つばきファクトリー、12人体制の集大成で夢も叶えた メジャーデビュー6周年記念ライブ ~Moment~

はじめに 生バンドだけじゃない12人の集大成

生バンド演奏だったのです。
開演前に幔幕が張ってあってステージが客席から見えなくなっていたり、ロックな浅倉樹々ちゃんの夢が叶ったり、昨年の Billboard Live TOKYO でのライブ(← バックステージも含めて先日スペースシャワーTVで放送|SPOOX MUSIC~つばきファクトリーXmas LIVE~【SPECIAL ver.】)のメンバーと(ベース以外は?)同じミュージシャンの方々だったり(だよね?)と、それだけで話題は豊富なんですけれども。

その生バンドのメンバー、キーボードが、熊井ちゃんたちのディナーショー(← こちらの記事から過去記事リストもあり)に参加してくれているアラハタさんだったり、生の楽器の響きがパフォーマンスに独特な奥行きを加味していたり、言うまでもなく生バンド演奏であったことの素晴らしさは会場に横溢していたんですけども。

ライブ終わりのご挨拶で樹々ちゃん本人からもあった通り、ロックな樹々ちゃんにとって、生バンドをバックに背負ってのライブという夢が(卒業前に)ひとつ叶った形になりました。ええ、いまカッコの中でうっかり使ってしまいましたが、浅倉樹々ちゃんは、まもなくの卒業を控えておりますので、現在の12人体制での貴重なライブともなったわけで、その機会に生バンド演奏といった演出が入るのも、なんだか “樹々ちゃん持ってるなあ” みたいなことを言いたくなるところです。

しかしながら。

敢えて、ことさらに、不穏な言葉を選びますけども、上述のような文脈を踏まえながら、しかし “樹々だけ目立たせてなるものか!” とでも言っているかのように、(樹々ちゃんを含めた)12人が12人とも、凄まじい輝きを放ったライブでした。樹々ちゃんだけでなく、多くのメンバーが当日更新した SNS では、バンドメンバーも含めて、”16人でのライブ” といった表現が踊っているように、まさしく(普段とは異なるステージングに)躍動する12人の姿が眩しかったのでした。

報告者は個人的に新沼希空さんを推しており、この日のライブも、希空ちゃんの特徴的な髪形のおかげで、オープニングからエンディングまで希空ちゃんの場位置を見失うことはありませんでした。小さいのに卓越したダンサーであるリーダー山岸理子さんも、この日は、なんだか弾み具合がいつもと違って、小さなジャンプを繰り返しているようです。そして、2021年に加入した4人のリトキャメにすっかり魅せられているので、次世代を担う彼女たちのパフォーマンスには常に注目しており、福田真琳さんの(すでにかなり開花してるけれど)今後晩成するであろう大器から、豫風瑠乃ちゃんの急速な(生物的な意味での)成長にも眼を惹かれているところです。が、しかし、今般、あえて特筆するなら、それは谷本安美ちゃんと小野田紗栞さん。

このあたりは本当にアイドルのグループというものの面白さであろうかと思うんですが、ライブに参戦する都度、これまで以上に突出するメンバーが前に出てくるのが、実に醍醐味ですよね。

美しかった谷本安美

安美ちゃん優雅です。
もとから美しい顔立ちでルックス的にはハロプロ屈指でありながら、その特殊な嗜癖というかメンバー間で喧伝される独特な “人柄” によってか、あるいは、加入前はそんなにハロプロのことをよく知らなかったという来歴や、他のメンバーと比べても、ほとんど素人同然で加入したという経緯などから、当人としてもパフォーマンスについての語りが少なかったことによるものか、谷本安美さんのメンバーとしてのステージへの参加具合については、これまで、あまり明瞭な言葉が紡がれることは少なめだったかと(キャラ的な人柄的な意味合いでの貢献は盛んに語られてますけどね)。

それが、どこか当人としても何かしら自信がついたんでしょうか、今般、実に優雅です、安美ちゃん。
それは、初めのご挨拶で「優雅でエレガントな私に注目してね」って述べたからだけではなく、衣装のドレス風味強めなところだけじゃなく、パフォーマンスの細部が、なんだか優雅でエレガントでしたよね。綺麗だったなあ、安美ちゃん。

