PINK CRES. 初のライブツアーで、千秋楽のゲストが照らし出した歌姫たちの実力

永らく道重さゆみさんのルックスの可愛さだけを愛でる在宅であった私は、だから、ハロプロの楽曲については、ほとんど頓着することがなかったはずなのに、リアルタイムではほとんど知らないはずだった楽曲にふと胸を突かれて「あ、俺、この曲、好きだわ」と急に自覚することがあります。それこそ “リアルタイムでは知らないはずだった” というなら、ZYX の『白いTokyo』なんて、存在そのものを知らなかったはずなのに、今やイントロだけで泣ける曲になっていたりします。

冒頭からいきなり、こいつは何を言ってるんだ、って?
ええ、『PINK CRES. 1st Live Tour 2018 ~PINK LAND~』の千秋楽に参加してきたものですから。

先だってリリースされたばかりの2nd アルバムに収録された楽曲なんて、ほとんど馴染みがないはずなのに。それこそ、馴染みがないどころか、ちゃんと聴いた回数が指折り数えられる程度でしかないはずなのに、上に述べた “リアルタイムでは知らないはず” の楽曲に今尚涙腺を刺激されるように、夏焼雅さん率いる PINK CRES. の楽曲の力に、なぜだか改めて驚かされるのでした。ないしは、PINK CRES. を含むアップフロントの制作する音楽の迫力に。

PINK CRES. 1st Live Tour 2018 ~PINK LAND~

PINK CRES. の初のライブツアーとなる『PINK CRES. 1st Live Tour 2018 ~PINK LAND~』が、2018年9月24日の月曜日(振替休日)、新宿ReNYで千秋楽を迎えました。
こちらの「13時30分開場/14時15分開演」のお昼の公演に参加してきたので、過去の例に漏れず、喜び勇んで諸々ご報告をと思った次第ですが、思っていた以上に素晴らしいライブだったので、けっこう戸惑っています。

いつのまにかイジられ役の二瓶有加

これまでも、いくつか PINK CRES. のライブには顔を出してきましたけど(このへんや、このあたりをご参照いただければ幸甚)、いつの間にか “突っ込まれ役” が小林ひかるさんから二瓶有加さんにシフトしてたことが最初の驚きだったりします。

新宿ReNYが開場して、チケットの整理番号順に呼び込まれて、ドリンク引換なんかを済ませて、開演を待つあいだ、関係者席に陣取る人々の模様なども眺めているうちに影アナが流れてきます。この影アナ担当は二瓶有加さんなんですけど、ちょっと言葉に詰まるってどころじゃなく、比較的大きめに噛んだりしてます。それでも最後まで明るくギャル風にアナウンスをやり切ったのは見事でしたけど、開演してステージにメンバーが登場してきてからも、MCでカミカミだったりします。それは自分でも “わたし、今日は滑舌がおかしい” と訴えるほど。そして、そうした偶々のアクシデントだけじゃなく、雅ちゃんも小林さんも、なんだか嬉しそうに二瓶さんをイジっています。

それでもどこか “イジられ役二瓶さん” に納得しちゃうのは、ギャル風だったりアルバイト経験豊富で世間知に長けてるって押し出しにも関わらず、この日の二瓶さんが、めっちゃ素直で可愛かったから。思うに、二瓶さんが、お披露目の最初っから妙に “キャラ立ち” していたのは、それだけ素直で “はしゃいでいた” 末っ子気質故なのかもしれないなと、今にして思うのでした。

二瓶有加が思わず吐露したフレーズ

この PINK LAND 千秋楽では、活動停止中 Berryz工房からキャプテン清水佐紀さんがゲストで登場します。

PINK CRES.メンバーがパーソナリティーをつとめるハロドラ火曜日で、この夏のハロコンで雅ちゃんがゲスト出演した公演で舞台袖から見ていて興奮したとラジオで述べる つばきファクトリー小片リサさんに「そうだよね、ファンだった頃に戻っちゃうよね」と賛同していた二瓶有加さんは、佐紀ちゃんと同じステージに一緒に登壇してることに、やっぱり興奮しちゃって、喜んで “はしゃいでいた” のも可愛かったりして、ここでも二瓶さんの新しい “キャラ立ち” が目立っていたりします。

