。そんな様子も含めて、以下。

懐かしい℃-ute 楽曲のイントロが響いてきて、その旋律にのせて、矢島舞美さんと中島早貴さんが、あの見慣れた膝下を外側にステップさせるダンスをしながら歌ってくれて…
わたくしとしても意外ではあったんですが、自分でも自覚がないうちに深刻な℃-ute 不足に陥っていたようで、いろいろと溢れるものがありました。

この点について、いろいろと述べていたら、きっとレポが終わらないので、ひとつだけ。
もちろん楽曲そのものも素晴らしかったんですけど、何よりも、自分たちがこの楽曲を改めてファンのみなさんの前で披露していることが嬉しくて仕方ないって感じの舞美ちゃんと なっきぃ の様子こそが印象的です。

舞美ちゃんの嬉しそうなニッコニコな笑顔は、ほんとに女神の微笑みで、見る者を癒す力が半端ないっすよね。ってか、舞美ちゃん、ほんとに嬉しそうなんですもん。

ずーっと矢島さんのことを「舞美ちゃん」とか「矢島さん」って呼んでた中島さんは、ミニライブ中のトークで、一度だけ、矢島さんを「リーダー」って呼びます(つい、うっかり…なのか?)。

矢島舞美さんも、中島早貴さんも、℃-ute が解散してから、それぞれに舞台を中心にいろんなお仕事を経験して、とりわけ なっきぃ からはラジオなどでも「もうアイドルじゃない」的な発言は多々見られることもあって、それぞれに独立したタレントとして、どことなく顔つきも変わってきた印象もあったんですけど…こうして2人で一緒に COTTON CLUB のステージに立っていると、もう書いてる当人が陳腐すぎると自覚していて、どうにか他の表現はないもんかと困惑してるんですけど、まことに “あの頃に戻ったかのよう” で。
思い出も、あの頃も感じていた気持ちも含めて、いろんなものが溢れてきます。

アホになった なっきぃ と、覚えてない舞美ちゃん

そんな矢島さんと中島さんは、お芝居からミニライブに移行するタイミングや、ミニライブのパートのトーク部分で、いろんなことをお話してくれます。
いくつもの役柄をこなす矢島さん曰く “早き替えは戦い” なんだとか。
こうした舞美ちゃんと なっきぃ の、楽しげに、だからこそ脈絡なく展開されるお喋りは、SNS などを検索すればリアルタイムの報告がたくさんヒットするけど、わたくしも参加してきた8月16日のレイトショーからいくつか。

卒業後アホになった なっきぃ

ミニライブが始まって数曲を終えたタイミングで、いろいろ近況を語ろうとして中島さんが左右を見回して曰く「ここ、話して良いんだっけ?」と。

そんな風に段取りを忘れたところで、中島さん、℃-ute が解散してから「卒業して、わたし、アホになった」と。
℃-ute では(やらかしリーダー矢島さんをフォローする必要もあって…ってのは、この日 COTTON CLUB に集った者には言うまでもないので、なっきぃ も明言してなかったけど)場の進行やコメント収録の調整など、いろいろ仕切る立場で、いろんな方面に配慮していて、しっかり者という立ち位置であるとも自認していた中島さんは「卒業して、わたし、アホになった」と。

℃-ute では、いろいろ前に出て喋り倒すメンバーが(複数)いたから、自分は調整役であると自ら任じ、そういう場面では引っ込んでいることが多かったんだけれども(と、自ら語りながら)、元々は中島家にあっては、次女である自分はお喋りだったのだと。そんなお喋りな性癖が、℃-ute が解散してからは出てくるようになったのだとか。
そういった自分の立ち位置の変化をして、自ら「卒業して、わたし、アホになった」と述べる中島さんでした。

関連して、人見知りもしなくなったんだとか(これは昔から なっきぃ を知るファンにとっては大衝撃ですよね)。よく喋る岡井千聖さんについて、℃-ute 時代は “千聖は同じ話を繰り返すよね” って思って可笑しかったけど、自分も最近は同じことをしちゃってると。
誰に何を話したのか、覚えていないんだとか。

さらには中島さんは、どこの現場でもお魚だってバレると愚痴ったり。
ある舞台の開演前に Line Live で告知していたら、ファンからお魚関連のコメントが殺到したそうで、共演者に不審がられ、「あの~…その “お魚” ってのは私です…」とか言わざるを得なくなったと一通り経緯を語っては、客席に向って「もう!やめてよね!」と。

