ANGERME CONCERT 2024 SECRET SECRET 佐々木莉佳子 FINAL「愛情の世界へ、君もおいでよ」[承前2]
5分ほど(?)で白い衣装にチェンジして登場した佐々木莉佳子さんがソロで『君だけじゃないさ…friends』を歌ってくれます。歌いながら佐々木さんは涙を流しますけど… 我慢できずに流してしまった涙って、何度見ても美しいですよね。それに伴って歌唱も乱れたりしますが、乱れる歌声も含めて、私たちは美しいものをたくさん見せてもらったと思います。
そのままお手紙朗読に流れますが、「ソロでは泣かない予定だったのに」とか、「9枚あるので、長くなります♪」とか、お手紙に入るまでも、いろいろ率直に語ってくれる佐々木さんでした。今日の横アリに立つ自分に至るまでの、これまでの来歴を(震災の日にも触れながら)率直な自分の気持ちそのままに、たっぷり語ってくれます。「佐々木莉佳子という存在を育てていきたいと思うようになった」など、ある程度、自分自身から距離をとって自分を見ているようなところも垣間見せつつ、今日あるまで自分を助けてくれた周囲の環境に感謝する、すばらしいお手紙でした。
いつの間にかお手紙を朗読する佐々木さんの後ろに整列していたメンバーたちと一緒に、『旅立ちの春が来た』へ。
こういうの、いかにも典型的であろうとも、聴いてるだけで、こっちは、なかなかに涙腺が厳しい次第ですけど、その歌詞の内容にも深く入り込んで実際に歌い上げているメンバーたちって、繰り返し、いかに典型的であろうとも、内心に去来する様々を、どう耐えているんでしょうね。たまに感極まって歌えなくなったりする場面もありますが、それが “たまに” なのが、すごい。
ご挨拶 概要 | |
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後藤花 |
もう、いきなり泣いてる 横浜アリーナに立てて嬉しいです 佐々木さんの言葉とか笑顔とか、大好きです!たくさん愛してくださって、ありがとうございます! |
下井谷幸穂 |
メドレーでスマイレージの歌を歌ったんです。佐々木さんが選んでくれたんです 抱きしめてくれたぬくもりは、私だけのものです。もっと欲しいくらい 佐々木「なんか別の意味になっちゃってるけど、大丈夫?」 |
平山遊季 |
一発、深呼吸して… たくさん救っていただきました。ありがたい存在です。 佐々木さんには幸せになって欲しいです。えへへ、ちょっと重いですね♪ |
松本わかな |
斜め後ろから佐々木さんのパフォーマンスを見ていて、カッコいいなってずっと思ってました 満足しない高みを目指す、カッコいい先輩です! |
為永幸音 |
ダンスでたくさんアドバイスをくれたけど… それは私が出来てないってことだから、佐々木さんの前ではいっぱい悔し涙を流しました。 これからは心配かけないようにしたいです! |
川名凜 |
佐々木さんがソロで歌ったとき、お客さんのペンライトがひまわり畑みたいで、愛が伝わりました ファンとの関係が素敵だと思います。 |
橋迫鈴 |
今回のツアーでは、佐々木さんの言葉をたくさんいただきました。 お返しできてないので、ここで言います。大好きーーー! 佐々木「おれも♪」 |
伊勢鈴蘭 |
さみしい… さみしいですね 卒業するよって、ずいぶん前に聞いたんですけど、佐々木さんがいなくなったら自分大丈夫かなって… 自分が変わるタイミングなのかなとも思います |
川村文乃 |
アンジュルムの世界を広げてくれて、ありがとう いつも先頭で走り続けてくれて、ありがとう。アイドルになってくれて、ありがとう。 |
上國料萌衣 |
卒業するときは、いっしょに卒業しましょうね、って言ったら、佐々木さんは「いいよ」って それくらい自分よりも人を大事にする人です 卒アルつくってたんですけど… 佐々木「言っちゃうの、それ?サプライズなんじゃないの?まあ、だいたいわかってたけどさあ」 昔の写真見てて、ああ、ずっとアンジュルムに居てくれたんだなあ佐々木さんは… って これからのことが想像できません |
