つばきファクトリー 小野田紗栞 バースデーイベント2019、まばゆいリアルJKが示してくれた歌の力

別の意味で面白かった JKアドリブ劇場

繰り返し、魅力的に過ぎるラストJKセーラー服姿でステージに登場している小野田紗栞さん、イベントのコーナー企画は『JKアドリブ劇場』。

設定された状況を、五郎さんと一緒にアドリブでお芝居していくという企画ですが、そのアドリブのお芝居の中に “最近の若者言葉” を入れ込まなきゃいけないってレギュレーションが追加されています。五郎さんと さおりん の、どっちが違和感なく若者言葉を盛り込めたかで勝負!って趣向です。

んで、ステージ上にホワイトボードで列挙された(盛り込むべき)最近の若者言葉の一覧がこちら。これ、なんて意味?ってものについては個々にGoogle先生にお問い合わせ推奨です。

JKアドリブ劇場の若者言葉
ぴえん KP ポンポンポーン
沸いた よいちょまる エモい
やばたにえん フロリダ ホワイトキック
アオバレ 分かりみが深い パない
それな あざまる水産 MK5

アドリブ芝居が展開されるべき設定は “JK刑事にJK犯人” ってことで、さおりんが刑事役となります。

設定されたアドリブ芝居の展開の中で無理やり捩じ込まれる若者言葉が、本来の意味とは全然別の意味合いで使われてるのが面白みを産み出す…って企画意図なんでしょうけど、実際、客席に集ったファンの平均年齢が、かなり中高年寄りで、従って、”無理やり捩じ込まれる若者言葉が全然違う意味” ってところが、全体的にまるでピンと来なかったという顛末でした。

たとえば、「ホワイトキック=しらける(「白い+蹴る」だから)」とか、「フロリダ=入浴のために動いてるグループラインから離脱すること(おフロでリダつ)」とか、ある意味、非常に勉強になるというか、世の風俗の移り変わりに驚嘆するというか、言語というものの融通無碍さに感嘆するというか、企画意図とは別の意味で面白かった次第ですが、アドリブお芝居そのものは、さすがに五郎さんとの息もピッタリで、危なげなく進行したといったところ。

(お芝居の中に入れ込めた言葉数の)結果は “4対5” で小野田さおりんの勝利に終わりました。

ミニライブ前の準備運動 さおりん合唱団

続いてミニライブ前に、小野田紗栞さんがオルガンを演奏して私たち客席が合唱団になるという、恒例の “さおりん合唱団” の登場です。わたくし的には、個人的に、この夏の つばきファクトリー初のファンクラブツアーだった「キャメリアンジャーニー in 長野」以来の合唱団参加となります。

オルガンで さおりん が演奏するのは『大きな栗の木の下で』。
この3番目の歌詞(「おおきなゆめを おおきくそだてましょう」)が好きだという小野田さん、合唱団のみんなにも声を張るよう指示します。

そうですよね。可愛いから、綺麗だから…アイドルを愛する理由はいっぱいありますが、その一番に大きなポイントは、そうなりたいと願った夢を衒いなく叶えようと足を踏み出した、その結果としての現在の自分を観せてくれるからでもあったんですよね。気がついたら、けっこう大きな声で合唱していた私たちでした。

と、ここで急に口調を変えて。
ってかさ、オルガンの演奏って、ラストJKってセーラー服のミニスカート姿で、オルガンの演奏って、それ、最前列から3列目くらいまでのお客さん、目のやり場に困ったよね。そこいらへんは、ちょっと(以降、数行削除)…

時空を往復するミニライブ

そんなわけで、前半の(いろんなグループにまたがっているとはいえ)テンポの早めな、どちらかといえばアゲ目な楽曲から、後半の松浦さんを中心とした、どちらかといえば “しっとり” とした楽曲まで、なんと7曲もの披露となったミニライブです。

小野田紗栞バースデーイベント2019 2公演目 セトリ
01.もしも… (モベキマス)
02.甘い罠 (℃-ute)
03.Only you (モーニング娘。)
04.奇跡の香りダンス。 (松浦亜弥)
05.恋してごめんね (松浦亜弥)
06.消失点-Vanishing Point- (Buono! )
07.有頂天LOVE (スマイレージ)

ミニライブを締めるスマイレージの楽曲は、つい先日、ハロプロを卒業していった先輩へのエールも含まれていたんでしょうか。

とか、そんなことまで思ってしまうほど、(1)リアルタイムにリリース・視聴されていた頃、(2)直近で現役メンバーが再生してくれた頃、(3)小野田紗栞さんが歌ってくれた2019年12月17日の、3つの時空が入り乱れます。それぞれの楽曲に、それぞれの時期で、それぞれに思い入れがあるほど、メンバーのお誕生日をお祝いにやってきたはずのイベントなのに、いろんなものが、千々に乱れることになりますよね。そして、繰り返し、上に述べてきたようなことがストレートに味わえるほど、すなわち、(1)や(2)の時点でのあれこれが蘇るにあたって、現在の小野田紗栞さんによる披露がノイズにならないほど、さおりん、ほんとに歌が上手になっていて、驚きだったのでした。

と、ここで急に口調を変えて。
ってかさ、驚きってことなら、このセトリの中で何曲か、客席にむかって前蹴り風にキックする動作が入るんだけどもね、ラストJKってセーラー服のミニスカート姿で、ミニスカキックって、それ、最前列から3列目くらいまでのお客さん、目のやり場に困ったよね。そこいらへんは、ちょっと(以降、数行削除)…

客席からのコールも声がよく出ていたと、準備運動としての「さおりん合唱団」の効用に触れて、ライブ前は合唱するべきと述べた小野田さんだったのでした。

*****

冒頭でも触れたように、繰り返し、12月17日のTFMホールにはメンバーカラーのペンライトが林立したのでした…けれども。

2019年を振り返ってと言うよりは、むしろ来年に向けて、2020年の19歳の誕生日には、18歳に比べて成長したねと言ってもらえるようにと、そう抱負を述べる小野田さん、今年については、こんなことを言います。曰く「樹々が戻って来たから、ペンライトの色が微妙に分かり難いんだけど、今日はみんなさおりだよね?」って。

そんな別に深い意味を込めたわけでもない発言でしょうけど、やっぱり冒頭に引いたブログでの一言と併せて、いろいろ思うところがあろうんだろうなあって。

いろいろあった2019年も、もう何週間かで終わりです。2020年からの、つばきファクトリーと18歳になった小野田紗栞さんの絶好の滑り出しを祈って、短いレポを終えますね。

(文=kogonil)

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