ハロプロ25年の積み重ね 光る演出、細部まで 『Hello! Project 25th ANNIVERSARY CONCERT』

Hello! Project 25th ANNIVERSARY CONCERT
『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!』ACT I

10日の昼公演(ACTⅠ)は、主にモーニング娘。の歴代OGたちが総出演的に参加します。その他に、美勇伝から三好絵梨香さん、そして太陽とシスコムーンの姐さんたちが。

この ACTⅠの MC は通しでモーニング初期メンの中澤裕子姐さんと5期メンからアナウンサーへと転じた紺野あさ美さんが担当してくれます。事前の告知段階で明示的にMC での参加だとされていた中澤姐さんは、しっかり歌ってくれましたし、紺野さん、なんか一瞬、誰だかわからなかったくらい、とても美形でしたよ。MC では、6期の道重さゆみさんを迎えて、紺野さん曰く「さゆは、ほんとに時間が止まってるみたい」と仰いますが(心の底から賛成ですが)ハロプロのOGは、みんな、時間が止まっているようですし、何より紺野さん、なんか美しかったなあ…。

といった、ACTⅠのセトリと概要はこんなところで。

Hello! Project 25th ANNIVERSARY CONCERT
2023年9月10日 (日) 開場13:00/開演14:00  「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!」ACT I
OGに泣かされどおしのライブだったけど、現役では、北川さん、愛生ちゃん、櫻井さんが素晴らしかった!
01・『黄色いお空でBOOM BOOM BOOM』(黄色5)|OCHA NORMA
02・『大きな愛でもてなして』(℃-ute)|つばきファクトリー
03・『恋のテレフォンGOAL』(安倍なつみ)|ハロプロ研修生ユニット’23
04・『This is 運命』(メロン記念日)|BEYOOOOONDS
05・『抱いてよ!PLEASE GO ON』(後藤真希)|Juice=Juice 川嶋ちゃんが!
06・『Yeah!めっちゃホリディ』(松浦亜弥)|アンジュルム
07・『ロマンティック 浮かれモード』(藤本美貴)|モーニング娘。’23
   ↑会場大斉唱「大の大人が!
MC 中澤ゆうこ・紺野あさ美 「さあ中澤さんが何回泣くか♪」
08・『カッチョイイゼ!JAPAN』(美勇伝)|石川梨華・三好絵梨香 <+ 稲場愛香
09・『恋する♡エンジェル♡ハート』(美勇伝)|石川・三好・稲場
MC 中澤・紺野/石川・三好・稲場  石川「ハッピー!」
10・『ガタメキラ』|太陽とシスコムーン
11・『Magic of Love』|太陽とシスコムーン <+竹内朱莉
MC 中澤・紺野/シスコムーンと竹内朱莉
   中澤「どーですか?」 シスコ「誰に聞いてる?」
12・『FIRST KISS』(あぁ!)|田中れいな・夏焼雅・鈴木愛理
13・『サウスポー』(W)|辻希美 <+島倉りか(ビヨ)>
14・『浮気なハニーパイ』(カントリー娘。に紺野と藤本)|紺野あさ美 <+小関舞・稲場愛香
15・『ラララのピピピ』|道重さゆみ BD 田代すみれ・川嶋美楓
MC 中澤・紺野/小関・稲場・道重 おくれて田中
   可愛い子は?さゆみん!
   道重さん時間が止まっているようだと、中澤さんからも紺野さんからも
   すっかり衣装を脱いでいた田中さんが遅れて登場。
   れいな「パンツとか見えてないよね?」
16・『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』(ミニモニ。)|矢口真里・辻希美 <+松本わかな・豫風瑠乃
17・『ちょこっとLOVE』(プッチモニ)|保田圭・市井紗耶香 <+宮本佳林
18・『恋をしちゃいました!』(タンポポ)|矢口・石川・辻・紺野
MC 中澤・紺野/辻 「タンポポにも入れなかったので、ここで参加できて良かった♪」
19・『悔し涙 ぽろり』|中澤ゆうこ
20・『サマーナイトタウン』(モーニング娘。)
 |保田・矢口・市井 +横山・北川・櫻井・井上・弓桁
21・『ザ☆ピ~ス!』(モーニング娘。)
 |石川・辻 +譜久村・生田・石田・小田・野中・愛生
22・『Do it! Now』(モーニング娘。)
 |高橋愛・紺野 +牧野・羽賀・横山・北川・愛生・櫻井
23・『大きい瞳』(亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな)|道重・田中 +OCHA NORMA
24・『リゾナント ブルー』(モーニング娘。)
 |高橋・道重・田中・譜久村・生田・石田・小田・野中・牧野・羽賀
25・『恋愛レボリューション21』(モーニング娘。)
 |保田・矢口・市井・石川・辻・高橋・紺野・道重・田中
MC 上記の2期~6期のOGに加えて1期の中澤さん
   中澤「みなさんと同じ気持ちで見てました」 「5年後(30周年)は踊ります!」
   愛ちゃん泣いてるし
26・『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!』(H.P.オールスターズ)|全員