可愛いだけじゃない小野田紗栞

どんだけ周囲から微妙な視線を向けられようとも “自分可愛い” を押し通す小野田さんが、ご挨拶で、なんと「今日の紗栞は可愛くない!可愛いだけじゃない紗栞にも注目してね」って。
そして、その通り、微妙にデコ出し気味の小野田さん、めっちゃカッコ良かったのです。冠番組やDマガでも、時折、可愛いさおりんからイケメンな小野田さんが顔をのぞかせるように。

それでなくとも、この6周年記念ライブに先立つツアーやイベントの日程に、体調不良で欠席していた小野田さんです。上の Billboard Live TOKYO でのライブのバックステージがスペースシャワーTVで放映されましたけど、全体の公式なリハーサルはライブの3日前に終わっていたりして、同じく体調不良でリハーサルにリモートで参加を余儀なくされた河西結心さんは別日にリトキャメとおさらいをしている場面などもありました。きっと小野田さんも、今般の記念ライブについてはリハーサル的な部分では厳しいスケジュールとなったものと思われます(「行くつば」の “大ピンチエピソード” での、灼熱ライブの直前まで曲とフリを入れていなかったピンチの件は不問としても)。

しかして、衣装のアレンジ具合の影響もあってか、(デコ出し)小野田さん、めっちゃカッコ良かった。
上の安美ちゃんの「優雅でエレガント」と同様、小野田さんの「今日の紗栞は可愛くない、可愛いだけじゃない私も見て」ってあたりの有言実行具合が凄いなってところ。

*****

もちろん、上に名前を挙げた以外の全てのメンバーが、これまでの魅力は倍増で、さらに、これまで観たことのない新しい魅力を携えて、ステージ上で躍動しており、まさに現体制の つばきファクトリーの集大成だったかと思うのです。

そして “集大成” という意味では、フォーメーションにも注目したいところ。
つばきファクトリーといえば、中島卓偉さんだけでなく、蒼々たる作曲家、作詞家の名が挙がって、提供される楽曲の見事さに言及されることも多いわけですが、コレオグラファーさんたちも素晴らしいことを力説したい。2階席だからこそよく見えた次第ですが、先だって楽曲大賞にも輝いたアドレナリン・ダメであったり、新曲の『間違いじゃない 泣いたりしない』といった楽曲のフォーメーションは、素晴らしかった。
大事なことなので2回言いますね。素晴らしかった。

つばきファクトリー メジャーデビュー6周年記念ライブ ~Moment~

そんなわけで、つばきファクトリーにとっての記念日の翌日となる、2023年2月23日の木曜日、RaiBoC Hall(市民会館おおみや)大ホールにて、『つばきファクトリー メジャーデビュー6周年記念ライブ ~Moment~』が開催されました。

そのセトリはこんな感じですが(↓)ページを切り替えてから、いろいろな所感をば。

つばきファクトリー メジャーデビュー6周年記念ライブ ~Moment~
2023年2月23日(木)  RaiBoC Hall(市民会館おおみや)大ホール
“開場14:00/開演14:45”
生バンド仕様でステージの段差もあるよ!
01・『マサユメ』 with 生バンド
02・『可能性のコンチェルト』 with 生バンド
03・『アドレナリン・ダメ』 最高 of 最高 with 生バンド
04・『ふわり、恋時計』 with 生バンド
ご挨拶のMC
ここから数曲、生バンド無し
05・『スキップ・スキップ・スキップ』 イントロの足さばき
06・『春恋歌
07・『弱さじゃないよ、恋は』 すばらしい!
08・『間違いじゃない 泣いたりしない
09・『意識高い乙女のジレンマ
ここからまた生バンドで
 ↓ 樹々ちゃんソロからの徐々にメンバーが参加して…
10・『光のカーテン』 with 生バンド
バンドメンバー紹介 なんとキーボードはアラハタさん
11・『表面張力~Surface Tension~』 with 生バンド
12・『My Darling ~Do you love me?~』 with 生バンド
13・『三回目のデート神話』 with 生バンド オープニングきそあみセンター
14・『今夜だけ浮かれたかった』 with 生バンド
↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓
15・『笑って』 with 生バンド
お終いのご挨拶
16・『帰ろう レッツゴー!』 with 生バンド

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