もう本当に、なっきぃ って、このままお婆ちゃんになっても、すっげぇ可愛いよね。

覚えてない舞美ちゃん

ミニライブ後半のトークで、唐突に なっきぃ に向って「おなか減った、ご飯たべたい」と舞美ちゃん。COTTON CLUB では、楽屋飯と称して軽食も販売されていて、この日のメニューは軽食というにはボリューム満点すぎる “目玉焼きのせチャーシュー丼”。その宣伝に繋げるトークではあったんでしょうけど、いかにも普通に(客前であることすら忘れて)友達と何気なく会話してる風に「おなか減った」とか言い出す矢島さんが可愛かったとご報告しつつ、その直後に、ここはお客さんがいるステージなんだって思い出したように、そんなところで私ったら何を言い出してるのかしらって思い至ったように、急にパッと表情を崩して恥ずかしげに微笑む舞美ちゃん、ほんとに可愛かったっすよ。

お互いにソロでは演劇の現場が多いってことで、トークコーナーのお題として “舞台でのハプニング” というテーマが出されます。
いろいろ語る中島さんのトークを、嬉しげに聴いてる矢島さんですが(ほんと、なっきぃ のトークに聴き入ってポカンと半ば口を開けていてすら美しいです)、自分に話を向けられて、そりゃいろいろやらかしてるんだろうとは思うけど…と、覚えてない舞美ちゃんです。

懐かしの『乱』の舞台で、演出家さんに指導されるままに本気ビンタを相手役に喰らわせたこと(翌日、自分の手が腫れていたことで気付いたらしい)だったり、ある企画の寸劇で、相手役を蹴飛ばす勢い余ってスリッパを飛ばしてしまって、しかし監督からのストップがない以上は芝居を続けなければと思って、しばらく裸足で芝居を続けていた件など、それでも懸命に絞り出した失敗話が、みんな誰かを蹴ったり殴ったりするエピソードばかりだったりして、さすが肉体派女優矢島舞美さんです(それでも、リアルに間近で見ると、ほんとに細くて華奢で美しいんですけどね)。

ただ、そうやって絞り出しながらも、それでもトークテーマに沿ったエピソードを思い出そうとして、自分の舞台のことは覚えてないのに、自分が観に行った舞台での中島さんの様子だったり、かつて℃-ute から中島・岡井・萩原が参加した舞台『ストロンガー』のあれこれを思い出す矢島さんでした。
あまりに自然だったから、うっかりするとスルーしちゃいそうな場面ですけど、こうやって、いろいろと印象深かったことを思い出そうとして、自分のことではなく、℃-ute メンバーのあれこれをこそ思い出して、それを嬉しそうに語るところは、矢島舞美さんの、ちょっと信じがたいほどの人柄の美しさを物語るところかとも思います。
うっかり(?)なっきぃ が舞美ちゃんを「リーダー」って呼んだのが、舞美ちゃんが『ストロンガー』での岡井さんや舞ちゃんのことを話したときだったのも、なんだか見ていて嬉しい場面でしたよ。

*****

矢島舞美さんも、中島早貴さんも、℃-ute とハロプロを卒業して、女優として、それぞれにお仕事の経験も積んでいます。2人とも、顔つきも少し厳しさを増してきました。何より、そうした変化を、当人たちこそが深く自覚して、ラジオなどでも時折 “もうアイドルじゃない” といった趣旨のことを語る場面もあります。

だからこそ、こうしたイベントは財産だと思います。

舞美ちゃんと なっきぃ が、ヒロインDay Dreamer に変身するときのコスチュームが、ちゃんと赤と青であることも。矢島さんと中島さんが奏でてくれる℃-ute やハロプロの楽曲も。その楽曲を具現化する姿に、舞美ちゃんらしさと なっきぃ らしさを読み込むファンの側の(好ましい意味での)歪んだ認知も。
すべて、これまで懸命に走り続けてきたことの結果として、すばらしい財産として蓄積されているんだなって思います。

そして何より、顔つきも少し厳しさを増してきた2人が、それなのに、友達と会話してるように自然に「おなか減った」とか言い出したり、「リーダー」と呼んだりできるような、あたかも2人があの頃に戻ったかのように振る舞える、そんなステージが、定期的に開催できているってこと、このことこそ何にも代え難い財産ですよね。

それぞれの道を歩み始めたからこそ、アイドルではなくなったからこそ、表情にも厳しさと深みが出てきたことが明瞭だからこそ、それでも “やっぱり舞美ちゃんだ”、”やっぱり なっきぃ だ” と感じられるような場面に再会できた『SHIMA・SHIMA Theater~妄想女子、危機一髪!~』は、ファンにとって、とても嬉しい素敵なステージでした。

そんなステージであるからこそ、2人にとっても “あの頃のように” いられるステージであるなら、こんな嬉しいことはないと思いつつ、定例のステージとして今後も継続してくれることを祈ります。心から。

(文=kogonil)

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