ぶっちゃけますと、一曲ごとに、登壇してくる個々のメンバー毎に、湧き起ってくる気持ちや乱れる感情は、それこそ山のようにあるわけです。上のセトリを見るだけで、多くのファンの皆さんも同様でしょうし、この辺りは、敢えて言葉にするまでもなく、ご同輩の皆様、気持ちを同じくしているのではないかと思うところ。… ってか、この辺りの、湧き起ってくる諸々は、まともに言語化できないのもまた、言うまでもないかと。

これを総じて、”ハロプロ最高!”、”ファンでいて良かった!” と総括する他ないのが、あれこれと言語化を試みた結果だったりします(ACTⅡ含めて以下同様)。

あくまで個人的に、それでも強めの印象に残った部分を下記、列挙形式にて。

会場大斉唱「大の大人が!」

オープニングから、現役各グループによる往年の名曲のカバーが、グループの数だけつるべ打ちでございます。すでに述べたように、この楽曲のセレクトだけで、どの楽曲をとっても、もうお腹を見せて降参状態なんですけども、現役のモーニング娘。’23が『ロマンティック 浮かれモード』を。この楽曲披露の終盤、アウトロのところで、「大の大人が!」って大斉唱が会場に響きます。

もちろん、往年の名曲に往年の会場からのレスポンスってわけで、たいへん体液ダダ漏れ防止に体力を使う場面だったんですけども、声出し解禁ってこと以上に、25周年記念ライブってわけで(開場待ちの風景に “保田大明神” の幟が出現したように)多くの古参が参集したと思われ、その分、各曲のコールが、それぞれ、涙腺に厳しかった次第(同時に若いファンも多かったので、ますますハロプロのファン層は厚いかと)。「大の大人が!」は、その象徴のようだったなあ、と。

それだけでなく、いかにも選曲が良い感じで、℃-ute の『大きな愛でもてなして』が、そのまんまのコケティッシュな雰囲気で、つばきファクトリーが担当していて、あの初々しくて透明だった印象が蘇ります、つばき。同様に、後藤さんの『抱いてよ!PLEASE GO ON』を Juice=Juice が担当しており、川嶋美楓ちゃんが印象的なパートを担当して、すっかり “妖艶さ” に向けて成長準備中といったところ。Juice について言うなら、これまで複数の機会で「いやあ植村あかりさんに似てるよね」と思ってきた石山咲良さん、一瞬、後藤さんに見えたのは、きっと私の目の錯覚ですよね。

