つないできたタスキの中間報告としての武道館 ~アンジュルム concert 2022 autumn final ANGEL SMILE~

愛すべきべき Human Life

この曲、ほんと楽しいよね♪
前回の武道館明るく前向きに締め括った楽曲です。この曲も、わたくし、とても好きで、この曲が盛り上げてくれる “明るい雰囲気” は、ただ事ではありません。

何かと不安材料ばかりが眼につく我が国、せめて学業に、労働に、日々の生活に勤しむ私たちの心を鼓舞するためにも、なんらかの形で公的に指定されても良いくらい、明るく前向きで、素晴らしい楽曲です。

スキちゃん

ああっ!まじかっ!
↑こんなんばっかで申し訳ないけど、この辺りで、もう冷静なレポは不可能です。す、す、素晴らしい。

だってね、竹内さんと橋迫鈴さん、肩を組んでるんですよ…
「スキちゃん、スキちゃん、○○がスキちゃん…」のところ、ほんと、はやくコロナが終わって会場が大音響のファンの声で包まれる日が戻ってくることを祈っています。はい、祈っています。

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伊勢さんからの客席煽りは、会場の手拍子やペンライトの動きを促しながら → 川村さん → 佐々木さん → 上國料さんの順番で続いて。

赤いイヤホン

本格的に攻撃偏重のアンジュルムのテイストが前面に出て来ました。
スマイレージのコケティッシュな楽曲や、平和で明るく前向きな楽曲を経て、再度、武道館公演オープニングからの “焦らし” が、もう一巡、ひとつボルテージを上げて繰り返されるかのよう。

もちろん、その先にどんな楽曲が待っているか、すべてのファンが承知してるってわけで。

はっきりしようぜ

近年のアンジュルムとしての特色が明確な楽曲が続きます。
この日の武道館は、生配信もされたんですけど、正面ステージからセンターへ向けて移動するメンバーたち、カメラへしっかり視線を投げています。単純にフォーメーションやダンスを覚えて… ってだけじゃない、ほんとにメンバーたちはエンターテイナーだなと思います。見惚れる次第。

限りあるMoment

いよいよ “焦らし” はピークに達します。一転して、むしろ落ち着いた曲調の楽曲を入れ込んできます。
センターステージで展開して、サビの歌詞を(拳を突き上げながら)歌いあげるメンバーたちは、十分に力強いはずですが、しかし、まだ繰り出されていないあの曲やあの曲を想定するに、この『限りあるMoment』の焦り焦り具合はただ事ではなく…

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次の楽曲(↓)のイントロに乗せて竹内リーダー「ここからはラストスパートですっ!

大器晩成

いや、待ってました!
やっぱり卑怯ですよね。
この楽曲を得てからのアンジュルムの躍進というか、グループのテイストの定まり具合というか、まさに “運命的” かと。まさしく必殺のフィニッシュ・ブローです。かつての室田さんの斉唱部分を継承しているのが、松本わかなちゃんである点も、これから先のグループの運命を感じさせるところです。

しかしアンジュルムは、もう一発、最強クラスのフィニッシュ・ブローを保有しているという反則っぷり!

ドンデンガエシ

って、『大器晩成』みたいな超強力な楽曲を放ってしまったら、それ以降の処理(そこでライブが終わるのでなければ別の曲への連続)が超難しくなるかと思うんですけど、『大器晩成』に準じる強烈な楽曲を多数保有しているのもアンジュルムの強みです。『大器晩成』への流れを整えるのであっても、『大器晩成』からの流れを再調整するのであっても、利用可能なリソースは超豊富です。
ってか、この辺りになると、もう脳内で「よし!よし!よし!」といったフレーズがリフレインするばかりで、それ以外に物事を考えられなくなってる次第ですが。

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竹内リーダー「ラストナンバーー!!!

46億年LOVE

ほんまに、待ってました!!
わりと本気で言ってるんですが、『大器晩成』と、この『46億年LOVE』の2曲を自在に繰り出せるってだけで、アンジュルムは、日本の歌謡史上にはっきりとした爪痕を残したのではないか。
間奏中にフィジカルの限界に挑むかのようなダンスを披露する佐々木さんも含め、メンバーたち自身、これこそ自分たちの鉄板だという意識があるものと見えて、実に伸びやか、かつ、強烈なパフォーマンスを見せてくれることもあって。

ってか、わたくし、つばきファクトリーのファンですから、こう言わせてください。卑怯だよね

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無双の『46億年LOVE』でライブ本編は終了。
以降はアンコールとなります。

I 無双 Strong!

