エモーショナルな終わりのご挨拶から
そうであっても(← 席が前過ぎて視野が狭くて全体がよく見えなかった)、とても楽しく、素晴らしいステージでした。
冒頭で、真琳ちゃんの「こんばんワラビー♪」に言及しちゃったので、終わりのご挨拶から。
はじめに述べておけば、ほんとにトーク的なパートがなくて、メンバーがしっかりお話したのは、この終わりのご挨拶のみ。それほど濃密な17曲(主観的には16曲)だったというわけです。それらのご挨拶も、いろいろとエモーショナルなところが散見されました。
豫風瑠乃 | 昨日、実力診断テスト、このステージだったんですよね? そんな場所でライブができてるなんて! |
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福田真琳 | みなさん、こんばんワラビー!(これで会場が笑っちゃう)今日はみどりの日で…(もう入ってこない) |
八木栞 | 「アナと雪の女王」のように、ありのままの私をお届けできましたか? |
河西結心 |
家康の名言「怖いのは勇者ではなく臆病者」 メモは、心に刻むため! |
秋山眞緒 | VTRのあと、衣装チェンジして出てきたら泣いてる人がいてビックリ! |
小野田紗栞 | ハーフツインしてみました♪ ウィンクにチャレンジしてたんですけど気が付いた人~~?(けっこう少なくてムクれるさおりん) |
小野瑞歩 |
中野のホールが決まってから(一回無くなって)今日まで長かった! でも新メンが楽しそうにパフォーマンスしてて嬉しかった |
浅倉樹々 | いつもはキメ顔を造ってるメンバーも、今日はニッコニコでアイコンタクトしてた |
岸本ゆめの | 2013年の5月に研修生として中野に立ってから、やっと単独で中野サンプラザに立てました! |
谷本安美 |
みんなが見つけやすいようにリボンをつけて見ました 拍手で答えてね、楽しかった人~~~?(大拍手) |
新沼希空 |
あいうえおきそらん、行きます♪ な/中野サンプラザという大きな会場でライブができて か/感無量です の/のびのびぐんぐんこれからも成長するので、これからもよろしくね |
山岸理子 | 2012年の冬に、はじめて研修生として中野に立ちました。ようやく自分のグループで、中野に立てました。 |
秋山眞緒さん、衣装チェンジして出来てきたら泣いてるお客さんがいてビックリしたとか言います。自分のことを言われたわけじゃないのに、またここで動揺するわたくし。そりゃ泣いちゃいますって、あんな VTR 見せられたら!
真琳ちゃんのご挨拶がなんだか可愛くて思わず笑ってしまったことは上述の通り。他にも、家康の名言をもってきた河西結心さんやミュージカル好きってところをフルに生かして『アナと雪の女王』に言及する八木栞さんなど、なんだか、一生懸命 “言うことを考えて来てる” って感じで微笑ましさも度過ぎてますよね。河西結心さん、その家康の名言らしきセリフを、やっぱり手のひらにメモっていたところ、「メモはカンニングじゃありません、心に刻むためのものです」と切り抜けます。
恒例の技となったのは谷本安美さんと新沼希空ちゃん。
安美ちゃんは、着席観覧でマスク着用で声が出せない客席に、しっかり「拍手で答えて」のパターンを踏襲します。希空ちゃんは “あいうえおきそらん” を繰り出します。ハロプロのDVDマガジンで、お悩み相談として「もう “あいうえおきそらん” を止めるべきか」ってお悩みを投稿していたのは解決したんですかね(Hello! Project DVD MAGAZINE Vol.74 CM)。
今回のライブに特化した点を言及してくれたのは小野田紗栞さんと浅倉樹々ちゃん。
小野田さん、今回はウィンクに挑戦したんだとかで「気が付いた方、いますかあ~?」って客席に挙手を求めますが、意外に少なくて憮然とします。憮然とした表情もまた可愛いから困ったもんですが。樹々ちゃんは、今日の中野のステージがいかにも楽しかった証左として、メンバーたちの表情、いつもは決めキメの表情を造り込んでるようなタイミングでも、アイコンタクトがニッコニコだったと。
そして、やっぱり中野サンプラザはハロプロの聖地。
そんな “聖地サンプラザ” にまつわるエモーショナルなご挨拶が4人から飛び出します。
豫風瑠乃さん、「昨日(5/3)ここで研修生の実力診断テストだったんですよね」と話します。そのまま「そんな会場でライブが出来て嬉しい」と続けて、ごく当たり前のご挨拶のように思ったけど、瑠乃ちゃん、無観客でリモートの実力診断テストにしか出てなかったんだもんね。上手にトークに落とし込めなかったけれど、きっと、いろいろ思うところがあったんでしょうね。
小野瑞歩さん、初めてホールツアーが出来るってことになってから(参考|「つばきファクトリー、念願のホールコンサートを5月に東名阪で開催!」)それがコロナで駄目になってから、ずいぶん長かったと。それまでの間に、いろいろあったと言います。それでもようやく中野に立てて、新メンバーも楽しそうにしていて、それを見てるのが嬉しいと続けます。… 実際、9人のつばきだった頃から、いろいろあったことを思い返して、何かと複雑なんでしょうね(今でも生配信などで「おがちゃん」の名前を一番頻繁に出してくれるのも瑞歩さんですからね)。その上で、そんな “いろいろあったこと” を受けて、ちゃんと新メンバーに配慮したコメントを付け加えるのも、小野さんらしいです。
岸本ゆめのさんとリーダー山岸理子ちゃんは、研修生として初めて(バックダンサーとして)中野のステージに立った日のことを(日付入りで!)語ってくれます。ずいぶん時間がかかったけれど、それでも、ようやく “自分のグループで” 中野に立てた、と。
わずかなフレーズしか語る時間がないご挨拶のパートですけど、みんな、それぞれ、いろいろあったねって… だから、衣装チェンジのタイミングつなぎで、あんな VTR 見せるから!!