二瓶さん話を続けると、この千秋楽に佐紀ちゃんをゲストで招いたことについて、昼公演ライブ終わりのMCでは、こんなことを話してくれました。二瓶さんは高校生のとき、授業中ヒマだったもんだから(客席から一斉に教育的指導が入って、それに対して「そういうことにしといてくださいよ」と、無理矢理 “授業中ヒマだったこと” をスルーさせようとするのも可愛かったのは余談の余談として)当時からファンだった Berryz工房と一緒に歌えたら楽しいだろうなあと夢想するのがいつものことだったんだとか。それに続けて二瓶さん、こう言います。
夢って叶うんだ」って。

そう二瓶さんが話してくれるのがライブ終盤のMCだってこともあって、それまで披露されてきた PINK CRES.の楽曲の流れ(後述)を踏まえた上で、オーディションからの2年間を経て実現したファーストライブの千秋楽だって流れを踏まえた上での「夢って叶うんだ」には、ちょっと胸を突かれるものがありました。

二瓶有加さんが「夢って叶うんだ」と述べたとき、同じステージのお隣で、それを聴いていた夏焼雅さんは何を思うのか、ゲストとしての出番を終えてバックステージに引っ込んでいた清水佐紀さんは何を思ったのか、是非、聴いてみたいものです。

(余談の余談の、さらに余談ですけども、夢を叶えられなかった “おっさん” だからこそ、夢を叶えた若い子の率直な感慨には揺さぶられるものがありますよね。余談、失礼)

清水佐紀のゲスト出演が照らし出したもの

そんなわけで、改めて、この千秋楽には佐紀ちゃんがゲストで登場したのでした。
ご本人が SNS なんかでおっしゃるには、普通にプライベートでこの雅ちゃんのライブに遊びに行くつもりだったところ、いつのまにかゲストでアサインされてたとのこと。

昼公演では『Be 元気 (成せば成るっ!)』を、夜公演では『スッペシャル ジェネレ〜ション』を、夏焼雅と清水佐紀が同じステージに一緒に登壇して披露してくれます。

夜公演のスペジェネにあって、あの「すっ!」といったコールに客席が一拍も遅れなかったといった報告に接して、何故自分は夜公演に参加していないのか未だに悔やんでる投稿者ですが、昼公演の『Be 元気』にしても、あの特徴的な(横浜の夜景をバックに撮影されたMVの)ダンスを、今、改めて雅ちゃんと佐紀ちゃんが、びょんこ、ぴょんこジャンプしながら実演してくれるのを目の当たりにするだなんて、生きてた甲斐があるってものです。

活動停止から3年半を経て、改めて雅ちゃんと佐紀ちゃんが『Be 元気』を奏でてくれる現場に臨席できていたことの喜びから、佐紀ちゃんの(知ってたけど)小っちゃくて可愛い様子から、そんな佐紀ちゃんを迎える夏焼さんの嬉しそうな笑顔や、ゲストとしての演目を追えてステージから捌けていく佐紀ちゃんの様子を面白げに模写しては、ほんとに楽しそうにしていた雅ちゃんの垂れ下がった目尻まで、それらを眼に焼き付けることができて、本気で生きてた甲斐があるって思う投稿者ですけど、この日の千秋楽ライブには、こうした、ある種の “懐古ファンの繰り言” 以上に刮目すべきところがあったりして。

それは、オリジナル Berryz工房メンバーが奏でる Berryz工房の楽曲に、途中から参加してきた小林ひかると二瓶有加が、夏焼雅と清水佐紀に、ほとんど遅れることなく、しっかり追従してパフォーマンスしたということ。
このハロプロ10年選手である雅ちゃんと佐紀ちゃんに、目立つような瑕疵なく(少なくとも投稿者の見るところでは)、ちゃんと匹敵するステージを見せる小林さんと二瓶さんを見て、改めて二瓶さんの「夢って叶うんだ」を思い併せると、胸に広がっていく感慨を上手く言葉にできませんね。

雅ちゃんも自身のインスタで、小林ひかるさんと二瓶有加さんについて、今般のツアーに向けての2人の様子について語っています。雅ちゃんの、こうした打ち明け話に接して、改めて生きてた甲斐があるって実感しているところです。(雅ちゃんが照れることもなく、そのことを、しっかりインスタに記すことができるまでになっていることも含めて)

PINK CRES. 初のライブツアー 楽曲の力

そう、あんがい可愛い末っ子な雰囲気をイジられていた二瓶有加さんも、別の世界を見てるような天然であり続けながら意外にしっかりしたお姉さん気質を示すようになっていた小林ひかるさんも、オーディションの頃から長足の進歩を遂げてるとか言うのもアホらしいほど、すっかりステージの上で、ちゃんと輝かしい光を放っています。