佐々木莉佳子 |
泣けるってことは、それだけ心を出せたってことで、それがステージだった (衣装と泣き顔をさして)天使の涙、アンジュルムです♪ |
ご挨拶を終えて、ゆっくり上國料さんと佐々木さんがお話ししながらセンターステージへ移って『THANK YOU, HELLO GOOD BYE』となります。平山さん表情が歪んでいます。メンバーの歪んだ表情ってだけで、涙が誘われます。
それにしても『大器晩成』から『46億年』って楽曲を重厚にブッ放す一方で、こんな楽曲を軽やかに奏でるって… やっぱり、いろんな人がいろいろ言いますけど、ハロプロは、そのステージの技量だけを取り出しても素晴らしいと思います、わたくし。
佐々木さんと伊勢さん、川村さん、上國料さんが肩を寄せ合って泣きそうになってる様子を、後ろから川名ケロちゃんが見ています。あまりにも優しい表情で。素晴らしいと思います、わたくし。
そして最後の最後で、やっぱり “卑怯” だったアンジュルムです。『友よ』で、あたかも “さっきまでの展開でもう涙はいっぱい流したから” と言わんばかりの晴れ晴れとした明るい雰囲気で、横浜アリーナのステージは締め括られます。
会場を十分な余韻のまんま、ゆっくりと巡回して、客席にご挨拶して(ほんまケロちゃんが語った通りの関係で)メンバーたちはステージを後にしますが、やっぱり鳴り止まないコールに、莉佳子さん、もう一度出て来てくれて、思いっきりハートマークを創ってくれて、肉声でご挨拶して、横アリのライブは終了しました。
佐々木莉佳子(アンジュルム)「君だけじゃないさ…friends (ひまわりVer.)」本日6/19(水)24時配信スタート!

継承されていく力強さを
この横浜アリーナのライブでは、もちろんのこと、パフォーマンスの完成度も、好きだった楽曲を披露してくれたことも、何より、そんなライブを見せてくれたアンジュルムというグループの強さも、全部、素晴らしかったんですが、やはり卒業する佐々木さんの語りが印象的です。
衣装チェンジのインターバル VTR で流れた気仙沼公演でのトークも、最後のお手紙朗読も、佐々木さんは、自分がどうしてアイドルを目指し、何を願ってステージに立っているのかを、明晰な言葉で伝えてくれます。
その詳細は、生配信の録画であったり後日リリースされる映像化商品であったりで、皆さん、ご確認いただけるとして、やはり、アイドルを目指すことに絡んで、自分の故郷の震災被害について、率直に語っていたことは強調したいところです。
いえ、別段、社会的事象が個々人の人生レベルの選択に大きく影響してる… みたいな大文字のお話をしたいわけじゃないんです。ここでも、私が言いたいのは、アンジュルムの “強さ” です。
佐々木莉佳子さん、パフォーマンスが、歌唱が、表情が、フィジカルが、強いだけではありませんね。ステージの上の表面で見えるところだけじゃなく、その背景まで含めて、全部が強いです。報告者は、すっかりおじさんで、佐々木さんなどよりも、ずいぶんと馬齢を重ねておりますが、それでも “羨ましい” と思えるほど、佐々木莉佳子さんは強い。
それは、佐々木さんが語ったように、震災を経てアイドルを目指したという経緯だけでなく、そんな経緯を堂々と客前で語ることができるということ、語ることができるだけの説得力のある達成を手にしているということ、その上で、その来歴を下敷きに、明日からの未来を語ったということ、これらのことをアンジュルムとしてのパフォーマンスと重ねて、横浜アリーナで大きく打ち出したこと。そして、それらを打ち出すに際して、衒いなく涙を流したこと。涙を流しながら、笑顔で客席に手を振ったこと。
アンジュルム佐々木莉佳子は、いかにも、強かった。
記事の冒頭でも述べましたが、この佐々木さんの強さがアンジュルムの他のメンバーによって次世代に継承されることを確信して、冗長なレポを〆ますね。
同じことばっか言って申し訳ないけれど、素晴らしいステージでした!
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