ファンタジーの魔法に憧れるモーニング娘。15期メンバー山﨑愛生。
そんな愛生ちゃんには、魔法でこそないけれど、愛生ちゃんだけの特殊能力があるように思います。
もちろん、多くのファンが語るように、彼女は “パンダさんパワー” の人であり、屈託のない笑顔の人であり、天性の愛嬌を持ったメンバーです。顔全体で笑っているような表情や、場面の中心とはまったく違うところへ視線をさまよわせながら、モフモフしたものをずっとナデナデしているような姿。その独特の “愛嬌” というか、マイペースな魅力は、”可愛い” という形容を超えた愛らしさ。ステージでは、どんな場面でも会場中に響く声量と声質だけではなく、優れた体幹から繰り出されるダンスや佇まいまで、すでにパフォーマンスの軸となる存在でもあります。
しかし、愛生ちゃんは、そんな愛嬌や魅力やパフォーマンス・スキルだけに留まらない、とんでもない能力を発揮しているのでした。

例えば、モーニング娘。9期メンバー生田衣梨奈さん。
もちろん美しく、魅力的であり、長年グループを支え続けてきた重要な存在です。ただ、少なくとも活動中盤までは、どこか “少し距離を感じる” 空気があったように自分は感じています。本人も、かつて「ファンに少し斜に構えているのが格好いいと思っていた時期があった」と振り返っていますし、握手会でも、ある時期まではあまり笑顔を見せない印象がありました。
その空気は、ファンだけではなく、バックステージ映像を見る限り、メンバーとの関係にも少し漂っていたように思います。和気あいあいとした空気づくりは同期の譜久村聖さんに任せ、自分は飄々と、自分らしく振る舞う。決して悪い意味ではなく、生田さんらしいマイペースさであり、一つの魅力でもありました。
ところが、ある時期から映像の印象が変わります。
生田さんが、いつも笑っている。
メンバーと自然にじゃれ合い、誰よりも楽しそうに笑っている。もともと整ったルックスだからこそ、その笑顔は本当に魅力的でした。
最初は、… 譜久村さんが卒業したからかな?、… リーダーになって、人心掌握にも気を遣うようになったのかな? とも思いましたが、映像を見続けていて、あることに気づきます。いつも、生田さんの近くに愛生ちゃんがいる。
さらに例えば、たった一人の11期メンバー小田さくらさん。
後輩が増えてからは、誰よりも後輩を気遣う存在になりました。何かと後輩のケアに勤しむ姿が印象的です。ただ、その姿は、例えば “世話女房” という言葉を使いたくなるくらい、小田ちゃんのほうから積極的に働きかけている印象も強く、一部では “結果的に自分のアピールになっている” と受け取られることすらありました。
後輩を気に掛け、アドバイスをし、密着カメラへ話を振り、後輩が前へ出られるよう常に配慮する。その姿勢は本当に素晴らしく、小田ちゃんの大きな長所です。一方で、あまりにも積極的だからこそ、”先輩がお世話している” という構図が前面に出る場面も、少なからずあったように思います。
ところが、ある時期から、それが変わります。
小田ちゃん自身が笑っている。
後輩を笑わせる人ではなく、後輩と一緒になって笑っている。先輩と後輩という立場ではなく、同じ目線でその時間を楽しんでいる。そして、ここでも気づきます。いつも、小田ちゃんの近くに愛生ちゃんがいる。
ラジオで交わされた何気ない会話(↓)
愛生 「わ~~めっちゃ、やさしい人だなあ、あこがれの先輩(← 小田ちゃんのこと)って思って」
小田 「♪好きな人が、やさしかった、ぴ~す、だね」
愛生 「うひゃひゃひゃ、なんだっけ、それ?」
小田 「『なんだっけ』じゃねーーよ!!(笑)」
このやり取りは、何度音源を聴いても微笑ましいですよね。
ここには、”後輩を教育する先輩” はいません。年齢差もキャリア差も忘れ、一緒になって笑っている二人がいるだけです。
そして、16期メンバー櫻井梨央さん。
驚いた時に左右の眉毛が別々に動いたり、□や◇や楕円だけではなく、唇で平行四辺形や台形まで表現してしまうほど豊かな表情。そして “コミュ力最強” とも言われる、たった一人の16期メンバーです。確かに、誰とでも話せるコミュニケーション能力の高さを感じる場面は多いです。
でも本人は何度もステージへの不安を語っていますし、他グループとの企画では、その積極性が相手を戸惑わせてしまっている様子が映っていたこともありました。つまり、どこまでも陽気で、誰にでもグイグイ行けるタイプというわけではありません。
それでも、モーニング娘。のツアーDVDになると、本当に驚くほど伸び伸びしている。見ていて嬉しくなるくらい自然体で、時には先輩の世話まで焼いている。その相手は … 15期の山﨑愛生。
櫻井さんが愛生ちゃんをフォローし、ごく自然に二人の空気を作っている。その時の櫻井さん自身が、とても楽しそうで、その姿を繰り返し見ていて本当に嬉しくなります。
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山﨑愛生ちゃんは、しばしば「赤ちゃん」と呼ばれます。
無邪気で、素直で、飾らなくて、見ているだけで笑顔になれる存在です。でも本人や小田さくらさんをはじめ、多くのメンバーは別の一面も語っています。
実際の山﨑愛生は、とても周囲を見ている。
空気を読み、状況を理解し、相手が何を望んでいるかを考えて行動する。
“察するのではなく、相手の気持ちを的確に理解し、その上で付き合ってあげられる人” … そんな趣旨のコメントをするメンバーもいました。
つまり、”天然だから愛される” のではない。愛生ちゃんと一緒にいると、肩の力が抜ける。緊張しなくて済む。だから周囲は自然と笑顔になる。しかも、それはある程度、本人が意識してそうしているようにも見えます。
少し距離を感じさせていた生田さんは、明るく笑っている。先輩としての立場が強く見えていた小田ちゃんは、フラットな立場で笑っている。でも、山﨑愛生は変わらない。
一緒にいると、誰もが楽になって笑顔になる。でも自分は変わらず、周囲を変えてしまう。まるで “触媒” のような、そんな魅力が、そんな能力が、山﨑愛生ちゃんにはあるように思います。
その割には、「みなさん、最強の魔法を使えるとしたら、どんな魔法を使いますか?」なんて、そのまま他のメンバーに質問しておきながら(質問された方は困ってるわけですが)、自分はファンタジーに出てくるような「炎でブォ~」とか、「氷でカキ~ン」とかいう魔法を挙げていた山﨑愛生さん。でも、そんな魔法より、本人はずっと優れた能力を、もう持っているようです。
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