稲場愛香、竹内朱莉、宮本佳林 の順当な?サプライズ

美勇伝の『恋する♡エンジェル♡ハート』など、実に名曲だと思い知らされた次第ですが、しかし、石川梨華さん、三好絵梨香さんに加えて、なんと、この公演には出場を告知されていなかったはずの(だよね?)稲場愛香さんが美勇伝再現に参加しています。稲場さん、あざかわ、ってだけじゃなく、なんかすっかり大人な魅力で、それまで思ってもみなかったけれど、美勇伝って言われて、非常にしっくり。

太陽とシスコムーンも、ついに4人目のカバーとして、元アンジュルムから(これも告知外として)竹内朱莉さんが。『Magic of Love』のフェイクの見事さたるや。もちろん歌唱力基準でのことだと思うけど、まさか “丸い” から “太陽” ってわけで選ばれたわけじゃないよね。

プッチモニの『ちょこっとLOVE』では、保田圭さんと市井紗耶香さんと並んで、宮本佳林ちゃんが登場してきます。他にも、『浮気なハニーパイ』に稲場さんと並んで小関舞ちゃんが参加していたり、夏焼雅さんと鈴木愛理さんと田中れいなさんで、まんま当時のユニットが完全再現されたり、嬉しい場面だらけの ACTⅠといったところ。

順当というなら、現役組では、道重さんの『ラララのピピピ』のバックダンサーに田代すみれ(OCHA)さん、川嶋美楓(Juice)ちゃんってところは、もちろん可愛い子に常に夢中な道重さん本人によるセレクトだろうなと思え、だからこそ、非常にしっくりピッタリしていたし、『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』に、矢口真里さん、辻希美さんに加えて、アンジュルムから松本わかなちゃん、つばきから豫風瑠乃さんがセレクトされていたのは、もう “順当” って言葉が愚かなほど。

その属性というか技量から至極順当と思える参加ばかりでもなく、なかなかに意外だったのが、『サウスポー』で辻ちゃんの相方として BEYOOOOONDS から島倉りかさんが登壇していたこと。なんかしら由来があるのかしら(教えて詳しい方!)。

MC に出とちる田中れいな

6期MCでコミカルなステージ構成のトップを走っていたモーニング6期は、ほんのわずかな出番でも、必ず何らかの爪痕を残すようです。

道重さんの『ララピピ』披露後、MC にて、再現ユニットにサプライズ参加した小関ちゃんと稲場さんと並んで、紺野さんからは「こちらには、道重さゆみ、田中れいなが…」とアナウンスがあって、道重さんは居るのに、れいな が居ません。なんぞトラブルでも?と思ったけれど、道重さんが「可愛い子は~~?」と客席からの「さゆみん!」コールを引き出したりしながら、何事もなかったかのように流れていく質疑応答に、紺野さんが間違って れいな の名前を呼んだのかなと納得しかけた頃に(ずいぶん MC も進んだところで)慌てて田中さんが駆け出してきます。

すっかり「衣装、脱いじょったけん!」とか言ってます。思うに、まるっと MC 参加の段取りを忘れ、普通にはけて、裏で衣装チェンジに取り掛かっていた模様。慌てて衣装を着け直して登場してきたというわけですが、いかにも慌てて衣装を着たからってわけで「大丈夫?パンツとか見えとらんと?」などと前方の方のお客さんに聴いてます、れいな。… さすがというか何と言うか…。

この時の MC とは違うタイミングの MC でしたが、2期メンバーがそろったね… という流れで、6期に話題が流れた際に、道重さんも田中さんも「プライベートでは絶対に会わない2人」とか「年に2回だけ、お互いの誕生日の時だけに、LINE が動く」とか言いながら、肩を組んでいます。… ほんとうにさすが。(← タイプしながら泣いてるのは秘密です)