すでに披露済みの『愛すべきべき Human Life』は、明るく前向きな雰囲気を醸成する、その意味で強力な楽曲でした。そして、このアンコール明け一発めの『I 無双 Strong!』は、アンジュルムの攻撃力の強さのまんまに、同時に明るく前向きな雰囲気を醸成する、グループの代名詞と言える楽曲かと。

いえね、『大器晩成』と『46億年LOVE』を撃っちゃってから、それからのアンコール明けで、この楽曲って、アンジュルムの楽曲の(その “強さ” という点での)厚みたるや!

Uraha=Lover

わたくし、『ショートカット』や、『大器晩成』と『46億年LOVE』を別格とすれば、この楽曲がアンジュルムで一番好きかもしれません。この曲で歌われる情景が好きってだけじゃなく、「♪ほっとしてるくせに~」というところの旋律の切ないことったら。

そして特筆しなわけにいかないのが、「♪なつかしむつもりね~」に続けての川村文乃さんのジャンプ蹴り
(衣装的にあの動作は大丈夫なのか?といった下衆な心配はさておき)そのジャンプの高さも、そこからの蹴りの高さも、蹴り脚の形の見事さも、2022年のハロプロのフィジカルの筆頭ではないかと。素晴らしかった。

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ここでライブの感想とご挨拶で、メンバーがそれぞれコメントします(下記、発言順)。

平山遊季 2回目の武道館、いっぱい練習してきましたし先輩の映像をいっぱい見ました。先輩のおかげで2回目の武道館に立てています!
松本わかな パフォーマンス終わる度にみなさんがしてくれる拍手にニヤニヤです
為永幸音 こういうMCはテンパってしまうので、いつも言うことを決めてるんですけど、今日は思ったことをそのまま言おうと。結局、楽しいです! 楽曲に励まされながらパフォーマンスできました!
川名凜 この形のステージでの武道館は初めてで、みなさんと対面できて嬉しくて、わたくしが居るアンジュルムと共に世の中が?成長する?みたいな?
橋迫鈴 リハーサルを重ねる内に、先輩たちのおかげで武道館に立たせてもらえてるなって(泣く)
自分の力で武道館に立ちたいなって
伊勢鈴蘭 加入してすぐから武道館に立たせていただいて、それは当たり前じゃないんだなって。自分の力で大きな夢を叶えて行けたら♪
川村文乃 春も夏も秋も単独ができて、たくさんアンジュルムのコンサートができました。
上國料萌衣 一発目からぎっしりの皆さんが見えて鳥肌でした。追加席まで出て、たくさんの方が来てくれて嬉しかったです。いつの時代のアンジュルムも大好きです。
佐々木莉佳子 おぉ~~い、泣くなって(自分に)。
久しぶりにやる曲もあって初心を思い出すし、後輩たちがいるからこそ、アンジュルムは進み続けているなって思います。みんながいるからこそ!…こうして最後まで(乱れずに?)言えるようになりました。
竹内朱莉 卒業とか加入がなく1年、走り続けて来れました。なんか、心の底から楽しめた1年でした。

Piece of Peace~しあわせのパズル~

お終いのご挨拶で雰囲気を一新して、この新曲で、ライブは静かに美しく終演です。あんだけ疾走しながら、こんなに落ち着いた楽曲でエンディングだなんて。

明日のアンジュルムを率いる橋迫鈴を楽しみに

実に多彩な楽曲を誇るアンジュルムです。
そして、途中で何がどうなろうとも、『大器晩成』ないし『46億年LOVE』をブッ放せば、それでカタがつく、超強力な楽曲も保有しています。

そして、そのいずれの楽曲あっても、もはやグループの中核として、橋迫鈴さんが縦横に活躍していることを認めないわけにはいきません。… もう、加入したての頃の、左右を見回していた、線の細い鈴ちゃんじゃありません。

ずっとイジることを鷹揚に寛容に許してくれた愛すべき先輩は、来年の春、グループを卒業します。
それ以降、アンジュルムにあって橋迫鈴ちゃんが、どんな存在感を示すのか、なんだか今から楽しみすぎて年が越せないレベルですよね、ご同輩!

ええ、言葉を失っています。

(文=kogonil)

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