心揺さぶられたのは、もちろんパフォーマンスによってこそ
なんだか衣装チェンジのブリッジで流された VTR のせいで、やけにエモーショナルだったと、そう主張しているかのような記事になっておりますが、もちろん、こちらの心が揺さぶられたのは、パフォーマンスの凄みによってこそ。
これこそネタバレになってしまうので、あくまでボヤかしつつですけど、楽曲のテイストの抱負さに驚きます。つばきファクトリー、結成からしばらくは “冷遇” されているやに観測する向きも多かったですけど、楽曲的には、かなり恵まれているのではないかと。
衣装チェンジのブリッジ VTR 明けの『最上級Story』については述べた通りです。明るく力強い旋律で、だからこそ静かで清楚な雰囲気も濃厚だったブリッジ VTR との落差にやられてしまった次第。その『最上級Story』のテイストは、わたくし個人的には、℃-ute の『最高ミュージック』に通じるものがあろうかと(つばきファクトリーも、かつてのリリイベや応援企画でカバーしてくれたことがありましたけど)。エモーショナルなブリッジ VTR がなかろうとも、正面から鑑賞するには心に厳しい楽曲です。
この “落差” ってのが曲者で、今般のライブの流れの中でも、『イマ●ンジ?』から『純●cm(センチメートル)』への転調だとか(もうなんか、『純情』のイントロで、目の前が急に開けたような感じがします)、『My●arling ~Do you love me?~』から『●捨ISM』への転調だったり(どこまでも可愛くコケティシュで、まったき “つばき!” って感じの『My Darling』に続くからこそ、『断捨』の激しさやカッコ良さが強調されたり)、ものすごく “揺さぶられる” 次第です。
そしてラスト。
昨年の初武道館では『今夜だけ浮かれたかった』から樹々ちゃんの怒涛のコールを経ての『マサユメ』で、(言葉のチョイスがおかしいですけど → ) “雄々しい” つばきファクトリーの迫力がこれでもかと強調されたわけですが、今般のライブを締め括る一曲は、むしろ穏やかな『足りないもの●めてゆく旅』ということで、それこそ落差という点で、これが中盤の『最上級Story』との合わせ技で、実にすばらしいセットリストとなりました。
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楽曲の組み合わせの妙ってだけじゃありません、もちろん。
浅倉樹々ちゃん、ストレートに髪を下ろしていて、楽曲の展開に応じて、もう “ばっさばっさ” と髪を振り乱しております。美しかったです。
美しかったと言えば、小野瑞歩さん。
このところ、すっかりデコ出しが定着しつつあったところで、この中野では、しっかり前髪を作って来ていて、デコ出しを見慣れつつあっただけに、いや、この日の瑞歩さん、ほんとに美しかった。
そして、山岸理子ちゃん、走ってるし。
楽曲の展開に応じた場位置移動って、ふと見てるだけだと、スムーズにスライドするように、なんなら滑るように動いているんですけど、よーく見てると、走ってますよね、けっこうな距離を。理子ちゃん、ちっちゃい分だけ、走って移動する局面が多くて、しかも移動前と移動後(もうコンマ数秒ってほどの時間しかないのに)に、しっかりポーズと表情を造ってます。…なんか、すごいよね。
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そんな具合に個々のメンバーに注目したところについて、もう一度、ページを切り替えて。
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