15期メンバー 北川莉央と山﨑愛生

ACTⅠ後半戦では、往年のモーニングの超名曲を、先輩OGと現役組が様々に絡みながら怒涛のように披露してくれます。

もうね、『ザ☆ピ~ス!』とかさ、『恋愛レボリューション21』あたりは、イントロのイの字だけで、アガり過ぎちゃって、高齢ファンとしては心臓が心配になるほどですけども、それぞれに参加してくる現役組が、OGと往年の名曲が素晴らしければそれだけ、現役の力量を示すことにもなって、ほんとに、いつにも増して、実に素晴らしいパートだった次第です。

ここぞという歌唱パートで存在感を示しまくる小田さくらさんも、躍動的な肢体が眼に飛び込んでくる(見事なバランス)牧野真莉愛さんも、そして櫻井梨央さんが実にバランスよく素晴らしく成長している様子にも、驚かされます。スクリーンで抜かれる弓桁朱琴さんが、時々、佐藤優樹さんに見えませんでしたか?

といったアレコレに増して特筆したいのが15期です。
北川莉央さんと山﨑愛生ちゃん、ものすごく魅力的でした。スクリーンに抜かれなくとも、遠く代々木第一体育館の天空席から、気が付いたら眼で追ってしまっています。北川さん、わたくし、これまで何度か、”加入当初はスキップすら怪しかった北川さんが…” 的な言い方を繰り返して、その成長に驚いたことを描写していますが、もう、そんなのは失礼の領域に属するかと。加えて、表情の造り方など、自分の美形さをわかっているかのようです。愛生ちゃん、元々独特な魅力を放っていましたけど、今や、その痩身さも相まって、ちょっと壮絶なくらいの美人さんになってませんか!

愛生ちゃん、ちょっと前までステージの上で移動すべき場位置を目指してスタスタ歩いていて、そんな様子をみては「ああ、愛生ちゃん、あそこに行こうと思ってるんだね」と、名状し難い感情が溢れてしまったものですが、なんだか目線に意志が宿っているというか、もう、すっかり大人の表情です。やはり、愛するパンダさんに出会えたからには、もうそれまでの愛生ではないぞ、ってことで。

いや、これでコロナで欠席となった岡村ほまれさんが参戦していたら、15期が放つ輝きはどれほどのものとなったか、恐ろしいほどです。

といった怒涛の往年の楽曲カバー、『大きい瞳』のパフォーマンスにあたって、スクリーンに亀井絵里さんの名前がしっかり表示されたことは既述の通りですが、バックダンサーとして OCHA NORMA が登壇してくれまして。上記、現役モーニングメンバーについて述べたように、なんだか、ハロプロのエッセンスは、ちゃんと若きメンバーに引き継がれているって感じもして、この点でも感無量です。

泣いてるレジェンドたち

怒涛のラッシュ中盤『Do it! Now』から登場してきた高橋愛ちゃんは、レジェンドOGがそろったラスト MC で、「なんか愛ちゃん可愛いね」と言われて、それでタガが外れたのか急に泣いてしまいます。まあ愛ちゃん、何かとこういう場面で泣きがち(しかも泣いたら何を言ってるかわからなくなりがち)ではありますが、同期ってことで紺野さんとのペアについて話を振られますけども、なんか紺野さんもウルウルしてませんでしたか??

中澤姐さん、次回30周年には「踊ります!」と言ってます。
そんな姐さん、曰く「このコンサートを、ファンの皆さんと同じ気持ちで見ていました」と。… こういうのはリップサービスというか、定型的な常套句であるかのように思われがちだし、事実、式典などの場面で同様なフレーズは、まさに表面だけのクリシェとして発せられがちです。でも、これまで重ねてきた時間と、その折々にメンバーと事務所が示してくれた姿勢から、この中澤さんが発した「ファンの皆さんと同じ気持ち」というのは、間違いなく内実を伴う真実の言葉だったかと。

ええ、そりゃあ、いろいろ体液をこぼさないようにするのに苦労しましたとも!

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そうならぬようにと警戒していたんですが、すっかり長文化しちゃってます。
夜公演のベリキュー以降の ACTⅡは再度ページを切り替えて。

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