小林ひかるさんは、お終いのご挨拶で、”実技課目で音楽を選択するくらいでしかなかった私は、歌うことがこんなに好きだと知ることができた” と述べて、”ずっと歌い続けて行きたい” と言います。すでに述べた二瓶さんの「夢って叶うんだ」と併せて、わたくし、これがライブの現場で周囲の目があるところじゃなかったら、うっかり号泣していたんじゃないかと。

そんな “夢を叶えた” 2人が、この日、歌ってくれたセットリストは、こんな感じ(↓)

01.キレイ・カワイ・ミライ
02.fun fun fun
03.P・I・N・K
–MC– グッズ紹介など
04.LOVE CANDY
05.片隅
06.true love.
07.Kiss!Kiss!Kiss!(Buono!)by 小林ひかる、二瓶有加
08.消失点-Vanishing Point(Buono!)by 夏焼雅
09.Be 元気 (成せば成るっ!)(Berryz工房)
→ 夜公演では『スッペシャル ジェネレ〜ション
by 清水佐紀、夏焼雅 途中から小林、二瓶参加
10.ルート・シクスティーン
11.ウワノソラ
12.TOUGH GIRL
13.Sing to the sky
14.不器用な自分
15.Etcetera
16.Tell me why
17.Warning~未来警報~
↓↓↓アンコール↓↓↓
18.ラブ・タグ
19.Summer wonderland
20.サプリ

言うまでもなく、Buono! と Berryz工房 のカバーが微妙に組み込まれているのは、たいへんに嬉しい以上に、やっぱりイントロだけで客席の反応も違ったりして。

雅ちゃんは、ゲストの佐紀ちゃんを送り出すタイミングで「これからも Berryz や Buono! のコピーをする機会をいっぱい考えたいと思います。その時には、しみずちゃんもね」と話してくれて、佐紀ちゃんもニコニコと肯いてました。これには多くのファンが喜んだろうし、わたくしも、なんだったら熊井ちゃんと茉麻も呼んじゃえば良いのにと思ったりもしたんですけども。

この辺りの事情は、ほんとに言い方も難しければ、自分の気持ちを整理するのも難しいんですけど。Berryz 楽曲も、Buono! 楽曲も、最高に盛り上がるし嬉しいことは間違いないです。しつこいようですけど生きてた甲斐があるって思います。そして夏焼雅さんが、Berryz 楽曲も、Buono! 楽曲も、今でも大事に思ってくれていることも、同じように、とても嬉しいことです。
そうであることは間違いないとして、一方、それに匹敵するくらいの大きな生きてた甲斐として、馴染みがないはずの PINK CRES.楽曲がいろいろ響いてきたこともまた、声を大にしてお伝えしておきたいところです。

だから、自分の気持ちを整理するのも難しいって言ったでしょ!

PINK CRES. の楽曲は、ライブの流れの中で披露されるにあたって、もう曲名も言わないで、”あたりまえでしょ” って感じで、繰り出されて来ます。そんな中から(馴染みのない投稿者が)とりわけ印象的だった曲をいくつか。

『キレイ・カワイ・ミライ』 PINKのテーマ

すっかり PINK CRES. のテーマソングっすよね。
しっかり音源化されるにはファーストのアルバムへの収録を待たねばならなかったけど、PINK CRES. の、その始動と同時にすでに歌われていたように思うこの曲(ですよね?)、「♪夢 夢 夢 叶えてみせるから」というフレーズが、始動直後の頃と同じように、いや、活動開始から2年を経て、初めてのツアーの千秋楽を迎えている今だからこそ、熱く響くのは、やっぱり驚きです。

『fun fun fun』 女子会のノリなのに(おっさんにも)馴染む旋律

これもまた、PINK CRES. のテーマソングって感じの曲です。
セトリの冒頭に『キレイ・カワイ・ミライ』と並べてこの曲を持ってくるのは、思うに、セカンドのアルバム曲がまだまだファンにも馴染みがないから、よく知られた曲を最初に持ってきてライブ全体のノリを最初で決めてしまおうという狙いがあったのかなとも思うけど、馴染みのない曲も響く曲ばかりであったことは嬉しい誤算として、ライブの最初で馴染みのある曲で(PINK CRES.のステージにガッツリ通い詰めているコアなファン以外の客も巻き込んで)ノリを決めちゃうのは大正解かと。
って、徹頭徹尾 “女子会” のノリで、スタイリッシュな “女子” 押しの PINK CRES.の面目躍如な歌詞ながら、古い Berryz工房ファンの “おっさん” も馴染んでるってのは、やっぱり楽曲の力を実感しないではいられないところ。

『ウワノソラ』~『TOUGH GIRL』~『Sing to the sky』 歌姫の実力

とか、いろいろ述べてますけど、そう述べる中で想定される “そんなに PINK 楽曲に馴染みのない客” って、まさに投稿者のことなんですけど、この『ウワノソラ』から『Sing to the sky』までの流れには脱帽です。
夏焼雅さんのボーカルの凄みが改めて突きつけられるのもこの流れなら、わずか2年でその雅ちゃんに劣らぬ技量を示す小林さんと二瓶さんを加えた3人が、ほんとに、ほんとに気持ちよさそうに歌っていて、その爽快感っていうか、声を出していることの喜びがダイレクトに客席に伝わってくるっていうか。
…いや、PINK CRES. のライブ、また行きたいって思わされたっていうかね。

『Summer wonderland』 初期からの名曲で技の多彩さを

もうお披露目の段階ですでに名曲を約束されていた曲です。
なんだか90年代の全盛期の小室サウンドを彷彿させるようなイントロからの曲調じゃないですかね。特に小室サウンドに思い入れがあるわけじゃないけど、往年の TRF あたりが歌っていても違和感ない感じだったりしません?(しなかったら申し訳ない)
これがお披露目の段階から披露されていたってことも驚きなら、他の PINK CRES.楽曲が豊富になってみれば、あくまで他にも多様に繰り出せる “いくつもの<技>の一つとしての小室サウンドテイスト” だなんて、多彩すぎるっていうか、引き出しが多すぎですよね。

『サプリ』 思わぬスルメ曲

イントロと全体の曲調が不思議なミスマッチというか、そのミスマッチ感が良い感じで心地良いというか、少なくとも “また聴きたい” と思わせる曲ですよね。その不思議なイントロが終わってからの小林さんの歌い出しもまた心地良い違和感があったりして。
イントロが好きだし、全般的な曲調も好きだし、小林さんの「↑パ↓ンケーキ♪」って歌い出しも好きだし、「Thank you fine time」の繰り返しも好きだし、気がついたらリピートしてますよね。…良い曲です。

歌い手としての夏焼雅

二瓶有加さんが「夢って叶うんだ」と述べたとき、小林ひかるさんが「ずっと歌い続けて行きたい」と述べたとき、同じステージのお隣で、それを聴いていた夏焼雅さんは何を思ったのかと思います。その一端は、雅ちゃんのインスタで見ることができますが、Berryz工房 “以降” の自らの夢が、いつしか、その夢に応募してきてくれた2人の夢にとっての苗床ともなったことについて、夏焼雅さんは何を思うのか。

楽しげにケラケラ笑うゴージャスな雅ちゃんですが、時に一瞬だけ、ぐっと大人びた表情を見せることが増えてきたように思えることもあって、改めて雅ちゃんの語りを聴いてみたいと思います。佐紀ちゃんもブログで「みやびちゃんはそんな2人のお姉さんをしていて、ベリーズの時よりお姉さん感が増してた気がする」(清水佐紀ブログ:PINK LAND)と述べていることからも。

このように雅ちゃんに拘るのは、わたくしがベリヲタだからだけではありません。
上に縷々述べてきた全てに、末っ子キャラを出し始めた二瓶さんに嬉しげに突っ込んでるところも、佐紀ちゃんをゲストに迎えて嬉しそうなところも、この記事で述べてきたことの全てにわたって、夏焼雅さんが(嬉しそうにニコニコしながらも)ステージのすべてを優しく包むような雰囲気があったから。
そして、Berryz 楽曲や Buono! 楽曲をカバーするにあたっても、PINK CRES. オリジナルの楽曲を朗々と奏でるにあっても、成長著しい2人に挟まれながらも、夏焼さんの歌声が、やっぱり一番に鋭く、強く、大きく響いてきたから。

遠い未来からふり返って、あの時の「夏焼雅さんは何を思うのか」という疑問に答えを出すべく、時に寂しげな表情も見せるようになった雅ちゃんの、その響く歌声を、今後も追い続けたいと思った、それはそれは、すばらしいライブだったのでした。

佐紀ちゃんも、こう言ってますからね。

今後もみやびちゃんにしか歌えない歌を歌い続けてほしいなって思います。
私もみやびちゃんの一ファンとして、あの歌声を聴き続けたいしね♩
SAKI SHIMIZU OFFICIAL BLOG PINK LAND

(文=kogonil)

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